キャッシュレス決済を導入するメリットは?費用やおすすめサービスも紹介

お店にキャッシュレス決済を導入した方が良いのかな?
キャッシュレス決済にはいろいろな種類があるみたいだけど、導入するならどのサービスがおすすめなの?

このようにご自身のお店にキャッシュレス決済を導入しようか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

キャッシュレス決済はクレジットカードや電子マネー、コード決済などの現金を使わない決済方法のことです。

手軽に支払いができることから現在では多くの方が利用しており、導入すれば幅広い層の顧客を見込めるなど、店舗にもさまざまなメリットがあります

しかし費用や手間などを考えると、なかなか利用に踏み切れないという方もいらっしゃるかもしれませんね。

そこでこの記事では、キャッシュレス決済を導入するメリットや導入の方法、費用などについて詳しく解説します。

お金のプロ
キャッシュレス決済を導入すれば多くのメリットを享受できますよ。

【おすすめのキャッシュレス決済・決済代行サービス5選】

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サービス名 サービスの種類 初期費用 月額利用料 決済手数料
PayPay キャッシュレス決済 無料 無料(PayPayマイストアライトプランに加入した場合には契約の翌々月から月額利用料:1,980円/店舗) 1.98%(PayPayマイストアライトプランに加入した場合には1.60%)
Square 決済代行 無料
※専用端末の購入代金は別
無料 3.25%
Airペイ 決済代行 カードリーダー:20,167円(税込)
※iPadまたはiPhoneの準備が必要
無料 1.08~3.24%
stera pack
決済代行 無料 13カ月目まで無料
※14カ月目以降、お試しプランはスタンダードプランへ切替となり、端末1台あたりサービス利用料3,300円(税込)/月が発生
3.24%(スタンダードプランの場合、2.70~3.24%)
楽天ペイ キャッシュレス決済 無料
※専用端末の購入代金は別

無料 3.24%~
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1.キャッシュレス決済とは

そもそもキャッシュレス決済って、どういう決済方法なんだろう?

一口にキャッシュレス決済といっても、具体的にどういった支払いの方法なのかが分からないという方もいらっしゃるでしょう。

簡単にいうと、キャッシュレス決済とは現金を使わない(=キャッシュレス)で行う決済方法のことです。

クレジットカードやデビットカード、電子マネーやコード決済など、キャッシュレス決済の種類は多岐にわたります。

カードやスマートフォンに記録された情報を専用の端末で読み取るだけで利用可能なので、現金よりも素早く手軽に決済できるのが特徴です。

キャッシュレス決済はお金を支払うタイミングによって「前払い」「後払い」「即時払い」の3種類に分類されます。

メモ
前払いはあらかじめチャージしてから支払う方法、後払いは使った金額を後でまとめて支払う方法、即時払いは銀行口座などから即時引き落としが行われる方法です。
お金のプロ
サービスによって決済のタイミングは異なります。

以下の表に決済のタイミングと対応するキャッシュレス決済の方法をまとめました。

【決済のタイミングとキャッシュレス決済の方法】
決済のタイミング キャッシュレス決済の方法
前払い プリペイドカード、電子マネー、コード決済 など
後払い プリペイドカード、電子マネー、コード決済 など
即時払い デビットカード、電子マネー、コード決済 など

なお2019年の6月に閣議決定された「成長戦略フォローアップ」において、キャッシュレス決済比率を2025年6月末までに4割程度まで倍増させるという目標が定められました。

キャッシュレス化が推進されるなか、現金払い以外の支払い方法に対応することで、より幅広く顧客を取り込める可能性が高いといえるでしょう。

2.キャッシュレス決済の種類

いろいろなキャッシュレス決済があるみたいだけど、具体的にはどんな種類があるの?

