「THEOを使った投資が気になっているけど、実際どうなんだろう?」
「THEO+docomoとかTHEO+JALとか、いろいろな種類が出てきてわかりにくい……」
と感じていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。
この記事ではロボアドバイザーTHEOのメリットやデメリットについてご説明した上で、THEOの種類と特徴をわかりやすく解説します。
1.「THEO」とは人気のロボアドサービス!
「THEOというサービス名は聞いたことがあっても、ロボアドバイザー投資の仕組みについては正直よく分からないなあ……」
という方もいらっしゃるかもしれません。
ロボアドバイザーとは、預け入れた資産をAIが自動的に運用してくれる投資サービスのことです。
その中でも、THEOは手間をかけずに投資で利益を出したい方にぴったりのロボアド投資です。
以下の簡単な質問に答えるだけでTHEOはあなたに最適のポートフォリオを作成し、投資をしてくれます。
- (1)年齢
- (2)年収
- (3)現在の金融資産額
- (4)THEOへの初回投資金額
- (5)THEOに毎月積み立てる金額
THEOを利用することで世界のETFを最大30種類以上組み合わせて、リスクを抑えた国際投資を手軽に行うことができます。
THEOの公式ホームページには2007年からTHEOを運用していた場合のシミュレーションが掲載されています。
シミュレーションによると、THEOに資産を預け入れていれば1年あたり平均して8.4%ものリターンが得られたことになります。
THEOで自分がどれくらい資産を増やせるか知りたい方は、まずこちらで無料診断を受けてみると良いでしょう。
2.THEOのメリット・デメリットを評判と合わせて徹底解説!
いくら手軽に始められると言っても、ロボアド投資は資産に関わる問題です。
「実際に詳しい特徴が分からないと使い始めるのは不安……」
と思いますよね。
2-1 THEOを利用する6つのメリット
THEOを使うメリットは大きくわけて6つあります。
- メリット1 知識がなくても手軽に投資ができる
- メリット2 国際分散投資でリスクを軽減できる
- メリット3 リターンが期待できる
- メリット4 他のロボアドバイザーより手数料が安くなる可能性がある
- メリット5 資産価値が下落するリスクにAIが対応してくれる
- メリット6 税金を節約する機能がある
これから各メリットを詳しくご説明していきましょう。
メリット1 知識がなくても手軽に投資ができる
THEOは口座を開設し入金さえすれば、資産運用は全てAIが自動的に行ってくれるロボアドサービスです。
一般的に投資には多くの知識が必要です。
知識がないまま無理に投資を始めてしまうと、万が一のことが起きて大きな損をしてしまう可能性もあるでしょう。
しかし、THEOなら投資未経験者や投資に関する知識に自信がない方でも、リスクを抑えて簡単に運用が可能です。
ポートフォリオの定期的な見直しなどもAIが行ってくれるため、運用開始後の負担もほとんどありません。
メリット2 国際分散投資でリスクを軽減できる
投資にはリスクがつきものですが、THEOは海外のさまざまな金融商品を組み合わせることで投資のリスクを軽減してくれます。
THEOでは86もの国と地域の11,000以上の銘柄に分散投資することができます。
株価の大暴落があったり、どこかの地域で金融危機が起きたりしても、国際分散投資をしておくことで資産を失うことを避けられます。
メリット3 リターンが期待できる
公式ホームページに掲載されているシミュレーションによれば、THEOのアルゴリズムに資産運用を任せることで大きな利益が出る可能性があります。
銀行口座に預金をしていても資産はほとんど増えませんが、THEOに長期的な資産運用を任せればリターンを得ることができる可能性があります。
メリット4 他のロボアドバイザーより手数料が安くなる可能性がある
THEOにはTHEO Color Paletteという手数料割引のシステムがあります。
ロボアドバイザーの手数料は運用資産の1%が一般的ですが、THEOの手数料は運用金額に応じて0.65%にまで割引されます。
運用金額に応じてTHEOのユーザーには以下のように「カラー」が割り当てられます。
手数料が割安になる「ブルー」以上のカラーを適用されるためには、以下の条件を満たす必要があります。
- ・毎月積立をしていること
- ・前対象期間に出金をしていないこと
- 対象期間A:1月2月3月
- 対象期間B:4月5月6月
- 対象期間C:7月8月9月
- 対象期間D:10月11月12月
たとえば今が4月だとすると、前対象期間である1~3月に出金していないことが手数料割引となる条件になります。
それ以前に20万円の入金があったとすると、カラー基準額は次のように計算することになります。
- (23万円+26万円+29万円)÷3=26万円
カラー基準額が1万円以上50万円未満となるため、5月6月7月の手数料はブルーが適用され0.90%となります。
メリット5 資産価値が下落するリスクにAIが対応してくれる
THEOは「AIアシスト」という独自の機能でリスクを抑制してくれます。
AIアシストはニュースやソーシャルメディアの情報を分析し、機械学習によって株価の下落などを予測します。
THEOのポートフォリオはこの予測を反映して構築されます。
大きなリスクをある程度事前に予測するAIアシストがあることで、リスクを抑えて投資をすることができます。
メリット6 税金を節約する機能がある
THEOには「Tax Optimizer」という税金を節約する機能があります。
投資で得た利益に関しては税金を支払う必要がありますが、支払う額を抑えられるようTax Optimizerは自動的に調整をしてくれます。
具体的には2,000円を超える税金を節約できる場合を目安にTax Optimizerは利益と損失を相殺する取引を行い、税金の支払い額を減らしてくれます。
さらにTax Optimizerは税金を抑えるために売却した銘柄を同時に買い戻すことによってポートフォリオを維持してくれます。
2-2.THEOのデメリットは?
