ふるさと納税の期限はいつ?寄附や控除のタイミング・注意点も解説

ふるさと納税に期限はあるの?
ふるさと納税をするなら、早めに申し込んだ方が良い?

ふるさと納税は、実質2,000円の自己負担で地域の名産品などを返礼品としてもらえる寄附制度です。

しかし、ふるさと納税をしようと思っても、実際にいつまでに申し込めば良いのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ふるさと納税自体に期限はありませんが、ふるさと納税のメリットを受けるには「寄附」と「控除」を行う必要があり、それぞれの手続きには期限が設けられています

そこでこの記事では、ふるさと納税の寄附と控除の申請の期限、制度を利用する際の注意点などを詳しく解説します。

また、使いやすくサービスも豊富なおすすめのふるさと納税サイトも併せてご紹介しますよ。

税理士
ふるさと納税の「期限」について把握し、制度を賢く利用しましょう。

【おすすめのふるさと納税サイト4選】
※横にスクロールできます
サイト名 特徴 掲載自治体数
楽天ふるさと納税 楽天ポイントが貯まる・使える!楽天ユーザー&楽天カードユーザー必見のサービス 1,687
ふるさとチョイス 大規模な老舗サイト!幅広い決済方法に対応 1,788*1
さとふる 会員数が1,000万人を突破!*2専用アプリで控除の手続きや管理が簡単 1,416
ふるなび 豊富なレビュー数が特長!独自の特集や検索機能で寄附先・返礼品を選びやすい 1,380
*1 ふるさとチョイス公式サイト「ふるさとチョイスの特長
*2 さとふる公式サイト「2024年ふるさと納税サイト 認知度No.1
※掲載自治体数 2024年11月1日時点
この記事の監修税理士
監修税理士の税理士法人チェスター代表 福留正明
税理士法人チェスター代表
福留 正明
税理士・公認会計士・行政書士・登録政治資金監査人・ファイナンシャルプランナー。富裕層の資産税コンサルティングに強みを持つ税理士法人チェスターの代表社員。 相続税申告実績は税理士業界でもトップクラスの年間1,700件以上(累計9,000件以上)を取り扱う。相続税申告サービスやオーダーメイドの生前対策、相続税還付業務等を行う。 資産税関連書籍の執筆や各種メディアから取材実績多数有り。
税理士法人チェスターは、グループ総勢200名以上の税理士事務所です
「税理士が教えるお金の知識」(以降、本メディア)では一部、メーカーやサービス提供事業者から広告出稿をいただいておりますが、コンテンツの内容については本メディア独自に制作しており、情報の掲載有無やコンテンツ内容の最終意思決定に事業者は関与しません。

1.ふるさと納税に期限はある?

そもそも、ふるさと納税に期限はあるの?
もし期限があるなら、いつなんだろう?

このように、ふるさと納税に期限はあるのか、期限があるならいつなのかを知りたいという方も多くいらっしゃるでしょう。

厳密にいうとふるさと納税自体に期限はなく、ふるさと納税サイトなどを通し1年中いつでも寄附ができます

ただし寄附金として控除を受けるには税務上の手続きが必要です。

以下の図のように、ふるさと納税をした寄附金は、その1年間の所得に対して課された所得税と翌年度の住民税から控除されます。

【ふるさと納税の寄附と所得税・住民税の関係】
メモ
1年間で控除できる寄附の金額の上限は収入や家族構成などによって決まっており、これを「控除上限額」といいます。その年の上限を超えた分は、控除の対象外となります。また上限に達しない場合、余りを翌年に持ち越すことはできません。
税理士
2023年の所得に対して税の軽減を受ける場合、2023年の1月1日から12月31日にふるさと納税を行う必要があります。

また、その1年間の寄附金として控除を受けるためには、期限までに必ず申請手続きをしなければなりません

なお、ふるさと納税の控除の手続きは2種類あり、それぞれ期限が異なるため注意しましょう。

メモ
ふるさと納税の控除の手続きには「確定申告」と「ワンストップ特例制度」があります。ワンストップ特例制度は確定申告なしでふるさと納税の控除の申請ができる便利な制度であり、条件を満たす方のみが利用できます。詳しくは「3-1.ワンストップ特例制度の申請期限」をご覧ください。

ふるさと納税の寄附の期限は「2.ふるさと納税の寄附の期限」で、控除の期限は「3.ふるさと納税の控除の申請期限」で詳しく解説します。

2.ふるさと納税の寄附の期限

ふるさと納税の寄附の期限はいつなんだろう?
寄附をする際、具体的に何をすれば良いの?

