キャッシュレス決済端末おすすめ5選!導入方法や費用、補助金も解説

キャッシュレス決済端末を導入したいんだけど、どれがおすすめなんだろう?
集客を増やすためには、キャッシュレス決済端末を導入した方が良いのかな?

キャッシュレス決済端末とは、クレジットカード決済や電子マネー決済などに対応した端末をいいます。

キャッシュレス化が進むなかで、導入を検討している店舗経営者も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

お店にキャッシュレス決済端末を導入することで、幅広い顧客のニーズに応えることが可能になるため、さらなる集客を見込めます

ただし端末によって導入方法やコストなどが異なるため、経営スタイルや客層などを考慮して、店舗に適したものを選ぶことが重要ですよ。

本記事ではキャッシュレス決済の導入を検討している方におすすめの端末5選をご紹介します。

お金のプロ
キャッシュレス決済端末の導入方法や選び方、費用、補助金などの情報も併せてお伝えしますよ。

【おすすめのキャッシュレス決済端末5選】
※横にスクロールできます
サービス名 端末の種類 初期・月額費用 決済手数料
Square マルチ決済端末 初期費用:無料(専用端末の購入代金は別) 3.25%
Airペイ マルチ決済端末 月額費用:無料
初期費用:カードリーダー代 20,167円(税込)
※iPadまたはiPhoneの準備が必要
月額費用:無料
1.08~3.24%
stera pack
マルチ決済端末 初期費用:無料
月額費用:お試しプランは13カ月目まで無料、14カ月目以降は3,300円/月のスタンダードプランに切り替わる
3.24%(スタンダードプランの場合、2.70~3.24%)
STORES 決済 マルチ決済端末 初期費用:無料(専用端末の購入代金は別)
月額費用:無料
1.98~3.24%
PayPay PayPay専用の端末 初期費用:無料
月額費用:無料(PayPayマイストアライトプランに加入した場合には契約の3カ月目以降1,980円/店舗)
1.98%(加盟店店舗全てでPayPayマイストアライトプランを利用した場合には1.60%)
「税理士が教えるお金の知識」(以降、本メディア)では一部、メーカーやサービス提供事業者から広告出稿をいただいておりますが、コンテンツの内容については本メディア独自に制作しており、情報の掲載有無やコンテンツ内容の最終意思決定に事業者は関与しません。

1.キャッシュレス決済端末とは?

キャッシュレス決済端末って、そもそもどんな端末なんだろう?

現金を使用しない支払方法を「キャッシュレス決済」といい、キャッシュレス決済端末とはキャッシュレス決済に対応する端末のことを指します。

メモ
キャッシュレス決済には、クレジットカード決済、電子マネー決済、QRコード/バーコード決済などがあります。

政府の方針よってキャッシュレス化が推進されていることもあり、国内のキャッシュレス決済の利用率は以前に比べ上がっています

メモ
日本のキャッシュレス化は主要各国のなかでも遅れているといわれています。2019年(令和元年)6月21日に閣議決定された「成長戦略フォローアップ」にて、キャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度、将来的には世界最高水準の80%を目指すとされています。

国内のキャッシュレス決済比率が上昇しているという実態は、経済産業省が行った以下の調査からもうかがえます。

【キャッシュレスの支払額および決済比率の推移】
キャッシュレスの支払額および決済比率の推移
経済産業省サイト「2023年のキャッシュレス決済比率を算出しました」を加工して作成

調査によると2010年には13.2%だったキャッシュレス決済の比率は、2023年には39.3%まで上がっています

お金のプロ
キャッシュレス決済の需要が年々高まっているといえるため、導入すれば集客の拡大が期待できます。

なおキャッシュレス決済端末の種類は、1台で複数の決済方法に対応するマルチ決済端末と、PayPayなど特定の決済方法のみに対応する端末の2つに大別できます。

それぞれ以下のようなメリット・デメリットがあるので、導入する前に確認しておきましょう。

【2種類のキャッシュレス決済端末のメリット・デメリット】
キャッシュレス決済端末の種類 メリット デメリット
マルチ決済端末 ・1台で数多くのキャッシュレス決済に対応できる
・1台で複数のキャッシュレス決済の管理ができる
特定の決済方法のみに対応する端末より導入・運用コストが割高な傾向にある
特定の決済方法のみに
対応する端末
マルチ決済端末よりも導入・運用コストが低い傾向にある ・対応できるキャッシュレス決済が限られる
・複数導入する場合には、各決済端末の入金方法や入金日が違う日になるので、管理に手間や時間がかかる

マルチ決済端末は、1台だけで複数のキャッシュレス決済の支払方法に対応できるので、さまざまな顧客のニーズに応えたい場合におすすめです。

一方特定の決済方法のみに対応する端末は、導入・運用コストを抑えたい場合やクレジットカード・電子マネーのニーズがあまりない場合に向いていますよ。

なおマルチ決済端末を導入する場合には、決済代行会社と呼ばれる各種決済ツールをまとめて提供する業者と契約します。

一方、特定の決済方法のみに対応する端末の場合には、導入したい決済方法を扱う会社と直接契約を交わします。

お金のプロ
お店の経営方針や顧客のニーズに合わせて、キャッシュレス決済端末を選びましょう。

2.キャッシュレス決済端末を導入するメリット

キャッシュレス決済端末を導入したらお店にどんな良い効果があるんだろう?