このようにキャッシュレス決済の種類を知りたいという方もいらっしゃるでしょう。

キャッシュレス決済には、主に以下のようなものがあります。

【キャッシュレス決済の種類】
キャッシュレス決済の種類
【キャッシュレス決済の種類】
  • ・クレジットカード決済
  • ・コード決済
  • ・電子マネー決済
  • ・プリペイドカード決済
  • ・デビットカード決済

この章ではキャッシュレス決済の種類とそれぞれの特徴をお伝えします

お金のプロ
あらかじめ種類と特徴を把握しておけば、お店にどのようなキャッシュレス決済が必要なのか判断しやすくなるでしょう。

2-1.クレジットカード決済

クレジットカード決済は、決済信用情報を担保に取引を行う後払いのキャッシュレス決済です。

商品・サービスを購入すると、後日、指定の口座から代金が引き落とされます。

基本的には専用の端末にカードを差し込み、暗証番号を入力したり出力された伝票にサインしたりすることで支払いが完了します。

また専用の端末にカードをかざすだけで支払う「タッチ決済」という方法もあります。

クレジットカードを利用することで手軽に支払いができるのはもちろん、利用額に応じて独自のポイントが貯まるなど多くのメリットがありますよ。

注意
付与されるポイントの有無や還元率は、クレジットカード会社やカードの種類によって異なります。

2-2.コード決済

コード決済は専用アプリ内にあるQRコードやバーコードを読み取って支払いをするキャッシュレス決済です。

あらかじめアプリに電子マネーをチャージするか、クレジットカードなどをひも付けることで利用できます。

支払いの方法には、スマホ画面に表示されたQRコードやバーコードをお店が専用端末で読み取る方法と、お店に設置してあるQRコードやバーコードを利用者が読み取る方法の2種類があります。

クレジットカード決済のように暗証番号の入力やサインの手間がかからないため、比較的時間をかけず手軽に利用できます

2-3.電子マネー決済

電子マネー決済は現金をデータ化して支払いをするキャッシュレス決済の方法です。

電子マネーの種類は、主に以下の四つに区分されます。

【電子マネーの種類】
種類 概要
交通系電子マネー SuicaやPASMOなどのように交通会社が発行する電子マネー
流通系電子マネー nanacoやWAONなどのように小売店や通信販売での利用が前提とされている電子マネー
クレジットカード系電子マネー iD やQUICPayなどのようにクレジットカードと一体化した電子マネー
QRコード系電子マネー PayPayや楽天ペイなどのようにQRコードをお店に提示、またはお店のレジにあるQRコードを読み込んで支払う電子マネー

カードやスマホを専用機器にかざすだけで、簡単かつスピーディーに支払いができるのが特徴です。

2-4.プリペイドカード決済

プリペイドカード決済はプリペイドカードに現金をチャージし、そのカードを利用して商品やサービスを購入できるキャッシュレス決済です。

その名のとおり、事前に払う(=プリペイド)ことで使用できます。

クレジットカードのように使いすぎてしまう心配がなく、現金を持ち歩く必要がないのが魅力といえます。

なお図書カードやQUOカードのように、使用できる金額があらかじめ決まっている使い切り型のカードもプリペイドカードの一種です。

2-5.デビットカード決済

デビットカード決済はデビットカードで支払いを行い、利用代金が即時に指定の口座から引き落とされるキャッシュレス決済です。

銀行口座から現金を引き出す手間がなく、すぐに支払いできるのが魅力です。

デビットカードにはクレジットカードのような審査は基本的になく、信用情報も不要で年齢制限が緩く設定されているので、比較的利用しやすいといえるでしょう。

ただしクレジットカード決済とは異なり、引き落とし口座の残高を超える金額の買い物はできないため注意しましょう。

3.キャッシュレス決済を導入するメリット

キャッシュレス決済を導入するとお店にどういったメリットがあるのかな?

