ファクタリング会社の特徴や種類、選び方を解説!優良な13社も紹介

ファクタリング会社って、そもそもどんな会社なんだろう……。安心して利用できるのかな?
初めてファクタリングを利用するんだけど、優良な会社はどれ?

ファクタリングは入金前の請求書などの売掛債権をファクタリング会社に売却して現金化するサービスです。

入金期日よりも早く売掛金を現金化できるため、資金不足の解消に有効な手段といえます。

しかしファクタリングを利用しようと思っても、安心して利用できるサービスなのか、優良な会社はどれなのか分からず不安だという方もいらっしゃるでしょう。

ファクタリング会社と一口にいっても、手数料や現金化までのスピード、必要な書類の数、契約の方法などはさまざまです。

迅速に資金を調達するには、ご自身や会社の条件に合うファクタリング会社を選ぶことが重要ですよ。

そこでこの記事では、ファクタリング会社の概要や選び方、ファクタリングの利用の流れや注意点などを分かりやすく解説します。

お金のプロ
厳選した優良なファクタリング会社13社も併せて紹介します。すぐに売掛債権を現金化したい方は必見ですよ。

個人利用&即日入金が可能なファクタリングサービスおすすめ5選▼
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サービス名 入金スピード 二者間ファクタリングの手数料 特徴
ペイトナーファクタリング 最短10分 10% 業界トップレベルのスピード対応が魅力!完全オンライン&必要書類が少なく手続きが簡単
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QuQuMo 最短2時間 1%〜 業界最安水準!完全オンライン対応&取引金額の上限・下限なし
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ベストファクター 最短即日 2%〜 最短5分で買い取り金額の提示が可能!東京近郊、大阪近郊にお住まいの方におすすめ
>>公式サイトはこちら
ビートレーディング 最短2時間 4%〜 最短30分でスピード審査!オンライン・対面どちらでも取引可能
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日本中小企業サポート機構 最短3時間 1.5%〜 一般社団法人が非営利で運営!低コスト&完全オンラインで対応
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目次

1.ファクタリング会社とは?

ファクタリング会社はどのような仕組みでサービスを提供しているんだろう?
ファクタリング会社の特徴って何?

お金に関することなので、運営会社についてよく知らないままファクタリングを利用するのは不安だという方もいらっしゃるでしょう。

ファクタリング会社の仕組みや特徴を知っておけば、安心してファクタリングで資金を調達できますよ。

お金のプロ
この章ではファクタリング会社の仕組みや特徴を分かりやすく解説します。またファクタリング会社の種類についても簡単に説明しますよ。

1-1.ファクタリング会社の役割

ファクタリング会社では、どのようなサービスが提供されているんだろう?

ファクタリング会社では、売掛債権を買い取って現金化する「ファクタリングサービス」を提供しています。

売掛債権とは
取引先へ提供した商品やサービスなどの対価が支払われていない場合に、その代金を請求し受け取ることのできる権利です。

ファクタリングを利用すると売掛債権、つまり未入金の代金を受け取る権利がファクタリング会社に渡り、後日取引先から入金される代金をファクタリング会社が受け取ることになります。

なおファクタリングを利用する際、サービスの対価として手数料が発生します。

そのためサービス利用者が最終的に受け取れる金額は、売掛債権の額面から手数料が差し引かれた金額ということです。

例えば以下の図のように、ファクタリング会社に120万円の請求書を売却し、手数料率が10%だった場合、手数料12万円を差し引いた108万円が手に入ります。

【ファクタリングで手に入る金額の例】
ファクタリングで手に入る金額の例

最短即日での現金化に対応しているファクタリング会社もあるので、未入金の売掛債権をお持ちで、すぐに資金調達が必要な方は利用するのがおすすめですよ。

お金のプロ
取引先からまだ入金されていない代金の請求書や見積書があれば、ファクタリング会社に売却して入金期日よりも前に売掛債権を現金化できるのです。

1-2.ファクタリング会社の特徴

ファクタリング会社にはどのような特徴があるんだろう?
ファクタリング会社は金融機関や貸金業者などと、どういった点が違うの?

ファクタリング会社の特徴として、負債を抱えずに迅速かつ手軽に資金を調達できる点が挙げられます。

ファクタリング会社を利用した場合、売掛債権を売却することで現金を調達できます。

融資やビジネスローンなどのように貸し付けではないので、金利を請求されることがありません

担保や保証人を用意する必要がない点も大きな違いといえます。

またファクタリングを利用する際の審査で最も重要なのは、サービス利用者の事業形態や業種などではなく、売掛先や売掛債権の信用度といわれています。

つまり売掛先と売掛債権の信用度が高ければ、サービス利用者に赤字や税金の滞納などの問題があっても資金を調達できる可能性があります

なお「償還請求権(リコース)」のない契約を取り扱うファクタリング会社であれば、売掛先が倒産するなどして売掛金が不払いになっても、サービス利用者が支払いを請求されることはありません

償還請求権(リコース)とは
売掛先の倒産や廃業などが原因でファクタリング会社が売掛金を回収できなかった場合に、当該の売掛金の支払いをサービス利用者に請求できる権利です。なお償還請求権のない契約のことを「ノンリコース」といいます。
注意
国内では一般的に償還請求権のない契約(ノンリコース契約)を扱うファクタリング会社が多いといわれていますが、万一償還請求権のある契約を結んでしまうと、後々未払いの売掛金を支払わなければならないので、契約の際に必ず確認しましょう。
お金のプロ
ファクタリング会社は安心感がある上、資金繰りが厳しい中小企業や個人事業主、フリーランスでも利用しやすいサービスの提供元だといえるでしょう。

