資金調達のためにファクタリングの利用を考えており、仕組みを知りたいという方は多くいらっしゃるでしょう。
ファクタリングとは、入金前の売掛債権を売却して迅速に現金化できるサービスです。
融資やローンとは異なり、借り入れではないので安心して資金調達できます。
本記事ではファクタリングの仕組みや種類、メリット・デメリットなどを分かりやすく図解しますよ。
サービス名 | 入金スピード | 二者間ファクタリングの手数料 | 特徴 |
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1.【図解】ファクタリングとは?仕組みを分かりやすく説明
このようにファクタリングの利用を検討していて、仕組みやサービスの内容が気になっている方もいらっしゃるでしょう。
ファクタリングとは、入金される前の売掛債権を売却して現金化するサービスです。
以下の図は売掛債権が発生する仕組みを示したものです。
自社から取引先へ商品・サービスを納入すると、売掛債権(対価を受け取る権利)が発生します。
このように生じた売掛債権を買い取ってくれるのがファクタリング業者です。
ファクタリングを申し込むと、以下のような仕組みで売掛債権が現金化されます。
図にあるように、売掛債権をファクタリング業者に売却すると、売掛債権の額面から手数料が差し引かれた金額が代金として支払われます。
ファクタリングの利用後に手元に残る金額の例を、以下の図にまとめました。
例えば手数料が10%のファクタリング業者に120万円の請求書を売った場合、売掛金の額面から12万円の手数料が差し引かれるため、最終的に手元に残る金額は108万円となります。
なお銀行融資などとは違い、ファクタリングは受け取った金額を返済する必要がありません。
負債を抱えることなく、安心して資金調達できるのもファクタリングの特徴です。
2.図で分かる!ファクタリングの種類と契約方法
ファクタリングにはさまざまな種類や契約の方法があるため、どれを利用すべきなのか分からないという方が多くいらっしゃるでしょう。
取引の方法によって、ファクタリングは以下の五つに分類できます。
ただし、単に「ファクタリング」というときには、「買取ファクタリング」を指すのが一般的です。
なお買取ファクタリングの契約には、大きく分けて二つの方法があります。
2-1.ファクタリングの種類
ファクタリングは5種類に大別できます。
ファクタリングの種類 | 概要 |
---|---|
買取ファクタリング | 売掛債権をファクタリング業者に売却して現金化する |
保証ファクタリング | ファクタリング業者に手数料(保証料)を支払うことにより、万が一売掛先から支払いがなかった場合に売掛金を保証してくれる |
一括ファクタリング | 商品やサービスを納入する側と代金を支払う側の間に金融機関が入り、三者間で一括して行う |
国際ファクタリング | 輸出企業が売掛債権の回収ができない場合に、その代金から手数料を差し引いた金額をファクタリング業者が保証する |
医療(診療報酬)ファクタリング | 社会保険や国民健康保険から医療機関に支払われる診療報酬債権や介護報酬債権を現金化する |
種類別にファクタリングの仕組みを詳しく知りたいという方はこちらをご参照ください。
なお一般的に「ファクタリング」という場合には、利用される機会の多い「買取ファクタリング」を指します。
2-2.ファクタリングの契約方法
買取ファクタリングには、以下のように「二者間ファクタリング」と「三者間ファクタリング」と呼ばれる二つの契約方法があります。
契約方法によって、手続きの流れや手数料率、現金化までにかかる期間などが大きく異なります。
2-2-1.二者間ファクタリング
二者間ファクタリングとは、サービスの利用者とファクタリング業者の二者間で行うファクタリングの契約です。
以下の図は、二者間ファクタリングの仕組みをまとめたものです。
二者間ファクタリングでは、売掛債権をファクタリング業者に売却・譲渡する旨を取引先に伝えることなく契約を結ぶことができます。
ファクタリング契約を結んだ後、サービス利用者は売掛先から売掛金を回収し、期日までにファクタリング業者に支払います。
二者間ファクタリングには、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
・売掛先に知らせずファクタリングを利用できる ・売掛債権が現金化されるまでが迅速 |
・三者間ファクタリングに比べ、手数料が高くなる傾向にある |
