ファクタリングが違法ではない法的根拠を解説!優良業者13社も紹介

ファクタリングならスピーディーに資金を調達できるみたいだけど、違法性はないの?
ファクタリングをかたる違法な業者があるとすれば、どのように見分ければ良いの?

ファクタリングで資金調達をしたいと思っていても、違法ではないのか不安で利用に踏み切れないという方もいらっしゃるかもしれません。

ファクタリングは、入金前の請求書や見積書などの売掛債権を売却して現金化する方法であり、民法によって合法と認められています。

しかしファクタリング業者を装って違法な貸し付けを行う業者も存在するため、ファクタリングが違法であるかのような誤った認識があるのも事実です。

ファクタリングをかたる悪質な業者の被害に遭わないためにも、優良なサービスをきちんと見極めることが重要ですよ。

そこでこの記事ではファクタリングが違法ではないことを法的根拠をもとに解説し、悪質なサービスを見分けるために知っておくべき違法な業者の特徴を併せてご紹介します。

お金のプロ
違法な取引の事例やファクタリングの契約で確認したいポイント、優良なファクタリング業者13社もお伝えしますよ。

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目次

1.ファクタリングは違法ではない!法的根拠を解説

ファクタリングなら即日で資金調達も可能って聞いたんだけど、違法性はないの?

結論からいってしまえば、ファクタリングは民法により合法とされており、違法な取引ではありません

しかし、すぐに資金調達が可能なことや、ファクタリングを称して違法な貸付を行う業者があることで、違法なサービスなのではと不安に思っている方もいらっしゃるでしょう。

お金のプロ
この章では法的根拠をもとにファクタリングが違法ではない理由を徹底解説します。

なおファクタリングには「二者間ファクタリング」と「三者間ファクタリング」と呼ばれる二つの契約方法があり、それぞれは取引の進め方が違うため適用される条文も異なります。

二者間ファクタリング・三者間ファクタリングの仕組みとそれぞれに適用される条文についても併せてご紹介します。

(1)ファクタリング

そもそもファクタリングとは、「売掛債権」をファクタリング業者に譲り、売却することで現金化するサービスです。

売掛債権とは
取引先に提供したサービスや商品の対価をまだ受け取っていない場合に、その代金を請求できる権利です。

入金期日前の請求書や見積書などをファクタリング業者に買い取ってもらい、売掛債権の額面から手数料を引いた金額を受け取ることができます。

売掛債権を譲渡し売却代金が振り込まれるという仕組みであるため、ファクタリングの契約の形式は「債権譲渡契約」に当たります。

債権譲渡契約とは
権利の同一性を維持した状態で、債権の譲渡人(譲り渡す人)から、債権の譲受人(譲り受ける人)に債権を移転する契約です。

ファクタリングは債権譲渡契約なので、民法第466条に定められている「債権の譲渡性」が適用されます。

民法第466条には、以下のとおり記載があります。

【民法第466条債権の譲渡性(一部抜粋)】
  • 債権は、譲り渡すことができる。ただし、その性質がこれを許さないときは、この限りでない。
お金のプロ
ファクタリングの取引は民法にかなった取引なので、違法性はないということです。

(2)二者間ファクタリング

二者間ファクタリングとは、サービス利用者とファクタリング業者で行うファクタリングの取引です。

以下の図のようにファクタリングを利用する旨を売掛先に通知したり、売掛先から承諾を得たりすることなく、二者間で売掛債権の売買を行います。

【二者間ファクタリングの仕組み】
二者間ファクタリングの仕組み
メモ
二者間ファクタリングでは売掛先に知られず、スピーディーに売掛債権を現金化できます。その半面、三者間ファクタリングよりも手数料が割高な傾向にあります。

なお二者間ファクタリングが違法ではない法的根拠として、民法第466条「債権の譲渡性」に加え、民法第555条「売買」が挙げられます。

民法第555条には、以下のように記載されています。

【民法第555条売買】
  • 売買は、当事者の一方がある財産権を相手方に移転することを約し、相手方がこれに対してその代金を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。

二者間ファクタリングはサービス利用者が財産権、いわゆる売掛債権をファクタリング業者に譲渡し、対価として売掛債権の買い取り代金を業者が支払う取引なので合法です。

お金のプロ
民法第555条にあるとおり、二者間ファクタリングは合法的な売買契約だといえます。

(3)三者間ファクタリング

三者間ファクタリングとは、サービス利用者とファクタリング業者に加え、売掛先を交えて行うファクタリングの取引です。

以下の図のように売掛先に通知をして承諾を得た上で売掛債権を現金化し、本来の入金期日がきたら売掛先がファクタリング業者に直接代金を支払います。

【三者間ファクタリングの仕組み】
三者間ファクタリングの仕組み
メモ
三者間ファクタリングは売掛先を介すため、売掛債権の現金化までに時間がかかります。その半面、手数料が二者間ファクタリングよりも低めに設定される傾向にあります。

なお三者間ファクタリングの場合には民法第466条「債権の譲渡性」に加え、民法第467条「指名債権譲渡の対抗要件」が適用されます。

民法第467条には以下のように記載があります。

【民法第467条指名債権譲渡の対抗要件(一部抜粋)】
  • 債権の譲渡(現に発生していない債権の譲渡を含む。)は、譲渡人が債務者に通知をし、又は債務者が承諾をしなければ、債務者その他の第三者に対抗することができない。

三者間ファクタリングは売掛先に通知して承諾を得てから行う取引であるため合法といえます。

お金のプロ
民法第467条にかなっているので、法律上何の問題もありません。

2.ファクタリングをかたる違法な業者の特徴

ファクタリングサービスのふりをする悪質な業者もいるって聞いたんだけど、どのように見分ければ良いんだろう?