決済端末の導入には少なからず手間がかかるので、事前にメリットを知っておきたいところですよね。

キャッシュレス決済端末を導入すると、以下のようなメリットがあります。

【キャッシュレス決済端末を導入するメリット】
キャッシュレス決済端末を導入するメリット
お金のプロ
ここからは各メリットについて詳しくお伝えしますね。

メリット1 集客の拡大が期待できる

キャッシュレス決済端末を導入すれば、顧客のニーズに幅広く応えられるので、集客の拡大につながるといえるでしょう。

お客さんのなかには、現金払いよりもキャッシュレス決済を好む人がいます。

キャッシュレス決済を扱っているかどうかで利用を判断するお客さんのニーズにも応えることができるので、販売機会の損失を防ぐことができるといえますね。

また現金のみの決済を扱うお店の場合、顧客が商品・サービスを買いたくても、現金を持ち合わせていなかったら購入を諦めるかもしれません。

しかしキャッシュレス決済に対応しているお店であれば、手元に現金のないお客さんでも支払いができますよね。

お金のプロ
より多くのお客さんの要望に応えられるので、結果的に集客の増加が期待できます。

メリット2 業務を効率化できる

キャッシュレス決済端末を導入すれば、店舗の業務を効率化できます

現金払いの場合、決済時のお金の受け渡しや収支の管理などに時間や手間がかかってしまいます。

また現金が紛失しないように厳重に管理しなければなりませんよね。

しかしキャッシュレス決済の場合、シンプルな操作で決済が完了し、収支の管理も簡単にできます

またキャッシュレス決済端末によっては、在庫の管理機能など店舗運営を効率化できる機能が搭載されている場合もあります。

お金のプロ
キャッシュレス決済端末の利用で、効率的に業務を行うことができれば、働きやすい環境づくりにもつながりますね。

メリット3 購買単価の向上が期待できる

キャッシュレス決済端末を導入すると、購買単価の向上が期待できます

商品やサービスの値段が高額である場合など、現金での支払いは難しいけれど、キャッシュレス決済であれば支払えるという状況も考えられます。

またキャッシュレス決済であれば分割払いなどにも対応しているので、積極的に購入できるという方もいらっしゃるでしょう。

現金払いにしか対応していないお店であれば、顧客のニーズに応えることができず、結果として購入につながらなくなってしまうケースもあります。

お金のプロ
お客さんを逃さないので、結果として売り上げが増える可能性がありますよ。

メリット4 売り上げを分析できる

キャッシュレス決済端末によっては取引のデータを管理して、売り上げの分析に役立てることが可能です。

メモ
決済機能だけでなく商品・サービスの在庫や売れ行きを管理するシステムを搭載しているキャッシュレス決済端末があります。

さまざまな取引のデータを参考にして販売戦略を考えたり、仕入れの無駄を最小限に抑えたりすることもできるでしょう。

お金のプロ
業務の見直しや、商品・サービスの質の向上に向けた取り組みもしやすくなりますね。

メリット5 補助金を利用できる

補助金を利用すれば、キャッシュレス決済端末をお得に導入することができます

キャッシュレス決済端末の導入時に、活用できる可能性のある補助金は以下のとおりです。

【キャッシュレス決済端末の導入に活用できる可能性のある補助金】
補助金の名称 概要
IT導入補助金 ITツールの導入を検討する中小企業・小規模事業者のために、費用の一部を補助
小規模事業者持続化補助金 条件に該当する小規模事業者などが、経営を見直し、持続的な経営に向けた経営計画を作成した上で行う販路の開拓に必要な経費の一部を補助
ものづくり・商業・サービス生産性
向上促進補助金
国内に本社を有し、かつ要件を満たした中小企業・小規模事業者などを対象とし、生産性を向上させるための設備投資などを支援
業務改善助成金 ・中小企業・小規模事業者の生産性の向上や最低賃金の引き上げを図るための資金を補助
・設備投資(機械設備やコンサルティングの導入、人材育成など)を行い、最低賃金が一定額以上引き上がった場合に、かかった費用の一部を補助
キャッシュレス決済端末の導入にかかるコストが心配だったけど、これだけ補助金制度があるなら安心だね。

ただし利用の要件や補助金の額は制度によって異なります

お金のプロ
詳しい内容は各機関の公式サイトで確認するか、直接問い合わせてみましょう。

メモ
キャッシュレス決済導入の補助金制度を独自に実施している市区町村もあります。事前に管轄の地域の役所に確認するのがおすすめですよ。

3.無料で導入も可能!キャッシュレス決済端末のおすすめ5選

キャッシュレス決済端末にはいろいろ種類があるけど、どれを導入するのがベストなんだろう?
キャッシュレス決済端末のなかで、どのサービスがおすすめなのかな?