なお二者間ファクタリングの手数料の相場は売掛債権の額面に対して10〜30%程度とされています。
2-2-2.三者間ファクタリング
三者間ファクタリングとは、サービス利用者とファクタリング業者、売掛先の三者で行うファクタリングの契約です。
以下の図に、三者間ファクタリングの仕組みをまとめました。
二者間ファクタリングとは異なり、三者間ファクタリングではファクタリングを利用する旨を売掛先にあらかじめ通知し、承諾を得ておく必要があります。
売掛債権の額面から手数料を差し引いた金額を利用者に渡した後、ファクタリング業者が売掛先から直接代金を受け取ります。
三者間ファクタリングには以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
・二者間ファクタリングよりも手数料が低い傾向にある | ・二者間ファクタリングよりも売掛債権が現金化されるまでに時間がかかる ・売掛先にファクタリングの利用を知らせる必要がある |
なお三者間ファクタリングの手数料の相場は以下のとおりです。
3.ファクタリングの5つのメリット
ファクタリングがご自身に適した資金調達方法であるのかを判断するためには、メリットを知っておきたいところですよね。
ファクタリングには主に以下の五つのメリットがあります。
メリット1 入金前の売掛金をスピーディーに現金化できる
ファクタリングの大きなメリットとして、迅速に売掛債権を現金化できる点が挙げられます。
ファクタリング業者や契約方法などによって違いはありますが、最短数時間で売掛債権を現金化することも可能です。
融資やローンなどの場合には、利用者の信用情報の審査に時間がかかったり、必要書類や保証人・担保の準備に手間がかかったりするため、資金を調達するまでに時間がかかってしまいます。
その点ファクタリングは準備する書類が少ない上、審査が早く、保証人や担保も必要ないので迅速に資金調達することができます。
メリット2 負債を抱えずに資金調達できる
ファクタリングは借り入れではないので、負債が生じません。
他の資金調達とは異なり、返済する必要がなく利子もないため、安心して現金を調達できますよ。
また国内のファクタリングでは「償還請求権(リコース)」がない契約が主流となっています。
そのため、万一売掛先から売掛金が支払われなかった場合でも、サービス利用者に対して代金が請求されることはありません。
メリット3 保証人や担保が不要
ファクタリングは借り入れではないので、保証人や担保を用意する必要がありません。
融資などの借り入れを行う場合、お金を借りた債務者が返済できなかった場合に備え、代わりに返済を行う保証人や差し押さえられる資産(担保)を求められることが一般的です。
しかしファクタリングは売掛債権を売却して資金を得る方法であり、お金を借りるわけではないため、保証人や担保は一切不要です。
メリット4 売掛先に知られずに資金調達することも可能
二者間ファクタリングで契約をすれば、売掛先に知られず資金を調達することもできます。
二者間ファクタリングは売掛先の承諾を受けずに、ファクタリング利用者とファクタリング業者の二者のみで手続きを行います。
そのため売掛先だけに限らず、第三者に知られることなく売掛債権を売却できます。
ファクタリングの利用を知られると資金繰りに困っていると思われ、今後の取引に影響が及ぶのではないかと心配している方でも安心して利用できるといえますよ。
メリット5 利用者の信用情報が問われない
サービス利用者の信用情報が問われないこともファクタリングのメリットの一つです。
融資などを受ける場合には申し込む人の信用情報が利用の可否を判断する審査の対象になりますが、ファクタリングでは売掛債権や売掛先の信用情報などが主に審査されます。
そのためサービス利用者自身の信用情報はファクタリングの審査にさほど影響がないといえるでしょう。
ファクタリングサービスによっては利用者の事業形態に制限を設けている場合もありますが、基本的には売掛債権がある方であれば誰でも利用することができます。
4.ファクタリングの3つのデメリット
このようにファクタリングのメリットだけでなく、デメリットも知ってからサービスを利用するか決めたいという方もいらっしゃるでしょう。
ファクタリングのデメリットとして、以下の三つが挙げられます。
デメリット1 売掛金を上回る金額の資金調達はできない
ファクタリングでは、売掛債権の額面を上回る資金を調達することはできないので注意しましょう。