ファクタリングを利用する際に悪質な業者を誤って選ばないように、見分け方を知っておきたいという方も多くいらっしゃるでしょう。

そこでこの章では、ファクタリングをかたる違法な業者の特徴を六つご紹介します。

【ファクタリングをかたる違法な業者の特徴】
ファクタリングをかたる違法な業者の特徴
お金のプロ
六つの特徴のいずれかに該当する場合、違法な業者である可能性が高いので利用しないようにしましょう。

特徴1 手数料が相場と比べ著しく高い

違法な業者を見極めるために確認すべきポイントとして、まずは手数料が挙げられます。

ファクタリングの手数料の相場をはるかに上回っている場合には、違法な業者の可能性が高いので注意しましょう。

ファクタリングの手数料の相場は以下のとおりです。

【ファクタリングの手数料の相場】
手数料の相場
二者間ファクタリング 10〜20%程度
三者間ファクタリング 3〜5%程度
お金のプロ
手数料の相場を超えているサービスが全て違法ということではありませんが、手数料は悪質な業者を見極める目安の一つだといえるでしょう。

なおファクタリングの手続きには、手数料以外にも以下のような費用が発生することがあります。

【ファクタリングの手続きで発生する費用の例】
  • ・交通費
  • ・印紙代
  • ・登記費用 など

これらの費用について手数料に含む業者もあれば、別途で請求する業者もあります。

ファクタリング業者を装う悪質な業者の場合、手続きにかかる費用と称して追加料金を請求するケースがあるので気を付けましょう。

特徴2 会社の情報が不明瞭

ファクタリング業者をかたる違法な業者であれば、会社の情報を明記していなかったり、架空の情報を提示していたりするケースがあります。

会社の建物や公式サイト、電話番号などがない場合には、悪質な業者の可能性を疑った方が良いといえるでしょう。

なお使い捨ての電話を利用して連絡をするケースもあるため注意が必要です。

ファクタリングサービスを利用する前に、会社の情報が不明瞭ではないか調べておくことが重要ですよ。

お金のプロ
優良なファクタリング業者であれば、利用者の信頼を得るために、会社情報がきちんと提示されている場合がほとんどです。

特徴3 審査を行わない

ファクタリングの利用時に審査を実施しない場合は、違法な業者である可能性が高いといえます。

通常、ファクタリングを利用する際には必ず審査が行われます

審査を行わなければ、売掛債権を回収できるかどうかを判断できません。

そのためファクタリング業者は審査を行って「売掛債権が実在するのか」「請求先に信頼性があるのか」「請求金額がいくらなのか」などを確かめます。

しかし追加の手数料や各種費用などと口実をつけ、利用者からより多くの現金を得ることを主な目的としている悪質な業者も存在します

そのような業者であれば、一般的なファクタリング業者のように売掛債権や売掛先の信用度を調査する必要がありません

お金のプロ
「審査なし」をうたうファクタリング業者は、資金の調達を急ぐ人の弱みに付け込む違法な業者である可能性が高いので利用を避けましょう。

特徴4 契約書がない

ファクタリングの契約時に契約書を渡さない場合には、違法な業者である可能性が高いので注意が必要です。

また契約書があっても、必要な事項が記載されていなかったり内容が不明瞭であったりするケースもあるため内容をしっかり確認しましょう。

契約書がない場合や正確な記載がない場合には、いくら口頭で説明を受けたていたとしてもその事実を証明する証拠がありません。

お金のプロ
口頭ではファクタリングの取引だといっておきながら、事態は高金利の貸し付けだったというケースもあります。

ファクタリングで健全な取引を行うためには、サービス利用者と業者の双方が契約内容に同意し、きちんと契約書を取り交わす必要があることを押さえておきましょう。

特徴5 売掛金の分割払いを受け付けている

分割での売掛債権の支払いに対応している業者は、ファクタリング業者ではないので注意しましょう。

ファクタリングで売掛債権を買い取ってもらったら、売掛金を受け取る権利がファクタリング業者に移るので、入金期日には売掛金を一括で業者に渡す必要があります

メモ
二者間ファクタリングの場合には、サービス利用者が売掛先から売掛金を回収し、ファクタリング業者に一括で支払います。一方、三者間ファクタリングの場合には、売掛先が直接ファクタリング業者に一括で支払う必要があります。

もし業者が売掛金の支払いを分割で受け付けてしまうと、本来業者のもとにあるべき売掛金の一部がサービス利用者または売掛先のもとにある状態になります。

この場合、業者がサービス利用者・売掛先に貸し付けを行っていると見なされてしまうため、貸金業の登録が必要です。

貸金業の登録をしている業者であれば法的に問題はありませんが、登録していない場合は違法なヤミ金業者の可能性があります

なお貸し付けとみなされる場合、取引自体がファクタリングとはいえません

お金のプロ
売掛債権の分割払いに対応している場合はファクタリング業者ではなく、貸付業者に当たるので要注意です。

特徴6 担保や保証人を要求してくる

ファクタリングの取引で担保や保証人を求められた場合も、違法な業者の可能性を疑いましょう

担保や保証人は、貸し付けを行った業者がその代金を回収できなかった場合に備え、損害を保証するために立てるものです。

担保や保証人が必要ということは、売掛金が未回収になった場合に、サービス利用者や保証人が代わりに請求される可能性が高いといえるでしょう。

お金のプロ
ファクタリングは貸金業ではないため、担保や保証人が求められることは一切ありません。

3.給与ファクタリングは違法

「給与ファクタリング」と呼ばれる取引はヤミ金業者が扱う手口なので注意しましょう。

給与ファクタリングとは
給与債権(勤務先から給与を受け取る権利)を業者に売却し、給料の支給日より前に現金を受け取れるサービスです。

金融庁によると、給与ファクタリングは貸金業に当たるとされています。

給与ファクタリングは何で貸金業に当たるんだろう?

