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「新宿区の不動産は今、いくらで売れるんだろう?」
「新宿区の不動産を手間をかけずに高く売るにはどうすればいいんだろう?」
新宿区にお持ちの不動産を売却するときは、なるべく少ない手間で高く売りたいですよね。
新宿区は港区・千代田区・渋谷区・中央区とともに都心5区と呼ばれており、東京23区の中央部に位置します。
オフィス街や繁華街が発展しているだけでなく、東京都庁や新宿御苑などがあることでも知られています。
新宿区の不動産は投資用物件としても注目されており、国内だけでなく海外からも人気が高く需要も比較的安定していることが特徴です。
しかし、適切な方法で売却活動を行わないと、売れ残ったり相場よりも低い値段で売却せざるを得なくなったりして損をしてしまうケースもあります。
新宿区の不動産売却を成功させるためには、不動産の相場や売却の流れを把握して信頼の 置ける不動産会社を見つけることが重要です。
そこでこの記事では、新宿区の不動産の相場や売却のコツ、注意点などについて解説します。
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1.新宿区の不動産、今売って大丈夫?
不動産を手放したいと思っても、売却のタイミングを見極めることは難しいですよね。
特に2020年から新型コロナウイルスが流行したため、不動産の需要や相場などにも影響があったのではないかと不安に思う方も多いでしょう。
そこでまずは、不動産市場の動きや相場のデータから現在の傾向を確認していきましょう。
1-1.現在の不動産市場は上昇傾向
2021年10月現在の不動産市場は全国的に見て上昇傾向にあり、新型コロナウイルスの流行が始まる前の2019年以前と比べて大きな下落は見られません。
以下の表は、全国の不動産価格指数の推移を示したものです。
近年の不動産指数の動きを見ると、新型コロナウイルスの流行が始まった2020年に一時的に下落していることが分かります。
しかし、現在はほぼ回復しており、不動産市場全体は緩やかな上昇傾向 にあることが分かります。
1-2.新宿区の不動産相場は高水準
このよう な疑問をお持ちになった方もいらっしゃるでしょう。
以下のグラフは、新宿区で取引された中古マンションの平均㎡単価の推移を示したものです。
2018年第1四半期~2021年第1四半期の推移を見ると、新宿区の不動産の平均㎡単価は100万~110万円 前後で安定して取引されていることが分かります。
また、新型コロナウイルスが流行する前の2019年以前と比較しても、2020年以降は平均㎡単価105万円以上の高水準をキープしています。
時期によって多少の変動はあるものの、新宿区の中古マンションの相場は緩やかな上昇傾向であるといえるでしょう。
しかし、不動産市場の動向は予測が難しいため、今後値崩れする可能性もゼロではありません。
2.新宿区ならではの不動産の強みは?
オフィス街から繁華街までさまざまな側面をもつ新宿区は、昼夜ともに多くの人々が行き交う世界的に有名なエリアです。
新宿駅は世界一の規模を誇るターミナル駅であり、1日約350万人の乗降人数は2018年にギネス記録としても認定されています。
また、新宿区は東京23区中で外国人居住者が最も多く、新大久保周辺や神楽坂など異国の文化が溶け込んだ街も発展しており国際色豊かなのが特徴です。
そこで、この章ではさまざまな特色を持つ新宿区ならではの強みを解説します。
2-1.オフィス街や繁華街が発展している
新宿区はオフィス街から繁華街まで国大最大級の規模を誇る街です。
新宿駅西側の青梅街道沿いのエリアは都内有数のオフィス街であり、新宿アイランドタワーや東京都庁をはじめとする高層ビル群が広がっています。
芸術とビジネスが融合した街としても発展しており、コンサートやアートギャラリーも頻繁に開催されています。
新宿区にはこのように洗練されたオフィス街がある一方で、新宿駅東側を中心に昔ながらの雑居ビルが立ち並ぶエリアも残っています。
大企業だけでなく中小企業、ベンチャー企業など、さまざまなタイプの企業が軒を連ねているのも新宿区の特徴です。
新宿駅周辺にはルミネ新宿や伊勢丹などの大型の商業施設が立ち並び、世代を問わず楽しめるショッピングエリアとして人気があります。
また、新宿駅の東側に広がる歌舞伎町エリア はアジア最大級の歓楽街として知られており、外国人観光客も訪れるスポットになっています。