1-3.ファクタリング会社の種類

ファクタリング会社は「独立系」「ノンバンク系」「銀行系」の3種類に分類できます

お金のプロ
会社の種類によって特徴やメリット、デメリットが異なるので、詳しく解説しますね。

1-3-1.独立系のファクタリング会社

独立系のファクタリング会社とは、銀行や金融機関などではなく、専門的にファクタリングサービスを提供している会社を指します。

独立系のファクタリング会社の特徴として「二者間ファクタリング」を扱っているケースが多く、審査や入金までのスピードが速いことが挙げられます。

二者間ファクタリングとは
ファクタリング会社とサービス利用者の二者間で行うファクタリングの契約方法です。

二者間ファクタリングは売掛先の了承が必要なく、スピーディーに資金を調達できる点がメリットです。

一方、「三者間ファクタリング」と比較して手数料が割高な傾向があるのがデメリットといえるでしょう。

三者間ファクタリングとは
ファクタリング会社、サービス利用者、売掛先の三者間で行うファクタリングの契約方法です。

三者間ファクタリングでは売掛先の承認が必要なので、二者間ファクタリングよりも手続きに時間がかかってしまいますが、手数料が割安な傾向にあります。

なお独立系のファクタリング会社のなかにも、三者間ファクタリングに対応している企業がありますよ。

メモ
二者間ファクタリングと三者間ファクタリングについて、3章 ポイント3で詳しく解説します。
お金のプロ
独立系の会社は少額の売掛債権を買い取る会社が多く、ノンバンク系や銀行系の会社に比べて中小企業者や個人事業主が利用しやすいのも特徴といえます。

1-3-2.ノンバンク系のファクタリング会社

ノンバンク系のファクタリング会社とは、預金業務を行わない金融機関のうち、ファクタリングサービスを運営している会社をいいます。

具体的にはクレジットカード会社や消費者金融などが挙げられます。

ノンバンク系の会社は三者間ファクタリングの契約が主流とされており、資金の調達に多少時間がかかっても手数料を抑えたい方におすすめだといえます。

なおノンバンク系の会社のなかにも二者間ファクタリングを扱う会社がありますが、サービス利用者の「二重譲渡」を防ぐために「債権譲渡登記」を行う会社が多い傾向にあります。

二重譲渡とは
サービス利用者が二重に売却代金を得るために、同一の売掛債権を複数の会社に譲渡・売却することです。
債権譲渡登記とは
法人による金銭債権の譲渡などが行われたことを公にするために法務局に登記することです。
お金のプロ
債権譲渡登記は法人のみが行える手続きなので、債権譲渡登記が必須のサービスでは個人事業主やフリーランスなど、個人の利用は難しいといえるでしょう。

またノンバンク系の会社は、独立系の会社と比べ高額な売掛債権の買い取りを行っているケースが多いのも大きな特徴です。

さらに介護報酬債権や建築債権、薬剤報酬債権など、さまざまな債権を買い取れる会社もありますよ。

1-3-3.銀行系のファクタリング会社

銀行系のファクタリング会社は、ファクタリングサービスを提供する銀行や銀行のグループ会社のことを指します。

サービスの運営母体が銀行や銀行のグループ会社であるため、信用度が高く安心感がある点が魅力といえます。

銀行系のファクタリング会社は二者間ファクタリングに対応しておらず、三者間ファクタリングを扱うのが一般的です。

独立系とノンバンク系の会社に比べ審査が厳しく、入金されるまでに時間がかかる点はデメリットといえますが、手数料が低水準な点は大きなメリットといえるでしょう。

銀行は預金業務や銀行間取引などにより、コストを抑えて潤沢に資金を調達できるため、低いコストでサービスを提供できるのです。

ただしメガバンクなどの規模の大きい銀行では、取り扱える売掛債権の下限額が高く設定されていたり、個人事業主の利用ができなかったりするケースもあります。

お金のプロ
利用の条件を満たしており、時間はかかっても手数料を抑えたい方、信頼性の高い会社に依頼したい方であれば銀行系のファクタリング会社を検討しても良いでしょう。

2.資金調達におすすめ!優良ファクタリング会社13選

ファクタリングを利用するならどの会社が良いんだろう?

このように安心して利用できるおすすめのファクタリング会社をお探しの方も多くいらっしゃるでしょう。

そこでこの章では、厳選した優良なファクタリング会社13社を紹介します。

【おすすめのファクタリング会社13選】
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会社名 入金スピード 買い取り可能な金額 オンライン完結 二者間ファクタリングの手数料 三者間ファクタリングの手数料
ペイトナーファクタリング
(旧yup先払い)
最短10分 初回取引は1万〜25万円、利用実績に応じて1万〜100万円 10% 取り扱いなし
QuQuMo 最短2時間 上限なし
下限の記載なし
1%〜 取り扱いなし
ベストファクター 最短即日 30万〜1億円
(売掛先の規模や継続的な取引年数などを考慮して1億円以上の金額の取り扱いも可能)
× 2%〜 明記なし
ビートレーディング 最短2時間 無制限
(買い取り実績:3万~7億円)
4~12%程度
(審査により決定)
2~9%程度
(審査により決定)
日本中小企業金融サポート機構 最短3時間 上限と下限の記載なし 1.5%〜 1.5%〜
トップ・マネジメント 最短即日 30万~3億円 3.5~12.5% 0.5~3.5%
PAYTODAY(ペイトゥデイ) 最短30分 10万円〜上限なし 1〜9.5% 取り扱いなし
TRY(トライ) 最短即日 10万〜5,000万円(5,000万円以上でも相談可能) × 3%〜 取り扱いなし
アクセルファクター 最短即日 30万円〜上限なし 100万円以下:10%〜
101万〜500万円:5%〜
501万〜1,000万円:2%〜
1,001万円以上:別途相談
100万円以下:10%〜
101万〜500万円:5%〜
501万〜1,000万円:2%〜
1,001万円以上:別途相談
FREENANCE(フリーナンス) 最短即日 1万円〜上限なし 3〜10% 取り扱いなし
インフォマートの電子請求書早払い 初回取引:最短5営業日
2回目以降:最短2営業日
10万〜1億円 1〜6% 取り扱いなし
ジャパンマネジメント 最短即日 20万~5,000万円 × 10~20%
(売掛金の種類、売掛先の規模、財務状況などに応じて算出される)
3%~10%
(売掛金の種類、売掛先の規模、財務状況などに応じて算出される)
マネーフォワード アーリーペイメント 最短2営業日 50万~数億円 初回取引:2〜10%
2回目以降:1~10%
取り扱いなし

おすすめ1 ペイトナーファクタリング(旧yup先払い)

ペイトナーファクタリング
メリット
最短10分で資金を調達できる
少額の売掛債権(1万円から)を現金化できる
デメリット
初回の利用時に調達できる金額は25万円まで