売掛金よりも上回る額の資金が必要な方は、別の方法を検討する必要があるといえます。
ただしファクタリングは何度でも行うことが可能で、一つの売掛債権を売却した後にも続けて別の売掛債権を売りに出すことができます。
一度に現金化できる金額は売掛金の金額以内と決まっていますが、継続的に資金を調達できるのはうれしいポイントです。
デメリット2 売掛先の信用度によっては利用できない
ファクタリングの審査の対象は、主に売掛先の信用度や売掛債権の内容です。
そのため売掛先の信用度や状況などによっては、ファクタリングを利用できないケースもあります。
必ずファクタリングを利用できるというわけではないので注意しましょう。
デメリット3 手数料が発生する
ファクタリングを利用する際には、手数料が発生する点を押さえておきましょう。
最終的に受け取ることのできる金額は、売掛債権の額面から手数料を差し引いた金額です。
そのため「思った以上に手数料が差し引かれて、必要な金額が調達できなかった」という事態にならないように、ファクタリングサービスを選ぶ際には手数料率を比較することも重要ですよ。
なお手数料を抑えてファクタリングを利用したい方は、三者間ファクタリングを検討しても良いでしょう。
5.おすすめのファクタリング業者13選
数多くのファクタリングサービスが提供されているので、どれを利用すれば良いのか分からないという方もいらっしゃるでしょう。
そこで本章では、おすすめの優良ファクタリング業者13選をご紹介します。
以下はおすすめ13社の特徴を簡単に比較した表です。
サービス名 | 入金スピード | 買い取り可能金額 | オンライン完結 | 扱っているファクタリング方式 | 手数料 |
---|---|---|---|---|---|
ペイトナーファクタリング(旧yup先払い) | 最短10分 | 1万~100万円(初回利用時は25万円まで) | 〇 | 二者間 | 10% |
QuQuMo(ククモ) | 最短2時間 | 下限記載なし・上限なし | 〇 | 二者間 | 1%~ |
ベストファクター | 最短即日 | 30万~1億円(売掛先の規模や継続的な取引年数などを考慮して1億円以上の金額も取り扱い可能) | × | 二者間 | 2%~ |
ビートレーディング | 最短2時間 | 無制限 | 〇 | 二者間、三者間 | 二者間ファクタリング:4~12%程度 三者間ファクタリング:2~9%程度 |
一般社団法人日本中小企業金融サポート機構 | 最短即日 | 記載なし | 〇 | 二者間、三者間 | 1.5~10% |
トップ・マネジメント | 最短即日 | 30万~3億円(売掛先1社に対しての上限は1億円ほど) | 〇 | 二者間、三者間 | 二者間ファクタリング:3.5~12.5% 三者間ファクタリング:0.5~3.5% |
PAYTODAY | 最短30分 | 10万円~上限なし | 〇 | 二者間 | 1~9.5% |
TRY | 最短即日 | 10万~5,000万円(5,000万円以上も相談可能) | × | 二者間 | 3%~ |
アクセルファクター | 最短2時間 | 30万~1億円 | 〇 | 二者間 | 100万円以下:10%~ 101万~500万円:5%~ 501万~1,000万円:2%~ 1,001万円以上:別途相談 |
FREENANCE(フリーナンス) | 最短即日 | 1万円~ | 〇 | 二者間 | 3~10% |
インフォマートの電子請求書早払い | 最短2営業日(初回利用時は入金まで最短5営業日) | 10万〜1億円 | 〇 | 二者間 | 1~6% |
ジャパンマネジメント | 最短即日 | 20万~5,000万円 | × | 二者間、三者間 | 売掛金の種類、売掛先の規模・財務状況などに応じて算出される |
マネーフォワード アーリーペイメント | 最短2営業日 | 50万~数億円 | 〇 | 二者間 | 初回:2~10% 2回目以降:1~10% |
おすすめ1 ペイトナーファクタリング(旧yup先払い)
ペイトナーファクタリングは入金されるまでのスピードが最短10分と、迅速な資金調達が魅力のファクタリングサービスです。
電話やメールでのやり取りも一切不要で、オンラインで手続きが完結しますよ。
法人のみならずフリーランス・個人事業主向けにサービスを提供していることもあり、少額の売掛債権にも対応している点も特徴の一つです。
対応可能な売掛債権の金額は、1万~100万円(初回利用時は25万円まで)です。