2-2.交通アクセスが良い
新宿区には新宿駅をはじめとする多くの駅があり、以下のようにさまざまな路線を利用できるのが特徴です。
・JR(中央線・山手線・総武線・埼京線・湘南新宿ライン)
・東京メトロ(有楽町線・南北線・東西線・丸ノ内線・副都心線)
・都営地下鉄(大江戸線・新宿線)
・小田急小田原線、京王線、西武新宿線、都電荒川線
立地によってはエリア内に複数の駅があるため、異なる路線を併用したり徒歩で駅間を移動したりすることも可能です。
電車の本数も多いため通勤通学にも便利で、忙しいビジネスパーソンのライフスタイルにも合わせやすいでしょう。
また、新宿駅南口には日本最大のバスターミナルがあり、高速バスの発着駅になっています。
空港や地方への移動はもちろん、全国各地の観光地へ直通する高速バスも出ているので旅行にも便利です。
このように新宿区は交通機関が発達しており、さまざまな目的に合わせて利用できます。
2-3.在留外国人からのニーズが高い
新宿区は観光地としてだけでなく、住む場所としても外国人からのニーズが高いという特徴があります。
東京23区内で最も外国人人口が多いのは新宿区であり、外国人居住者の数は新宿区の全体人口のおよそ1割に当たります
また、中国・韓国・ベトナムなどのアジア圏を中心に多国籍の人が暮らしているのも特徴です。
新大久保周辺は大規模なコリアンタウンをはじめ、さまざまな国の料理や文化を楽しめるエリアとしても有名ですよね。
「新宿区の不動産は賃貸物件として海外からのニーズも高いため、資産運用目的での購入も見込めるのが強みです。」
2-4.大型の公園や緑地が多い
新宿区は都心にありながらも大型の公園や緑地が多いという特徴があります。
以下のスポットは、観光地や親子で遊べる場所としても有名ですよね。
- ・新宿御苑
- ・明治神宮外苑
- ・新宿中央公園
新宿区と渋谷区にまたがる新宿御苑は桜の名所として知られており、日本式・イギリス式・フランス式の庭園を楽しめます。
明治神宮外苑は洋風庭園のほか、明治記念館や明治神宮野球場などさまざまな施設があり多くの人が訪れるスポットです。
また、新宿中央公園は8ヘクタールと区立の公園で最大級の広さであり、運動場や子供の遊び場として幅広い層に親しまれています。
2-5.大規模な再開発が行われている
新宿区では「新宿グランドターミナルの一体的な再編」と呼ばれる施策に基づき、2021年から2047年に向けて新宿駅周辺エリアを中心に大規模な再開発 が行われます。
この事業では建物の老朽化や駅構造の複雑さ、街間の移動のしづらさなど新宿区が持つ問題を解消し、現代のニーズに合わせた都市開発が行われます。
また、アフターコロナを意識して多様な働き方を想定したオフィス環境、商業施設など企業と来街者がともに利用しやすい場所としての空間づくりが重要視されています。
この再開発により、新宿区の持つ商業、娯楽、観光、ビジネスといったあらゆる分野での優位性が発揮され、街全体のさらなる発展が期待されます。
新宿区の再開発に伴い新宿区はもちろん新宿駅を通る沿線エリアの不動産価値も高まると予測されるため、今後も安定した高い需要が見込めるでしょう。
3.新宿区のエリアと特徴
新宿区はビジネス、娯楽、文化などあらゆる分野で発展してきた街です。
高層ビルが立ち並ぶショッピングエリアや繁華街はもちろん、寺社や能楽堂など日本の文化を感じられるスポットも多く存在します。
この章では、さまざまな魅力を持つ新宿区の特徴をエリアごとに紹介します。
3-1.新宿駅周辺エリア
新宿駅周辺は、超高層ビルが密集したビジネス街、大型商業施設が立ち並ぶショッピング街、歌舞伎町をはじめとする歓楽街などのエリアに分かれます。
新宿駅は世界一の乗降客数を誇るターミナル駅であり、多くの人々が訪れることで有名ですよね。
ルミネや京王百貨店など新宿駅に直結した商業施設のほか、徒歩圏内には伊勢丹新宿店や新宿マルイ本館などもあり東京都内有数のショッピングエリアとなっています。
東京都庁のある西口エリアは、高層ビルが立ち並ぶ近代的なオフィス街として発展しています。
また、新宿駅から少し足を延ばせば新宿御苑があり、花園神社や熊野神社など日本の文化や歴史を感じられるスポットも点在しています。
3-2.四谷エリア
千代田区と接する四谷エリアには、新宿歴史博物館をはじめとする文化的なスポットや神社などが点在しています。