ふるさと納税で寄附した金額をその年の控除の対象にしたい場合は、12月31日23時59分までに申し込みから入金まで完了する必要があります。

税理士
寄附先の自治体から送られてくる「寄附金受領証明書」に記載される寄附金の受領日(納付日)が年内であれば、その年の控除の対象とされます。

寄附金受領証明書は税金の控除を受けるために必要な書類なので、大切に保管しておきましょう。

なお寄附金の支払い方法によって、受領日は異なります

クレジットカードやオンラインで決済する場合、決済日が寄附金の受領日となります。

一方、銀行振り込みや郵便書留などの場合、銀行の営業時間や自治体が受領するタイミングによって受領日が変わるため注意しましょう。

税理士
支払いが年内に完了しないと、翌年の支払い扱いになってしまうため気を付けましょう。

寄附金の受領日については「注意点2 支払い方法によって寄附金の受領日が異なる」で詳しく解説します。

3.ふるさと納税の控除の申請期限

ふるさと納税の控除を受けるには、いつまでに申請手続きをすれば良いんだろう?

ふるさと納税の控除を受けるには申請の手続きが必要です。

「せっかく年内に寄附を済ませたのに、手続きが間に合わず控除が受けられない……。」という状況になってしまったら、もったいないですよね。

ふるさと納税の控除の申請手続きには、ワンストップ特例制度と確定申告の2通りの方法があります。

税理士
損をしないために、それぞれの申請方法の期限について確認しておきましょう。

3-1.ワンストップ特例制度の申請期限

ワンストップ特例制度とは、確定申告をしなくてもふるさと納税の寄附金の控除が受けられる便利な制度です。

ただしワンストップ特例制度は誰でも利用できるわけではなく、利用するには以下の条件を全て満たす必要があります。

【ワンストップ特例制度の利用条件】
  • ・もともと確定申告をする必要のない給与所得者等
  • ・1年間の寄附先が5自治体以内
  • ・申し込みのたびに自治体へ申請書を郵送している
ワンストップ特例制度を利用する場合、いつまでに申請すれば良いの?

ワンストップ特例制度を利用するには、ふるさと納税をした翌年の1月10日までに申請書などの必要書類を寄附先の自治体に送る必要があります。

なお書類に記入漏れがあったり、必要書類が足りなかったりと不備がある場合、申請を受け付けてもらえない可能性があります。

また年末に寄附を行う場合、申請期限まであまり時間がないため注意が必要です。

なるべく早めに寄附を済ませて、余裕を持って申請した方が安心だね。

なお以下のように寄附からワンストップ特例制度の申請まで、全てオンラインで完結できるふるさと納税サイトもありますよ。

【寄附からワンストップ特例制度の申請までオンラインで完結できるふるさと納税サイト】

ワンストップ特例制度の申請に対応したふるさと納税サイトを利用すれば、書類が到着するまでの時間を気にせず手早く手続きができるので、年末に寄附をする場合にも安心ですね。

3-2.確定申告の期限

確定申告で控除の申請をする場合、期限はいつなの?

ふるさと納税の寄附金控除を受ける際、ワンストップ特例制度を利用しない方であれば確定申告が必要です。

税理士
確定申告書類の提出期間は、原則として寄附した年の翌年2月16日から3月15日と決まっています。

なお確定申告で控除を申請する際には、寄附先の自治体から届く寄附金受領証明書を必ず添付しなければなりません。

紛失しないように丁寧に管理しておきましょう。

なお以下のように、寄附金受領証明書をオンラインでまとめて管理できるふるさと納税サイトもありますよ。

【オンラインで寄附金受領証明書を管理できるふるさと納税サイト】

このサービスを利用すると、寄附金受領証明書の保管が不要になるだけでなく、そのままオンラインで確定申告まで済ませることもできますよ。

確定申告で必要書類に記入する手間も省けて便利だな。

注意
オンラインで簡単に確定申告を済ませるには、会計ソフトを利用するのがおすすめです。会計ソフトがあれば、専門的な知識がなくても簡単に確定申告書類の作成・提出ができます。またPCを使わずスマホで利用できるソフトもありますよ。詳しくはこちらの記事で解説しています。

4.ふるさと納税の「期限」に関する注意点

ふるさと納税の期限について、特に注意すべきことは何だろう?

