遺産が家と預貯金だけなのに200万円と言われた相続税を60万円に抑えた事例
2016年7月、東京都に住む田中さん(仮名)はお父様を亡くされました。相続税の申告が必要だとわかっていたので、近場の税理士に話を聞くと
「相続税は、概算で200万円になるでしょう」
と言われましたが、2017年5月の申告では…
60万円の相続税を支払うだけで済みました。
2年たった今でも税務調査はきていませんので、安全に申告ができたとも言えます。
遺産は家と預貯金のみで、簡単そうに見えましたが、全く違いました。
田中さんはどのように相続税を抑えて申告をしたのか、
何が原因で相続税が高くなったのか、どのように対処したのか、話を聞きました。
目次 [閉じる]
相続をした直後の状況を教えて下さい。
基礎控除を超えていましたが、遺産は家と預貯金だけなので
自分たちだけで申告してカンタンに終えられると思ってました。
・杉並区の自宅(土地・建物):6,000万円
・預貯金:3,000万円
*相続人:3人
母、兄、田中さん(長女)
「父の通帳から母へ3,000万円も資金移動されてる」
遺品整理をしていた際に見つけた父の通帳を見ると、
素人でもわかるほど不自然な資金移動を見つけました。
年間で110万円の移動をはるかに超えているので、贈与税がかかりそうでした。
インターネットで調べると、場合によっては相続税がかかるとも。
母に聞いても
「私がもらったものだから、税金がかかるわけない」
と一点張り。
専業主婦なのに5,000万円の貯金があった母
調べるほど怖くなったので、母に詳しく話を聞くと5,000万円も貯金がありました。
もし全部に税金がかかると、想像もできない金額を支払うことになりそうだったので
たまたま近場で見つけた個人事務所の税理士に聞きました。
「相続税は、概算で200万円になるでしょう」
家と預貯金だけなのに、そんなに税金を払うのが不思議でしたが
父から母へ移動された3,000万円が問題みたいでした。
理由を聞いても釈然としない回答ばかりで納得できませんでした。
「~の可能性が高い」
「~かもしれない」
曖昧な言葉をよく使っていたのを覚えています。
頼れるのは自分だけ
税理士がこんなに頼れないとは思わず、
がっくり肩を落としながらインターネットでまた相続を調べました。
「自分でやるしかないのかな…」
でも、調べれば調べるほど、個人でやると税務調査のリスクが
大きくなるとわかったので、やりたくありませんでした。
税理士もダメ、自分でやるのも難しい…
八方ふさがりの時にこのサイトに出会ったと思います。
「税理士が教える相続税の知識」を見て何が変わりましたか?
抱えている問題が専門用語で「名義預金」と知れたのが大きかったです。
このホームページにある「他人名義の預金なのに税務調査で狙われる!
名義預金で気をつけておきたいことを専門家が解説」が最初でした。
他にもインターネットで名義預金のことを調べると、
まさに知りたかった内容が満載。
ただ専門的な説明ばかりでわかりませんでしたので、
また税理士に聞こうと思いました。
ありがたいことに「相続税申告の税理士報酬・相場の実態と税理士選びのポイント」
という記事もありましたので、参考にして専門の税理士に電話しました。
相続専門の税理士に聞く
こちらのサイトを運営をしてるチェスターさんと、
実は他にも相続に強いと言っている税理士3社にお話を聞きに行きました。
名義預金のこと、相続税申告のこと、土地のこと、気になったことは何でも質問しました。
最終的にチェスターにご依頼いただきましたが、その理由はなんですか?
