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「港区の不動産を売ろうと思っているんだけど、どれくらいの価格で売れるんだろう?」
「今売却しても大丈夫なのかな?」
港区は東京都の住みたい街ランキングの1位を獲得したこともある、都内屈指の人気エリアです。
中古不動産とはいえ、売り出したときの価格もそれなりに高額になるということは想像がつく方も多いでしょう。
しかし実際の相場感や売り出し時期が分からない、と不安になることもありますよね。
人気のエリアということは買い手が付きやすいということですが、だからこそ損をしないための売却準備が必要になります。
この記事では港区の不動産の売り時や、港区の不動産を売却するときのコツをご紹介していきます。
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福留 正明
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1.港区の不動産、今売って大丈夫?
不動産を売却したいと考えていても、売り時の判断は難しいものですよね。
2020年から続く新型コロナウイルスの流行は、特に首都圏において、経済活動や生活様式に大きな変化をもたらしました。
港区の不動産の価値もコロナ禍の影響を受けて下がっているのではないかと不安に思っている方もいらっしゃるでしょう。
まずは現在の不動産市場がどのように動いているのか、確認していきましょう。
1-1.現在の不動産市場は上昇傾向
多くの方が心配しているであろう新型コロナウイルスの影響ですが、実は現在の不動産市場は全国的に見ても上昇傾向にあります。
まずは、全国の不動産価格指数の推移を見てみましょう。
年間約30万件の不動産の取引価格情報をもとに、全国・ブロック別・都市圏別・都道府県別に不動産価格の動向を指数化したものです。
緊急事態宣言の措置が取られた2020年4月から5月にかけて一度不動産価格指数は低下していますが、現在は再び回復を見せ、上昇傾向にあることが読み取れます。
全国的に高い相場が続いている今、高値で不動産を売却するには悪い時期ではありません。
1-2.港区の中古不動産の相場
続いて港区の相場がどのようになっているかを見ていきましょう。
以下の表は、中古住宅HOME4Uが発表した港区の中古物件と土地の面積別売却価格です。(2021年7月時点)
面積 | ~40㎡ | ~50㎡ | ~60㎡ | ~70㎡ | ~80㎡ | ~90㎡ | ~100㎡ | 100㎡~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
価格 (取引件数) |
4,043万円 (162) |
5,609万円 (101) |
8,357万円 (160) |
9,283万円 (78) |
10,476万円 (142) |
14,788万円 (62) |
14,389万円 (33) |
31,104万円 (92) |
面積 | ~40㎡ | ~50㎡ | ~60㎡ | ~70㎡ | ~80㎡ | ~90㎡ | ~100㎡ | 100㎡~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
価格 (取引件数) |
– (0) |
12,000万円 (8) |
7,880万円 (1) |
– (0) |
20,000万円 (1) |
– (0) |
24,792万円 (12) |
42,254万円 (7) |
面積 | ~40㎡ | ~50㎡ | ~60㎡ | ~70㎡ | ~80㎡ | ~90㎡ | ~100㎡ | 100㎡~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
価格 (取引件数) |
12,000万円 (1) |
– (0) |
11,330万円 (1) |
12,000万円 (1) |
16,933万円 (3) |
23,500万円 (2) |
96,500万円 (1) |
40,450万円 (4) |
このデータから、港区ではマンション、一戸建て住宅、土地、全てにおいて高値で売買されていることが読み取れます。
特に中古マンションは高額で売買されており、その平均価格は都内一の高水準となっています。
港区の中古マンションの平均㎡単価(約151万円)は、千代田区(約144万円)や渋谷区(約127万円)など他の人気エリアを抑えてナンバーワンの高価格となっています。
高額で売買されているということは、港区がそれだけ人気のあるエリアだということですが、なぜここまで人気が高いのでしょうか。
次章では港区の不動産が人気の理由についてお話ししていきます。
2.港区の不動産が人気の理由は?