このように、ふるさと納税を行う上で注意すべき点がないか気になっている方もいらっしゃるでしょう。

手続きに不備があると控除を受けられない可能性もあるため、細かな部分にまで気を配っておきたいところです。

そこでこの章では、ふるさと納税の期限についての注意点を四つ解説します。

【ふるさと納税の「期限」に関する注意点】

注意点1 年内までに入金を完了する必要がある

寄附をした年のふるさと納税として控除を受けるには、その年の12月31日23時59分までに「申し込み」だけでなく「入金」も完了しておかなければなりません。

クレジットカード決済やスマホ決済などの場合は「決済」まで完了しておきましょう。

税理士
オンライン決済では決済日が受領日となります。年内に決済まで完了しておけば引き落とし日が翌年でも問題ありません。

なお自治体から送付される寄附金受領証明書に記載されている寄附金の受領日(納付日)が年内であれば、問題なく控除の申請ができますよ。

注意点2 支払い方法によって寄附金の受領日が異なる

寄附金の受領日がいつになるかは、支払い方法によって異なるため注意が必要です。

以下の表に、支払い方法別の受領日をまとめました。

【支払い方法と受領日の関係】
支払い方法 受領日
・クレジットカード払い
・電子マネー
・スマホ決済 など
決済日
・郵便振替
・現金書留
・銀行振り込み
・コンビニ決済
・納付書払い など
自治体への入金日

オンライン決済かそれ以外の支払い方法かで受領日として扱われる日が異なります。

クレジットカードやスマホ決済などのオンライン決済は寄附後すぐに決済が完了し、決済日が受領日となります。

一方、郵便振替や銀行振り込み、コンビニ決済、現金書留などの場合、受領日は取扱機関の取引時間や郵送に時間がかかる時間に左右されるため注意が必要です。

すぐに入金が完了しない可能性もあるため、早めに手続きをしておきましょう。

年末にふるさと納税をする場合、支払い方法によっては受領日が翌年になってしまうこともあり得るんだね。

注意
自治体によっていつを受領日とするかは異なります。例えば銀行振り込みでは、「指定口座に振り込んだ日」を受領日とする場合と「自治体で受領を確認した日」を受領日とする場合があります。

また年末はふるさと納税の利用が多いので、普段よりも決済処理に時間がかかるケースがあります。

年末に寄附をするときは、決済ができるクレジットカード払いなどのオンライン決済を選んでおくと安心ですよ。

ただしオンライン決済であっても、その年の寄附の期限である12月31日は利用が集中して手続きが順調に進まない恐れもあります。

決済が年をまたぐと、翌年の控除の取り扱いになってしまうので注意が必要です。

税理士
支払いの過程で何かトラブルがあったとき、年内に入金が間に合わずその年の控除の対象とならないリスクがあるため、なるべく12月上旬までに寄附を済ませておくことをおすすめします。

メモ
オンライン決済の場合には自動送信される決済完了メールで決済の確認ができます。それ以外の支払い方法の場合は自治体側が決済状況を管理しているため、入金の確認がとれるまで時間がかかる可能性があります。受領日をすぐに確認したいときは、直接自治体に連絡してみましょう。

注意点3 証明書が手元に届くまでに時間がかかる場合がある

寄附金受領証明書が自治体から送付され手元に届くまでに、早ければ寄附の申し込みから1週間程度、遅ければ1カ月半ほどかかります

税理士
自治体によっては一定の期間ごとにまとめて証明書を郵送しており、送付に時間がかかるケースもあるため注意しましょう。

なお年内に入金まで完了していれば、年明けに寄附金受領証明書を受領したとしても問題はありません

ただし確定申告を行うときには寄附金受領証明書を添付する必要があり、毎年2月16日から3月15日までの手続きをしなければならないため注意しましょう。

余裕を持って確定申告を済ませるために、早めに寄附金受領証明書を受け取っておくと安心ですよ。

確定申告に不慣れだから、早めに寄附を済ませて準備しておこう。

注意点4 控除の枠は翌年に持ち越せない

控除上限額まで寄附ができなかった……。余った控除の枠は来年に持ち越せる?

このように1年間の寄附金額が控除上限額に届かなかったとき、余った枠がどうなるのか気になる方もいらっしゃるでしょう。

ふるさと納税で受けられる控除の上限額は、その年の年収や家族構成などによって決められています。

1年間の寄附金額がその上限額に達しなかった場合でも、余った控除枠を翌年に持ち越すことはできません

例えば控除上限額6万円の方が1年間で4万円分の寄附をしたとき、残りの2万円分を翌年に持ち越すことはできません。

また控除上限額を超えた分については、控除の対象外であるため注意しましょう。

控除の枠を余らせてしまったり、オーバーしたりすると損なんだね。
税理士
ふるさと納税サイトのシミュレータなどを利用し、事前に1年間の控除上限額を把握しておくのがおすすめですよ。

なお5章で紹介するふるさと納税サイトには、控除上限額を確認するためのシミュレーターが用意されていますよ。

5.ふるさと納税におすすめのサイト4選

ふるさと納税サイトを利用する際、何を基準に選べば良いの?