通常のファクタリングでは代金を受け取る権利だけでなく、回収する義務や代金が未回収になるリスクも含め債権を業者に渡します

つまりファクタリングで債権が完全に譲渡されたら、売却後はファクタリング業者が債権の代金を回収しなければなりません。

しかし給与債権は、労働基準法の決まりにより給与を受け取る人(給与債権を売却した人)しか代金の回収ができません。

つまり給与債権の場合、通常のファクタリングのように債権の回収義務を業者に渡すことはできないというわけです。

結局のところ給与ファクタリングの業者は利用者から代金を回収する必要があり、このスキームが貸し付に該当するといわれています。

貸金業の登録を行わずに給与ファクタリングを提供している場合、法律に違反する悪質な業者といえます。

お金のプロ
ヤミ金業者(給与ファクタリング)では、高額な利息を請求されたり、悪質な取り立てをされたりする恐れもあるので利用しないようにしましょう。

4.ファクタリングを装った違法な取引の事例

ファクタリングを装って、実際にどんな違法な取引が行われたのかな?
ファクタリングをかたる違法な業者が逮捕された、具体的な事例を知りたいな。

ファクタリングをかたる業者の被害に遭わないために、違法な取引の事例を知りたいという方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの章では、ファクタリングを装った違法な取引の事例についてご紹介します。

お金のプロ
「給与ファクタリング」の事例と「偽装ファクタリング」と呼ばれる取引の事例を二つずつ解説しますね。

(1)給与ファクタリングの事例

金融庁によると、給与ファクタリングは貸金業に当たるため、貸金業の登録を行わずに給与ファクタリングを提供している場合は違法な業者といえます。

実際に以下の二つの給与ファクタリングの取引では、裁判で違法との判決が出されました。

【給与ファクタリングの事例】
お金のプロ
給与ファクタリングが違法とされた二つの事例を簡単に解説します。

事例1 最高裁による令和5年2月20日の判例

お金のプロ
給与ファクタリングを称したサービスを提供する業者が貸金業に当たると、令和5年2月20日に判決が下された事例です。

被告は令和2年3月~7月の間、給与ファクタリングを称して合計504人の利用者に対し、969回にわたって2,790万9,500円を貸し付けていました。

また同年3月~8月の間に1日当たり法定の0.3%の割合の利息を、利用者の8人から33回にわたって受け取り、合計113万5,890円を受領しました。

この事例は貸金業の登録をせずに貸し付けを行った貸金業法違反と、法定利息(金銭の貸借に係る金額の百分の五に相当する金額)を上回る利息を受け取っていた出資法違反とされています。

最高裁第三小法廷によって、実質的には金銭の交付と同様だと判断されました

事例2 さいたま地裁による令和3年2月26日の判例

お金のプロ
給与ファクタリングを称する業者「ZERUTA(屋号:七福神)」の社長を含む7人が逮捕された事例です。

「埼玉消費者被害をなくす会」と呼ばれる消費者団体が、ZERUTAのサービスが不法行為に該当すると主張し提訴しました。

ZERUTAは、貸金業の登録をせずに給与ファクタリングを提供していたことによる貸金業法違反と、年利20%という法外な利息を受け取っていたことによる出資法違反に問われました。

結果令和3年2月26日の判決によって、ZERUTAのサービスが貸金業法と出資法の違反に当たるとの判決が下されました

(2)偽装ファクタリングの事例

偽装ファクタリングとはファクタリングのふりをして行う違法な貸し付けです。

以下の二つの偽装ファクタリングの事例では、裁判で正式に違法との判決が下されました。

【偽装ファクタリングの事例】
お金のプロ
違法とされた偽装ファクタリングの事例を二つご紹介します。

事例1 大阪地裁による平成29年3月3日の判例

お金のプロ
業者が提供するファクタリング契約が消費貸借契約に該当するとして、原告が被告に不当利益の返還を求めた裁判です。

この裁判では「譲渡された債権の不払いリスクを業者がほとんど負っていない」「債権の額面とは無関係に金銭の授受がされていた」といった事情が考慮され、「金銭消費貸借契約」に当たるとの判決が出されました。

金銭消費貸借契約とは
金消契約とも呼ばれ、金銭を受領する代わりに、それと同じ額の金銭をもって返還する契約です。

金銭消費貸借契約は実質的な貸し付けであり、利息制限法の類推適用を受けることが相当であるため、上限金利を超えていた手数料が過払い金と判断されました

事例2 東京高裁による令和3年7月1日の判例

お金のプロ
売掛債権を買い取るという形式で中小事業者を対象に資金を提供していたサービスの利用者が、そのサービスが不法行為に当たるとして損害賠償を請求した事例です。

この取引では「債権の回収をサービスの利用者が行う」「売掛先が売掛金を支払わなかった場合、サービスの利用者が債権額以上の金額を業者に支払う」など、債権の譲渡を目的とする取引とはかけ離れた条件が設定されていました。

「業者が負担すべき債権の未払いリスクを負担していない」などの事情を考慮し、東京高裁は令和3年7月1日、貸し付けに当たると判決を下しました

5.ファクタリングの契約時に確認したいポイント

ファクタリングの契約をする際、どういった点を確認しておけば安心なんだろう?