港区は不動産ポータルサイト「いい部屋ネット」の「住みたい街(自治体)ランキング」で、3年連続トップになっています。
港区は大規模な商業施設やビル街、繁華街が多いイメージもありますが、洗練された高級住宅街も人々の注目を集めています。
そこで、ここからは商業地区と居住区としての顔を併せ持つ港区の人気の理由を見ていきましょう。
2-1.「人」「物」「お金」「情報」すべてがそろう街
都市が発達する要素は「人」「物」「お金」「情報」の4つだとされています。
港区には情報通信産業も集中しており、ソフトバンクなど多数のIT企業が港区に本社を置いています。
また在京テレビジョン放送局の5局(日本テレビ放送網、テレビ朝日、TBSテレビ、フジテレビジョン、テレビ東京)も、すべて本社は港区です。
このような背景から、港区は働く場所としても住む場所としても人気があるといえます。
2-2.住みやすさ
高層ビルや人が集まる街といわれると、「住みにくいのでは?」と疑問に感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかしビジネス街から少し離れると、港区には閑静な住宅街や有名な高級住宅街が広がっています。
そこには以下4つのような住みやすさの理由があるのです。
2-2-1.交通アクセスが良い
東京都のほぼ中央に位置する港区は、基本的にどこへ行くのも便利です。
特に区内にある品川、新橋はJR東日本管内でも利用者の多い駅として上位にランクインしています。
このようないわゆる「主要駅」があることで、各地へのアクセスが非常に良くなっているのです。
また港区内を走るのはJR山手線をはじめ東京メトロの各路線、都営浅草、三田、大江戸線など全17路線と、その数は新宿区と肩を並べます。
電車はもちろんのこと区内の移動用のバスも非常に利便性が高く、区内を走るコミュニティバス「ちぃバス」は8つものルートを走行しています。
最寄り駅が遠い場合でも、バスを利用すれば楽に移動ができますね。
2-2-2.治安が良い
港区の繁華街地区は決して治安が良いとはいえませんが、居住地区に関しては反対に治安が良いとされています。
港区は比較的家賃や物価の水準が高いため、住人は自然と高収入世帯となります。
平均収入が高い地域は比較的治安が良いとされています。
また、港区には約80カ国の大使館があり、いたるところに警官が配置されているのも治安が良い理由といえるでしょう。
特に治安が良いといわれるのは広尾、白銀高輪、芝公園です。
広尾は有名な名門校を有しインターナショナルスクールも多いため、警備が行き届いています。
芝公園もオフィス街であるためあちこちに警備員が常駐しています。
近くに小学校もありボランティアのパトロールなども多い地区です。
2-2-3.子育て支援政策の充実
近年港区では若い世代の流入が多くなっており、特に乳幼児の割合が高いという特徴があります。
それも港区の充実した子育て支援政策によるものだといえます。
出産助成金、一時出産金、児童手当などといった基本的な制度の充実も図りながら、港区では以下のような子育て支援が行われています。
- ・妊産婦港区コミュニティバス料金無料……母子健康手帳が発行された日から、出産日から1年後の前月末まで有効
- ・みなと保育サポート……認可保育園に入園できない児童を1日8時間以内で1カ月160時間を上限に預かる。二人目の保育料が無料、など
- ・子ども医療費助成……中学3年生(15歳に達する日以後の最初の3月31日)までの子どもが診療・調剤を受けたときに発生する医療費の自己負担分を港区が助成、など
- ・ひとり親家庭支援……給付金(0~3歳未満:一律15,000円、3歳~小学校修了前:(第2子まで)10,000円(第3子以降)15,000円、中学生:一律10,000円)、児童扶養手当受給者等への都営交通無料パスの発行等の発行、医療費の一部を助成、など
子育て支援が充実しているということは、ファミリー層にとっては非常に魅力的ですよね。
新しく家庭を持った若い世代が居住地に港区を選ぶのもうなずけます。