いざふるさと納税をしようと思っても、ふるさと納税サイトがたくさんあって選び方が分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ふるさと納税サイトと一口にいっても、参加自治体や返礼品の数、支払い方法や貯まるポイントの種類、さらに得意ジャンルなど、それぞれに異なった特徴があります

また、サイトによっては期間限定のキャンペーンや独自のポイント制度で利用者へ還元しているケースもあります。

税理士
自分の目的や条件に合ったふるさと納税サイトを選びましょう。

ここでは、特におすすめするふるさと納税サイトを四つ厳選してご紹介します

【ふるさと納税サイトおすすめ4選】

※横にスクロールできます
サイト名 参加自治体数 貯まるポイント 決済方法
楽天ふるさと納税 1,687 楽天ポイント(楽天会員に限る)
・100円につき1ポイントが付与される
・クレジットカード決済(楽天ポイントが利用可能、自治体によって利用可能なブランドが限られている場合がある)
・銀行振り込み(各自治体のページで振込先の確認が必要)
ふるさとチョイス 1,788*3 「チョイスマイル」
・キャンペーンに参加し、指定のアクションを行うことでもらえる
・有効期限は、通常、獲得日から1年間
・クレジットカード決済
・Amazon Pay
・PayPay
・d払い
・au PAY
・楽天ペイ
・メルペイ
・あと払い(ペイディ)
・PayPal
・auかんたん決済
・ソフトバンクまとめて支払い
・Pay-easy
・ネットバンク支払い
・コンビニ支払い
・チョイスマイル(オンライン決済で利用可能)

※自治体によっては下記の決済方法にも対応
・郵便振替
・銀行振り込み
・現金書留
・納付書払い
・コンビニ納付書払い
・自治体へ直接持参

さとふる 1,416 「さとふるマイポイント」
・ャンペーンに参加し、指定のアクションを行うことでもらえる
・有効期限はポイントの種類によって異なる(通常ポイントの有効期限は1年間)
・クレジットカード決済
・コンビニ決済
・PayPayオンライン決済
・ソフトバンクまとめて支払い
・auかんたん決済
・d払い
・ペイジー(それぞれ利用可能額が異なる)
ふるなび 1,380 「ふるなびコイン」
・ふるなびやふるなび関連サービスの条件に応じてもらえる
・クレジットカード決済
・Amazon pay
・PayPay
・楽天ペイ
・d払い
*3 ふるさとチョイス公式サイト「ふるさとチョイスの特長
※2024年11月1日時点

おすすめ1 楽天ふるさと納税

メリット
楽天ポイントが貯まる・使える
参加自治体数が比較的多い
デメリット
利用できる支払い方法が限られている
こんな人におすすめ!
数多くの自治体数から寄附先を選びたい方
楽天ユーザーの方
参加自治体数 1,687
貯まるポイント 楽天ポイント(楽天会員に限る)
・100円につき1ポイントが付与される
決済方法 ・クレジットカード決済(楽天ポイントが利用可能、自治体によって利用可能なブランドが限られている場合がある)
・銀行振り込み(各自治体のページで振込先の確認が必要)
※2024年11月1日時点