サービスを選ぶときはもちろん、契約時にも利用するファクタリングに違法性がないかどうか確かめておきたいところですよね。

ファクタリングの契約をする際には、以下の五つのポイントをチェックしましょう。

【ファクタリングの契約時に確認したいポイント】
ファクタリングの契約時に確認したいポイント
お金のプロ
健全なファクタリング契約を行うために、本章の五つのポイントを確認しておくことをおすすめします。

ポイント1 債権譲渡契約

ファクタリングの契約を交わすときにはまず、書面に「債権譲渡契約」の記載があるかどうかを確認しましょう。

お金のプロ
ファクタリングの契約は、売掛債権の譲渡を行う債権譲渡契約に該当します。

債権譲渡契約である旨が契約書にきちんと記載されていれば安心だといえるでしょう。

しかし書面に債権譲渡契約の明記がなかったり、貸し付けに当たる「金銭消費貸借契約」の記載があったりする場合は、健全なファクタリングの取引ではないので注意が必要です。

なお悪質な業者の場合、利用者にとって不利益な内容や不当な内容を目立たない箇所に記載するといったケースもあります。

債権譲渡契約の記載があっても、契約書はきちんと隅々まで確認するようにしましょう。

ポイント2 償還請求権なし(ノンリコース)

「償還請求権なし(ノンリコース)」の契約であるかもファクタリングの契約時に確認しておきたいポイントです。

償還請求権なし(ノンリコース)とは
万一売掛金を回収できなかった場合、代わりに支払うように売掛債権を売った人に対して代金を請求できる権利「償還請求権(リコース)」を持たないことを意味します。償還請求権ありの契約をウィズリコース契約、償還請求権なしの契約をノンリコース契約と呼びます。

償還請求権ありの契約では、業者が売掛先から売掛債権の代金を回収できなかった場合に、サービスの利用者が代わりに支払わなければなりません。

つまり償還請求権ありの契約を扱う業者には、売掛債権の代金を受け取る権利があっても、未回収になった場合のリスクがないということです。

償還請求権ありの契約を扱う場合、ファクタリングではなく貸金業に当たる可能性があります。

金融庁の公式サイトでも以下のように説明されています。

【ファクタリングの利用に関する注意喚起】
    ファクタリングを装った高金利の貸付けを行うヤミ金融業者の存在が確認されています。また、ファクタリングとして行われる取引であっても、経済的に貸付けと同様の機能を有していると思われるようなものは、貸金業に該当するおそれがあります。
金融庁サイト「ファクタリングの利用に関する注意喚起」一部抜粋
お金のプロ
償還請求権ありの契約は貸し付けに当たる可能性があるので、償還請求権なしの契約を行っている業者を選びましょう。

ポイント3 契約の解除

ファクタリングの契約書を受け取ったら、契約の解除についても確認することをおすすめします。

具体的には「どのような条件で契約が解除になるのか」をチェックしておくことが重要です。

ファクタリングでは契約解除の条件として、以下のような内容が記載されているのが一般的です。

【ファクタリングの契約解除の条件の例】
  • ・売掛金の支払いが期日を過ぎた場合
  • ・売掛債権や売掛金に関する報告義務を怠った場合

悪質な業者の場合には不当な条件を設定し、損害賠償として代金を請求してくるケースも考えられるので注意しましょう。

お金のプロ
契約の解除について記載されていない場合は、契約前に修正してもらう必要があります。

ポイント4 損害賠償・違約金

契約が解除された場合に発生する損害賠償や違約金に関する記載もチェックしましょう。

具体的には「どのような条件で発生するのか」「いくら請求されるのか」といった確認が必要です。

損害賠償金、違約金が発生する条件が多い場合や不当な条件が設定されている場合には、悪質な業者である可能性が高いといえます。

また損害賠償金・違約金の値段が高額すぎる場合にも違法業者である確率が高いので、契約しないようにしましょう。

ポイント5 契約の有効期間・解約

ファクタリングの契約では、契約の有効期間や解約についても確認するようにしましょう。

ファクタリングでは売掛債権を売却して現金化してもらい、ファクタリング業者が売掛金を回収したら契約が完了するのが一般的です。

しかし契約の有効期間を設定して月ごとの手数料を請求するという手口を使う悪質な業者も存在するので注意が必要です。

契約の有効期間が設定されていたことに気付かず、知らない間に手数料の請求額が膨らんでいたということにならないように、契約書をしっかり確認しましょう。

「必要のない期間まで契約期間に含まれていないか」「どの時点で解約と見なされるのか」「契約が自動で更新されるといった旨の記載がないか」などを細かくチェックすることが重要です。

ファクタリングを利用したいけれど、不利な契約を結んでしまわないか不安だなあ……。できるだけ安全に取引するにはどうすれば良いの?
お金のプロ
前提として、優良なファクタリング業者を選ぶことが重要ですよ。次章でご紹介します。

6.安心して利用できる優良ファクタリング業者13選

安心して利用できる信頼度の高いファクタリングサービスを知りたいな……。おすすめの業者はどれだろう?

違法な業者の被害に遭わないためにも、信頼できるファクタリング業者を選びたいものですよね。

そこで本章では、実績が高く信頼度の高いファクタリング業者のなかでおすすめの13社を厳選してご紹介します。

【安心して利用できる優良ファクタリング業者13選】
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サービス名 入金スピード 対応可能な金額 オンライン完結 手数料
ペイトナーファクタリング(旧yup先払い) 最短10分 1万~100万円(初回利用時は25万円まで) 10%

QuQuMo(ククモ) 最短2時間 下限記載なし・上限なし 1%~

ベストファクター 最短即日 30万~1億円(売掛先の規模・継続的な取引年数などを考慮して1億円以上の債権を買い取ることも可能) × 2%~

ビートレーディング 最短2時間 無制限(買い取り実績:3万~7億円) 二者間ファクタリング:4~12%程度が目安
三者間ファクタリング:2~9%程度が目安
日本中小企業金融サポート機構 最短3時間 下限・上限なし(買い取り実績:3万~2億円) 1.5%~
トップ・マネジメント 最短即日 30万~3億円 二者間ファクタリング:3.5~12.5%
三者間ファクタリング:0.5~3.5%
PAYTODAY(ペイトゥデイ) 最短30分 10万円~上限なし 1~9.5%
TRY(トライ) 最短即日 10万~5,000万円(5,000万円以上も相談可能) × 3%~
アクセルファクター 最短即日 30万円~上限記載なし 100万円以下:10%~
101万~500万円:5%~
500万~1,000万円:2%~
1,000万円以上:別途相談
FREENANCE(フリーナンス) 最短即日 1万円~ 3〜10%
マネーフォワード アーリーペイメント 最短2営業日 50万円~数億円 1~10%(初回利用時は2~10%)
インフォマートの電子請求書早払い 最短2営業日(初回利用時は最短5営業日) 10万〜1億円 1~6%
ジャパンマネジメント 最短即日 20万~5,000万円 × 売掛金の種類、売掛先の規模・財務状況などに応じて算出される。
お金のプロ
ここからはおすすめ13社の特徴を詳しくご紹介します。ご自身に合ったサービスを選ぶ参考にしてくださいね。