新しい決済システムを取り入れるからには、どのようなメリットがあるか知っておきたいという方もいらっしゃるでしょう。

支払いができたり、利用額に対してポイントが貯まったりするなど、キャッシュレス決済はお客さんにとって利点の多い決済方法といえます。

また以下のようにお客さんだけでなくお店が得られるメリットも多いので、できるだけ早く導入することをおすすめします。

【キャッシュレス決済を導入するメリット】
キャッシュレス決済を導入するメリット
お金のプロ
ここからは各メリットについて詳しく解説しますね。

メリット1 集客の拡大が期待できる

キャッシュレス決済を取り入れることにより、集客の拡大が期待できる点がメリットといえるでしょう。

お客さんのなかには対応している支払い方法によって、どこで商品やサービスを購入するか決める方もいます。

またお客さんが万が一現金を持ち合わせていなくても、キャッシュレス決済に対応していれば支払いできる可能性がありますよね。

キャッシュレス決済を導入することにより、集客の拡大を見込めるだけでなく購入機会の損失を防ぐこともできるでしょう。

メリット2 業務効率が上がる

キャッシュレス決済を導入することで、レジ業務や店舗の運営を効率化できるというメリットもあります。

現金払いの場合、決済時の対応や売上金の管理に時間がかかってしまいます。

しかしキャッシュレス決済であれば、決済に関する業務や売上管理の時間が大幅に短縮され、従業員の負担を抑えることができます

なお決済機能に加えて在庫管理アプリなどのインストールが可能な端末を選ぶことで、店舗運営のさらなる効率化とコスト削減にもつながりますよ。

メリット3 購買単価が上がる

現金払いよりもキャッシュレス決済の方が購買単価が上がると期待できます。

例えば高額な商品やサービスを購入しようとした際、現金の持ち合わせがなくてもキャッシュレス決済が利用できるなら支払えるというケースが考えられます。

また現金払いよりもキャッシュレス決済の方が、お金を支払う抵抗感が薄まるという方もいらっしゃるでしょう。

キャッシュレス決済を導入すれば、お客さんがより積極的に商品やサービスを購入してくれる可能性が高いといえます。

メリット4 取引データから売り上げを分析・管理できる

キャッシュレス決済のサービスによっては、取引データを分析・管理することができます

取引のデータを活かして販売戦略を練ったり、仕入れの無駄を最小限に抑えたりすることができれば、売り上げの向上や店舗運営のさらなる効率化につながるでしょう。

また決済の機能以外にも、商品の売れ行きや在庫状況をリアルタイムに把握できるシステムを提供しているキャッシュレス決済サービスも存在しますよ。

メリット5 顧客の満足度向上につながる

現金に比べてキャッシュレス決済はスムーズに会計ができるので、導入することでお客さんの満足度の向上につながるといえます。

支払いにかかる手間が少なければ、決済時のお客さんのストレスを軽減できるでしょう。

また決済に時間がかかると、お客さんに購入意欲があったとしても購入を諦めてしまう可能性があります。

その点キャッシュレス決済で時間が短縮されれば、購買の機会の損失を避けることにつながると考えられますよ。

お金のプロ
キャッシュレス決済を導入することで顧客の満足度が上がり、結果として集客や売り上げを増やすことができるでしょう。

4.キャッシュレス決済の導入方法

お店にキャッシュレス決済のシステムを導入するにはどうしたら良いの?

どのようにしてキャッシュレス決済を取り入れて良いのか分からないという方もいらっしゃるでしょう。

お店にキャッシュレス決済を導入する際には以下の2通りの方法のうち、どちらかを選ぶ必要があります。

【キャッシュレス決済の導入方法】
キャッシュレス決済の導入方法
お金のプロ
お店の状況にあった方法を選びましょう。ここからは二つの方法の特徴をお伝えします。

方法1 直接キャッシュレス決済サービスを契約する

クレジットカード会社やキャッシュレス決済を提供している会社とお店が直接契約をして、サービスを導入する方法があります。

導入したい決済サービスを個別で契約するため、決済手数料が抑えられるのが特徴です。

ただしサービスによって売上金の入金日が異なるため、管理に手間がかかってしまう点には注意が必要です。

お金のプロ
管理に手間がかかっても、手数料をできるだけ抑えたいお店におすすめの方法です。

方法2 決済代行会社と契約する

決済代行会社を通して、複数の決済サービスをまとめて契約するという方法もあります。

メモ
決済代行会社では、一度に複数のカード会社や決済事業者と契約することができます。

売上金の入金日が一本化されるので管理の手間が減り、業務の効率化が期待できるでしょう。

ただしそれぞれの決済サービスを直接契約する場合と比べて手数料が割高になるケースがほとんどです。

お金のプロ
コストが高くなっても、業務の効率化を重視したいお店におすすめの方法だといえます。

5.キャッシュレス決済の導入費用

キャッシュレス決済を導入する際にはどのくらいの費用がかかるの?
決済手数料が低いシステムを利用したいんだけど、どのサービスがおすすめなんだろう?