こんな人におすすめ!
個人事業主、またはフリーランスの方
オンラインで手続きをしたい方
入金スピード 最短10分
買い取り可能な金額 初回取引は1万〜25万円
利用実績に応じて1万〜100万円
オンライン完結
二者間ファクタリングの手数料 10%

ペイトナーファクタリング(旧yup 先払い)は個人事業主とフリーランスに特化したサービスを提供するファクタリングサービスであり、入金されるまでのスピードの速さが特徴です。

全ての手続きがオンラインで完結し、最短10分という驚異的な速さで資金を調達できます

必要書類も以下の3点だけと少ないため、手軽に利用できますよ。

【ペイトナーファクタリングの必要書類】
  • ・請求書
  • ・本人確認書類
  • ・口座入出金履歴またはサイトURLのどちらか1点

また少額から売掛債権を現金化できる点も特徴で、1万円から買い取りを受け付けています。

手軽に利用できるので、法人・個人を問わず幅広い方におすすめのサービスだといえますよ。

なお取引可能な売掛債権の金額は、初回では1万から25万円までに制限されており、利用の実績に応じて100万円まで拡大されます。

手数料が一律10%なので、かかる費用を想定できるのもうれしいポイントです。

なお2回目以降は請求書のアップロードのみで利用できますよ。

おすすめ2 QuQuMo

QuQuMo
メリット
最短2時間で資金を調達できる
デメリット
手数料の上限が記載されていない
こんな人におすすめ!
オンラインで迅速に手続きを済ませたい方
入金スピード 最短2時間
買い取り可能な金額 上限なし
下限の記載なし
オンライン完結
二者間ファクタリングの手数料 1%〜

QuQuMo(ククモ)はオンライン完結型のファクタリングサービスであり、最短2時間で売掛債権を現金化できます

請求書と通帳があれば面談なしで申し込めるため、気軽に利用できるサービスといえるでしょう。

ただし申し込みの内容次第では、電話による簡単なヒアリングを行う場合があります。

対応できる売掛債権の金額に制限を設けていないため、少額から大口までさまざまな債権に対応してくれますよ。

また業種や事業形態によるサービスの利用に制限はなく、法人のみならず個人事業主、フリーランスも資金調達が可能です。

なおQuQuMoは契約に東証マザーズ上場の弁護士ドットコムが提供する電子契約サービス「クラウドサイン」を使用しています。

「オンラインでの取引はセキュリティーが心配……。」という方でも安心して利用できるのでおすすめですよ。

なおQuQuMoの利用時に必要な書類は以下のとおりです。

【QuQuMo利用時の必要書類】
  • ・本人確認書類
  • ・直近3カ月分の入出金明細
  • ・請求書(個人事業主の場合、開業届または青色、白色の確定申告書一式と健康保険証を提出する)

おすすめ3 ベストファクター

ベストファクター

メリット
最短即日で入金可能

デメリット
30万円未満の売掛債権は取り扱えない
こんな人におすすめ!
高額な売掛債権を売却したい方
入金スピード 最短即日
買い取り可能な金額 30万〜1億円
(売掛先の規模や継続的な取引年数などを考慮して1億円以上の金額の取り扱いも可能)
オンライン完結 ×
二者間ファクタリングの手数料 2%〜

ベストファクターは30万〜1億円の幅広い金額の売掛債権を取り扱うファクタリングサービスです。

入金スピードも早く、最短で即日に現金化が可能です。

申し込みから審査までの手続きはオンラインで完結しますが、契約は必ず対面で行う必要があります。

契約を結ぶ際には東京都または大阪府にあるオフィスを訪問するか、担当者に出張してもらいましょう。

ベストファクターのファクタリングを利用すると、資金計画や財務についてのコンサルティングサービスを無料で受けることができます。

さらに法人と個人事業主の双方に対応していて、審査の通過率も92.2%と高いため、幅広い方が利用しやすいといえるでしょう。

ベストファクターを利用する際には以下の書類の提出が必要です。

【ベストファクターの利用時に必要な書類】
  • ・請求書
  • ・本人確認書類
  • ・入出金の通帳(Web通帳を含む)

おすすめ4 ビートレーディング

ビートレーディング
メリット
最短2時間での入金が可能
買い取りできる売掛債権の金額に制限がない
デメリット
手数料の目安は記載されているが、詳細の明記はない
こんな人におすすめ!
資金の調達を急ぐ方
実績の豊富なファクタリング会社を利用したい方
入金スピード 最短2時間
買い取り可能な金額 制限なし
(買い取り実績3万〜7億円)
オンライン完結
二者間ファクタリングの手数料 4〜12%程度
(審査により決定)

ビートレーディングは2012年の創業以来の取引件数が5万8,000件以上、累計買い取り額が1,300億円(2024年3月時点)という実績豊富なファクタリングサービスです。

入金されるまでのスピードが速く、二者間ファクタリングであれば最短2時間で資金を調達できます

さらに審査に必要な書類が少ないのも大きな特徴で、提出するのは「売掛先からの入金が確認できる通帳のコピー」と「売掛債権に関する資料」の2点のみです。

必要書類を提出すれば最短30分以内に審査結果が分かりますよ。

なお対面での手続きも行っていますが、オンラインで完結させることもできるので、迅速に資金が必要な方にも向いているファクタリング会社だといえます。

対面での取引を希望する場合には、東京または大阪、宮城、福岡のオフィスを訪問するか、担当者に出張してもらいましょう。

少額から大口の売掛債権の買い取りに幅広く対応しており、二者間ファクタリングと三者間ファクタリングの両方を扱っている点も特徴です。

なお手数料の目安は二者間ファクタリングで4〜12%程度、三者間ファクタリングで2〜9%程度と記載されていますが、詳細は問い合わせましょう。

おすすめ5 日本中小企業金融サポート機構

日本中小企業金融サポート機構
メリット
一般社団法人が非営利で運営している
オンラインで手続きを完結できる
デメリット
現金化できる売掛債権の金額が明記されていない
こんな人におすすめ!
手数料が低いファクタリングを利用したい方
資金の調達を急ぐ方
入金スピード 最短3時間
買い取り可能な金額 上限と下限の記載なし
オンライン完結
二者間ファクタリングの手数料 1.5%〜