また利用手数料が一律10%に設定されているため、利用する前から最終的に受け取れる金額を把握しておくことができます。
利用にあたり必要な書類は以下の3点のみなので、気軽に利用してみましょう。
- ・請求書
- ・本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、住基カードなど)
- ・実態確認資料(サイトURL、口座入出金履歴のうちいずれか一つ)
おすすめ2 QuQuMo
QuQuMoは最短2時間で資金調達が可能なオンライン完結型ファクタリングサービスです。
必要書類が少なく面談も不要なため、とにかく早く資金を調達したい方におすすめですよ。
利用者の事業形態に制限が設けられていないので、法人や個人事業主、フリーランスも利用できます。
また対応可能な売掛債権の金額に制限が設けられていないことも大きな特徴といえるでしょう。
少額・高額の売掛債権をお持ちの方も安心して利用できます。
手数料が1%~と比較的低めに設定されているのもうれしいポイントです。
なお申し込みの際に必要な書類は以下の3点のみなので、気軽に利用できますよ。
- ・本人確認書類(運転免許証またはパスポートなど)
- ・直近3カ月分の入出金明細
- ・請求書(個人事業主の場合、開業届または青色、白色の確定申告書一式と健康保険証を提出)
おすすめ3 ベストファクター
ベストファクターは二者間ファクタリングと三者間ファクタリングの二つの契約方法を扱っており、幅広いニーズに対応したファクタリングサービスです。
二者間ファクタリングであれば、取引先に知られることなく最短即日に入金することが可能です。
手数料は二者間ファクタリングの場合で5%~、三者間ファクタリングの場合で2%~です。
また業種や事業形態に制限がなく、起業した方ばかりの方や赤字決算、債務超過の状態の方の利用も受け付けています。
なお対応可能な売掛債権の金額を売掛先1社につき30万~1億円としていますが、売掛先の規模や継続的な取引年数などによっては1億円以上の金額も取り扱えるとしています。
契約時に面談があるため、担当者の顔を見て直接取引ができますよ。
東京もしくは大阪のオフィスを訪問するか、担当者に出張してもらいましょう。
審査を申し込む際には以下の書類を準備しておくと、手続きがスムーズです。
- ・本人確認書類
- ・入出金の通帳(Web通帳可)
- ・請求書や見積書など
おすすめ4 ビートレーディング
ビートレーディングは月間の取引件数が1,000件を超える実績豊富なファクタリングサービスです。
さまざまな業種の利用を受け付けており、個人事業主の利用も可としています。
「クラウドサイン」を導入しているため、オンラインで契約を済ませることも可能です。
最短2時間という速さで入金できるので、資金調達を急いでいる方にもおすすめですよ。
また対応している売掛債権の金額が無制限であり、少額から大規模な金額の調達も可能です。
なお二者間ファクタリングと三者間ファクタリングのどちらも扱っており、手数料の目安は二者間ファクタリングが4~12%程度、三者間ファクタリングが2~9%程度とされていますよ。
以下の二つの書類を提出するだけで、買い取り金額の査定結果が最短30分以内に分かるので、気軽に問い合わせてみましょう。
- ・売掛先からの入金が確認できる通帳のコピー(表紙付2カ月分)
- ・売掛債権に関する資料(契約書や発注書、請求書など)
おすすめ5 日本中小企業金融サポート機構
日本中小企業金融サポート機構は、ファクタリングサービスを提供している一般社団法人です。
経験豊富なスタッフが在籍しており、手厚いサポートが期待できます。
手数料が1.5~10%と比較的抑えられている上、印紙代や郵送代なども発生しません。
15時までに契約が完了した場合には、即日に入金されますよ。
また売掛先が法人であれば、個人事業主の利用も可能としています。
以下4点の書類を提出すると、売掛債権の売却が可能かどうかの審査結果が30分で分かりますよ。
- ・売掛先の入金が分かる通帳のコピー(3カ月分)
- ・売掛金の発生が分かる請求書や契約書
- ・代表者の身分証明書
おすすめ6 トップ・マネジメント
トップ・マネジメントは5万5,000件を超える買い取り実績を誇るファクタリングサービスです。
大きな魅力として、銀行の営業時間外や夜間に現金を受け渡してくれる点が挙げられます。
遅い時間帯でも、資金を調達できるのはうれしいポイントですよね。
契約の前に面談が実施されるので担当者の顔を見ながら手続きできますよ。