導入後に後悔しないように、お店にぴったりのキャッシュレス決済端末を選びたいところですよね。

キャッシュレス決済端末は、1台で多くの決済方法に対応するマルチ決済端末と、特定の決済方法のみに対応する端末の2種類に分けられます。

できるだけ多くの顧客のニーズに応えたいという場合には、マルチ決済端末が向いているといえるでしょう。

一方で導入・運用コストをあまりかけられないという場合には、特定の決済方法のみに対応する端末がおすすめですよ。

お金のプロ
ここからはおすすめのキャッシュレス決済端末5選をご紹介します。

【おすすめのキャッシュレス決済端末5選の特徴の比較表】
※横にスクロールできます
サービス名 端末の種類 対応する決済方法 初期・月額費用 決済手数料 入金サイクル
Square マルチ決済端末 Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover、iD、QUICPay、PayPay、Suica、PASMO、Kitaca、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん 初期費用:無料(専用端末の購入代金は別)
月額費用:無料
3.25% 登録口座が三井住友銀行・みずほ銀行の場合には決済日の翌営業日、他の銀行口座の場合には毎週木曜日0:00~翌週水曜日23:59までの決済額が翌週金曜日に入金される
振込手数料:無料
Airペイ マルチ決済端末 Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover、UnionPay(銀聯)、iD、QUICPay、Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん(AirペイQRのアプリのダウンロードでAlipay+、WeChat Pay、UnionPay(銀聯)QRコード、COIN+、d払い、PayPay、au PAY、楽天ペイ、J-coin Pay、Smart Code™にも対応可) 初期費用:カードリーダー代 20,167円(税込)
※iPadまたはiPhoneの準備が必要
月額費用:無料
1.08~3.24% 登録口座がみずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行の場合には月6回、他の金融機関の場合には月3回入金される
振込手数料:無料
stera pack
マルチ決済端末 Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover、UnionPay(銀聯)、iD、QUICPay、nanaco、楽天Edy、WAON、Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん、楽天ペイ、d払い、PayPay、メルペイ、au PAY、ゆうちょPay、Alipay+、WeChat Pay、UnionPay(銀聯)QRコード 初期費用:無料
月額費用:お試しプランは13カ月目まで無料、14カ月目以降は3,300円/月のスタンダードプランに切り替わる
3.24%(スタンダードプランの場合、2.70~3.24%) 月6回締め2営業日後払い、月2回締め2営業日後払い、月2回締め15日後払いのうちいずれかを選ぶ
振込手数料:登録口座が三井住友銀行の場合には無料、他の銀行の場合には220円(税込)
STORES 決済
マルチ決済端末

Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover、Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん、WeChat Pay 初期費用:無料(専用端末の購入代金は別)
月額費用:無料
1.98~3.24% 月末締め、翌月20日に入金される(好きなタイミングで振込依頼することも可能で、その場合には依頼から1〜2営業日で入金される)
振込手数料:無料(振込依頼をした場合には売り上げ合計が10万円以上であれば無料、10万円未満であれば200円)
PayPay PayPay専用の端末

PayPay 初期費用:無料
月額費用:無料(PayPayマイストアライトプランに加入した場合には契約の3カ月目以降1,980円/店舗)
1.98%(加盟店店舗全てでPayPayマイストアライトプランを利用した場合には1.60%) 無料で月1回(月末締め、最短翌日入金)
都度振込サービス利用料0.38%+振込手数料の負担で、PayPay銀行であれば振り込み申請後の翌日入金も可能(その他の金融機関の場合には翌々営業日に入金)

おすすめ1 Square

Square
メリット
銀行によっては翌営業日に売上金の入金が可能
初期・月額費用が無料
決済以外の便利な機能が豊富
デメリット
専用端末の購入代金がかかる
こんな人におすすめ!
多くの決済方法をまとめて導入したい方
決済機能以外にも業務に関する便利な機能を利用したい方
初期費用 無料(専用端末の購入代金は別)
月額利用料 無料
決済手数料 3.25%
入金サイクル 登録口座が三井住友銀行・みずほ銀行の場合には決済日の翌営業日、他の銀行口座の場合には毎週木曜日0:00~翌週水曜日23:59までの決済額が翌週金曜日に入金される
振込手数料:無料
対応する決済方法 Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover、iD、QUICPay、PayPay、Suica、PASMO、Kitaca、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん

Square初期・月額費用無料で導入可能なマルチ決済端末です。

クレジットカード決済をはじめとし、人気の高いQRコード決済のPayPayやSuica、PASMO、ICOCAなどの交通系ICカードにも対応しています。

Squareの決済端末には据え置き型やポータブル型など複数の種類があります。

それぞれ機能や値段が異なるのでお店に合ったものを選んで使用しましょう。

メモ
スマートフォンがあれば専用の端末なしで決済を受け付けることができる「iPhoneのタッチ決済」や「​Tap to Pay on Android」というサービスも提供しています。利用できる決済方法は、専用の端末が対応する方法に比べ限られていますが、専用のアプリをダウンロードするだけで提供が可能といったメリットがあります。

また決済機能だけでなく、POSレジアプリを無料で利用できるのもSquareの魅力です。

売り上げや在庫、スタッフの管理、オンライン請求書の発行、レポート機能などを含む多数の機能を自由にカスタマイズして活用できます。

オンラインで申し込み可能であり、審査がありますが最短即日で結果が届くので迅速にキャッシュレス決済端末を取り入れたい方におすすめですよ。

おすすめ2 Airペイ

AirペイTOP
メリット
振込手数料はどの銀行口座でも0円
多くの決済方法に対応できる
デメリット
利用にはiPadまたはiPhoneが必要
QRコード決済に対応するにはAirペイQRアプリのダウンロードが必要
こんな人におすすめ!
多くの決済方法をまとめて導入したい方
iPadまたはiPhoneをお持ちの方
初期費用 カードリーダー:20,167円(税込)
※iPadまたはiPhoneの準備が必要
月額利用料 無料
決済手数料 1.08~3.24%
入金サイクル 登録口座がみずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行の場合には月6回、他の金融機関の場合には月3回入金される
振込手数料:無料
対応する決済方法 Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover、UnionPay(銀聯)、iD、QUICPay、Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん(AirペイQRのアプリのダウンロードでAlipay+、WeChat Pay、UnionPay(銀聯)QRコード、COIN+、d払い、PayPay、au PAY、楽天ペイ、J-coin Pay、Smart Code™にも対応可)