日本中小企業金融サポート機構一般社団法人が運営するファクタリングサービスです。

二者間ファクタリングの手数料が1.5%〜と比較的低く、スピーディーに資金を調達できることが日本中小企業金融サポート機構の魅力です。

なお売掛債権の買い取りの可否と手数料を決める審査は最短30分で完了します。

手数料が気になる方は、気軽に審査を申し込むと良いでしょう。

さらに15時までに契約を結ぶことができれば、最短即日で売掛債権を現金化できますよ。

なお個人事業主でも売掛先が法人であれば利用可能です。

サービスの利用時に提出する書類は以下のとおりです。

【日本中小企業金融サポート機構の利用時の必要書類】
  • ・売掛先の入金が分かる通帳のコピー(3カ月分)
  • ・売掛金の発生が分かる請求書や契約書
  • ・代表者の身分証明書

おすすめ6 トップ・マネジメント

トップ・マネジメント
メリット
銀行の営業時間外や夜間でも現金の受け取りができる
デメリット
買い取り可能な売掛債権の金額が30万円からとやや高め
こんな人におすすめ!
オンラインで手続きを済ませたい方
銀行の営業時間外や夜間に資金を調達したい方
入金スピード 最短即日
買い取り可能な金額 30万~3億円
オンライン完結
二者間ファクタリングの手数料 3.5~12.5%

トップ・マネジメント2009年の創立からの累計買い取り件数が5万5,000件を超える実績豊富なファクタリングサービスで、二者間ファクタリングと三者間ファクタリングの双方に対応しています。

手数料は原則として二者間ファクタリングが3.5〜12.5%、三者間ファクタリングが0.5〜3.5%と比較的低く設定されています。

トップ・マネジメントの大きな特徴は銀行の営業時間外や夜間に現金のデリバリーをしてくれることです。

銀行の営業時間外でも資金を調達できるのは魅力といえますね。

買い取り可能な売掛債権の金額は30万~3億円であり、売掛先が法人であれば個人事業主の方も利用できますよ。

またオンライン面談と電子契約システムを利用したオンライン完結型ファクタリングを行っているので、迅速に手続きを進められますよ。

さらに会社の売上の向上や財務体制の改善に役立つアドバイスを無料で受けられることも魅力です。

トップ・マネジメントでは、ファクタリングの利用者に対して資金の調達に関するビジネスモデルの提案を無料で行っています。

なおトップ・マネジメントの利用には、以下の書類が必要です。

【トップ・マネジメントを利用する際の必要書類】
  • ・事業主の本人確認書類
  • ・売掛金の請求書
  • ・昨年度の決算書
  • ・直近7カ月の入出金明細

おすすめ7 PAYTODAY

PAYTODAY
メリット
最短30分で売掛債権を現金化できる
手数料が1〜9.5%と低めに設定されている
デメリット
利用時にアカウントを作成する必要がある
こんな人におすすめ!
手数料を抑えたい方
高額な資金を調達したい方
入金スピード 最短30分
買い取り可能な金額 10万円〜上限なし
オンライン完結
二者間ファクタリングの手数料 1〜9.5%

PAYTODAYはAI(人工知能)による審査を採用しており、オンラインで全ての手続きが完結するファクタリングサービスです。

面談がなく最短30分で売掛債権を現金化できるため、資金の調達を急ぐ方におすすめです。

また手数料が1〜9.5%と低水準な点や、買い取り可能な売掛債権の金額の上限がないことも魅力といえます。

急いで請求書を現金化したい方や、低い手数料で大口の売掛債権を売却したい方に向いているといえるでしょう。

なお個人事業主やフリーランスの利用も受け付けており、ベンチャー企業やスタートアップ、地方中小企業の方も利用可能としていますよ。

PAYTODAYを利用する際にはアカウント登録を行い、以下の書類を提出しましょう。

【PAYTODAYを利用する際の必要書類】
事業形態 提出書類
法人 ・勘定科目内訳明細書を含む直近の決算書一式(必須ではない)
・全ての法人名義の直近6カ月分以上の入出金明細(必須ではない)
・買い取りを希望する請求書
・代表者の本人確認書類(免許証やパスポートなどの顔写真付きのもの)
個人事業主 ・収支内訳書を含む直近の確定申告書B一式(必須ではない)
・全ての事業用個人名義口座の直近6カ月分以上の入出金明細(必須ではない)
・買い取りを希望する請求書
・利用者の本人確認書類(免許証やパスポートなどの顔写真付きのもの)

おすすめ8 TRY

TRY
メリット
個人事業主も利用可能
24時間365日電話相談を受け付けている

デメリット
対面での契約が必須
こんな人におすすめ!
経営に関するコンサルティングサービス、マッチングサービスを受けたい方
個人事業主の方
入金スピード 最短即日
買い取り可能な金額 10万〜5,000万円
(5,000万円以上でも相談可能)
オンライン完結 ×
二者間ファクタリングの手数料 3%〜

TRY売掛債権の現金化を最短即日で、手数料3%から行うことができるファクタリングサービスです。

買い取り可能な売掛債権の金額の幅が10万~5,000万円と幅広い点が大きな特徴です。

契約は対面で行う必要がありますが、東京都にあるオフィスを訪問することが難しい場合は、全国どこへでも担当者が出張してくれます。

さらに事業形態による利用の制限を設けておらず、法人はもちろん個人事業主やフリーランスの方でも利用できます

またファクタリングだけでなく、経営のサポートを行っていることも魅力の一つといえるでしょう。

ファクタリング利用者へのアフターフォローとして、経営に関するコンサルティングや、新規顧客獲得を目的とした利用者同士のマッチングサービスの提供をしていますよ。

なおTRYの審査の際には、以下の書類が必要です。

【TRYの利用時に必要な書類】
  • ・請求書
  • ・発注書または契約書(取引の根拠となるもの)
  • ・売掛先様の住所、連絡先が分かるもの
  • ・3カ月分の預金通帳