楽天ふるさと納税楽天ユーザーにメリットが多いふるさと納税サイトです。

楽天会員の方であれば新たに情報を登録する必要がなく、すぐに寄附をすることができます

またサイトのデザインが楽天市場に似ているため、普段のネットショッピングと同じ感覚で気軽にふるさと納税を楽しめますよ。

楽天ふるさと納税大きな特徴は、参加している自治体数の多さだといえるでしょう。

また楽天の関連サービスなどで利用できる楽天ポイントを貯めたり使ったりできます。

楽天ふるさと納税で寄附をすると100円につき1ポイントが付与されます。

貯まった楽天ポイントを楽天ふるさと納税での支払いに充てることもできますよ。

おすすめ2 ふるさとチョイス

メリット
参加自治体数が比較的多い
特集や検索機能が充実しており欲しい返礼品を見つけやすい
デメリット
ポイントをもらうには指定のアクションが必要
こんな人におすすめ!
とにかく多くの選択肢から寄附先を探したい方
参加自治体数 1,788*3
貯まるポイント 「チョイスマイル」
・キャンペーンに参加し、指定のアクションを行うことでもらえる
・有効期限は、通常、獲得日から1年間
決済方法 ・クレジットカード決済
・Amazon Pay
・PayPay
・d払い
・au PAY
・楽天ペイ
・メルペイ
・あと払い(ペイディ)
・PayPal
・auかんたん決済
・ソフトバンクまとめて支払い
・Pay-easy
・ネットバンク支払い
・コンビニ支払い
・チョイスマイル(オンライン決済のときに利用可能)

※自治体によっては下記の決済方法にも対応
・郵便振替
・銀行振り込み
・現金書留
・納付書払い
・コンビニ納付書払い
・自治体へ直接持参

※2024年11月1日時点

ふるさとチョイス参加自治体数が1,700超*3の大規模なふるさと納税サイトです。

多数の自治体の掲載がありますが、豊富なカテゴリーと金額別で探せる検索機能の使い勝手が良く、希望の寄附先を見つけやすいのも特徴です。

また豊富な決済方法があるので、ご自身のお好きな支払い方法で寄附を楽しめる可能性が高いといえますよ。

なお返礼品の感想を投稿したり指定のイベントに参加したりすることでもらえる「チョイスマイル」という独自のサービスがあります

チョイスマイルは1マイル=1円として寄附に使ったり、amazonギフトカードなどの電子マネーや、dポイントや楽天ポイントなどのポイントに交換したりできますよ。

ただしチョイスマイルをもらうには、キャンペーンに参加をして指定のアクションをする必要があることを押さえておきましょう。

*3 ふるさとチョイス公式サイト「ふるさとチョイスの特長

おすすめ3 さとふる

メリット
検索機能が使いやすい
アプリが便利
デメリット
ふるさとチョイスや楽天ふるさと納税に比べ参加自治体数が少ない
こんな人におすすめ!
たくさんの返礼品のなかから欲しいものを探したい方
普段からPayPayを利用している方
参加自治体数 1,416
貯まるポイント 「さとふるマイポイント」
・キャンペーンに参加し、指定のアクションを行うことでもらえる
・有効期限はポイントの種類によって異なる(通常ポイントの有効期限は1年間)
決済方法 ・クレジットカード決済
・コンビニ決済
・PayPayオンライン決済
・ソフトバンクまとめて支払い
・auかんたん決済
・d払い
・ペイジー(それぞれ利用可能額が異なる)
※2024年11月1日時点

さとふる使いやすいサイト設計・アプリが魅力のふるさと納税サイトです。

会員数は1,000万人を突破*2しており、多くの人に利用されています。

使いやすい検索機能も魅力の一つであり、「何を基準に選べば良いか分からない」という方でもたくさんの寄附先のなかから希望のものを見つけられるでしょう。

返礼品の配送状況の確認やワンストップ特例申請が簡単にできる点もさとふるの魅力です。

また「さとふるマイポイント」というさとふる会員限定のサービスがあります。

さとふるマイポイントは、キャンペーンにエントリーをして指定の条件を満たすことでもらえるポイントです。

貯まったポイントはPayPayポイントと交換できるため、普段からPayPayを利用している方は活用しやすいといえますね。

*2 さとふる公式サイト「2024年ふるさと納税サイト 認知度No.1

おすすめ4 ふるなび

メリット
レビューが多い
特集や検索機能が充実しており寄附先を見つけやすい
デメリット
ふるさとチョイスや楽天ふるさと納税に比べ参加自治体数が少ない
こんな人におすすめ!
普段からPayPayを利用している方
Amazonをよく利用する方
参加自治体数 1,380
貯まるポイント 「ふるなびコイン」
・ふるなびやふるなび関連サービスの条件に応じてもらえる
決済方法 ・クレジットカード決済
・Amazon pay
・PayPay
・楽天ペイ
・d払い
※2024年11月1日時点

ふるなびは東証プライム上場企業のアイモバイルが運営するふるさと納税サイトです。

初めてふるさと納税を行う人にも分かりやすいサイト設計がされており、たくさんの寄附先のなかから気に入ったところを探しやすいといえます。

またレビュー数の多さも特長で、実際に寄附を行った人の感想を参考に寄附先を選ぶのもおすすめです。

なおふるなびで寄附をするとAmazonギフトカードやPayPay残高、dポイント、楽天ポイントに交換できる「ふるなびコイン」が付与されます。

返礼品のレビューの投稿でふるなびコインを貯めることも可能ですよ。

6.ふるさと納税の控除の申請期限に間に合わなかったら?