おすすめ1 ペイトナーファクタリング

ペイトナーファクタリング
メリット
最短10分で入金される
手続きをオンラインで完結できる
デメリット
初回利用時に売却できる金額は25万円まで
こんな人におすすめ!
オンラインで簡単に手続きを済ませたい方
少額の売掛債権を現金化したい方
入金スピード 最短10分
対応可能な金額 1万~100万円(初回利用時は25万円まで)
オンライン完結
手数料 10%
個人の利用 個人事業主、個人可
運営会社 ペイトナー株式会社(旧yup株式会社)

ペイトナーファクタリング(旧:yup先払い)は累計申請件数が5万件を超えており、最短10分で入金可能なファクタリングサービスです。

運営会社のペイトナー株式会社は「スモールビジネスにやさしい支払い・請求で新しい挑戦を後押しする」というミッションを掲げ、利用者に寄り添いながらサービスを提供しています。

ファクタリングサービスの他にもBtoB決済サービスや与信モデルの企画・開発・運営事業も行っていますよ。

ペイトナーファクタリング面談不要で全ての手続きがオンラインで完結するため、手軽に利用できるのが魅力です。

請求書のPDFデータまたは画像ファイルをアップロードするだけですぐに審査が完了しますよ。

また売掛先に知られず利用できる二者間ファクタリングを行っており、手数料が10%に固定されているのも特徴といえます。

調達できる金額は1万~100万円とされていますが、初回利用時のみ25万円までに制限されている点に注意しましょう。

スピーディーかつ気軽に資金を調達したい方は、以下3点の書類を準備してペイトナーファクタリングに申し込むのをおすすめします。

【ペイトナーファクタリングの必要書類】
  • ・請求書
  • ・本人確認書類
  • ・実態確認資料(サイトURLまたは口座入出金履歴のいずれか一つ)

おすすめ2 QuQuMo

QuQuMo
メリット
最短2時間で入金される
手続きをオンラインで完結できる
デメリット
面談不要であるが場合によっては電話でのヒアリングがある
こんな人におすすめ!
オンラインで簡単に手続きを済ませたい方
小口や大口の資金を調達したい方
入金スピード 最短2時間
対応可能な金額 下限記載なし・上限なし
オンライン完結
手数料 1%~
個人の利用 個人事業主、個人可
運営会社 株式会社アクティブサポート

QuQuMo(ククモ)は最短2時間で小口・大口の売掛債権を現金化できるオンライン完結型のファクタリングサービスです。

運営会社は、安心と信頼を企業理念としている株式会社アクティブサポートです。

企業の与信調査や経営・財務のコンサルティング、ビジネスマッチング業務なども行っており、さまざまな実績を積み重ねている業者です。

QuQuMoはスピード感や手軽さはもちろん、幅広い金額の売掛債権に対応しているので少額・高額の資金が調達できるのも特徴といえるでしょう。

また二者間ファクタリングを扱っているにもかかわらず、手数料が1%~と低めに設定されていますよ。

なお売掛金があれば、法人でも個人でも利用可能ですが、状況に応じて電話でのヒアリングが行われる場合もあります。

専用ページで以下の書類をアップロードすると30分程度で審査が終わるので、気軽に利用してみましょう。

【QuQuMoの必要書類】
  • ・本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
  • ・直近3カ月分の入出金明細(保有する全銀行口座のもの)
  • ・請求書(請求金額と入金日が確定しているもの)
  • ※個人事業主の方は青色または白色の確定申告書一式と健康保険証の提出も必要

おすすめ3 ベストファクター

ベストファクター
メリット
大口の売掛債権の買い取りを行っている
柔軟に審査を行っている

デメリット
契約時に面談が必要
売却できる売掛債権の下限額が30万円と、個人事業主にはやや高め
こんな人におすすめ!
大口の売掛債権を現金化したい方
赤字や債務超過、税金の滞納のある方
入金スピード 最短即日
対応可能な金額 30万~1億円(売掛先の規模・継続的な取引年数などを考慮して1億円以上の債権を買い取ることも可能)
オンライン完結 ×
手数料 2%~
個人の利用 個人事業主、個人可
運営会社 株式会社アレシア

ベストファクターは最短即日での入金が可能で、柔軟な対応と高い審査通過率を強みとするファクタリングサービスです。

運営会社の株式会社アレシアは投資や経営、資金のコンサルティング事業も展開している実力派の業者です。

法人に限らず個人の利用も可能としており、フレキシブルに対応してくれる点が大きな特徴です。

赤字や債務超過、税金の滞納などの問題がある場合でも利用可能としていますよ。

二者間ファクタリングを専門に扱っており、手数料は2%~です。

なお売掛先に知らせずに契約できますが、面談が必要なので東京都または大阪府の事務所を訪ねるか、担当者に出張してもらう必要があります。

ファクスやメール、オンラインで以下の書類を提出すると、スピーディーに審査結果を提示してくれますよ。

【ベストファクターの審査に必要な書類】
  • ・本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
  • ・入出金の通帳(Web通帳を含む)
  • ・請求書、見積書、基本契約書(取引先との契約関連書類)