オフィスを訪問できない場合には、出張してもらうことも可能です。
またトップ・マネジメントでファクタリングサービスを利用した場合、コンサルティングサービスも受けることができます。
資金繰りについて専門的なアドバイスを受けたい方にはうってつけですよ。
無料で電話相談も受け付けているので、まずは話を聞いてみたいという方も気軽に問い合わせましょう。
- ・本人確認書類
- ・売却を希望する請求書
- ・前年度の決算書
- ・直近7カ月の入出金明細
おすすめ7 PAYTODAY
PAYTODAYはAIによる審査を採用しており、スピーディーな手続きが特徴のオンライン完結型ファクタリングサービスです。
二者間ファクタリングを扱っているにもかかわらず、手数料が1~9.5%と1桁なので非常にリーズナブルな価格設定を行っているといえるでしょう。
法人・個人問わず利用を受け付けており、開業したばかりの方でも申し込み可能としています。
対応できる売掛債権の金額は10万円~上限なしと、幅が広い点もうれしいポイントです。
申し込みをして以下の書類を提出すると、最短30分で資金を調達できますよ。
事業形態 | 必要書類 |
---|---|
法人 | ・直近の決算書一式(勘定科目内訳明細書を含む) ・全ての法人名義の直近6カ月分以上の入出金明細(通帳のコピーやインターネットバンキングの明細など) ・買い取りを希望する請求書 ・代表者の本人確認書類(運転免許証やパスポートなどの顔写真付きのもの) |
個人事業主 | ・直近の確定申告書B一式(収支内訳書を含む) ・全ての事業用個人名義口座の直近6カ月分以上の入出金明細(通帳コピーかインターネットバンキングの明細など) ・買い取りを希望する請求書 ・利用者の本人確認書類(運転免許証、パスポートなど顔写真付きのもの) |
おすすめ8 TRY
TRYは二者間ファクタリングを専門に扱っており、最短即日に入金が可能なファクタリングサービスです。
真摯(しんし)な対応が特徴で、対面での面談を通して安心して資金を調達できます。
訪問することが難しい場合には全国どこへでも出張してもらえるので、地方にいらっしゃる方も気軽に申し込みできますよ。
また対応可能な売掛債権の金額が10万~5,000万円と少額の売掛債権から大口のものまで幅広く対応しています。
なお手数料は3%~に設定されています。
申し込みの際には以下の書類を用意しておきましょう。
- ・請求書(発注が確認できる発注書または契約書)
- ・売掛先の住所や連絡先
- ・銀行通帳(3カ月分)
おすすめ9 アクセルファクター
アクセルファクターは「原則即日決済」をモットーにしており、入金までのスピードを強みとしているファクタリングサービスです。
オンラインでの手続きに対応しており、最短2時間での入金も可能です。
申込者の半数以上が即日で実際に入金されていますよ。
担当者に直接会って契約したいという場合には、対面で手続きすることもできます。
30万〜1億円の幅広い金額の売掛債権に対応しており、少額・高額の請求書でも買い取ってもらえます。
利用手数料は2%~であり、売掛債権の金額などによって判断されます。
以下の書類を準備しておくと手続きがスムーズに進みますよ。
- ・売掛金を確認できる書類(請求書)
- ・預金通帳
- ・身分証明書
おすすめ10 FREENANCE
FREENANCEはフリーランスや個人事業主の利用に対応していて即日入金が可能なファクタリングサービスです。
「フリーナンス即日払い」を利用すると、手数料3~10%で売掛債権を現金化できます。
二者間ファクタリングを採用しており、オンラインで手続きが完了しますよ。
利用時にはまず、会員登録を行う必要があります。
会員登録をすると情報漏えいや著作権侵害、納期遅延など業務上に起こり得る事故に対応する補償を受けることができるのも特徴といえるでしょう。
自己負担なしで、最大5,000万円まで補償してくれるので安心ですよね。
会員登録後、売却する請求書を会員ページでアップロードすると、最短30分で査定されますよ。
以下のとおり必要書類が少なくスピーディーに手続きできるので、複雑な手続きは面倒だという方にもぴったりのサービスです。
- ・住所が記載された写真付きの公的身分証(運転免許証・マイナンバーカード)
- ・請求書
おすすめ11 インフォマートの電子請求書早払い
インフォマートの電子請求書早払いは東証プライム上場企業2社が共同で運営する安心感の高いファクタリングサービスです。