- デメリット1 リスクの大きい投資はできない
- デメリット2 手数料がかかる
THEOのデメリットについても詳しくご説明していきます。
デメリット1 リスクの大きい投資はできない
「預金に代わる新しい選択肢 」を目指しているTHEOでは、短期的に莫大な利益を出すようなリスクの大きい投資はできません。
THEOは世界の経済成長に見合ったリターンを安定して得られる投資をするという方針で運営されています。
FXや株式の信用取引などの投資よりも期待できるリターンが小さいことはTHEOのデメリットだといえるでしょう。
デメリット2 手数料がかかる
THEOを利用するには運用資産の0.65%~1%の運用手数料を支払う必要があります。
自分で投資ができる知識やスキルをお持ちの方にとってこのコストは大きなデメリットだといえるでしょう。
ただし「メリット5.他のロボアドバイザーより手数料が安くなる可能性がある」にてご説明したようにTHEOは手数料割引が充実しており、安価に利用できる可能性があるロボアドバイザーです。
また、自分で投資をする時間がない方や投資に関する知識に自信がない方にとってTHEOは手軽に投資をする手段です。
自分で一から投資の勉強をしたりせっかくの資産を預金口座に眠らせておいたりするより、手数料を支払ってでも資産を運用した方が利益を得られる可能性があるといえるでしょう。
2-3.THEOの評判は?
2020年1月31日時点で預かり資産 600億円、口座数11万口座を超えている THEOは多くの人に利用されているロボアドサービスです。
THEOの評判を確認していきましょう。
THEOが実施したアンケートによればおよそ90%の利用者がTHEOに満足しています。
さらに公式ホームページには次のような利用者の声が寄せられています。
-
保険の見直しをして、浮いたお金で毎月2万円積立してます。
結婚、転職を機にお金のことを考え始めました。
ファイナンシャルプランナーに夫と一緒に保険料を見直してもらった時、THEOに興味があることを相談したところ、THEOの運用を後押ししてもらえました。節約できた保険料がTHEOで運用されるのが楽しみです。(20代女性)
-
投資のストレスを知っている人に向いてる。
昔から株やFXを少しづつやっていたけれど、頻繁にチャートを確認したり、余計なことをしちゃうのってすごくストレス。本業の仕事に集中するためにも、投資はTHEOにおまかせできるのが、むしろ自分に合っていますね。(40代男性)
-
預金から150万円をテオに入金しました。
定期預金は安心だけどあまり増えないから、その一部の150万円をTHEOに入金しました。
自動積立がいいなと思っていて、毎月3万円入れています。いまは定期預金が8割、THEOに2割のバランスですね。(40代女性)
3.THEOとTHEO+って何が違うの?