新しい決済システムを導入する際には、発生するコストについても押さえておきたいところですよね。

キャッシュレス決済を取り入れるときには、以下のような費用がかかります。

【キャッシュレス決済の導入時にかかる費用】
内訳 費用の目安
専用端末の購入費 0円~数十万円程度
決済手数料 売上金の1~5%程度
インターネットの通信料 月額3,000円~程度

専用端末の設置が必要かどうか、またはどういった機械が必要であるかは決済サービスによって違います。

そのため、導入時にかかる費用がサービスごとに大きく異なります

またキャッシュレス決済に必要な機器が全てのサービスで共通しているわけではないことにも注意しましょう。

注意
電子マネーを導入する場合にはタッチ決済ができる端末、コード決済を導入する場合にはコードを読み取る端末が必要になるなど、導入しなければならない機器は異なります。

キャッシュレス決済のシステムを利用するにはインターネット環境が必要であり、通信料が発生することも押さえておきましょう。

メモ
既にインターネット回線がある店舗であれば、追加で発生する費用はありません。インターネットを利用していないお店の場合にはインターネット回線の利用料に加え、工事費用がかかるケースがあります。

なおキャッシュレス決済を利用する際には、「売上金の〇〇%」というかたちでキャッシュレス決済業者に決済手数料を支払うのが一般的です。

決済手数料はサービスによって大きく異なるので、運用コストを十分に考慮してサービスを選びましょう。

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低コストで導入できるおすすめのキャッシュレス決済サービスを知りたいという方はこちら をご覧ください。

6.キャッシュレス決済の導入時に確認すべきポイント

たくさんあるキャッシュレス決済のなかから導入するサービスを決めるとき、どういった基準で選べば良いんだろう?

費用をかけて新しいシステムを導入するので、慎重にサービスを見極めたいところですよね。

そこでこの章では、お店にキャッシュレス決済を導入する際に確認しておくべきポイントを解説します。

【キャッシュレス決済の導入時に確認すべきポイント】
キャッシュレス決済導入時に確認すべきポイント
お金のプロ
導入するキャッシュレス決済を選ぶ際、これらの四つのポイントをチェックすることをおすすめします。

ポイント1 初期費用や決済手数料

まずキャッシュレス決済サービスの利用にかかる費用を確認しましょう。

具体的には、専用端末の購入代金などの初期費用や決済手数料、インターネットの通信料などが挙げられます。

決済サービスによってかかる費用は異なるため、必ず複数社の料金を比較して決定することが重要です。

お店によって必要な決済システムは違うので、必ずしもコストが低ければ良いというわけではありませんが、必ずチェックすべき大事なポイントといえるでしょう。

ポイント2 入金サイクル

売上金が入金されるタイミングも決済サービスを決定する際に確認しておきたいポイントです。

お店で取引をしたタイミングから売上金が実際に入金されるまでの期間は、決済サービスによって異なります

売上金を早めに受け取りたい場合は、決済から入金までの期間が短いサービスを選びましょう。

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入金までの期間が短いほど、資金繰りに困る心配が少ないといえますよね。

なおサービスによっては預かり金が必要であったり、振込金額が指定されていたりする場合があるので注意しましょう。

ポイント3 サポート体制があるか

トラブルや不明なことがあった場合に、しっかりとサポートしてくれる体制があるかどうかも重要なポイントです。

万が一問題が起きた際にすぐに対応してくれる決済サービスであれば、安心して利用できますよね。

サポートの有無や内容、対応時間は決済サービスによって異なるので、事前に確認しておきましょう。

お金のプロ
なかにはPayPayように24時間いつでも対応してくれる心強いサービスもありますよ。

なお公式サイトで取引実績を紹介しているサービスもあるので、あらかじめチェックしておくことをおすすめします。

ポイント4 決済システム以外の機能

POS(販売時点情報管理)レジや従業員の勤怠管理など、決済システム以外の機能を提供しているサービスもあります。

必要な機能を持ち合わせているサービスを利用することで利便性が向上し、業務の効率化を図ることができますよ。

お店の状況に応じて、多機能なサービスを選ぶことも一つの手だといえるでしょう。

お金のプロ
次章では多機能かつコスパが良いキャッシュレス決済サービスも紹介しています。導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