BtoBプラットフォームでおなじみのインフォマートと決済処理サービスを提供するGMOペイメントゲートウェイによる運営です。
二者間ファクタリングであるのにもかかわらず、手数料が破格の1~6%と低い点が大きな魅力です。
また10万~1億円の売掛債権の買い取りを行っているので、幅広く対応している点も特徴ですよ。
オンラインで手続き全てが完結するので、忙しい方にもぴったりです。
初回利用時には最短5営業日で入金されるので、即日に資金が必要な方は注意しましょう。
審査だけの受け付けも積極的に行っているので気軽に利用できますよ。
利用の際に必要な書類は以下のとおりです。
- ・決算書一式(2期分)
- ・証憑書類(請求書や発注書など)
- ・直近の試算表(決算から6カ月以上経過している場合)
おすすめ12 ジャパンマネジメント
ジャパンマネジメントは二者間ファクタリングと三者間ファクタリングの二つ契約方法を扱うファクタリングサービスです。
東京と福岡にオフィスを構え、全国からの相談を24時間受け付けています。
対応可能な売掛債権の金額は20万~5,000万円と、小口・大口の取引を行っています。
売掛債権が20万円以上であれば、法人だけでなく個人事業主も利用可能ですよ。
対面で契約を行っており、東京もしくは福岡のオフィスで手続きをします。
訪問が難しいという場合には全国どこでも出張してくれますよ。
必要書類や手数料は明記されていないので、直接確認しましょう。
おすすめ13 マネーフォワード アーリーペイメント
マネーフォワード アーリーペイメントは大口の売掛債権の買い取りにも対応している法人向けファクタリングサービスです。
運営会社のマネーフォワードケッサイは、東証プライム上場企業の株式会社マネーフォワードの子会社なので安心して利用できます。
また50万~数億円と幅広く売掛債権の買い取りに対応しているのも特徴です。
二者間ファクタリングを専門に扱っており、原則オンラインで手続きが完了します。
その上手数料が1~10%と比較的低いので、利用しやすいといえますよ。
ただし個人事業主やフリーランスは利用できないので注意が必要です。
公式サイトで以下の書類を提出すると審査・査定が完了するので、気軽に申し込んでみましょう。
- ・決算書一式(2期分)
- ・直近の残高試算表
- ・買い取りを希望する債権の証憑(しょうひょう)
- ・入出金明細 (直近6カ月分)
6.ファクタリング業者を選ぶ6つのポイント
数多くのファクタリングサービスがあるので、選び方が分からないという方もいらっしゃるでしょう。
そこで本章では、ファクタリング業者を選ぶときに確認すべき六つのポイントを紹介します。
ポイント1 手数料
ファクタリングサービスを選ぶときには、業者ごとに手数料を確認しましょう。
ファクタリングを利用すると、売掛債権の額面から手数料が差し引かれます。
そのため手数料の低いファクタリングサービスを利用すれば、より多くの資金を調達できるというわけです。
なおファクタリングの手数料は「○〜○%」と公式サイトなどに提示されていることが一般的です。
掲載されていない場合でも、手数料がいくらかかるのかを算出してくれるシミュレーターを設置していることもあるので確認しておきましょう。
ポイント2 入金のスピード
売掛債権を売却してから、いつまでに入金されるのかも確かめておくことをおすすめします。
入金されるまでのスピードもファクタリン業者によって異なります。
申し込んでから数日かかる業者もあれば、最短〇時間という速度で入金される業者もあります。
「〇〇日までに資金が必要」というように、急ぎで現金を用意する必要のある方は特に、スピーディーに入金される業者を選びましょう。
ポイント3 契約方法
二者間ファクタリングと三者間ファクタリングのうち、どちらを取り扱っているかということも重要です。
全てのファクタリング業者が二つの契約方法を扱っているわけではありません。
二者間ファクタリングと三者間ファクタリングの両方に対応しているサービスもあれば、どちらか一方のみを扱っているサービスもあります。
迅速に現金化が必要な場合や売掛先に知られずにファクタリングを利用したい場合には二者間ファクタリングを扱う業者を選びましょう。
とにかく手数料を抑えて利用したい方は、費用が割安な傾向にある三者間ファクタリングに対応している業者を選ぶのも一つの手ですよ。
ポイント4 取引できる売掛債権の金額
ファクタリング業者を選ぶ際には、買い取りに対応している売掛債権の金額もチェックしておきましょう。