2-2-4.環境保全策で緑が多い
港区は環境保全策にも力を入れており、あちこちに緑が溢れています。
たとえばヒートアイランド現象の緩和と生活環境の向上のため、屋上緑化・壁面緑化に対する助成制度を設けています。
他にも「保護樹木・樹林の指定」では区内の樹木、樹林を大切に保護、育成することを推奨しており、管理費の一部を区が補助してくれます。
また「港区緑のまちづくり賞」という、環境への配慮と優れた緑化計画を行った区民や事業者を表彰する賞が平成16年度より設けられています。
さらに、
- ・創エネルギー・省エネルギー機器等設置費助成制度
- ・電気自動車等用充電設備導入費助成制度
- ・高反射率塗料等材料費助成制度
- ・家庭用生ごみ処理機等購入費の助成制度
- ・アスベスト対策助成制度
- ・雨水浸透施設の設置に対する助成制度
- ・屋内喫煙所設置費等助成制度
- ・テナント店舗等の国産木材活用に対する助成制度
- ・新築建築物への省エネルギー機器等設置費補助制度
以上のような環境、省エネルギー対策への助成制度が充実しています。
こういった環境対策支援から港区は緑が多く、住みやすく過ごしやすい環境が整っているのです。
以上で港区が住みやすい理由をご紹介してきました。
交通のアクセスも良く治安も良好、子育て支援が優れており、環境対策により緑も多い港区は、住人にとって住みやすい環境であるといえますね。
2-3.年齢層を問わず「憧れの街」
1995年~2000年代の汐留シオサイト開発に次ぎ、2003年の六本木ヒルズ、2007年の東京ミッドタウン、2008年の赤坂サカス開業と、港区は徐々に「都心」としての魅力を増してきました。
今や港区はテレビ局やIT企業をはじめ、多様な業種の有名な企業が本社を置くことから、情報通信事業の中心地として働く人々の間でも人気の街です。
また多くのクラブなどを有する繁華街は、流行の最先端として若い世代を惹きつけます。
さらにテレビ番組や雑誌で取り上げられる飲食店や理美容の有名店も、多くが港区に店舗を構えていますよね。
このことから居住目的以外でも、「港区にお店を出す」「港区で事業を展開する」ことに憧れを持つ起業者も少なくありません。
住宅地としては当然高級住宅街のイメージが強く、麻布や白金台などは品のある風情が高い人気を集めています。
芸能人が多く在住するエリアとしても有名ですよね。
このように港区はブランド力が高く、また成功者のイメージがあり、若年層からファミリー世代まで憧れる街となっているのです。
3.港区の各エリアの特徴を解説
平均して不動産価値が高く人気も高い港区ですが、その特色は大きく5つのエリアに分かれて異なります。
つまり、エリアごとに需要のある物件が異なるということです。
まずは各エリアの特徴を見て、どのような物件にニーズがあるかを確認していきましょう。
3-1.芝エリア:ビジネスの中心地・観光名所
新橋や虎ノ門など、オフィス街として有名なのがこの芝エリアです。
多くのオフィスビルが立ち並び、平日はビジネスパーソンの活気であふれています。
しかしオフィス街から少し離れると、東京のランドマークともいえる東京タワーや、明治6年に開園した日本で最も歴史のある公園である芝公園、国指定文化財の門を有する増上寺など、観光名所といえる側面を持つエリアでもあります。
老舗の大企業が多く、新興企業の進出は多くはない、港区の中では最も不動産相場の高いエリアといえるでしょう。
また芝公園の自然豊かな環境は人気が高く、高層マンションが多く立ち並んでいるのが特徴的です。
新興企業の進出が少ないため新しいオフィスとしての売却は難しいかもしれませんが、芝公園付近のマンションなどは顧客ニーズが高いといえます。
3-2.麻布エリア:生活区域と流行のスポット
ビジネス街からは少し離れているため、閑静な雰囲気とアクセスの良さが人気の人々の生活区域が麻布エリアです。
高台には新興住宅街、古川沿いには下町の街並みが広がっています。
テレビや雑誌で紹介される人気のスポットも多く抱えており、有名なレストランやカフェなどが日々取り上げられています。