おすすめ9 アクセルファクター

アクセルファクター
メリット
審査通過率が93%と高い
オンラインで手続きを完結できる
デメリット
30万円未満の売掛債権は買い取れない
こんな人におすすめ!
大口の資金を急いで調達したい方
入金スピード 最短即日
買い取り可能な金額 30万円〜上限なし
オンライン完結
二者間ファクタリングの手数料 100万円以下:10%〜
101万〜500万円:5%〜
501万〜1,000万円:2%〜
1,001万円以上:別途相談

アクセルファクター審査通過率が93%と高く、これまでに申込者の半数以上に即日での入金を行った実績があるファクタリングサービスです。

買い取り可能な売掛債権の金額は下限額が30万円とやや高めですが、上限額を設定していないので、大口の資金が必要な方も利用できますよ。

なおアクセルファクターのファクタリングを利用する際の手数料は、売掛債権の金額が高いほど低くなります。

対面での契約も可能ですが、全ての手続きがオンラインに対応しており、手軽に利用できるのもうれしいポイントです。

また法人のみならず、個人事業主の利用も可能ですよ。

なおアクセルファクター利用の際には、以下の書類を提出しましょう。

【アクセルファクター利用時の必要書類】
  • ・売掛金が確認できる書類
  • ・入金が確認できる預金通帳
  • ・直近の確定申告書
  • ・代表者の本人確認書類(必要に応じて納税証明書、印鑑証明書、取引先との契約書を提出する)

おすすめ10 FREENANCE

FREENANCE
メリット
少額(1万円~)の売掛債権を買い取れる
フリーランス向けの補償制度がある
デメリット
会員登録が必須
こんな人におすすめ!
少額の売掛債権を売却したいフリーランス、個人事業主の方
入金スピード 最短即日
買い取り可能な金額 1万円〜上限なし
オンライン完結
二者間ファクタリングの手数料 3〜10%

FREENANCE(フリーナンス)はフリーランスや個人事業主に特化したファクタリングサービスです。

「フリーナンス即日払い」を利用すると、オンラインでの手続きで、1万円からの資金を最短即日で調達することができます

さらに手数料が3〜10%と低く設定されていることも魅力です。

またFREENANCEのファクタリングを利用すると、業務で起こり得る事故に対する補償を最大5,000万円まで自己負担なしで受けることが可能です。

納品物の不具合や納期遅延などの業務上のリスクに備えられるのは心強いといえますね。

なおFREENANCEのファクタリングサービスを利用する際には「フリーナンス口座」の開設が必要です。

利用時には以下の書類を提出しましょう。

【FREENANCEの利用時に必要な書類】
  • ・住所が記載された写真付きの公的な本人確認書(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  • ・請求書

おすすめ11 インフォマートの電子請求書早払い

インフォマートの電子請求書早払い
メリット
手数料が1~6%と低水準
オンラインで手続きを完結できる
デメリット
個人事業主とフリーランスは利用不可
こんな人におすすめ!
手数料を抑えたい法人の方
入金スピード 初回取引:最短5営業日
2回目以降:最短2営業日
買い取り可能な金額 10万〜1億円
オンライン完結
二者間ファクタリングの手数料 1〜6%

インフォマートの電子請求書早払いは、東証プライム上場企業のインフォマートとGMOペイメントゲートウェイが共同で運営している法人向けのファクタリングサービスです。

1〜6%という低い手数料で二者間ファクタリングを行えることや、現金化できる売掛債権の金額が10万〜1億円と幅広いことが強みだといえます。

なお資金の調達にかかる日数は、初回の取引で最短5営業日、2回目以降の取引で最短2営業日です。

インフォマートの電子請求書早払い全ての手続きをオンラインで済ませられるので、資金の調達をお急ぎの方にとっても便利なサービスです。

なお申し込みに必要な書類は以下のとおりです。

【インフォマートの電子請求書早払いを利用する際の必要書類】
  • ・決算書一式(2期分)
  • ・証憑書類
  • ・直近の試算表
  • ※全てデータ形式での提出が必要

おすすめ12 ジャパンマネジメント

ジャパンマネジメント
メリット
個人事業主、フリーランスの方も利用可能
デメリット
対面での契約が必要
こんな人におすすめ!
東京や福岡近辺でファクタリングを利用したい方
入金スピード 最短即日
買い取り可能な金額 20万~5,000万円
オンライン完結 ×
二者間ファクタリングの手数料 10~20%
(売掛金の種類、売掛先の規模、財務状況などに応じて算出される)

ジャパンマネジメントは東京と福岡にオフィスを持つ、日本全国から利用可能なファクタリングサービスです。

二者間ファクタリングと三者間ファクタリングの二つの契約方法に対応しています。

ジャパンマネジメント手数料の目安は二者間ファクタリングで10〜20%、三者間ファクタリングで3〜10%です。

また最短即日での審査・入金が可能であり、取り扱い可能な売掛債権の範囲が20万~5,000万円と幅広い点も特徴です。

対面での契約が必須ですが、来社が難しい場合には、担当者が全国どこでも出張してくれます。

公式サイトで24時間いつでも相談を受け付けているので、気軽に仮審査を申し込めますよ。

なお個人事業主の場合は、売掛債権の金額が20万円以上で、売掛先が法人であれば利用可能です。

ファクタリングを利用する際の必要書類は明記されていないので、相談時に直接確認してみましょう。

おすすめ13 マネーフォワード アーリーペイメント

マネーフォワード アーリーペイメント
メリット
手数料が低い
対応できる売掛債権の金額が50万~数億円と幅広い
デメリット
個人事業主と合同会社は利用できない
こんな人におすすめ!
信頼性の高い会社のサービスを利用したい法人の方
入金スピード 最短2営業日
買い取り可能な金額 50万~数億円
オンライン完結
二者間ファクタリングの手数料 初回取引:2〜10%
2回目以降:1~10%

マネーフォワード アーリーペイメント法人向けのファクタリングサービスです。

東証プライム上場企業であるマネーフォワードの100%子会社「マネーフォワードケッサイ」が運営をしているので安心して利用できますよ。

また50万〜数億円の売掛債権を最短2営業日で現金化することが可能です。

手数料の目安が初回取引では2〜10%、2回目以降では1〜10%と低いことも魅力ですね。

オンラインで取引を完結できるので、手軽に利用しやすいファクタリング会社といえるでしょう。

なお審査に必要な書類は以下のとおりです。

【マネーフォワード アーリーペイメントの審査の際に提出する書類】
  • ・決算書一式(2期分)
  • ・直近の残高試算表
  • ・買い取りを希望する債権の証憑(しょうひょう)
  • ・入出金明細(直近6カ月分)

3.ファクタリング会社を選ぶ際のポイント

自分や会社に合ったファクタリング会社を選ぶには、どうすれば良いんだろう?