学問・音楽の神様として知られる津の守弁財天や、2016年に大ヒットした映画「君の名は」で有名になった須賀神社などもあり多くの観光客が訪れます。
西側には広い敷地を持つ邸宅が点在する閑静なエリアがあり、昔ながらの街並みが残る東京都内有数の高級住宅街として知られています。
かつて花街として栄えた四谷荒木町はグルメや江戸の風情を楽しめるスポットとして人気であり、ミシュランガイドに掲載されたレストランや隠れ家的名店も点在します。
3-3.神楽坂エリア
神楽坂周辺エリアは、花街として栄えた明治後期~大正の風情を残しながらもフランス風の街並みが発展しています。
戦後に多くの外国人が移り住んだことから日本の伝統とフランスの文化が融合した街として「リトルフランス」とも呼ばれるようになりました。
現在でも日仏会館や在日フランス人学校などの施設があります。
また、夏目漱石をはじめとする文化人ゆかりの地であり、文芸や雅楽などの芸術文化が繁栄した場所としてご存じの方も多いのではないでしょうか。
神楽坂周辺エリアはその名の通り坂道の多い地形が特徴ですが、おしゃれなカフェや雑貨店なども多いため散策スポットとしても人気があります。
新宿区の中でも治安が良いエリアであり、街のイメージも良いため一人暮らしの女性からの需要も見込めるでしょう。
3-4.高田馬場・早稲田・大久保エリア
高田馬場周辺のエリアには早稲田大学をはじめとする大学や専門学校など多様な教育機関があり、全国から多くの若者が集まる学生の街として発展してきました。
高田馬場は漫画家の手塚治虫ゆかりの地であり、トキワ荘があった豊島区と同様に多くのクリエイターが生まれた地としても知られています。
高田馬場駅周辺にはチェーン店だけでなく昔ながらの飲食店が多いことも特徴で、リーズナブルに外食を楽しむことができます。
また、JR新大久保・大久保駅周辺の大規模なコリアンタウンは、国際色豊かな商店が立ち並ぶエリアとして若者を中心に人気があります。
高田馬場周辺のマンションは、学生やクリエイター、外国人からの需要も高く、利便性が良いためビジネスパーソンからの需要も見込めます。
3-5.落合エリア
落合エリアは、新宿区の中でも特に落ち着いた雰囲気のある住宅地です。
集合住宅よりも一戸建て住宅が多く、下落合2丁目、3丁目は豪邸や低層マンションが立ち並ぶ高級住宅街となっています。
落合エリアにはかつて徳川家の狩猟地だったおとめ山公園や下落合野鳥の森公園など、自然豊かな公園もあります。
大江戸線、西武新宿線などが利用できるエリアであるため、通勤通学はもちろん繁華街へのアクセスにも便利です。
落合エリアは、都心部へのアクセスの良さと静かな住環境を両立させたいファミリー層からの需要が見込めるでしょう。
4.新宿区の不動産を高く売るコツ
このように気になる方も多いのではないでしょうか。
新宿区は、東京23区内でも不動産が高額で取引されている地域です。
高値で売れる可能性があるからこそ、安く売って後悔しないように適切な売却方法を選び、しっかり準備をしてから売却活動に臨みましょう。
この章では、不動産を売り出す前に最低限知っておきたい売却のコツを解説します。
コツ1 「買取」ではなく「仲介」を選ぶ
不動産の売却方法には大きく分けて「仲介」と「買取」があります。
仲介は不動産会社に買い主を探してもらい不動産を売却する方法です。
買取は不動産会社と売り主の二者間で不動産を直接売却する方法です。
不動産を売却する流れは、買取と仲介で以下のように異なります。
確かに仲介と買取を比べると、買取の方が早く簡単に売却できそうですよね。
実際に買取は不動産会社と売り主だけで売買契約が成立するため、仲介よりも短期間での売却が可能です。
しかし、仲介と買取では売却価格が大きく異なるため注意が必要です。
仲介の場合は、より高く買ってくれる売り主を不動産会社が見つけてくれるため、相場に準じた価格での売却が成功することも少なくありません。
しかし、買取は不動産会社にとっていわば「仕入れ」になるため、相場の6~7割の価格になってしまうのが一般的です。
すぐに売却したい事情がある場合や買い手が付きにくい場合には、買取を選ぶのも一つの手です。
しかし、不動産を高く売りたいと考えるなら買取ではなく仲介を選びましょう。
⇒「仲介」「買取」どちらが高く売れる?|不動産売却ノウハウ
⇒不動産仲介とは?契約の種類や売却までの流れ、成功のコツを徹底解説
⇒不動産買取とは?メリットや実際の流れ、仲介との違いを徹底解説!