もし、ふるさと納税の控除の申請期限に間に合わなかったらどうすれば良いの?

このようにふるさと納税の手続きの期限について、不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。

しっかり準備をしていても「書類に不備があった」「添付書類が不足していた」など、何が起きるかは分かりませんよね。

そこでこの章では控除の申請期限に間に合わなかったときの対応について、申告方法別に解説します。

6-1.ワンストップ特例制度の期限に間に合わなかった場合

もしワンストップ特例制度の申請期限に間に合わなかったらどうなるの?
いくつか寄附をして、ワンストップ特例制度の申請を忘れたものがある場合どうすれば良い?

ワンストップ特例制度の書類の提出は1月10日までであり、提出が間に合わなかったり、書類に不備があって期限内に受理されなかったりした場合には確定申告が必要です。

確定申告をする際、申請が間に合わなかった寄附だけではなく、すでにワンストップ特例制度で申請済みの寄附についても全て確定申告をする必要があります

注意
確定申告をする場合、ワンストップ特例制度の申請は無効となります。また複数の寄附をして一部のみをワンストップ特例制度で申請し、確定申告を行わない場合、ワンストップ特例制度で申請した寄附のみが控除の対象となります。
税理士
ワンストップ特例制度の申請期限に間に合わなかった場合、全ての寄附について確定申告をしましょう。

注意
確定申告には寄附金受領証明書が必要です。もし紛失するなどして手元にない場合は、寄附先の自治体に連絡して取り寄せておきましょう。

6-2.確定申告の期限に間に合わなかった場合

確定申告を忘れてしまった……。
確定申告の際に、寄附金控除の申告をしなかった場合はどうするの?

期限までに確定申告をしなかった場合、後から「還付申告」を行うことで所得税の還付を受けることができます

還付申告とは
確定申告する必要のない方でも、納め過ぎの所得税の還付を受けることができる手続きです。確定申告期間とは関係なく、その年の翌年1月1日から5年間行うことが可能です。

また確定申告の際に寄附金控除の申告を忘れた場合、確定申告書の提出期限から5年以内であれば「更生の請求」をすることで控除を受けられる可能性があります。

更正の請求とは、納税額に誤りがあって修正が必要なときの手続きです。

できるだけ早く更正の請求書を税務署長に提出するようにしましょう。

税理士
確定申告の期間に間に合わなかった場合でも慌てず、更生の請求または還付申告のうちご自身にとって必要な手続きを行いましょう。

7.まとめ

ふるさと納税そのものに期限はなく、1年を通していつでも寄附が可能です。

ただし税金から控除できるのは、その年の1月1日から12月31日までの間に行ったふるさと納税の寄附金のうち控除上限額までという点に注意しておきましょう。

また、その年の寄附金として控除を受けるための申請手続きには期限があり、それぞれ以下のように異なります。

【申請方法と期限】
申請方法 申請期限
ワンストップ特例制度 翌年1月10日まで
確定申告 翌年2月16日から3月15日まで

なお年末はふるさと納税の利用者が増えることが予想されます。

予期せぬトラブルで寄附が翌年の取り扱いになったり、控除の申請期限に間に合わなかったりするとその年の寄附として扱われないため、税金の控除を受けることができません。

余裕を持って控除の申請を済ませるためにも、早い時期にふるさと納税を済ませておくのがおすすめですよ。

税理士
ふるさと納税をするなら以下のサイトがおすすめです。税金の控除の手続きや準備もスムーズに行えますよ。

【おすすめのふるさと納税サイト4選】
※横にスクロールできます
サイト名 特徴 掲載自治体数
楽天ふるさと納税 楽天ポイントが貯まる・使える!楽天ユーザー&楽天カードユーザー必見のサービス 1,687
ふるさとチョイス 大規模な老舗サイト!幅広い決済方法に対応 1,788*1
さとふる 会員数が1,000万人を突破!*2専用アプリで控除の手続きや管理が簡単 1,416
ふるなび 豊富なレビュー数が特長!独自の特集や検索機能で寄附先・返礼品を選びやすい 1,380
*1 ふるさとチョイス公式サイト「ふるさとチョイスの特長
*2 さとふる公式サイト「2024年ふるさと納税サイト 認知度No.1
※掲載自治体数 2024年11月1日時点