新しいショッピング施設が造られさらに利便性も高まる中、麻布十番商店街のような歴史ある商店街も存在し、日常の買い物にも困りません。
店舗としてのニーズも、住居としてのニーズも見込めるのが麻布エリアと言えます。
3-3.赤坂エリア:流行の最先端
赤坂通りに沿いの高台には高級住宅が立ち並び、高台の下側には飲食店が多く並びたっています。
格式高い料亭や高級クラブなどを有しているのも赤坂エリアの特色です。
各国の大使館、テレビ局があるのもこの赤坂エリアですね。
また青山にはブティックやヘアサロンなどが多く、流行の最先端ともいえるエリアです。
住宅の取引よりは飲食、物販などサービス業が多いため、店舗目的での売却が狙い目のエリア となっています。
3-4.高輪エリア:高級住宅街
高輪エリアは大きく2つに分かれ、西側には高級住宅街として有名な白金地区があり、東側には寺社仏閣などが多い古風な地域となっています。
基本的に不動産の取引としては西側の住宅街がメインとなり、住居用不動産にニーズがあります。
ただし、不動産取引事例を見ると中古マンションの取引は多いものの、一戸建ては件数が減っています。
このことからマンション売却には向いていますが、一戸建ての場合は値段をやや落とすか、居住用以外で探している人を見つけるなど工夫が必要といえるでしょう。
3-5.芝浦・港南エリア
レインボーブリッジやお台場海浜公園を有する芝浦・港南エリアは多くの観光客が集まります。
臨港エリアは大規模な開発で埋め立てが行われた後にはタワーマンションが立ち並ぶようになり、高所得者が住む土地となりました。
特にこの臨港エリアでは収益物件の売買や不動産投資が盛んに行われており、都内でも不動産取引が数多く行われる地域として有名です。
ここまで港区の5つのエリアの特徴をご紹介してきました。
ご自身の所有する不動産がエリアのニーズに合っていれば、より高額での売却が狙えるでしょう。
4.不動産売却の流れ
多くの方にとって、不動産の売却は初めての経験でしょう。
いざ売却しようと考えても、明確な方法が分からないものですよね。
そこでここからは不動産を売却する2つの代表的な方法と、実際に不動産を売却する際の流れを解説していきます。
不動産の売却には大きく分けて「仲介」と「買取」という2つの方法があります。
「買取」は不動産会社に直接不動産を買い取ってもらう売却方法です。
「仲介」は不動産会社が売り主と買い主を仲介し、売買契約を成立させる方法です。
買取は仲介に比べて売却価格が安くなる傾向にあり、相場のおおよそ6~7割程度の価格になってしまうことがほとんどです。
買取は不動産会社にとっていわゆる「仕入れ」であり、売却時の利益を見越した金額で買い取る必要があるためです。
一方仲介は相場に近い価格で売却しやすい傾向にあり、買取よりも高値で売れることがほとんどです。
このため不動産を売却する際には仲介で売られることが一般的ですが、仲介は売却までに3~6カ月程度の期間を要します。
仲介はどうしても売価までに時間がかかるため、このように不安を感じてしまう方もいらっしゃいますよね。
実際に不動産を売却する前に、売却完了までにすべきことをしっかり把握しておくと心配がないでしょう。
ここからは仲介での具体的な不動産売却の流れについてお話ししていきます。
以下の図は、不動産売却の流れを示したものです。
STEP1 不動産会社に査定を依頼する
「自分の物件はいくらで売れるのかな」
不動産を売るときに、まず気になるのが不動産の売却価格ですよね。
不動産の価格相場を知るには不動産会社の査定を受けるのが一般的ですが、査定額は業者によって大きく異なる場合があります。
そのため、まずは複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。
このように考える方もいるかもしれません。
しかし、1社の査定しか受けないと比較基準がないため査定結果の妥当性が判断できません。
また、相場より安く売却してしまい損をする可能性も考えられます。