ファクタリング会社と一口にいっても、たくさんのサービスがあるため、どのように選べば良いか分からないという方もいらっしゃるでしょう。

ご自身や会社に合うファクタリング会社を選ぶために確認すべきポイントは、以下の八つです。

【ファクタリング会社を選ぶ際の八つのポイント】
ファクタリング会社を選ぶ際の八つのポイント
お金のプロ
ここからはファクタリング会社を選ぶ際の八つのポイントについて詳しく解説しますよ。

ポイント1 手数料

ファクタリング会社によって手数料が異なるので、必ず確認をしましょう。

以下の図のように、ファクタリングで現金化できるのは売掛債権の額面から手数料を差し引いた金額です。

ファクタリングで手に入る金額の例

つまり手数料が低いほど、手元に残る金額は大きいということです。

なお手数料の相場は、二者間ファクタリングでは売掛金の10〜20%程度、三者間ファクタリングでは3〜5%程度が一般的といわれています。

ファクタリング会社によっては手数料が公式サイトに記載されていたり、手数料率のシミュレーターがあったりするので、簡単に確認できますよ。

査定だけであれば、無料かつ短時間でしてくれるファクタリング会社も多くあります。

手数料以外にかかる費用がないかも含め、利用前に確認しておくことをおすすめします。

ポイント2 入金までにかかる時間

売掛債権を売却してから入金されるまでに、どれくらいの時間がかかるかも確認すべきポイントです。

ファクタリング会社によって入金までに要する時間は異なります。

契約締結後に即日で入金する会社もあれば、入金までに数日かかる会社もありますよ。

ご自身や会社の希望する日時までに入金が間に合うかを確認しましょう。

お金のプロ
即日入金が可能なファクタリングサービスについて、こちらの記事で詳しく解説しています。

ポイント3 契約方法

ファクタリング会社を選ぶ際には、どの契約方法を取り扱っているかを確かめる必要があります。

ファクタリングの契約方法には、大きく分けて二者間ファクタリングと三者間ファクタリングがあります。

どの契約を取り扱っているかはファクタリング会社によって異なるので注意が必要です。

以下の図のように、二者間ファクタリングはファクタリング会社とサービス利用者の二者の間で取引する契約方法です。

【二者間ファクタリングの仕組み】
二者間ファクタリングの仕組み

二者間ファクタリングのメリットは売掛先に通知することなく、売掛債権を迅速に現金化できることです。

ただし売掛先からの承認を得ないで取引するため、売掛金の未回収リスクが高く、三者間ファクタリングに比べて手数料が高かったり、審査が厳しかったりすることがデメリットだといえます。

なお支払期日に売掛先からの入金を確認したら、サービス利用者がファクタリング会社に代金を渡す必要があります。

三者間ファクタリングは、以下の図のようにファクタリング会社とサービス利用者、売掛先の三者間で取引を行う契約方法です。

【三者間ファクタリングの仕組み】
三者間ファクタリングの仕組み

売掛先の承諾を得て行われる取引であり、売掛金が未回収になるリスクが低いため、二者間ファクタリングと比べて手数料が割安な傾向にあることがメリットです。

一方、売掛先を交えて取引を行うため二者間ファクタリングよりも現金化までに時間がかかることがデメリットです。

三者間ファクタリングでは請求書の支払期日になったら、売掛先がファクタリング会社へ直接入金します。

お金のプロ
売掛先に知られることなく迅速に資金を調達したい場合には二者間ファクタリング、入金までに時間がかかっても手数料を抑えたい場合には三者間ファクタリングを扱う会社を選びましょう。

ポイント4 調達できる金額の範囲

ご自身や会社が売却を希望する売掛債権の金額にファクタリング会社が対応しているかを確認しましょう。

ファクタリング会社によって買い取り可能な売掛債権の金額の範囲は異なります

お金のプロ
1万円ほどの売掛債権から現金化できる会社もあれば、数十万円以上の売掛債権でないと買い取りができない会社もあります。

また上限額や下限額も会社によってさまざまです。

なお本記事で紹介しているファクタリング会社13社の対応可能な売掛債権の金額は以下のとおりです。

【ファクタリング会社ごとの買い取り可能金額】
サービス名 対応可能な金額
ペイトナーファクタリング(旧yup先払い) 初回取引は1万〜25万円、利用実績に応じて1万〜100万円
QuQuMo(ククモ) 上限なし、下限の記載なし
ベストファクター 30万〜1億円(売掛先の規模や継続的な取引年数などを考慮して1億円以上の金額の取り扱いも可能)
ビートレーディング 無制限(買い取り実績:3万~7億円)
日本中小企業金融サポート機構 上限と下限の記載なし
トップ・マネジメント 30万~3億円
PAYTODAY(ペイトゥデイ) 10万円〜上限なし
TRY(トライ) 10万〜5,000万円(5,000万円以上でも相談可能)
アクセルファクター 30万円〜上限なし
FREENANCE(フリーナンス) 1万円〜上限なし
インフォマートの電子請求書早払い 10万〜1億円
ジャパンマネジメント 20万~5,000万円
マネーフォワード アーリーペイメント 50万~数億円

ポイント5 契約に必要な書類

ファクタリング会社や契約方法によって、必要な書類は異なります

必要書類の少ない会社を選べば、ファクタリングを簡単に申し込めますよ。

以下に、一般的なファクタリング会社から提出を求められることが多い書類の例を挙げました。

【ファクタリング会社への提出書類の例】
  • ・法人登記簿謄本(法人)
  • ・代表者の本人確認書類
  • ・印鑑証明書
  • ・決算書(法人)、確定申告書(個人事業主)
  • ・売掛先との取引を証明できる請求書や納品書
  • ・売掛先からの入金が確認できる預金通帳
  • ・売掛先との契約書
  • ・納税証明書 など
お金のプロ
手軽にファクタリングを利用したい方は必要書類の少ないファクタリング会社がおすすめですよ。