ファクタリングサービスによって、対応可能な売掛債権の金額が異なります。
1万円程度の少額の売掛債権に対応しているサービスから、数十万円以上の売掛債権でなければ売却できないサービスまでさまざまです。
また下限額だけでなく上限額が設定されていることもあるので、大きな額の売掛債権を売却しようと考えている方も注意しましょう。
ポイント5 運用会社の信頼性
ファクタリングサービスの利用を決める前には、その運営会社の信頼性も確認しておきましょう。
ファクタリング業者を装い、高金利で貸し付けを行っている悪質な業者が存在します。
相場よりも手数料が高かったり、契約書の内容が曖昧であったりする場合には、悪質な業者の可能性が高いといえます。
また以下にあてはまる場合、悪質な業者の可能性があるといえるでしょう。
- ・会社の実績がない
- ・窓口が設置されていない
- ・公式サイトの企業情報が定かでない など
ポイント6 償還請求権の有無
ファクタリングサービスを利用するにあたり、償還請求権なし(ノンリコース)の契約であることを必ず確認しましょう。
償還請求権のある契約を結んでしまうと、売掛先が売掛金を支払わなかった場合、代わりにその代金をファクタリング業者に支払わなければなりません。
しかし償還請求権のない契約(ノンリコース契約)であれば、未回収の代金を請求されることは一切ないので安心です。
7.ファクタリングに関する5つの疑問
ファクタリングについてこのような疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
そこでこの章ではファクタリングに関してよくある以下の五つの疑問にお答えします。
Q1 ファクタリングの申し込みに必要な書類は?
利用するファクタリングサービスによって申し込みに必要な書類は異なります。
本章で紹介しているおすすめのファクタリング業者13社の必要書類は以下のとおりです。
サービス名 | 申し込み時に必要な書類 |
---|---|
ペイトナーファクタリング(旧yup先払い) | ・請求書 ・本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、住基カードなど) ・実態確認資料(サイトURL、口座入出金履歴のうちいずれか一つ) |
QuQuMo | ・本人確認書類(運転免許証またはパスポートなど) ・直近3カ月分の入出金明細 ・請求書(個人事業主の場合、開業届または青色、白色の確定申告書一式と健康保険証を提出) |
ベストファクター | ・本人確認書類 ・入出金の通帳(Web通帳可) ・請求書や見積書など |
ビートレーディング | ・売掛先からの入金が確認できる通帳のコピー(表紙付2カ月分) ・売掛債権に関する資料(契約書や発注書、請求書など) |
一般社団法人日本中小企業金融サポート機構 | ・売掛先の入金が分かる通帳のコピー(3カ月分) ・売掛金の発生が分かる請求書や契約書 ・代表者の身分証明書 |
トップ・マネジメント | ・本人確認書類 ・売却を希望する請求書 ・前年度の決算書 ・直近7カ月の入出金明細 |
PAYTODAY | 【法人】 ・直近の決算書一式(勘定科目内訳明細書を含む) ・全ての法人名義の直近6カ月分以上の入出金明細(通帳のコピーやインターネットバンキングの明細など) ・買い取りを希望する請求書 ・代表者の本人確認書類(運転免許証やパスポートなどの顔写真付きのもの) 【個人】 ・直近の確定申告書B一式(収支内訳書を含む) ・全ての事業用個人名義口座の直近6カ月分以上の入出金明細(通帳コピーかインターネットバンキングの明細など) ・買い取りを希望する請求書 ・利用者の本人確認書類(運転免許証、パスポートなど顔写真付きのもの) |
TRY | ・請求書 ・発注書または契約書 ・売掛先の住所や連絡先 ・銀行通帳(3カ月分) |
アクセルファクター | ・売掛金を確認できる書類(請求書) ・預金通帳 ・身分証明書 |
FREENANCE | ・住所が記載された写真付きの公的身分証(運転免許証・マイナンバーカードなど) ・請求書 |
インフォマートの電子請求書早払い | ・決算書一式(2期分) ・証憑書類 ・直近の試算表 |
ジャパンマネジメント | 記載なし |
マネーフォワード アーリーペイメント | ・決算書一式(2期分) ・直近の残高試算表 ・買い取りを希望する債権の証憑 ・入出金明細 (直近6カ月分) |
Q2 ファクタリングの手数料の相場は?