不動産一括査定サイトを使えば手間なく複数の不動産会社に査定を依頼できますよ。
詳しくは「5.港区の不動産売却におすすめの一括査定サイト」でご紹介していきます。
⇒厳選23サイト!不動産一括査定サイト比較ランキングとおすすめポイント
STEP2 不動産会社を選ぶ
不動産の売却を成功させるためには、信頼できる不動産会社を選ぶのが重要です。
査定の結果や不動産会社の対応などを比較しながら、仲介を依頼する業者を選びましょう。
不動産の査定方法には「机上査定」と「訪問査定」の2種類があり、机上査定を受けてから訪問査定を依頼するのが一般的です。
訪問査定はその名のとおり、不動産会社の担当者が物件に訪問して査定する方法です。実際の不動産の状態を勘案し、より明確な見積もりを出します。
まずは6~10社の机上査定を受け、結果を見て2~3社に絞り込んで訪問査定を依頼するといいでしょう。
STEP3 不動産会社と契約する
仲介を依頼する不動産会社を選んだら、不動産会社と売り主で「媒介契約」を交わします。
ちなみに、不動産業界では「仲介」のことを「媒介」と呼ぶため、「仲介契約」ではなく「媒介契約」と呼ばれます。
それぞれの媒介契約の特徴を以下の表にまとめました。
契約種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
専任媒介契約 | ・窓口が一元化できる。 ・2週間に1回、不動産会社から売り主に対して売却活動に関する報告を行うことが義務付けられている。 ・売り主が知人など、自分で買い主を見つけた「自己発見取引」の場合には仲介手数料は発生しない。 |
・悪質な不動産会社に依頼してしまうと、両手仲介をもくろんで他社に情報を提供せず、買い主がなかなか決まらないことがある。 |
専属専任媒介契約 | ・窓口が一元化できる。 ・1週間に1回、不動産会社から売り主に対して売却活動に関する報告を行うことが義務付けられている。 |
・売り主が知人など、自分で買い主を見つけた「自己発見取引」の場合にも仲介手数料などが発生する。 ・悪質な不動産会社に依頼してしまうと、両手仲介をもくろんで他社に情報を提供せず、買い主がなかなか決まらないことがある。 |
一般媒介契約 | ・複数の不動産会社に同時に売却を依頼することができる。 ・売り主が知人など、自分で買い主を見つけた「自己発見取引」の場合には仲介手数料は発生しない。 |
・売り主に対する報告義務がなく、売却活動が不透明。 |
「一般媒介契約」と「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」で大きく異なるのは、報告の義務と同時に依頼できる不動産会社の数です。
一般媒介契約は、複数の不動産に対し同時に売却を依頼することができます。
しかし、売り主に対する報告義務がないため活動が不透明になりやすいというデメリットがあります。
一方で、専任媒介契約・専属専任媒介契約の場合は、契約した1社にしか売却依頼ができませんが、売却活動の報告義務があるため進行状況を定期的に確認できます。
⇒不動産売却時の媒介契約とは?専属専任・専任・一般媒介契約の違い
STEP4 不動産会社が買い主を探す
媒介契約を交わしたら、不動産会社が売却活動を開始します。
担当者は買い主を見付けるために、不動産のデータを情報サイトに登録・掲載したり、チラシを作成して物件の周辺地域にポスティングを行ったりします。
不動産会社が利用する物件情報サイトには、SUUMOやLIFULL HOME‘Sなど誰でも閲覧できるサイトだけでなく、不動産会社専用の情報サイトも存在します。
売却活動を行うのは不動産会社ですが、売り主も積極的に活動状況をチェックしておくと安心です。
STEP5 買い主と売買契約を交わす
買い主が見つかったら、書類を用意し売買契約を結びます。
売買契約のときにも不動産会社が間に入るので、特別な専門知識は必要ありません。
売買契約を結ぶときには、サインをする前に契約書にしっかり目を通し、どんな小さなことでも疑問点があれば必ず不動産会社の担当者に確認しましょう。