おすすめ4 ビートレーディング

ビートレーディング
メリット
最短2時間で入金される
手続きをオンラインで完結できる
デメリット
手数料について目安は記載されているが、詳細は明記されていない
こんな人におすすめ!
小口・大口の売掛債権を現金化したい方
実績の豊富なサービスを利用したい方
入金スピード 最短2時間
対応可能な金額 無制限(買い取り実績:3万~7億円)
オンライン完結
手数料 二者間ファクタリング:4~12%程度が目安
三者間ファクタリング:2~9%程度が目安
個人の利用 個人事業主可
運営会社 株式会社ビートレーディング

ビートレーディングは少額・高額の売掛債権を最短2時間で現金化しているファクタリングサービスです。

2012年の設立から5万8,000件以上の取引を行い、累計1,300億円分を買い取った実績(2024年3月時点)を誇ります。

多くのメディア出演で高い認知度を誇る若狭勝弁護士が顧問弁護士を務めており、信頼度の高い業者であることがうかがえます。

安心感があるだけでなく、手続きの手軽さやスピード感もあり、気軽に資金を調達したい方にも向いています。

オンラインでの手続きに対応しており、必要書類が以下の2点のみです。

【ビートレーディングの審査に必要な書類】
  • ・売掛先からの入金が確認できる通帳のコピー(表紙付き2カ月分)
  • ・売掛債権に関する資料(契約書や発注書、請求書など)

また法人だけでなく、個人事業主や赤字・債務超過のある方も利用できるとしています。

オンラインやLINEで相談を受け付けているので、気になる方は気軽に問い合わせてみましょう。

おすすめ5 日本中小企業金融サポート機構

日本中小企業金融サポート機構
メリット
手続きをオンラインで完結できる
個人事業主も利用できる
デメリット
手数料の上限が明記されていない
こんな人におすすめ!
オンラインで手続きを済ませたい方
安心感のある業者のサービスを利用したい方
入金スピード 最短3時間
対応可能な金額 下限・上限なし(買い取り実績:3万~2億円)
オンライン完結
手数料 1.5%~
個人の利用 個人事業主可
運営会社 日本中小企業金融サポート機構

日本中小企業金融サポート機構最短3時間での資金提供が可能なファクタリングサービスを運営する経営革新等支援機関です。

経営革新等支援機関とは
中小企業や小規模事業者の多様化・複雑化する経営課題の解決をサポートするための専門知識や実務経験が「中小企業経営力強化支援法」に基づき認定されている機関です。

国に認められている機関なので、安心して利用できるといえますよね。

オンラインでの手続きを行っており、全国どこからでも利用可能です。

また対応する売掛債権の金額に制限がないので、少額債権、大口の債権をお持ちの方も安心して資金を調達できます。

手数料は上限が明記されていませんが、1.5%~と低めに設定されていますよ。

売掛先が法人であればどういった業種の方でも利用可能で、赤字や税金滞納がある場合でも利用を受け付けています。

安心して手軽に売掛債権を現金化したい方に日本中小企業金融サポート機構はおすすめですよ。

【日本中小企業金融サポート機構の必要書類】
  • ・売掛先の入金が分かる通帳のコピー(3カ月分)
  • ・売掛金の発生が分かる請求書や契約書
  • ・代表者の本人確認書類

おすすめ6 トップ・マネジメント

トップ・マネジメント
メリット
手続きをオンラインで完結できる
銀行の営業時間外や遅い時間帯にも現金の受け取りが可能
デメリット
売却可能な売掛債権の下限が30万円と個人事業主にはやや高め
こんな人におすすめ!
オンラインで手続きを済ませたい方
銀行の取引時間外や遅い時間帯に資金を調達したい方
入金スピード 最短即日
対応可能な金額 30万~3億円
オンライン完結
手数料 二者間ファクタリング:3.5~12.5%
三者間ファクタリング:0.5~3.5%
個人の利用 個人事業主、個人可
運営会社 株式会社トップ・マネジメント

トップ・マネジメントは2001年の創業から5万5,000件以上の取引実績を誇るファクタリングサービスです。

運営会社の株式会社トップ・マネジメントはファクタリングの提供の他に、経営、財務、経理に関するコンサルティング事業や担保不動産の調査および評価業務なども行っています。

ファクタリングを利用した方は、同社のコンサルティングサービスを無料で受けることもできます

トップ・マネジメントは二者間ファクタリングと三者間ファクタリングを扱っており、二者間ファクタリングであればオンラインで手続きを完結させることも可能です。

オンラインでの手続きでは「Zoomミーティング」を使用したリモート面談が実施され、申し込みから最短数時間で入金が行われます。

またトップ・マネジメント銀行の取引時間外でも現金を受け取れる点が大きな特徴といえるでしょう。

「即日で資金を調達する必要があるけれど、夕方などの遅い時間帯にしか手続きできない」といった方などにぴったりです。

なおトップ・マネジメントの必要書類は以下のとおりです。

【トップ・マネジメントの必要書類】
  • ・本人確認書類
  • ・請求書
  • ・前年度の決算書
  • ・直近7カ月の入出金明細

おすすめ7 PAYTODAY

PAYTODAY
メリット
最短30分で入金される
手数料が1~9.5%と低め
デメリット
アカウントの作成が必要
こんな人におすすめ!
手数料を抑えて迅速にファクタリングを行いたい方
オンラインで簡単に手続きを済ませたい方
入金スピード 最短30分
対応可能な金額 10万円~上限なし
オンライン完結
手数料 1~9.5%
個人の利用 個人事業主、個人可
運営会社 Dual Life Partners株式会社