7.キャッシュレス決済導入時におすすめのサービス

お店が導入しておくべきキャッシュレス決済を知りたいな。
複数の決済システムを導入するために決済代行サービスを利用したいんだけど、どれを選んだら良いんだろう?

このようにおすすめのキャッシュレス決済サービスや決済代行会社を知りたいという方もいらっしゃるでしょう。

お店にキャッシュレス決済システムを導入する場合、直接決済サービスを契約する方法と、決済代行会社と契約して複数のサービスをまとめて導入する方法の2種類があります。

導入コストを抑えたい方や、少ない種類でも良いからまずは導入してみたいという方は、利用したいサービスの会社と直接契約するのがおすすめです。

一方、決済手数料が多くかかっても複数の決済システムをまとめて導入・管理したいという方には、決済代行会社と契約することをおすすめしますよ。

お金のプロ
この章ではおすすめのキャッシュレス決済サービスと決済代行サービスをそれぞれ紹介します。

【キャッシュレス決済導入時におすすめのサービス5選】

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サービス名 サービスの種類 初期費用 月額利用料 決済手数料
PayPay キャッシュレス決済 無料 無料(PayPayマイストアライトプランに加入した場合には契約の翌々月から月額利用料:1,980円/店舗) 1.98%(PayPayマイストアライトプランに加入した場合には1.60%)
Square 決済代行 無料
※専用端末の購入代金は別
無料 3.25%
Airペイ 決済代行 カードリーダー:20,167円(税込)
※iPadまたはiPhoneの準備が必要
無料 1.08~3.24%
ステラパック 決済代行 無料 無料 3.24%(スタンダードプランの場合、2.70~3.24%)
楽天ペイ キャッシュレス決済 無料
※専用端末の購入代金は別

13か月目まで無料
※14か月目以降、お試しプランはスタンダードプランへ切替となり、端末1台あたりサービス利用料3,300円(税込)/月が発生
3.24%~

7-1.キャッシュレス決済サービス2選

おすすめ1 PayPay

PayPayTOP
メリット
専用端末が必要ない
コスト0円で導入できる
デメリット
プランによっては利用手数料がかかる
こんな人におすすめ!
気軽に導入したい方
人気の高い決済システムを導入したい方
初期費用 無料
月額利用料 無料(PayPayマイストアライトプランに加入した場合には契約の翌々月から月額利用料:1,980円/店舗)
決済手数料 1.98%(PayPayマイストアライトプランに加入した場合には1.60%)
入金サイクル 無料で月1回(月末締め、最短翌日入金)
都度振込サービス利用料0.38%+振込手数料の負担で、振り込み申請後の翌日入金も可能
サポート対応時間 24時間受け付け・年中無休(メンテナンス日除く)
決済システム以外の機能 ・PayPayアプリでの店舗情報の掲載
・PayPayクーポンの発行(PayPayマイストアライトプランのサービス)
・PayPayスタンプカードの発行(PayPayマイストアライトプランのサービス)
・管理ツール「PayPay for Business」での売上管理 など

PayPayはユーザー・店舗ともに人気が高く、トップクラスの業界シェアを誇るQRコード決済です。

2022年10月時点で利用者の数が5,200万人を突破しており、PayPayの決済システムを導入しているお店の数は2022年6月時点で374万カ所以上に及びます。

ユーザーだけでなく加盟店の数が多い理由としては、何といっても導入のしやすさが挙げられます。

送られてくるキットに付属しているQRコードを設置するだけで決済システムを利用でき、専用の機器が不要なので導入コストがかかりません

メモ
PayPayの決済方法にはお店側がお客さんのコードを読み取る「バーコード支払い」とお客さんがお店のコードを読み取る「スキャン支払い」の二つがあります。バーコード支払いを導入したい場合には、専用の端末が必要なので別途料金が発生します。