コツ2 複数の不動産会社に査定を依頼する
不動産を売却するときには、まず複数の不動産会社に査定を依頼して相場を確かめましょう。
不動産の査定額は不動産会社によって大きく異なるケースも少なくありません。
1社のみの査定結果で正確な相場を知ることは困難ですから、必ず査定結果を比較する必要があります。
また、不動産売却が成功するかどうかは不動産会社選びにかかっているといっても過言ではありません。
査定を依頼したときには、提示された金額だけでなく担当者の対応もチェックして誠実な対応をしてくれる不動産会社を見つけましょう。
査定の結果が出たら必ず不動産会社に査定額の根拠を確かめ、信頼できる業者であることを確認しましょう。
「宅地建物取引業法第34条の2第2項」において、不動産会社には査定額の根拠を提示する義務が定められています。
⇒厳選23サイト!不動産一括査定サイト比較ランキングとおすすめポイント
5.新宿区の不動産を売却する手順
多くの方にとって不動産を売るのは初めての経験ですよね。
そのため、具体的に何をしたらいいのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの章では、不動産売却の流れをステップごとに解説します。
STEP1 複数の不動産会社に査定を依頼する
不動産の売却を考えているなら、まずは複数の不動産会社に査定を依頼してみましょう。
複数の不動産会社の査定結果を比べることで、売りたい物件の相場をより正確に把握できます。
不動産の査定方法には「机上査定」と「訪問査定」の2種類があります。
立地や間取りなどの物件の情報や過去の取引を参考におおよその査定額を算出します。
「訪問査定」はその名の通り不動産会社が物件に訪問して査定を行う方法です。
実際の不動産の状態を勘案することで、より正確な見積もりを算出します。
不動産売却ではまず10社程度に机上査定を依頼し、結果を比べて2~3社に絞り込んでから訪問査定を依頼するのが一般的です。
なお、不動産会社ごとに得意とする物件のジャンルや精通する地域は異なります。
不動産会社によって査定額に数百万 円の差が出るケースもあるため注意が必要です。
相場を把握するためだけでなく、査定は後述する不動産会社選びの基準としても重要ですから必ず複数の業者に依頼しましょう。
新宿区の不動産売却におすすめの不動産一括査定サイトは、こちら で紹介しています。
STEP2 不動産会社を選ぶ
不動産売却を成功させるには、信頼できる不動産会社を選ぶことが必要不可欠です。
査定の結果や不動産会社の対応などを比較し、仲介を依頼する不動産会社を選びましょう。
このように思われるかもしれませんが、査定額が高い会社が必ずしも良いとは限りません。
不動産会社の中には高い査定額を提示することで契約を促し、売却活動が始まるとすぐに値下げさせて売却を急かすような悪質な業者も存在します。
査定額は提示された値段での売却を保証するものではありません。
査定額をそのまま鵜呑みにするのではなく、しっかりした根拠があることを必ず確認して信頼できる不動産会社を見つけましょう。
- ・査定額の根拠が明確である
- ・担当者の対応が誠実である
- ・立地や物件のジャンルなど、売りたい不動産の条件に近い売却実績がある
STEP3 不動産会社と契約する
仲介を依頼する不動産会社を選んだら、売り主と不動産会社で「媒介契約」を交わします。
【媒介契約】
媒介契約は、不動産会社に売却活動を依頼するときに売り主と不動産会社が交わす契約のことです。
不動産業界では仲介のことを媒介と呼ぶため、仲介契約ではなく媒介契約と呼ばれています。
不動産売却における媒介契約には以下の3種類があり、それぞれ特徴が異なります。
契約の種類 | 売却活動に関する報告の義務 | 他社との同時契約 | レインズへの 登録義務 |
自己発見取引 | 契約期間 |
---|---|---|---|---|---|
専属専任媒介契約 | 1週間に1回以上 | 不可 | 契約から5日以内 | 不可 | 最長3カ月 |
専任媒介契約 | 2週間に1回以上 | 不可 | 契約から7日以内 | 可 | 最長3カ月 |
一般媒介契約 | なし | 可 | なし | 可 | 規定なし(3カ月が一般的) |