Airペイは株式会社リクルートが提供している対応可能な決済方法の数が業界最高水準のマルチ決済端末です。

決済手数料が1.08~3.24%と比較的低めに設定されており、運用コストを抑えながら利用できるのが特徴です。

Airペイを申し込んでiPadまたはiPhoneにAirペイアプリをダウンロードすると、専用のカードリーダーを使用してクレジットカード・電子マネー決済を利用できます。

なお専用のカードリーダーなしでもiPhoneだけで決済を受け付けられる「iPhoneのタッチ決済」にも対応しています。

「Airペイ タッチ」というアプリを使えば、一部のデビットカードやクレジットカード、Apple Payなどの決済をスマホのみで提供することができますよ。

メモ
PayPayや楽天ペイなどのQRコード決済を利用するには、関連サービス「Airペイ QR」に申し込み、専用アプリをダウンロードする必要があります。

Airペイの決済方法とそれぞれの決済手数料は以下のとおりです。

【Airペイの決済手数料】
決済方法 決済手数料
クレジットカード決済 VISA、Mastercard、American Express:3.24%
JCB、Diners Club、Discover、Union Pay(銀聯):3.24%
電子マネー決済 Suica、PASMO、ICOCAなどの交通系電子マネー、:2.95%
コード決済 COIN+:1.08%
Alipay+、WeChat Pay、UnionPay(銀聯)QRコード、d払い、PayPay、au PAY、楽天ペイ、J-Coin Pay、Smart Code™:2.95%

またどの銀行口座であっても振込手数料が無料なのもうれしいポイントです。

ただしAirペイを導入するには、iPadまたはiPhoneが必要なので注意しましょう。

おすすめ3 stera pack

メリット
専用端末が多機能
初期費用や端末代金0円で導入可能
デメリット
プランによっては月額費用がかかる
こんな人におすすめ!
多くの決済方法をまとめて導入したい方
決済機能以外にも業務に関する便利な機能を利用したい方
初期費用 無料
月額利用料 お試しプランは13カ月目まで無料、14カ月目以降は3,300円/月のスタンダードプランに切り替わる
決済手数料 3.24%(スタンダードプランの場合、2.70~3.24%)
入金サイクル 月6回締め2営業日後払い、月2回締め2営業日後払い、月2回締め15日後払いのうちいずれかを選ぶ
振込手数料:登録口座が三井住友銀行の場合には無料、他の銀行の場合には220円(税込)
対応する決済方法 Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover、UnionPay(銀聯)、iD、QUICPay、nanaco、楽天Edy、WAON、Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん、楽天ペイ、d払い、PayPay、メルペイ、au PAY、ゆうちょPay、Alipay+、WeChat Pay、UnionPay(銀聯)QRコード

stera packはSMBC GMO PAYMENT株式会社が提供している初期費用と端末代金0円のサブスク型マルチ決済端末です。

洗練されたデザインの「stera terminal」と呼ばれる専用端末は、30種類以上ものキャッシュレス決済に対応しています。

2種類のプランがあるのが特徴で、13カ月目までは月額利用料が無料の「お試しプラン」を契約できます。

14カ月目以降は、月額3,300円(税込)の「スタンダードプラン」に切り替わります。

スタンダードプランでは月額費用が発生する代わりにVISAとMastercardの決済手数料が2.70%とお試しプランの3.24%より割安になります。

プラン別・決済方法別にstera packの決済手数料を以下にまとめました。

【stera packの決済手数料】
決済方法 お試しプラン スタンダードプラン
クレジットカード決済 VISA、Mastercard:3.24%
JCB、Diners Club、American Express、Discover:3.24%
Union Pay(銀聯):3.24%
VISA、Mastercard:2.70%
JCB、Diners Club、American Express、Discover:3.24%
Union Pay(銀聯):3.24%
電子マネー決済 iD、楽天Edy、nanaco、WAON、Suica、PASMO、ICOCAなど:3.24%
QUICPay:3.24%
iD、楽天Edy、nanaco、WAON、Suica、PASMO、ICOCAなど:3.24%
QUICPay:3.24%
コード決済 PayPay、楽天ペイ、d払い、auPAYなど:3.24% PayPay、楽天ペイ、d払い、auPAYなど:3.24%
メモ
年間の取扱高に応じてさらに手数料率が低くなる場合があります。

stera packの専用端末には電子サインに対応していたり、レシート排出用プリンターが内蔵されていたりと多数の機能があるため、顧客のさまざまなニーズに応えられます。

電子サインとは
オンラインで作成された契約書面にタッチペンなどで署名し、法的効力を電子データとして証明するサインのことです。

さらに専用端末に業務効率を上げるアプリをダウンロードすることが可能です。

広告配信やクーポンの発行、売り上げ・在庫・顧客・勤怠管理などのさまざまなアプリをお店に合わせてカスタマイズできますよ。

メモ
専用の端末を使用せず、スマホと専用アプリだけで決済方法を顧客に提供できる「stera tap」というサービスもあります。利用可能な決済方法は専用端末よりも限定されますが、iPhoneの場合は専用アプリをダウンロード、Androidの場合は申し込みの手続きを行うだけで、タッチ決済の提供が可能です。