また、売買契約を交わすタイミングで不動産会社への仲介手数料が発生します。
仲介手数料は、売買契約が成立したタイミングで半額、物件の引き渡しが完了したときに残りの半額を支払うのが一般的です。
⇒不動産売買にかかる仲介手数料とは?算出方法や上限額などを解説
STEP6 不動産を引き渡す
不動産の引き渡しは、売り主から買い主へ不動産の所有権を移す日に行われるケースがほとんどです。
引き渡しの当日までには、以下の手続きが行われます。
- ・代金の決済
- ・その他の費用の清算
- ・必要書類の引き渡し
- ・登記の変更
- ・部屋の状態の確認
- ・鍵の引き渡し など
引き渡しを行う前には、不動産の代金の決済や仲介手数料をはじめとする費用の清算を完了させます。
清算が済んだら、所有権の転移を行うための登記登録の変更や売買に関する必要書類の提出が行われ、すべての手続きが完了したら不動産を引き渡します。
また、引き渡し当日に物件の状態確認や鍵の引き渡しが行われることもあります。
5.港区の不動産を売る際のおすすめの不動産一括査定サイト
不動産を売却するなら、スムーズにできるだけ高額で売りたいですよね。
不動産売却を成功させるためには、信頼できる不動産会社を見つけることが必要不可欠です。
しかし、不動産会社とひと口でいってもさまざまな特徴や強みがあり、得意な不動産のジャンルや会社の規模、主要な地域などは異なります。
自分に合った不動産を選ぶには、複数の不動産会社に査定を依頼し、査定額や対応を比較して見極めるのがおすすめです。
不動産一括査定サイトは無料で利用でき、自分の条件に合わせて不動産会社を簡単に絞り込めるので忙しい方にもおすすめです。
ここでは港区の不動産売却におすすめの不動産一括査定サイトを紹介します。
おすすめ1 HOME4U:安心安全・実績十分の老舗サービス
運営会社 | NTTデータ スマートソーシング |
---|---|
参加不動産 会社数 |
1,800社以上 |
同時査定依頼可能数 | 最大6社 |
HOME4Uは2001年にサービスが開始された日本で最も歴史の古い不動産一括査定サイトです。
NTTグループの「NTTデータ スマートソーシング」という官公庁などとも取引がある企業が運営しているため個人情報を入力する際も安心です。
また悪徳不動産業者を排除するための独自の取り組みを行っている点も魅力的だといえるでしょう。
全国の1,800社を超える不動産会社が参加しており、都市部から地方まで幅広い地域をカバーしています。
同時に最大6社まで査定依頼が可能なので、きっと信頼できる不動産会社を見つけることができますよ。
不動産一括査定サイトを利用する際はまずはHOME4Uを試してみるのがおすすめです。
おすすめ2 すまいValue:業界をけん引する大手6社が運営
運営会社 | 東急リバブル、住友不動産販売、三菱地所ハウスネット、三井不動産リアルティ、小田急不動産、野村不動産ソリューションズ |
---|---|
参加不動産 会社数 |
6社(全国対応875店舗) ※2023年4月10日時点(賃貸専門店舗を含む) |
同時査定依頼可能数 | 最大6社 |
すまいValueは、不動産仲介を行う不動産会社のなかでも特に大手といえる6社が共同で運営を行う不動産一括査定サイトです。
東急リバブル、住友不動産販売、三菱地所ハウスネット、三井不動産リアルティ、小田急不動産、野村不動産ソリューションズが運営を行っています。
参加不動産会社数は少ないものの、複数の大手不動産会社に同時に査定を依頼できるという唯一無二の特長があるため、利用しておく価値が高いサイトだといえるでしょう。
なかにはすまいValueにしか参加していない大手不動産会社もあります。
誰もが知っている大手の不動産会社に査定を依頼したいという方はすまいValueがおすすめですよ。
おすすめ3 SUUMO:知名度No.1だから安心感も抜群
運営会社 | リクルート |
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参加不動産 会社数 |