専属専任媒介契約と専任媒介契約では、頻度は異なりますが売却活動に関する定期的な報告を受けることができます。
また、不動産会社には「レインズ」への物件情報の登録を行うことが義務付けられています。
レインズに登録された不動産情報は宅地建物取引業者(不動産会社)であれば閲覧できるため、買い主が見つかりやすくなるといわれています。
専属専任媒介契約と専任媒介契約の大きな違いは、自己発見取引が禁止されているか否かという点です。
専任専属媒介契約では自己発見取引は禁止されているため、不動産会社を介さずに不動産取引を行った場合にも仲介手数料が発生します。
なお、一般媒介契約では自己発見取引や複数の不動産会社との同時契約も可能です。
しかし、レインズの登録や売り主への報告義務がないため売却活動が不透明になりやすく、複数の不動産会社と自発的なやりとりも必要になるので初心者にはおすすめできません。
⇒不動産売却時の媒介契約とは?専属専任・専任・一般媒介契約の違い
⇒レインズの不動産検索方法とできること
STEP4 不動産会社が買い主を探す
媒介契約を結んだら、買い主を見つけるために不動産会社が売却活動を開始します。
不動産会社が行う売却活動には、以下のようなものがあります。
- ・レインズへの登録
- ・不動産ポータルサイト(SUUMOやLIFULL HOME’Sなど)に物件情報を掲載
- ・チラシを作成し近隣の住宅にポスティング
- ・自社の顧客への打診
近年ではチラシの配布など従来の方法だけでなく、インターネットを利用して物件探しを行うケースも一般的になっています。
売却活動を行うのは不動産会社ですが、売り主自身も活動状況をチェックしておくと安心です。
STEP5 買い主と売買契約を交わす
買い主が見つかったら、いよいよ売買契約を交わします。
売買契約を結ぶときには、以下のようなことが行われます。
- ・不動産会社の担当者から買い主への重要事項説明
- ・重要事項説明書の交付
- ・契約書類の読み合わせ
- ・契約書類への署名、押印
- ・仲介手数料の支払い
- ・手付金の支払い
売買契約を結ぶ前に、まず不動産会社から買い主へ取引する不動産についての重要事項説明が行われます。
その後、売り主と買い主が契約内容を確認し、双方が合意すれば契約成立となります。
⇒不動産売却の契約書|売買契約書の確認ポイントと売買契約時に準備するもの
なお、売買契約のタイミングで買い主から成約価格の10%程度の手付金が支払われます。
また、媒介契約の内容によって異なりますが、売買契約時に仲介手数料の半額を支払うのが一般的です。
成約価格 | 仲介手数料 |
---|---|
200万円以下 | 成約価格の5% |
200万円~400万円以下 | 成約価格の4% |
400万円超 | 成約価格の3% |
仲介手数料の上限は成約価格によって異なります。
また、不動産会社は上限を超える手数料や報酬を受け取ることはできません。
⇒不動産売買にかかる仲介手数料とは?算出方法や上限額などを解説
STEP6 不動産を引き渡す
売買契約を結んだら、いよいよ不動産の引き渡しに進みます。
なお、不動産の引き渡しは売り主から買い主に不動産の所有権を移す日に行われるのが一般的です。
不動産の引き渡し日には、以下のような手続きを行います。
- ・登記の変更
- ・代金の決済
- ・仲介手数料の支払い
- ・その他費用の清算
- ・必要書類の引き渡し
- ・鍵の引き渡し
不動産の引き渡しの前には、手付金を引いた不動産の代金の支払いや仲介手数料などの費用の清算が行われます。
また、登記に関する手続きは司法書士に依頼するのが一般的です。
6.新宿区の不動産売却におすすめの不動産一括査定サイト
このように考える方もいらっしゃるでしょう。
確かに複数の不動産会社に対して1社1社、自力で査定の申し込みを行うのは面倒ですよね。
そこでおすすめなのが、無料で使える「不動産一括査定サイト」です。
不動産一括査定サイトは、その名の通り複数の不動産会社に査定を一括で依頼できるサービスです。
不動産一括査定サイトを使えば、売りたい不動産の条件に合った不動産会社の絞り込みも簡単にできます。
具体的には不動産の立地や築年数、広さなどの情報を入力します。