おすすめ4 STORES 決済

STORES 決済_TOP
メリット
初期・月額費用が無料
条件を達成すると端末代金も0円になる
交通系IC電子マネー決済の決済手数料が業界最安水準
デメリット
対応しているコード決済がWeChat Payのみと比較的少ない
こんな人におすすめ!
多くの決済方法をまとめて導入したい方
費用を抑えながらマルチ決済端末を導入したい方
初期費用 無料(専用端末の購入代金は別)
月額利用料 無料
決済手数料 1.98~3.24%
入金サイクル 月末締め、翌月20日に入金される(好きなタイミングで振込依頼することも可能で、その場合には依頼から1〜2営業日で入金される)
振込手数料:無料(振込依頼をした場合には売り上げ合計が10万円以上であれば無料、10万円未満であれば200円)
対応する決済方法 Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover、Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん、WeChat Pay

STORES 決済はSTORES 株式会社が提供している初期・月額費用無料のマルチ決済端末です。

申し込み完了後180日以内にSTORES 決済を利用して、売り上げ合計10万円以上を達成すると、決済端末の代金が0円になります。

条件をクリアできれば、導入や利用にかかる費用が決済手数料のみになるので非常にお得だといえますよ。

なおSTORES 決済は以下の決済方法に対応しており、決済手数料がそれぞれ次のように設定されています。

【STORES 決済の決済手数料】
決済方法 決済手数料
クレジットカード決済 VISA、Mastercard、American Express:3.24%
JCB、Diners Club、Discover:3.24%
電子マネー決済 Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん:1.98%
コード決済 WeChat Pay:3.24%

月に1度自動で振り込まれる売上金の振込手数料も無料なので良心的といえるでしょう。

ただし振込依頼を行って、自由なタイミングで入金してもらう場合には、売上金の合計額が10万円未満だと200円の振込手数料が発生するので注意が必要です。

おすすめ5 PayPay

PayPayTOP
メリット
専用端末が必要ない
初期・月額費用無料で利用可能
決済手数料が1.98%と割安
デメリット
プランによっては月額費用がかかる
こんな人におすすめ!
気軽にキャッシュレス決済端末を導入したい方
人気の高い決済システムを導入したい方
初期費用 無料
月額利用料 無料(PayPayマイストアライトプランに加入した場合には契約の翌々月から月額利用料:1,980円/店舗)
決済手数料 1.98%(PayPayマイストアライトプランに加入した場合には1.60%)
入金サイクル 無料で月1回(月末締め、最短翌日入金)
都度振込サービス利用料0.38%+振込手数料の負担で、振込申請後の翌日入金も可能
対応する決済方法 PayPay

PayPayQRコード決済でトップクラスのシェアを誇るコード決済端末です。

2023年2月6日時点で利用者数が5,500万人を突破しており、導入することで大幅な集客の拡大が期待できるといえるでしょう。

PayPayの決済方法には店がお客さんのコードを読み取る「バーコード支払い」とお客さんが店のコードを読み取る「スキャン支払い」の2種類があります。

スキャン支払いを導入する場合には専用の決済端末が不要であり、審査通過後にPayPayから送られてくるQRコードをレジ横に設置するだけで利用可能です。

一方、バーコード支払いを導入する場合には専用の端末が必要であり、別途費用が発生するので注意しましょう。

スキャン支払いのみの導入であれば、導入費用が一切かかりません

また決済手数料が1.98%(PayPayマイストアライトプランに加入した場合には1.60%)とマルチ決済端末に比べ、非常に低いのでコストを抑えながら運用できるのも特徴です。

PayPayの加盟店向け決済管理ツール「PayPay for Business」を活用すれば、取引データの管理や分析レポートの機能などを、集客アップに役立てることが可能です。

4.キャッシュレス決済端末を選ぶ際のポイント

キャッシュレス決済端末を選ぶときはどういったポイントを確認したら良いの?
お店に合ったキャッシュレス決済端末を見極める方法は?

キャッシュレス決済端末を導入したいと思っても、どのように選べば良いか分からないという方もいらっしゃるかもしれませんね。

利用する端末によってそれぞれ対応する決済方法や費用、入金までのサイクルなどが異なります。

そのためお店の経営スタイルや顧客のニーズに合わせ、以下の六つのポイントに留意して選ぶことが重要です。

【キャッシュレス決済端末を選ぶ際のポイント】
キャッシュレス決済端末を選ぶ際のポイント
お金のプロ
お店に合わない端末を選んで損をしてしまうことがないように、事前に確認しておきましょう。

ポイント1 対応する決済方法

まずはキャッシュレス決済端末がどの決済方法に対応しているかをチェックしましょう。

1台のキャッシュレス決済端末で全てのキャッシュレス決済を扱えるというわけではありません。

キャッシュレス決済端末によって対応する決済方法が異なります。

そのため客層を考慮して希望する決済方法に対応している端末を選ぶことが重要ですよ。

お金のプロ
マルチ決済端末は1台で複数の決済方法に対応しており、より幅広い客層のニーズ対応できるのでおすすめです。

本記事で紹介しているマルチ決済端末の支払方法を以下にまとめました。

【おすすめのマルチ決済端末の支払方法】
サービス名 対応する決済方法
Square Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover、iD、QUICPay、PayPay、Suica、PASMO、Kitaca、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん
Airペイ Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover、UnionPay(銀聯)、iD、QUICPay、Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん(AirペイQRのアプリのダウンロードでAlipay+、WeChat Pay、UnionPay(銀聯)QRコード、COIN+、d払い、PayPay、au PAY、楽天ペイ、J-coin Pay、Smart Code™にも対応可)
stera pack
Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover、UnionPay(銀聯)、iD、QUICPay、nanaco、楽天Edy、WAON、Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん、楽天ペイ、d払い、PayPay、メルペイ、au PAY、ゆうちょPay、Alipay+、WeChat Pay、UnionPay(銀聯)QRコード
STORES 決済 Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover、Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん、WeChat Pay