決済手数料が1.98%と業界最安水準に設定されているので、コストを抑えて運用できるのも魅力です。

またPayPayアプリにお店の情報を掲載したり、独自の記事を作成したりすることもできるので、集客アップに役立てることができますよ。

おすすめ2 楽天ペイ

rakutenpay_top
メリット
楽天銀行であればいつでも無料で翌日に入金が可能
決済の手段が豊富
デメリット
楽天銀行以外の金融機関の場合には入金に210円かかる
こんな人におすすめ!
さまざまな決済手段のユーザーを集客したい方
初期費用 無料
※専用端末の購入代金は別
月額利用料 無料
決済手数料 3.24%~
入金サイクル 365日翌日入金可能
振込手数料は楽天銀行の場合は無料、他の金融機関の場合は税込330円
サポート対応時間 電話は9:30〜23:00、メールは24時間受け付け
決済システム以外の機能 ・楽天ペイ店舗アプリでの利用控えの発行・メール送信、取引データ管理など
・専用ページにて売上管理、入金依頼など
・POSレジとの連携 など

楽天ペイは楽天が運営するモバイル決済サービスです。

決済の手段が豊富な点が特徴で、クレジットカード決済や電子マネー決済、QRコード決済にも対応しています。

扱っているクレジットカード決済のブランドにはVISA、Mastercard、アメリカンエキスプレス、JCB、Diners Club、Discoverなど、電子マネー決済には楽天Edy、Suica、nanaco、ApplePay、QuickPay、iDなど、QRコード決済には楽天ペイ、au PAYなどがあります。

なお以下のように、決済手数料は決済の手段によって異なります。

【楽天ペイの決済手数料】
決済の手段 決済手数料
クレジットカード決済 VISA、Mastercard、アメリカンエキスプレス:3.24%
JCB、Diners Club、Discover:3.74%
電子マネー決済 3.24%~
コード決済 3.24%~

これほど多くの決済の手段にカードリーダー一つで対応できる端末は少ないので、非常に魅力的なサービスといえるでしょう。

導入に際してかかる費用はカードリーダーの購入代金のみであり、入会費や月額利用料などはかかりません

7-2.決済代行サービス3選

おすすめ1 Square

square_top
メリット
銀行によっては翌営業日に売上金の入金が可能
決済以外の便利な機能が豊富
デメリット
専用端末の購入代金がかかる
こんな人におすすめ!
幅広い決済の手段をまとめて導入したい方
決済以外の業務管理も便利に行いたい方
初期費用 無料
※専用端末の購入代金は別
月額利用料 無料
決済手数料 3.25%
入金サイクル 登録口座が三井住友銀行・みずほ銀行の場合には決済日の翌営業日
他の銀行口座の場合には毎週木曜日0:00~翌週水曜日23:59までの決済額が翌週金曜日に入金される
サポート対応時間 電話は10:00〜18:00、メールは24時間受け付け
決済システム以外の機能 ・専用ページでの売り上げや在庫の管理
・専用ページでの顧客データの分析・管理
・Square eギフトカードの発行
・POSレジでのスタッフ管理(月額3,000円/店舗)

Square数多くの決済の手段をまとめて導入できる決済代行サービスです。

対応可能な決済の手段はVISAやMastercard、アメリカンエキスプレス、JCB、Diners Club、Discoverのクレジットカード決済、SuicaやPASMO、iD、QUICPay、Apple Payなどの電子マネー決済、コード決済であるPayPayなどです。

多くの決済方法に対応しているので、幅広くお客さんを取り込める可能性が高いといえますね。

導入時に専用端末の購入費用は発生しますが、公式ページにて決済手数料以外にかかる費用が一切ないと明言されているので安心して導入できます。

メモ
スマホがあれば専用の端末なしで決済を受け付けることができる「iPhoneのタッチ決済」や「​Tap to Pay on Android」というサービスも提供しています。利用できる決済方法は、専用の端末が対応する方法に比べ限られていますが、専用のアプリをダウンロードするだけで提供が可能といったメリットがあります。