また、ほとんどの不動産一括査定サイトでは悪質な業者の排除に取り組んでいるためだまされてしまうリスクも少ないと考えられます。
不動産一括査定サイトと一口でいっても、以下の図のように特性や強みは異なります。
サイトによって参加している不動産の数や傾向、規模などは異なるため、査定を依頼できる不動産会社もさまざまです。
「業界大手に依頼できるサイト」と「特定の物件に強いサイト」など、タイプの違うサイトを使い分けたり併用したりすると良いでしょう。
ここからは、新宿区の不動産売却に便利な一括査定サイトとその特徴をご紹介します。
サイト名 | 参加不動産会社数 | 特徴 | 同時査定 依頼可能数 |
運営会社 |
---|---|---|---|---|
HOME4U | 1,800社 | 大手から中小までバランス良く参加 | 最大6社 | NTTデータ スマートソーシング |
すまいValue | 6社(全国対応875店舗) ※2023年4月10日時点(賃貸専門店舗を含む) |
大手6社が共同で運営 | 最大6社 | 東急リバブル、住友不動産販売、三菱地所ハウスネット、三井不動産リアルティ、小田急不動産、野村不動産ソリューションズ |
SUUMO | 不明 | 知名度No.1だから安心感も抜群 | 非公開 ※査定可能会社数は物件所在地によって異なります |
リクルート |
LIFULL HOME’S | 3,222社 | 参加不動産会社数最多クラス | 最大10社 | LIFULL |
おうちクラベル | 非公表 | 高精度なAI査定が魅力 | 非公表 | SREホールディングス |
おすすめ1 HOME4U:安心安全・実績十分の老舗サービス
参加不動産 会社数 |
1,800社 |
---|---|
同時査定依頼可能数 | 最大6社 |
査定可能不動産 | マンション一室、一戸建て、土地、ビル一室、店舗・事務所・倉庫、マンション一棟、アパート一棟、ビル一棟、その他 |
代表的な参加不動産会社 | 三井住友トラスト不動産、三菱UFJ不動産販売、みずほ不動産販売、京王不動産、CENTURY21など |
HOME4Uは2001年にサービスが開始された日本で最も歴史の古い不動産一括査定サイトです。
大手から中小まで全国の不動産会社1,800社が参加しており、都市部から地方まで幅広い地域をカバーしています。
またさまざまな種類の不動産を査定に出すことができます。
NTTデータグループの「NTTデータ スマートソーシング」という官公庁などとも取引がある企業が運営しているので、「個人情報を悪用されるのでは?」などと不安を感じている方でも安心して利用できるでしょう。
また悪質な不動産会社を排除するための独自の取り組みを行っている点も魅力的です。
同時に最大6社まで査定依頼が可能なので、きっと信頼できる不動産会社を見つけることができますよ。
おすすめ2 すまいValue:業界をけん引する大手6社が運営
参加不動産 会社数 |
6社(全国対応875店舗) ※2023年4月10日時点(賃貸専門店舗を含む) |
---|---|
同時査定依頼可能数 | 最大6社 |
査定可能不動産 | マンション、一戸建て、土地、マンション一棟、ビル一棟、アパート一棟、その他 |
運営不動産会社 | 東急リバブル、住友不動産販売、三菱地所ハウスネット、三井不動産リアルティ、小田急不動産、野村不動産ソリューションズ |
すまいValueは、不動産仲介を行う不動産会社のなかでも特に大手といえる6社が共同で運営を行う不動産一括査定サイトです。
東急リバブル、住友不動産販売、三菱地所ハウスネット、三井不動産リアルティ(三井のリハウス)、小田急不動産、野村不動産ソリューションズ(野村の仲介+)が運営を行っています。
参加不動産会社数は少ないものの、複数の大手不動産会社に同時に査定を依頼できるという唯一無二の特長があるため、利用価値が高いサイトだといえるでしょう。
なかにはすまいValueにしか参加していない大手不動産会社もあります。
参加不動産会社数の多い他の不動産一括査定サイトと併せてぜひ利用しておきたいサービスだといえるでしょう。
おすすめ3 SUUMO:知名度No.1だから安心感も抜群
参加不動産 会社数 |
不明 |
---|---|
同時査定依頼可能数 | 非公開 ※査定可能会社数は物件所在地によって異なります |