ポイント6 取引の方法

ファクタリングの取引方法には対面や郵送、オンラインなどがあります。

【ファクタリングの取引方法】
ファクタリングの取引方法

会社によって対応している取引方法は異なるため、事前に確認しておきましょう。

お金のプロ
担当者と会って取引を行いたい場合は対面、急いで資金を調達したい場合はオンラインといったように、希望に合った取引方法に対応している会社を選ぶことが重要です。

ポイント7 償還請求権の有無

ファクタリングの契約条件が償還請求権なし(ノンリコース)であるかを必ず確認しておきましょう。

償還請求権(リコース)とは
売掛債権の取引先が期限までに支払いを行わなかった場合に、ファクタリング業者が未払いの代金をサービス利用者に請求できる権利です。償還請求権がある契約を「リコース」、償還請求権のない契約のことを「ノンリコース」といいます。

ファクタリング会社に償還請求権がある契約を結ぶと、売掛金が未回収になった場合にはサービス利用者が代わりに代金を支払わなければなりません

日本ではファクタリングの契約条件に償還請求権がないことが一般的ですが、償還請求権がある契約を扱っているファクタリング会社もあるため確認が必要です。

ポイント8 運営会社の信用度

残念ながら、ファクタリングを装って貸金業を行う悪質な業者も存在します

そのため信頼できる会社が運営しているファクタリングサービスかもチェックすべきポイントといえます。

お金のプロ
ファクタリング会社の信頼度を見極めるために、以下の内容を確認しましょう。

【優良なファクタリング会社を見極めるために確認すべき内容】
  • ・公式サイトの会社情報(オフィスの所在地、社歴、代表者の経歴、実績など)
  • ・問い合わせの窓口があるか
  • ・担当者の対応
  • ・契約書の受け取りができるか
  • ・ファクタリング会社のホームページ以外のサイトやグーグルマップに書かれた口コミ など

4.ファクタリングの申し込みから入金までの流れ

ファクタリングはどういう手順で行われるの?

このようにファクタリングを利用する流れを知りたいという方もいらっしゃるでしょう。

ファクタリングは以下の流れで行われます。

【ファクタリングの申し込みから入金までの流れ】
ファクタリングを利用する流れ

まずはご自身や会社の状況に合わせ、利用するファクタリング会社を選びましょう

ファクタリング会社を決めたら、必要書類を準備して審査を申し込みます。

審査に通ったら契約を結び、ファクタリング会社からの入金を確認しましょう

ファクタリング会社から入金されたら、手続きは終わりなの?
お金のプロ
二者間ファクタリングではサービスの利用者が売掛先から代金を回収して、ファクタリング会社に渡す必要があります。

二者間ファクタリングを利用する場合、売掛先からの入金を確認したら、すぐにファクタリング業社に代金を支払いましょう

三者間ファクタリングの場合は売掛先が業者に直接売掛金を支払うため、入金後の手続きは不要です。

5.ファクタリングを利用する際の注意点

ファクタリングを利用する際に気を付けるべきことは何だろう?

ファクタリングは合法なサービスですが、ファクタリングをかたる悪質な業者もあるため注意が必要です。

また契約の際にトラブルを防ぐためにも、以下の三つの点に気を付ける必要があります。

【ファクタリング利用時の注意点】
ファクタリング利用時の注意点
お金のプロ
ファクタリングの注意点をあらかじめ知っておけば、安心して資金を調達できますよ。

注意点1 契約書の内容や費用を確認する

ファクタリングの契約をする前に、必ず契約書の内容を全て読みましょう。

特に以下の内容には注意が必要です。

【特に確認すべき契約書の内容】
  • ・売掛債権の買い取り金額
  • ・手数料
  • ・償還請求権の有無
  • ・債権譲渡通知の有無
  • ・債権譲渡登記の要否
  • ・報告義務の有無
  • ・違約金と損害賠償についての条項
  • ・担保の有無
  • ・契約の有効期間
  • ・契約解除の方法
債権譲渡通知とは
サービス利用者が売掛債権をファクタリング会社に売却する旨を売掛先に対して通知することです。二者間ファクタリングであっても契約条件に「債権譲渡通知あり」になっていると、ファクタリングの利用を売掛先に知られてしまいます。

なおファクタリングの契約を結ぶ際には、契約書の控えを忘れずに受け取りましょう

お金のプロ
契約書の控えは法的効力を持つ書類であり、ファクタリング会社との間で何らかの問題が発生した場合に事実を証明できます。

注意点2 審査がないファクタリング会社の利用は避ける

審査なしのファクタリングをうたう会社はファクタリング会社ではなく、貸金業登録をしていない、いわゆるヤミ金融業者である可能性が高いといえます。

優良なファクタリングサービスであれば、審査なしで申し込むことはできません

審査を行わないと、「売掛先が信頼性のある会社なのか」「そもそも売掛債権が存在するのか」などをファクタリング会社が確認できないためです。

お金のプロ
ファクタリングをかたる悪質な業者を利用してしまうと以下のようなリスクがあるので、審査がない会社は絶対に利用しないようにしましょう。

【「審査なしのファクタリング」を利用するリスク】
  • ・法外な手数料を請求される
  • ・融資契約を結んでしまう
  • ・買い戻しを求められる

注意点3 手数料が相場に比べて高くないか確認する

ファクタリング会社のなかには、手数料を相場よりも高く設定している会社があるので、相場の範囲内であるかも確認しましょう。

一般的なファクタリングの手数料の相場は二者間ファクタリングが売掛金の10〜20%程度、三者間ファクタリングが3〜5%程度です。

なおファクタリングは非課税取引であるため、手数料に対する消費税は発生しません

手数料に消費税を上乗せする業者であれば利用を避けましょう。

お金のプロ
相場を知っていればファクタリング会社の手数料が適正かを判断できますよ。

6.ファクタリング会社を利用する際によくある疑問

ファクタリング会社と債権取引会社は何が違うの?
ファクタリングにはどういったメリットとデメリットがあるの?