また決済機能だけでなく、業務管理に関するサービスが豊富な点も魅力です。

決済端末と連携して使えるSquare POSレジの利用が可能で、売上管理や在庫管理、スタッフの管理、オンライン請求書の発行などを行うことができます

おすすめ2 Airペイ

AirペイTOP
メリット
振込手数料はどの銀行口座でも0円
iPadまたはiPhoneがあれば、導入コストが0円
デメリット
決済以外の機能が豊富にあるわけではない
こんな人におすすめ!
幅広い決済の手段をまとめて導入したい方
iPadまたはiPhoneが既にある方
初期費用 カードリーダー:20,167円(税込)
※iPadまたはiPhoneの準備が必要
月額利用料 無料
決済手数料 1.08~3.24%
入金サイクル 登録口座がみずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行の場合には月6回、他の金融機関の場合には月3回、無料で入金
サポート対応時間 電話は9:30~23:00、チャットは9:30~20:00
決済システム以外の機能 ・Airレジアプリでの注文入力や売上管理など

Airペイ株式会社リクルートが提供している決済代行サービスであり、55種類もの決済の手段をまとめて導入できます

専用のカードリーダーを用意する必要がありますが、決済手数料は業界最安水準と低く抑えられています

メモ
専用のカードリーダーなしでもiPhoneのみで決済を受け付けられる「iPhoneのタッチ決済」にも対応しています。Airペイの申し込み後に移用できる「Airペイ タッチ」というアプリを使って、一部の決済方法をスマホのみで提供することができますよ。

以下のように、Airペイの決済手数料は決済の手段によって異なります。

【Airペイの決済手数料】
決済の手段 決済手数料
クレジットカード決済 Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover、Union Pay(銀聯):3.24%
電子マネー決済 Suica、PASMO、ICOCAなどの交通系電子マネー:2.95%
COIN+:1.08%

なお関連サービスである「Airペイ QR」を同時に申し込むことで、楽天ペイなどのQRコード決済を導入することも可能です。

Airペイ QRもAirペイと同様に、iPadまたはiPhoneがあればかかる費用は決済手数料のみで、導入コスト無料で利用できます。

どの銀行口座に振り込む場合でも手数料が無料なのはうれしいメリットですよね。

ただしゆうちょ銀行の口座のみ入金に対応していないので注意しましょう。

おすすめ3 stera pack

メリット
専用端末に業務に役立つ機能のアプリを追加可能
初期費用0円で導入可能
デメリット
プランによってはサービス利用料がかかる
こんな人におすすめ!
幅広い決済手段をまとめて導入したい方
初期費用 無料
月額利用料 無料
※14カ月目以降はスタンダードプランに切り替わり、利用料3,300円(税込)/月がかかる
決済手数料 3.24%(スタンダードプランの場合、2.70~3.24%)
入金サイクル 月6回締め2営業日後払い、月2回締め2営業日後払い、月2回締め15日後払いのいずれか一つ
登録口座が三井住友銀行の場合には振込手数料無料、他の銀行の場合には220円(税込)
サポート対応時間 記載なし
決済システム以外の機能 ・専用端末に標準搭載されているPOS機能
・「stera market」というアプリマーケットで専用端末にアプリをダウンロードすることで、ポイント付与やクーポン発行、在庫管理、売上管理などのさまざまな機能を追加できる

stera packはSMBC GMO PAYMENT株式会社が提供している初期費用0円で利用可能なサブスク型の決済代行サービスです。

専用端末「stera terminal」一つで30種類以上のキャッシュレス決済に対応できます

メモ
専用の端末を使用せず、スマホと専用アプリだけで決済方法を顧客に提供できる「stera tap」というサービスもあります。利用可能な決済方法は専用端末よりも限定されますが、iPhoneの場合は専用アプリをダウンロード、Androidの場合は申し込みの手続きを行うだけで、タッチ決済の提供が可能です。