査定可能不動産 | マンション一室、一戸建て、土地 |
代表的な参加不動産会社 | 野村不動産ソリューションズ、大京穴吹不動産、CENTURY21、京王不動産、東宝ハウスグループなど |
賃貸探しのポータルサイト「SUUMO」をご存知の方は多いのではないでしょうか。
実はSUUMOは不動産一括査定サイトも運営しているのです。
耳なじみのあるサービスだから安心感が違うといえますよね。
大手から地域に密着した中小まで、非常に幅広い不動産会社が参加しているのできっと信頼の置ける不動産会社が見つかりますよ。
売却実績や営業スタッフの人数など査定を依頼できる不動産会社に関する詳細な情報が確認できるのもうれしいポイントです。
一部地域が取扱対象外となっているのが唯一のデメリットといえますが、まずはご自分の売りたい不動産で利用ができるか気軽に確かめてみるのが良いでしょう。
おすすめ4 LIFULL HOME’S:参加不動産会社数最多クラス
参加不動産 会社数 |
3,247社 |
---|---|
同時査定依頼可能数 | 最大10社 |
査定可能不動産 | 一戸建て、土地、マンション、投資用区分マンション、投資用一棟アパート・マンション、倉庫・工場 |
代表的な参加不動産会社 | 三井住友トラスト不動産、三菱UFJ不動産販売、みずほ不動産販売、京王不動産、大成有楽不動産販売など |
HOME’S一括査定は総掲載物件数ナンバーワンの不動産ポータルサイトLIFULL HOME’Sが運営する不動産一括査定サイトです。
CMなどでHOME’Sの名前を聞いたことがあるという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
なんと全国3,200社を超える不動産会社が参加しており、他の不動産一括査定サイトでは不動産会社を見つけられなかった場合でもHOME’S一括査定なら信頼のおける不動産業者を見つけられる可能性が高いといえます。
またユーザーが安心して利用できるよう工夫が凝らされているのもうれしいポイントです。
HOME’Sが設けた独自の基準をクリアしている不動産会社だけが参加しており、個人情報の取り扱いも徹底されています。
きっと相性の良い不動産会社を見つけることができますよ。
おすすめ5 おうちクラベル:高精度なAI査定が魅力
参加不動産 会社数 |
非公表 |
---|---|
同時査定依頼可能数 | 非公表 |
査定可能不動産 | マンション、土地、一戸建て、一棟マンション・アパート、その他建物 |
参加不動産会社 | 大京穴吹不動産、大成有楽不動産販売、CENTURY21、ロイヤルハウジング、POLUS、三菱UFJ不動産売却、オークラヤ住宅、京急不動産、三井住友トラスト不動産、KEN、SRE不動産(旧ソニー不動産) |
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)はソニーグループで東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する不動産一括査定サイトです。
大手から地域密着型まで優良かつ実績豊富な不動産会社が多数参加しているため、ご自身の物件の売却に適した会社がきっと見つかりますよ。
おうちクラベルの最大の特徴は従来の不動産一括査定サイトのように提携する不動産会社に査定を依頼できるだけでなく、AIによる高精度な査定を無料で行えることだといえます。
査定額は個々の不動産会社によってばらつきが出ることも多いため、AI査定価格でおおよその相場をあらかじめ把握しておけるのは安心ですね。
またおうちクラベルは、売り主のみの仲介を行う「片手仲介」専門で他社よりも高い査定額を出してくれるといわれているSRE不動産に一括査定が依頼できる点も大きなメリットだといえるでしょう。
現在のサービスエリアは東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県に限られていますが、SRE不動産に査定依頼をしたいという方も要チェックですよ。
7.新宿区の不動産を売るときの注意点
家を売ることは人生で最も大きな決断の一つですから、失敗しないように進めたいですよね。