非公開(店舗数としては全国2,000以上) |
同時査定依頼可能数 | 非公開 ※査定可能会社数は物件所在地によって異なります |
賃貸探しのポータルサイト「SUUMO」をご存知の方は多いのではないでしょうか。
実はSUUMOは不動産一括査定サイトも運営しているのです。
耳馴染みのあるサービスだから安心感が違うといえますよね。
大手から地域に密着した中小まで、非常に幅広い不動産会社が参加しているのできっと信頼のおける不動産会社が見つかりますよ。
売却実績や営業スタッフの人数など査定を依頼できる不動産会社に関する詳細な情報が確認できるのもうれしいポイントです。
一部地域が取扱対象外となっているのが唯一のデメリットといえますが、まずはご自分の売りたい不動産で利用ができるか気軽に確かめてみるのが良いでしょう。
おすすめ4 おうちクラベル:高精度なAI査定が魅力
参加不動産 会社数 |
非公表 |
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同時査定依頼可能数 | 非公表 |
査定可能不動産 | マンション、土地、一戸建て、一棟マンション・アパート、その他建物 |
参加不動産会社 | 大京穴吹不動産、大成有楽不動産販売、CENTURY21、ロイヤルハウジング、POLUS、三菱UFJ不動産売却、オークラヤ住宅、京急不動産、三井住友トラスト不動産、KEN、SRE不動産(旧ソニー不動産) |
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)はソニーグループで東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する不動産一括査定サイトです。
大手から地域密着型まで優良かつ実績豊富な不動産会社が多数参加しているため、ご自身の物件の売却に適した会社がきっと見つかりますよ。
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おすすめ5 LIFULL HOME’S:参加不動産会社数最多クラス
運営会社 | LIFULL |
---|---|
参加不動産 会社数 |
3,175社 |
同時査定依頼可能数 | 最大10社 |
HOME’S一括査定は総掲載物件数ナンバーワンを誇るHOME’Sが運営する不動産一括査定サイトです。
CMなどでHOME’Sの名前を聞いたことがあるという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
なんと全国3,175社の不動産会社が参加しており、他の不動産一括査定サイトでは不動産会社を見つけられなかった場合でもHOME’S一括査定なら信頼のおける不動産業者を見つけられる可能性が高いといえます。
またユーザーが安心して利用できるよう工夫が凝らされているのもうれしいポイントです。
HOME’Sが設けた独自の基準をクリアしている不動産会社だけが参加しており、個人情報の取り扱いも徹底されています。
きっと相性の良い不動産会社を見つけることができますよ。
6.まとめ
新型コロナウイルスの影響で不動産が売れるのかどうか不安に思っている方も多いでしょう。
港区の不動産市場は大きく下落しているわけではなく、売却したい不動産をお持ちの場合は一度不動産会社に査定を依頼するのも一つの手といえます。
不動産会社にはさまざまな強みや特徴があり、どの会社に売却を依頼するかは慎重に検討する必要があります。
「どうやって不動産会社を決めたら良いのか分からない……」
という方は、この記事で紹介した不動産一括査定サイトを利用して各社の査定額を比較してみましょう。
一度の入力で複数の不動産会社の査定額を比べることができる不動産一括査定サイトは不動産売却の頼もしい味方となるはずですよ。
⇒不動産売却の注意点が全て分かる!タイミング別、状況別に徹底解説
⇒マンション売却の心配を解消!売却前・中・契約時・後の注意点を完全ガイド
⇒完全版:戸建て売却の各ステージにおける注意点とその対策