stera packには利用手数料が無料の「お試しプラン」と利用手数料が月額3,300円(税込)の「スタンダードプラン」の二つのプランがあります。

お試しプランは最初の13カ月間、利用することができます。

お試しプランの場合、かかる費用は決済手数料のみなので非常にお得といえますね。

14カ月目以降からはスタンダードプランに切り替えられ、利用手数料が差し引かれます。

スタンダードプランの決済手数料は決済方法によって異なり、VISAとMastercardのクレジットカード決済が最も割安です。

以下はプラン別・決済方法別の決済手数料をまとめたものです。

【ステラパックの決済手数料】
お試しプラン スタンダードプラン
クレジットカード決済 VISA、Mastercard:3.24%
JCB、Diners Club、アメリカンエキスプレス、Discover:3.74%
Union Pay(銀聯):3.24%
VISA、Mastercard:2.70%%
JCB、Diners Club、アメリカンエキスプレス、Discover:3.24%
Union Pay(銀聯):3.24%
電子マネー決済 iD 、楽天Edy、nanaco、WAON、Suica、PASMO、ICOCAなど:3.24%
QUICPay:3.74%
iD 、楽天Edy、nanaco、WAON、Suica、PASMO、ICOCAなど:3.24%
QUICPay:3.74%
コード決済 PayPay、楽天ペイ、d払い、auPAYなど:3.24% PayPay、楽天ペイ、d払い、auPAYなど:3.24%
メモ
スタンダードプランの場合、年間の取扱高に応じて手数料率が低くなることがあります。

なおstera packの専用端末は電子サインに対応していたり、レシート排出用プリンターが搭載されていたりと、非常に高機能だといえますよ。

また端末内に広告配信やクーポンの発行などの集客に役立つアプリや売上、在庫、顧客、従業員管理などのアプリを追加することが可能です。

決済以外の機能も有効に利用すれば、業務を効率化できるでしょう。

8.まとめ

現金を持ち歩く必要がなく便利に支払いができるキャッシュレス決済は、非常に多くの人に利用されている決済方法です。

素早く決済できるので業務を効率化できたり、さまざまな支払い方法に対応することでさらなる集客の拡大につなげたりできるので、お店にとっても導入するメリットが多いといえます。

キャッシュレス決済には、クレジットカード決済や電子マネー決済、コード決済、プリペイドカード決済、デビットカード決済などさまざま種類がありますよ。

キャッシュレス決済を導入する際には、サービスを提供する会社と直接契約する方法と、決済代行サービスと契約する方法があります。

複数の決済サービスをそれぞれ直接契約して導入する場合、サービスごとに売上金の入金日が異なりますが、コストを抑えることができます。

一方で決済代行サービスを利用する場合、コストは割高ですが、入金日が一本化され、まとめて管理することができるので業務の効率化が期待できます。

なおキャッシュレス決済サービス・決済代行サービスには決済システムだけでなく、売上や在庫の管理、クーポンやギフトカードの発行など、業務に役立つ機能が取りそろえられているサービスもあります

お店にあったキャッシュレス決済サービスを選び、より円滑にお店を運営しましょう。

お金のプロ
以下のようなキャッシュレス決済サービス・決済代行サービスを導入するのがおすすめですよ。

【おすすめのキャッシュレス決済・決済代行サービス5選】

※横にスクロールできます

サービス名 サービスの種類 初期費用 月額利用料 決済手数料
PayPay キャッシュレス決済 無料 無料(PayPayマイストアライトプランに加入した場合には契約の翌々月から月額利用料:1,980円/店舗) 1.98%(PayPayマイストアライトプランに加入した場合には1.60%)
Square 決済代行 無料
※専用端末の購入代金は別
無料 3.25%
Airペイ 決済代行 カードリーダー:20,167円(税込)
※iPadまたはiPhoneの準備が必要
無料 1.08~3.24%
stera pack
決済代行 無料 無料 3.24%(スタンダードプランの場合、2.70~3.24%)
楽天ペイ キャッシュレス決済 無料
※専用端末の購入代金は別

13か月目まで無料
※14か月目以降、お試しプランはスタンダードプランへ切替となり、端末1台あたりサービス利用料3,300円(税込)/月が発生
3.24%~