ファクタリングに関して、このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでこの章では、ファクタリングについてよくある疑問と答えを紹介します。

Q1 個人事業主やフリーランスでも利用できるファクタリング会社はある?

ファクタリングは法人でないと利用できないのかな?

ファクタリング会社のなかには個人事業主やフリーランス向けのサービスを提供する会社があります

本記事で紹介しているファクタリング会社のなかにも、以下のように個人事業主やフリーランスに対応している会社がありますよ。

【個人事業主やフリーランスに対応するおすすめのファクタリング会社10社】
会社名 個人事業主の利用 フリーランスの利用
ペイトナーファクタリング
(旧yup先払い)
QuQuMo(ククモ)
ベストファクター
ビートレーディング*1
日本中小企業金融サポート機構
トップ・マネジメント*2
PAYTODAY(ペイトゥデイ)
TRY(トライ) 明記なし
アクセルファクター 明記なし
FREENANCE(フリーナンス)
ジャパンマネジメント 明記なし
*1 売掛先が個人事業主だと利用できない可能性がある
*2 売掛先が法人であることが必要

Q2 少額の売掛債権でも買い取ってくれるファクタリング会社はある?

売掛債権の金額が低くても、ファクタリングで買い取ってもらえるのかな?

少額の売掛債権の現金化に対応しているファクタリング会社も存在します。

本記事で紹介しているファクタリング会社のうち、少額の売掛債権の買い取りを行っている会社を以下にまとめました。

【少額の売掛債権の買い取りに対応するおすすめのファクタリング会社6社】
会社名 買い取り可能な売掛債権の下限額
ペイトナーファクタリング(旧yup先払い) 1万円
ビートレーディング 制限なし
買い取り実績:3万円
PAYTODAY(ペイトゥデイ) 10万円
TRY(トライ) 10万円
FREENANCE(フリーナンス) 1万円
インフォマートの電子請求書早払い 10万円

Q3 ファクタリング会社と債権取引会社の違いは?

ファクタリング会社と債権取引会社って何が違うの?

ファクタリング会社と債権回収会社では、利用目的や利用者、取り扱う債権の種類、手数料などが以下のように異なります。

【ファクタリング会社と債権会社の違い】
ファクタリング会社 債権回収会社
利用目的 売掛債権を現金化して資金を調達すること 回収不能になった不良債権を売却すること
※売掛金の取り立て業務は債権回収会社で行う
利用者 支払期日前に売掛債権を売却したい法人や個人事業主、フリーランス 支払期日を過ぎた不良債権を処理したいクレジット会社や金融機関
取り扱う債権の種類 入金される金額と期日が確定している売掛債権 期日切れで回収が困難なクレジット債権や貸付債権
手数料 二者間ファクタリングで売掛金の10〜20%ほど、三者間ファクタリングで3〜5%ほど 債権額面金額の2〜3%ほど
不良債権とは
回収が不能または困難とされる債権をいいます。
お金のプロ
ファクタリング会社は入金前の売掛債権を、債権回収会社は支払期限切れの不良債権の買い取りを行っています。

Q4 悪質なファクタリング会社をどう見分ける?

悪質なファクタリング会社があるって聞いたんだけど、どう見分ければ良いの?

残念ながらファクタリング会社と称して法外な手数料を要求したり、高い金利の貸し付けを行ったりする悪質な会社が存在することは事実です。

お金のプロ
以下の特徴を持つ会社は、悪質な業者の可能性が高いといえます。

【悪質な会社の特徴】
  • ・手数料が相場とかけ離れている
  • ・売掛債権の買い取り金額が債権の額面より著しく低い
  • ・審査を行わない
  • ・審査や契約時に提出する書類が少ない
  • ・契約書を取り交わさない
  • ・契約書に債権譲渡契約(売買契約)であることを明記していない
  • ・給与を担保にすることを要求する など

「給与ファクタリング」と呼ばれる取引は、ファクタリングではなく給与を担保にした貸し付けに当たります。

金融庁でもファクタリング会社を名乗る悪質な業者に注意するよう呼びかけているため利用しないように注意しましょう。

メモ
詳細は金融庁サイト「ファクタリングの利用に関する注意喚起」でご確認いただけます。

Q5 複数のファクタリング会社と同時に取引できる?

既にファクタリング会社を利用している場合でも、他の会社のサービスに申し込めるの?
お金のプロ
同じ売掛債権を売却する場合でなければ複数のファクタリング会社を同時に利用することは可能です。

一つの売掛債権を複数のファクタリング会社に売却することは、二重の利益を得ようとする「二重譲渡」であり、詐欺罪に該当するので注意しましょう。

Q6 ファクタリングのメリット・デメリットは?

ファクタリングにはどんなメリットとデメリットがあるの?
お金のプロ
ファクタリングのメリットとデメリットを以下の表にまとめました。両者を考慮した上で利用するかどうかを決めましょう。

【ファクタリングのメリットとデメリット】
メリット ・未入金の売掛債権を最短即日で現金化できる
・担保や保証人がいらず、信用情報に影響しない
・売掛金が未回収になっても支払い義務はない ※契約条件が償還請求権なし(ノンリコース)の場合
デメリット ・売掛金から手数料が差し引かれる
・分割払いは不可
・売掛債権の額面以上の金額は調達できない

7.まとめ

ファクタリングは売掛債権を迅速に現金化できるサービスです。

未入金の売掛金があり、急いで資金の調達が必要な場合におすすめです。

ファクタリング会社は数多くあるため、利用するサービスを選ぶ際には以下の八つのポイントを確認しましょう。

【ファクタリング会社を選ぶ時にチェックすべきポイント】
  • ・手数料
  • ・入金までにかかる時間
  • ・契約方法
  • ・調達できる金額の範囲
  • ・契約に必要な書類
  • ・取引の方法
  • ・償還請求権の有無
  • ・運営会社の信用度

またファクタリングには大きく分けて、二者間ファクタリングと三者間ファクタリングの契約方法があり、それぞれ手数料と入金までのスピードなどが異なります。

ご自身や会社にとって最適な会社、契約方法でファクタリングを利用しましょう

お金のプロ
以下のファクタリング会社は実績があり信頼性も高いのでおすすめですよ。

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