なお「とにかくコストを抑えたい」「人気のQRコード決済をとりあえず導入したい」という方には、PayPayの決済端末がおすすめですよ。

ポイント2 導入・運用にかかる費用

キャッシュレス決済端末を選ぶ際には、導入・運用にかかる費用も考慮したいところです。

決済端末を利用するにあたり、導入時にかかる費用だけでなく運用するためのさまざまなコストが発生します。

例えば、以下のような費用がかかることが予想されます。

【キャッシュレス決済端末の導入・運用にかかる費用】
かかる費用 詳細
導入コスト ・初期費用
・端末の購入代金
運用コスト ・月額費用
・決済手数料
・振込手数料
・故障時の修理費用 など

導入・運用にかかる費用はキャッシュレス決済端末によって異なります。

お金のプロ
以下は本記事で紹介しているキャッシュレス決済端末の導入・運用にかかる費用を比較した表です。

【おすすめのキャッシュレス決済端末の費用の比較表】
※横にスクロールできます
サービス名 端末の種類 初期・月額費用 決済手数料 振込手数料
Square マルチ決済端末 初期費用:無料(専用端末の購入代金は別)
月額費用:無料
3.25% 無料

Airペイ マルチ決済端末 初期費用:カードリーダー代 20,167円(税込)
※iPadまたはiPhoneの準備が必要
月額費用:無料
1.08~3.24% 無料

stera pack
マルチ決済端末 初期費用:無料
月額費用:お試しプランは13カ月目まで無料、14カ月目以降は3,300円/月のスタンダードプランに切り替わる
3.24%(スタンダードプランの場合、2.70~3.24%) 登録口座が三井住友銀行の場合には無料、他の銀行の場合には220円(税込)
STORES 決済 マルチ決済端末 初期費用:無料(専用端末の購入代金は別)
月額費用:無料
1.98~3.24% 振込手数料:無料(振込依頼をした場合には売り上げ合計が10万円以上であれば無料、10万円未満であれば200円)
PayPay 単独に対応する端末 初期費用:無料
月額費用:無料(PayPayマイストアライトプランに加入した場合には契約の3カ月目以降1,980円/店舗)
1.98%(加盟店店舗全てでPayPayマイストアライトプランを利用した場合には1.60%) 無料(都度振込サービスを利用する場合には、利用料0.38%+振込手数料を負担)

「初期費用や端末の購入代金は0円だが利用料が毎月かかる」「端末の購入代金は割高だが、初期・月額費用は一切なし」などさまざまです。

全ての費用を確認し、お店の経営スタイルに合う決済端末を選びましょう

ポイント3 連携できるOS・端末

キャッシュレス決済端末が、連携させたいシステムのOSや端末に対応しているかも確認しておきたいポイントです。

店舗で使用している端末やPOSシステム、プリンターなどと互換性があればキャッシュレス決済端末を連携させることが可能です。

注意
キャッシュレス決済端末のなかには、タブレットやレジなどの端末と連携させて初めてシステムを利用できるものがあります。決済端末単独で利用できるのか、他の端末との連携が必要なのかを事前にチェックしておきましょう。

例えばAirペイを利用するには、iPadまたはiPhoneの用意が必要です。

メモ
AirペイはAndroidのスマホやタブレットなどiPadまたはiPhone以外の端末には対応していません。
お金のプロ
連携させるシステムのOSや端末に対応していない場合には、キャッシュレス決済端末を利用できない可能性があります。

ポイント4 据え置き型/ポータブル型

キャッシュレス決済端末のタイプには、大きく分けて「据え置き型」と「ポータブル型」の2つがあります。

据え置き型はレジの横などに設置するような決済端末です。

一方でポータブル型は持ち運びが可能な決済端末のことを指しています。

お金のプロ
お店の経営スタイルに合わせてどちらを導入するか選びましょう。

なおそれぞれ以下のようなメリット・デメリットがあります。

【据え置き型/ポータブル型キャッシュレス決済端末の特徴】
メリット デメリット
据え置き型 ・有線LANによる安定した通信環境で利用可能
・盗難や紛失するリスクが比較的低い
・多機能なものも多い
・設置できるスペースが限られる
ポータブル型に比べ、端末の代金が割高な場合がある
ポータブル型 ・Wi-Fi・モバイルデータ通信などがある場所であればどこでも利用可能
・据え置き型に比べ、端末の代金が割安な傾向にある
・Wi-Fi・モバイルデータ通信環境が必要