ファクタリングを利用するのにいくらかかるのか、確認しておきたいと考える方も多くいらっしゃるでしょう。
ファクタリングの手数料の相場は以下のとおりです。
契約方法 | 手数料の相場 |
---|---|
二者間ファクタリング | 10〜30%程度 |
三者間ファクタリング | 1~9%程度 |
上記の手数料はあくまで相場であり、利用するサービスや売掛先の信用度、売掛債権の金額、利用回数などによって異なります。
なお債権譲渡登記が必要なサービスの場合、手数料とは別に登記費用がかかります。
債権譲渡登記を行った場合、ファクタリング業者はサービス利用者が自社以外に対して売掛債権を売り、二重に代金を得ようとすることを防ぐことができます。
ただし必須ではないため、費用を抑えたい方は債権譲渡登記が不要なサービスを選びましょう。
Q3 悪質なファクタリング業者を見極める方法は?
ファクタリング業者を装い、高額な手数料を請求したり、貸し付けを行ったりする悪質な業者がいることは事実です。
以下に当てはまる場合、悪質な業者である可能性が高いといえるため注意しましょう。
- ・手数料を明確にしない
- ・担保や保証人が求められる
- ・手数料が30%を超える
- ・会社の情報が明確でない など
Q4 銀行融資とファクタリングの違いは?
銀行融資とファクタリングは、資金を調達する手段であることが共通していますが、契約内容は全く異なります。
銀行融資とは銀行からお金を借り入れることいいます。
一方ファクタリングは売掛債権を売却して資金を得る方法であるため、借り入れではなく売買契約にあたります。
銀行融資とファクタリングの違いを簡単に以下の表にまとめました。
審査の主な対象 | 資金化までのスピード | 手数料率の目安 | 調達できる金額 | 会計上の分類 | |
---|---|---|---|---|---|
銀行融資 | 借り手の信用度 | 1週間~数カ月程度 | 1~4%程度(利息) | 数百万~数億円程度 | 負債 |
ファクタリング | 売掛債権や売掛先の信用度 | 即日~1週間程度 | 1~30%程度 | 数万~数億円程度 | 売掛金減少と現金増加 |
Q5 手形割引とファクタリングの違いは?
手形割引とは、商品・サービスを提供した対価として払う現金の代わりに発行する約束手形や為替手形などの「有価証券」を金融機関などに買い取ってもらい、早期に現金化する方法です。
ファクタリングとは異なり、手形で取引している場合に限り利用できる資金調達方法です。
また他にも、以下のような相違点があります。
審査の主な対象 | 手数料率 | 貸金業法の適用 | 償還請求権の有無 | |
---|---|---|---|---|
手形割引 | 利用者の信用度 | ファクタリングより割安 | 適用される | あり |
ファクタリング | 売掛債権や売掛先の信用度 | 手形割引より割高 | 適用されない | 原則として必要なし(国内においては償還請求権のない契約が主流) |
特に注目すべき違いは「償還請求権の有無」だといえるでしょう。
手形割引では償還請求権ありの契約を結ぶため、倒産などの理由によって売掛先からの支払いがされなかった場合、その代金を利用者が払う必要があります。
一方でファクタリングは償還請求権なし(ノンリコース)の契約が一般的です。
8.まとめ
ファクタリングとは未入金の売掛債権を売却し、現金化する方法をいいます。
あくまで売掛債権の売買契約であるため、融資などのように負債になることはありません。
利用者の信用ではなく、売掛債権や売掛先の信用度などによって利用の可否が審査されるため、起業して間もない法人や個人事業主の方であっても資金調達が可能です。
また資金が入金されるまでのスピードが早いのも特徴であり、サービスによっては最短即日で現金化できます。
なおファクタリングは5種類に大別できますが、単にファクタリングという場合には、利用される機会の多い買取ファクタリングを指しています。
買取ファクタリングには二者間ファクタリングと三者間ファクタリングと呼ばれる二つの契約方法があるので、ご自身に適した方法で手続きしましょう。
二者間ファクタリングは手数料が比較的割高ですが、売掛先に通知せずに手続きするため、迅速に資金を得ることができます。
一方、三者間ファクタリングは売掛先の承諾を得てから手続きを行うので、二者間ファクタリングに比べて時間がかかりますが、手数料を抑えることができますよ。
またファクタリング業者ごとに、契約方法や手数料率、調達可能な金額などが異なるので、しっかり比較してご自身に合ったサービスを見極めることが大切です。
サービス名 | 入金スピード | 二者間ファクタリングの手数料 | 特徴 |
---|---|---|---|
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