「相続税申告の税理士報酬・相場の実態と税理士選びのポイント」にあったように
相続専門の税理士の条件を満たしていること。
実際に会って、担当者の方の説明のわかりやすさ、
税理士報酬が妥当だったので決めました。
最初、電話した時に丁寧に答えてくれたのがチェスターさんでした。
税理士というと、近所の税理士のように少し威圧的なイメージがあったのですが、
優しい声で対応いただき、ホッとしたことを覚えています。
息子ほどの年齢の税理士に不安でしたが…
チェスターさんの初回面談にいくと32歳ぐらいでしょうか
最初、息子ほどの年齢の担当者の方が来られ、不安になりましたが…
2か月も悩んだ名義預金をたった10分で解決
初回面談の時に、もちろん名義預金のことを聞きました。
根拠も説明してもらった上で、概算で4,000万円程が母の財産になると教えてもらいました。
私が2か月頑張って調べて、それでもわからなかったことが
ほんの10分で解決してしまったんです。
若さは関係ありません。専門家として信頼できる先生でした。
その場で見積もりもだしてくれました
報酬もその場で出してくれて、わかりやすかったです。
相続税60万円と報酬が75万円かかるといわれましたが
説明のわかりやすさや税務調査対策、話を聞いて
”これだけやってもらえてこれは安い”
と感じたのですぐにお願いを決めました。
チェスターではこうする!名義預金の判定ノウハウとは?
田中さんのように土地と預貯金だけを相続しても
大きく税金が変わることがあります。
問題となった「名義預金」のような財産をどうすべきか皆さん迷われます。
もちろん解決策はあります。
税理士法人チェスターでは、類似ケースを数百件以上扱っておりますので
名義預金の判定ノウハウが確立されています。
田中さんの相続税申告の際にやったことをご紹介しますと…
STEP1 父と母の過去10年分の預金の入手金を調査
実際にいくら父から母へ資金移動されたのか
明確にするために過去の預金調査をします。
過去の通帳は一部紛失されていたので
ない期間のものは金融機関で入出金履歴の取得代行を行います。
ケースによりますが、今回は過去10年間の預金移動調査をしました。
具体的な作業としては、1日あたり50万円以上の入出金を
通帳ごとに色分けして「何の目的で、いくら使ったのか」をまとめます。
例えば、旅行費用で使ったもの、生活費として消費したもの
本人名義の口座間で預金が移動しているもの等。
この結果、父から母に実質的に移っている預金が約3,000万円とわかります。
STEP2 母の生涯収入を調査
次に、母の生涯収入の調査します。
生涯収入とは母の財産です。つまり税金がかからない金額です。
専業主婦であっても90歳の母には年金収入があったはずです。
通帳の履歴では過去10年しか履歴が見れませんので
弊社で、代理で年金事務所に問い合わせ年金の受給記録を確認しました。
また、過去に相続で財産を得たとのことで
当時の相続税申告書を税務署に代理で開示請求しました。
さらに、結婚時の持参金もあったとのことですが
調べる方法がなかったので、母のあいまいな記憶ですが
その金額を計上しました。
結果、母の収入は合計で4,100万円に。
STEP3 900万円が相続財産
4,100万円は母の生涯年収であり、母の財産です。
つまり税金がかかりません。
母名義の財産5,000万円のうち
4,100万円は税金がかからないということです。
差し引いた900万円に税金がかかります(=名義預金)。
このようにして、ステップを追って
誰のものかわからない財産(名義預金)の財産額を確定させます。
1,000名以上の方が、名義預金で節税できています
田中さんの相続税が200万円から60万円になったように
チェスターでは他の方も名義預金で相続税額を大幅に抑えてきました。
- タンスにしまってあった母の財産が、父の財産として相続税がかかった
- ハンコの管理を誰がしていたかで、相続税が数百万円変わった
- 子供の名義でも実際に使っているのは父だったので相続税がかかった
様々なパターンがあります。
今、誰のものかわからない預金があってもご安心ください。
田中さんのように安全に節税できるよう
過去の蓄積したノウハウから最適な節税プランをお話しします。
※この記事は専門家監修のもと慎重に執筆を行っておりますが、万が一記事内容に誤りがあり読者に損害が生じた場合でも当法人は一切責任を負いません。なお、ご指摘がある場合にはお手数おかけ致しますが、「お問合せフォーム→掲載記事に関するご指摘等」よりお問合せ下さい。但し、記事内容に関するご質問にはお答えできませんので予めご了承下さい。