PAYTODAY(ペイトゥデイ)はAI(人工知能)の審査により、最短30分で資金を調達できるファクタリングサービスです。

運営会社はファクタリングサービスの運営以外にも不動産仲介・管理事業や不動産による資産形成のコンサルティング業務などを行うDual Life Partners株式会社です。

オンライン完結の二者間ファクタリングを提供しており、手数料1~9.5%と明言しています。

また取り扱う売掛債権の下限額が10万円、上限がなしと、幅広く買い取りを行っているのも特徴です。

さらに法人に限らず、個人事業主、フリーランスの利用も受け付けているので、多様なニーズに対応しているサービスだといえるでしょう。

なお必要書類は以下のとおりです。

【PAYTODAYの必要書類】
法人の場合 ・直近の決算書一式(必須ではない)
・全ての法人名義口座の直近6カ月分以上の入出金明細(必須ではない)
・請求書
・代表者の本人確認書類(運転免許証やパスポートなど顔写真付きのもの)
個人事業主の場合 ・直近の確定申告書B一式(必須ではない)
・全ての事業用個人名義口座の直近6カ月分以上の入出金明細(必須ではない)
・請求書
・申込者の本人確認書類(運転免許証やパスポートなど顔写真付きのもの)

スピーディーかつ手軽に資金を調達したい方は、ぜひ利用してみましょう。

おすすめ8 TRY

TRY
メリット
アフターフォローが充実している
デメリット
対面での契約が必要
必要書類がやや多め
こんな人におすすめ!
東京近郊でファクタリングを利用したい方
入金スピード 最短即日
対応可能な金額 10万~5,000万円(5,000万円以上も相談可能)
オンライン完結 ×
手数料 3%~
個人の利用 個人事業主可
運営会社 株式会社SKO

TRY(トライ)は真摯(しんし)な対応が特徴であり、最短即日での入金が可能なファクタリングサービスです。

運営会社の株式会社SKOは三菱UFJ銀行や三井住友銀行などの大手銀行と取引を行い、営業コンサルティング事業も運営する会社です。

手数料は3%~で、二者間ファクタリングを行っているので売掛先に知られずに資金を調達することができます。

またファクタリングサービスを利用すると、資金繰りに関するコンサルティングサービスや事業獲得・拡大に役立つ企業間のマッチングサービスなどのサポートを受けることも可能です。

なお契約時には東京都の事務所を訪ねるか、スタッフに出張してもらって、面談を行う必要があるので注意しましょう。

電話での相談を365日24時間いつでも受け付けているので、気軽に問い合わせることができますよ。

利用の際には、以下の書類を準備しておくと手続きがスムーズです。

【TRYの必要書類】
  • ・請求書
  • ・契約書
  • ・預金通帳
  • ・本人確認書類
  • ・代表者の実印(法人の場合は法人印も)
  • ・決算報告書(法人の場合)
  • ・印鑑証明書(法人の場合)

おすすめ9 アクセルファクター

アクセルファクター
メリット
手続きをオンラインで完結できる
対応する売掛債権の金額の上限がない
デメリット
売却できる売掛債権の下限額が30万円と、個人事業主にはやや高め
こんな人におすすめ!
オンラインで手続きを済ませたい方
大口の金額を迅速に調達する必要のある方
入金スピード 最短即日
対応可能な金額 30万円~上限記載なし
オンライン完結
手数料 100万円以下:10%~
101万~500万円:5%~
501万~1,000万円:2%~
1,001万円以上:別途相談
個人の利用 個人事業主可
運営会社 株式会社アクセルファクター

アクセルファクター最短即日での入金が可能であり、審査通過率93%を誇るファクタリングサービスです。

運営会社の株式会社アクセルファクターは、中小企業に対しての支援事業の専門性の高さが中小企業庁に認定されている「経営革新等支援機関」なので、安心感があるといえるでしょう。

また契約内容を百パーセント納得できるように、利用者一人ひとりに誠心誠意しっかりと説明すると明言している点も信頼のおけるポイントです。

対面での取引も実施していますが、オンラインで手続きを完結することも可能です。

また対応する売掛債権の上限額がない点も魅力といえます。

売却する売掛債権の額が上がるにつれ手数料も低くなるので、大口の売掛債権を現金化したい方におすすめですよ。

なおアクセルファクターの必要書類は以下のとおりです。

【アクセルファクターの審査に必要な書類】
  • ・売掛金を確認できる書類
  • ・入金を確認できる預金通帳
  • ・直近の確定申告書
  • ・本人確認書類

おすすめ10 FREENANCE

FREENANCE
メリット
1万円~の少額の売掛債権を売却できる
フリーランス向けの補償制度あり
デメリット
専用口座の作成が必要
こんな人におすすめ!
少額の売掛債権を現金化したい方
フリーランス・個人事業主
入金スピード 最短即日
対応可能な金額 1万円~
オンライン完結
手数料 3~10%
個人の利用 個人事業主、個人可
運営会社 GMOクリエイターズネットワーク株式会社

FREENANCE(フリーナンス)は最短即日で入金を行っている個人事業主・フリーランス向けファクタリングサービスです。

個人のビジネスに役立つサービスを提供している点が特徴ですが、法人の利用も可能としています。

運営会社は、東証プライム上場のGMOインターネットグループ株式会社のグループ会社であるGMOクリエイターズネットワーク株式会社です。

FREENANCEでは請求書を売却すると、手数料3~10%が差し引かれた金額が振り込まれます。

オンラインで手続きが完結する上、二者間ファクタリングを採用しているので、取引先に知られず手軽に資金を調達できます。

また業務中に起こり得る事故や納品物の遅延・欠陥などによる事故を最高5,000万円まで補償する「あんしん補償Basic」というサービスが無料で付帯されるのもFREENANCEの魅力です。

メモ
あんしん補償Basicを利用するには「フリーナンス口座」と呼ばれる専用の口座を作成する必要があります。

なおFREENANCEを利用する際には、以下の書類を準備しておきましょう。

【FREENANCEの必要書類】
  • ・住所が記載された写真付きの本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)
  • ・請求書