安定した通信環境で決済を行いたい場合や、紛失するリスクを避けたいという場合には据え置き型のキャッシュレス決済端末の導入がおすすめです。

一方で移動販売をする場合や、座席・屋外などで決済をしたいという場合にはポータブル型の導入が向いているといえるでしょう。

ポイント5 導入までの日数

キャッシュレス決済端末の利用を申し込んでから実際に導入されるまで、どのくらいの日数がかかるのかも事前に確認しておきましょう。

スピーディーに設置できる決済端末もあれば、導入まで1カ月以上かかるサービスもあります。

なお本記事で紹介している五つのキャッシュレス決済端末について導入手続きにかかる時間の目安を以下にまとめました。

【キャッシュレス決済端末の導入手続きにかかる時間の目安】
サービス名 導入手続きにかかる時間の目安
Square Visa、Mastercard、American Expressの決済会社審査:アカウント作成後、最短当日(通常1~3営業日程度)
JCB、Diners Club、Discoverの決済会社審査:通常2~3週間程度
PayPayの決済会社審査:導入店舗の専用管理ページ「Square データ」にて手動で有効化した後、通常10~30日程度
※電子マネーの利用はSquare データから手動で有効化する
Airペイ 申し込み:約10~20分
必要書類の提出:通常3日程度
利用申込書の締結:通常1日程度
決済会社審査:10~30日程度
stera pack
アカウントの登録・申し込み:即日
決済会社審査・端末の発送:1.5カ月~2カ月程度
STORES 決済 申し込み:数分程度
決済会社1次審査(Visa、Mastercard):申込日から最短翌2営業日
決済会社2次審査(American Express、JCB、Diners Club、Discover):1次審査通過後から最短翌5営業日
WeChat Payの決済会社審査:申込日から最短翌3営業日
端末の発送:購入手続き完了後、通常翌営業日に発送
PayPay 仮登録・申し込み:数分程度
審査情報入力:最短10分
審査・導入キットの発送:1週間程度
注意
それぞれの決済方法を利用するにあたり、各決済会社で加盟店審査が行われます。決済会社によって審査にかかる時間が異なるため、導入までの時間に決済方法ごとの差が生じることを押さえておきましょう。
お金のプロ
キャッシュレス決済端末の導入を急いでいる場合は特に、手続きにかかる時間を細かくチェックしておくことをおすすめしますよ。

ポイント6 入金サイクル

キャッシュレス決済端末を選ぶときには、売上金が入金される頻度やタイミングなども確認しておきましょう。

キャッシュレス決済端末によって、入金サイクルは全く異なります。

本記事で紹介している五つのキャッシュレス決済端末の入金サイクルは以下のとおりです。

【おすすめのキャッシュレス決済端末5選の入金サイクル】
サービス名 入金サイクル
Square 登録口座が三井住友銀行・みずほ銀行の場合には決済日の翌営業日、他の銀行口座の場合には毎週木曜日0:00~翌週水曜日23:59までの決済額が翌週金曜日に入金される
Airペイ 登録口座がみずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行の場合には月6回、他の金融機関の場合には月3回入金される
stera pack
月6回締め2営業日後払い、月2回締め2営業日後払い、月2回締め15日後払いのうちいずれかを選ぶ
STORES 決済 月末締め、翌月20日に入金される(好きなタイミングで振込依頼することも可能で、その場合には依頼から1〜2営業日で入金される)
PayPay 月末日締め、翌日に入金される(好きなタイミングで振込依頼することも可能で、登録口座がPayPay銀行の場合には申請後の翌日、その他の金融機関の場合には申請後の翌々営業日に入金される)

月に数回、自動で入金されるキャッシュレス決済端末もあれば、好きなタイミングに振込依頼できるものもあります。

資金繰りに余裕がない場合には入金サイクルが早く、すぐに売上金が振り込まれるサービスを選ぶべきだといえるでしょう。

お金のプロ
入金の頻度やタイミングがお店の経営スタイルと合うサービスを選ぶと、円滑な資金繰りができますよ。

5.キャッシュレス決済端末の導入方法

お店にキャッシュレス決済端末を導入するには、どうすれば良いんだろう?
キャッシュレス決済端末の導入方法を知りたいな。

事前に手続きの流れを知っておけば、スムーズにキャッシュレス決済端末を導入できますよね。

キャッシュレス決済端末を導入する手順は、以下のとおりです。

【キャッシュレス決済端末の導入方法】
キャッシュレス決済端末の導入方法
お金のプロ
ここからは手順ごとに詳しく解説しますよ。

STEP1 申し込み

まず導入したいキャッシュレス決済端末の公式サイトで、利用の申し込みをしましょう。

申し込みの際には連絡先や住所などの必要項目を入力します。

なお申請が受理されると、利用の可否を決める審査が実施されることになります。

お金のプロ
あらかじめ公式サイトで必要書類を確認し、用意しておけば、手続きがスムーズに進みますよ。

STEP2 審査

キャッシュレス決済端末を申し込んだら、利用の可否を決定する審査が実施されます

審査を行う際には書類の提出が求められるので、事前に公式サイトで必要書類を確認し、準備しておきましょう

なお審査にかかる日数は導入するキャッシュレス決済端末や決済方法によって異なります。

数日ほどで審査が完了する場合もあれば、2カ月程度かかる場合もあるため注意しましょう。

メモ
決済方法ごとに審査にかかる時間の目安が提示されているキャッシュレス決済端末もあります。詳しい内容は各サービスの公式サイトで確認しましょう。

STEP3 端末の準備・設置

審査に通ったら、専用のキャッシュレス決済端末の準備と設置をします。

キャッシュレス決済端末は購入が必要な場合と、審査完了後にサービス会社から送付される場合があるので確認しておきましょう。

本記事で紹介しているキャッシュレス決済端末を準備する方法について、以下にまとめました。

【キャッシュレス決済端末を準備する方法】
サービス名 準備する方法
Square 公式サイトで購入する
Airペイ カードリーダーが送付される(※iPadまたはiPhoneの準備が必要)
stera pack
専用端末が送付される
STORES 決済 専用端末が送付される
PayPay 専用のQRコードが送付される