不動産売却で起きがちなトラブルや失敗を防ぐためには、不動産会社任せにせず売り主自身もある程度の知識を持って売却に臨むことが重要です。
不動産を売り出してから後悔しないように、しっかり準備をしてリスクを未然に防ぎましょう。
この章では、不動産売却で起きがちなトラブルや失敗を防ぐための四つの注意点を解説します。
注意点1 リフォームはしない
確かに築年数が古くても、リノベーションされて人気が集まる物件もありますよね。
しかし、不動産を売るためだけに個人でリフォームするのはおすすめできません。
不動産会社は安く買い取った物件をリフォームするなどして再度売却し利益を得ます。
しかし、リフォーム代を相場に上乗せして売ることは難しいため、最終的に売り主の手元に残る金額は少なくなる傾向があります。
また、自分好みにリフォームする前提で中古不動産を購入する人も少なくありません。
せっかくリフォームしても無駄になってしまうだけでなく、買い主候補の好みと合わなければ売れにくくなってしまうことも考えられます。
「損をするケースも多いため、売却のためのリフォームはしない方が無難です。」
⇒古い家の売却方法を徹底解説!売却手順から売却後に使える控除も紹介
⇒築年数が経過した中古不動産は売却前に修理や修繕をした方が売りやすい?
注意点2 買い主の信用情報を確かめる
売買契約を結ぶ前には、不動産会社を通して買い主の信用情報を確かめておきましょう。
中古不動産を購入するときには、現金で支払うか住宅ローンを組むのが一般的です。
しかし、売買契約の成立後でも、現金が用意できなかったり住宅ローンの審査に落ちてしまったりして破談になるケースがあります。
破談になれば売却活動を再開して新たな買い主を見つけなければなりません。
余計な時間を費やすリスクを避けるためにも、買い主の信用情報は必ず確かめておきましょう。
注意点3 不動産の欠陥は正しく伝える
売却する不動産に少しでも欠陥があるときには買い主候補に伝えておく必要があります。
このように考える方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、売却後に不動産の欠陥が発覚した場合、売り主には「契約不適合責任」という責任が生じます。
2020年4月に施行された改正民法 により、故意に欠陥を隠していなくても契約内容と不動産の状態に不一致があれば適用されることになりました。
契約不適合と判断された場合、買い主は売り主に対して「損害賠償請求」「契約解除請求」「追完請求」「代金減額請求」をすることができます。
売却する不動産に雨漏りや騒音、事故歴などの瑕疵(かし)があるときには、売買契約書にその旨を記載する必要があります。
売却後のトラブルを避けるためにも、欠陥がある場合には不動産会社と買い主に伝えておきましょう。
注意点4 節税の意識を持つ
新宿区の不動産は高値で取引される傾向があるため、不動産売却によって利益がでるケースもあります。
利益に応じて納税の義務が生じますから、節税に関する知識を持っておくと良いでしょう。
不動産の売却で生じた利益を「譲渡所得」といい、譲渡所得に対して所得税と住民税が課されます。
売却する物件が条件を満たしていれば、この特例により大きな節税効果が期待できます。
なお、「マイホームを売ったときの特例」については国税庁のホームページをご確認ください。
8.まとめ
新宿区の不動産のニーズは安定しており、高値で取引される傾向があります。
また、現在の不動産市場は上昇傾向であるため、今は売却するのに悪い時期ではありません。
好条件がそろっている今だからこそ、以下の三つのポイントを意識して不動産売却を成功させましょう。
- ・新宿区の不動産売却の傾向や相場を把握する
- ・不動産売却の流れや高く売るためのコツを知る
- ・信頼できる不動産会社に仲介を依頼する
不動産売却を成功させるには、より正確な相場を把握し信頼できる不動産会社を選ぶことが必要不可欠です。
まずは複数の不動産会社に査定を依頼し、売りたい物件に合った会社を絞り込みましょう。
不動産一括査定サイトを賢く利用して、不動産売却をスムーズに成功させましょう。
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