おすすめ11 マネーフォワード アーリーペイメント

マネーフォワード アーリーペイメント
メリット
運営会社が上場企業のグループ会社
大口の売掛債権の買い取りも可能
デメリット
合同会社や個人事業主は利用不可
こんな人におすすめ!
安心感のある会社のファクタリングを利用したい方
大口の売掛債権を現金化したい法人
入金スピード 最短2営業日
対応可能な金額 50万~数億円
オンライン完結
手数料 1~10%(初回利用時は2~10%)
個人の利用 不可
運営会社 マネーフォワードケッサイ株式会社

マネーフォワード アーリーペイメントは、オンライン完結型の法人向けファクタリングサービスです。

運営会社は、東証一部上場の株式会社マネーフォワードのグループ会社、マネーフォワードケッサイ株式会社です。

マネーフォワード アーリーペイメントは法人向けということもあり、50万~数億円の高額の売掛債権に対応しているので、大口の資金が必要な方に向いているといえるでしょう。

また二者間ファクタリングを採用していますが、手数料が1~10%(初回2〜10%)と相場よりも低めであるため、お手頃な価格で利用できます。

以下の書類をオンラインで提出すると審査が行われ、最短2営業日で代金が振り込まれます。

【マネーフォワード アーリーペイメントの審査に必要な書類】
  • ・決算書一式(2期分)
  • ・直近の残高試算表
  • ・売却する債権の証憑(しょうひょう)
  • ・入出金明細(直近6カ月分)

安心感のあるサービスで、大口の資金を手軽に調達したい法人の方に特におすすめですよ。

おすすめ12 インフォマートの電子請求書早払い

インフォマートの電子請求書早払い
メリット
上場企業2社の共同運営
オンラインで手続きを完結できる
デメリット
個人事業主やフリーランスの利用は不可
こんな人におすすめ!
安心感のある会社のファクタリングを利用したい方
小口・大口の売掛債権を現金化したい法人
入金スピード 最短2営業日(初回利用時は最短5営業日)
対応可能な金額 10万〜1億円
オンライン完結
手数料 1~6%
個人の利用 不可
運営会社 株式会社インフォマート、GMOペイメントゲートウェイ株式会社

電子請求書早払い上場企業2社が共同で提供している法人向けファクタリングサービスです。

BtoBプラットフォームの運営を行う株式会社インフォマートとオンライン総合決済サービス事業などを行うGMOペイメントゲートウェイ株式会社が共同で運営しています。

電子請求書早払いでは取引先に通知する必要なく、オンラインで全ての手続きを完結できますよ。

また二者間ファクタリングであるにもかかわらず、手数料が1~6%と低水準な点も魅力です。

さらに取り扱い可能な売掛債権は10万〜1億円なので、小口・大口の資金を調達できるのもうれしいポイントです。

なお利用の際には、以下の書類をPDFやPNG、Excelなどのデータ形式で提出する必要があります。

【インフォマートの電子請求書早払いの必要書類】
  • ・決算書一式(2期分)
  • ・証憑書類(請求書や発注書など)
  • ・直近の試算表
  • ※全てデータ形式で提出する必要があります。

おすすめ13 ジャパンマネジメント

ジャパンマネジメント
メリット
個人事業主も利用可能
売却できる売掛債権の額の幅が広い
デメリット
必要書類の詳細は問い合わせる必要がある
こんな人におすすめ!
三者間ファクタリングを利用したい方
東京や福岡近辺でファクタリングサービスを利用したい方
入金スピード 最短即日
対応可能な金額 20万~5,000万円
オンライン完結 ×
手数料 売掛金の種類、売掛先の規模・財務状況などに応じて算出される。
個人の利用 個人事業主可
運営会社 株式会社ラインオフィスサービス

ジャパンマネジメント最短即日での入金が可能で、東京・福岡を中心に全国からの申し込みに対応するファクタリングサービスです。

運営会社の株式会社ラインオフィスサービスは、ファクタリングサービス以外にも経営のコンサルティングや店舗の開業支援事業などを行っています。

ジャパンマネジメントは二者間ファクタリングと三者間ファクタリングを扱っており、お好きな方法を選んで契約することが可能です。

手数料は売掛金や売掛先、財務の状況などによって細かく審査されるため、詳細を知りたい方は査定してもらいましょう。

また対応している売掛債権が20万~5,000万円と、幅広く買い取りを行っているのも特徴です。

なお対面で契約を行うため、東京都または福岡にある事務所に訪問するか、スタッフに出張してもらって手続きする必要があります。

24時間いつでも相談を受け付けているので、気軽に公式サイトから問い合わせてみましょう。

7.まとめ

ファクタリングをかたって貸し付けを行う悪質な業者が存在することから「ファクタリングは違法」と誤って認識している方もいらっしゃるでしょう。

しかしファクタリングは「債権譲渡契約」に当たり、民法にかなった取引であるため違法性は一切ありません

優良なファクタリングサービスを利用すれば、迅速かつ安全に資金調達ができますよ。

ただしファクタリングをかたる悪質な業者を選んでしまうと、法外な利息で返済を要求されたり、事務手数料と称して高額な代金を請求されたりする恐れがあるので注意が必要です。

違法業者には「手数料が相場よりも著しく高い」「契約書がない」「審査を行わない」など特有の特徴があるので、利用する前にきちんと見極めることが重要です。

また「債権譲渡契約」「償還請求権なし(ノンリコース)」の記載があるかなど、契約の条件をしっかり確認することも大事ですよ。

なお給与債権を現金化する「給与ファクタリング」はファクタリングではなく貸金業に当たるとされており、悪質な業者が行なっている可能性が高いので利用を避けましょう。

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