端末を用意できたらマニュアルに従って、初期設定を行いましょう

お金のプロ
提供会社によっては電話やチャットなどでサポートを実施しています。設置に関して不明なことがあれば気軽に問い合わせることも可能ですよ。

STEP4 利用開始

キャッシュレス決済端末を設置できたら、利用を開始しましょう

サービスによっては、端末の初期設定が終わるとメールなどで利用開始の通知が届きます。

利用できる状態になったら、操作マニュアルに沿って操作しましょう。

メモ
操作マニュアルは送付されるか、公式サイトなどで確認できます。

なおAirペイなど、トレーニングモードを提供しているサービスでは事前に決済の練習ができます

お金のプロ
トラブルが発生した場合に備えて、サポート窓口の連絡先を把握しておくと安心です。

6.キャッシュレス決済端末を導入する際の注意点

初めてキャッシュレス決済端末を導入するんだけど、注意点はあるのかな?

キャッシュレス決済端末の導入には費用や手間がかかるので、失敗のないようにしたいですよね。

キャッシュレス決済端末を導入する際には、以下の点に注意しましょう。

【キャッシュレス決済端末を導入する際の注意点】
キャッシュレス決済端末を導入する際の注意点
お金のプロ
それぞれの注意点を事前に押さえておくと、安心して利用できますよ。

注意点1 セキュリティーに配慮が必要

キャッシュレス決済端末を導入したら、セキュリティーに配慮して管理しましょう。

決済端末を使用する際には、インターネット回線を利用します。

そのため何らかの理由で不正アクセスされたり、ウイルスに感染したりして、情報が漏えいする可能性もゼロではありません

決済端末で扱う取引データのなかには顧客の個人情報が含まれるため、厳重に管理しましょう

安全性がないサイトへのアクセスを避けたり、連携させるスマホやタブレット、アプリなどのID・パスワードを複雑なものにしたり、定期的に更新したりといった工夫も重要です。

お金のプロ
セキュリティーに配慮して情報の流出を防ぎましょう。

注意点2 決済から入金までにタイムラグがある

キャッシュレス決済端末で決済を行った日から、実際に売上金が口座に入金される日まではタイムラグがあることを覚えておきましょう。

売り上げはあるけれど、その売上金が手元にない状態の期間が発生するということですね。

売上金が手元に入る前に仕入れ代金やお店の運営費用などが必要となる可能性もあります。

円滑に資金繰りをするために、収支のタイミングや金額をきちんと把握しておきましょう。

支出の予定がある日付とその支出額、売上金の入金日や入金額などを正確に把握することが重要です。

お金のプロ
あらかじめ入金サイクルを考慮し、キャッシュレス決済端末を選びましょう。

注意点3 停電や通信障害が起こると利用できない

停電や通信障害などのトラブルが起こった場合、キャッシュレス決済端末を使用できなくなる恐れがあります

インターネット回線を通して決済端末を利用するので、電気の供給が行われない場合には端末が動作しません。

通信障害が起こることは滅多にありませんが、状況によって利用できなくなるリスクがあることを把握しておきましょう。

お金のプロ
キャッシュレス決済だけでなく、万一に備えて現金での決済にも対応しておくと安心ですよ。

7.まとめ

キャッシュレス決済端末とはクレジットカードや電子マネー、コード決済などのキャッシュレス決済に対応した端末のことです。

国内におけるキャッシュレス化が図られている関係で、キャッシュレス決済の利用率は以前に比べ上がっています。

多くの人が利用するキャッシュレス決済端末をお店に導入すると、幅広い顧客のニーズに応えることができます

顧客の満足度が上がり、集客や購買単価の拡大が期待できるので、売り上げの向上にもつながるといえるでしょう。

なお決済端末によって対応する決済方法や導入方法、コストなどが異なるため、経営スタイルや客層などを考慮しながらお店に合ったものを選ぶことが重要です。

キャッシュレス決済端末には、大きく分けてマルチ決済端末と特定の決済方法のみに対応する端末があります。

「多くのキャッシュレス決済にまとめて対応したい」という場合には、マルチ決済端末の導入がおすすめです。

一方「コストを抑えてキャッシュレス決済を導入したい」「人気の決済方法を試しに導入してみたい」といった場合には、特定の決済方法のみに対応する端末が向いていますよ。

お金のプロ
以下の五つのキャッシュレス決済端末は導入が簡単であり、安心して利用できますよ。

【おすすめのキャッシュレス決済端末5選】
※横にスクロールできます
サービス名 端末の種類 初期・月額費用 決済手数料
Square マルチ決済端末 初期費用:無料(専用端末の購入代金は別) 3.25%
Airペイ マルチ決済端末 月額費用:無料
初期費用:カードリーダー代 20,167円(税込)
※iPadまたはiPhoneの準備が必要
月額費用:無料
1.08~3.24%
stera pack
マルチ決済端末 初期費用:無料
月額費用:お試しプランは13カ月目まで無料、14カ月目以降は3,300円/月のスタンダードプランに切り替わる
3.24%(スタンダードプランの場合、2.70~3.24%)
STORES 決済 マルチ決済端末 初期費用:無料(専用端末の購入代金は別)
月額費用:無料
1.98~3.24%
PayPay PayPay専用の端末 初期費用:無料
月額費用:無料(PayPayマイストアライトプランに加入した場合には契約の3カ月目以降1,980円/店舗)
1.98%(加盟店店舗全てでPayPayマイストアライトプランを利用した場合には1.60%)