そもそもTHEO+とはTHEOが他社のサービスと提携する際に使われる呼称です。
THEOとTHEO+に基本的な機能の違いはありません。
どちらも同じ性能を持つロボアド投資です。
ただし受けられるサービスはTHEOとTHEO+では若干異なります。
ここではTHEOとTHEO+の主な違いについてご説明していきます。
3-1.付与されるポイント
通常のTHEOにポイントサービスはありません。
しかし、次のTHEO+であればポイントを貯めることができます。
- ・THEO+docomo
- ・THEO+SBI新生銀行
- ・THEO+JAL
THEO+docomoではdポイント、THEO+SBI新生銀行ではVポイント、dポイント、nanacoポイントのいずれか、THEO+JALではJALマイルを貯めることができます。
実はTHEO+はTHEOより手数料が割高になってしまう場合があるんです
3-2.運用手数料
THEOとTHEO+はどちらも基本的な運用手数料は運用資産の1%となっています。
ただ、THEO+では運用手数料がTHEOより割高になっていたり、手数料割引の仕組みが異なる場合があります。
ポイントが貯まるTHEO+docomo、THEO+SBI新生銀行、THEO+JALはいずれもTHEOと運用手数料や割引の仕組みが異なるため、THEOよりコストが高くなってしまう場合があります。
それぞれの運用手数料と割引体系について確認してみましょう。
THEO+docomoの運用手数料
THEO+docomoの基本的な運用手数料はTHEOと同じく1%ですが、THEO+docomoでTHEO Color Paletteの割引を受けるためには次の条件を満たす必要があります。
- ・dカードGOLD会員であること
- ・おつり積立を設定していること
dカードGOLDの会員になるためには年会費10,000円を支払う必要があります。
運用コストを抑えるという観点からは、ポイントが貯まるからといって一概にTHEO+docomoがお得ということはできません。
THEO+SBI新生銀行の運用手数料
THEO+SBI新生銀行は基本の運用手数料が1.10%とTHEOよりも高くなっています。
またTHEO+SBI新生銀行はColor Paletteが適用されますが、THEOよりもカラーごとの手数料が割高になっています。
THEO+JALの運用手数料
THEO+JALのColor PaletteはTHEOのColor Paletteと少し異なる割引体系となっています。
ブルーとグリーンのカラーがTHEO+JALのColor Paletteにはありません。
また、THEOでは積立をしていて出金をしていなければ、預け入れ金額が少額であっても手数料割引を受けることができます。
しかしTHEO+JALでは、預け入れ金額が100万円以上でないと手数料の割引を受けられません。
3-3.振込手数料
通常THEOを利用すると、銀行振込をする際には振込元の金融機関が定める手数料がかかってしまいます。
一方地方銀行などの金融機関と連携したTHEO+の場合、振込手数料が無料になる場合が多くあります。
ただ通常THEOに入金する場合、銀行振込以外にも「クイック入金」と「THEO積立」という方法があり、どちらも手数料無料でTHEOに入金することができます。
積立しかする予定がないという方や、クイック入金を利用するという方は、銀行振込の手数料についてそれほど気にする必要はないでしょう。
クイック入金とは提携している銀行のインターネットバンキングで即時入金する仕組みです。
- ・住信SBIネット銀行
- ・三菱UFJ銀行
- ・三井住友銀行
- ・みずほ銀行
- ・じぶん銀行
- ・楽天銀行
- ・ゆうちょ銀行
4.THEOとTHEO+のどちらを使うべき?
それぞれのTHEO+の利用を検討すべきなのは次のような方です。
- ・普段からdポイントを貯めている方
- ・dカードGOLDを既に持っている方
- ・おつり積立に関心がある方
- ・docomoの回線を利用している方
- ・SBI新生銀行に口座を既に持っていて頻繁に利用している方
- ・普段からJALマイルを貯めていて100万円以上の資産をすぐにTHEOに預け入れる予定がある方
- ・THEO+と連携した地方銀行の口座を既に持っている方
上記のいずれにも当てはまらないという方は迷わずTHEOを選びましょう。
当てはまる項目がある方は「5.THEO+の種類と特徴」を参考にどのサービスを利用するか検討してください。
5.THEO+の種類と特徴
THEOが各社と連携したTHEO+は25種類あります。
特にメリットがあるTHEO+はTHEO+docomo、THEO+SBI新生銀行、THEO+JALの3つです。
ただし一概にTHEOよりTHEO+を利用した方が良いということはできません。
それぞれについて詳しくご説明していきます。
5-1.THEO+docomoならdポイントが貯まる
THEO+docomoを利用すると毎月、運用資産1万円につき1ポイントのdポイントをもらうことができます。
さらにドコモ回線を利用していればもらえるポイントは1.5倍になります。
例えば100万円を預け入れている場合、1年間で1,200ポイントがもらえます。
docomo回線利用者であればもらえるポイントは1,800ポイントになります。
ポイントをもらえるというメリットがあるTHEO+docomoですが、THEOの割引体系THEO Color Paletteが適用されない可能性があります。
なぜならTHEO+docomoでTHEO Color Paletteが適用されるためには次の条件を満たす必要があるからです。
- ・dカードGOLD会員であること
- ・おつり積立を設定していること
条件を満たしていない利用者は手数料の割引を受けることができないため、常に1%の運用手数料を支払う必要があります。
THEO+で手数料割引を受ける条件となっているdカードGOLDは年会費10,000円がかかります。
この出費を考えると、dカードGOLDを持っていない方はわざわざTHEO+docomoを利用するよりもTHEOを利用した方が良いでしょう 。
既にdカードGOLDを使っている方はTHEO+docomoを利用すると良いでしょう。
dカードGOLDを持っていてTHEO+docomoを始める方は、手数料割引を受けるために必ずおつり積立の設定をしましょう。
おつり積立とはあらかじめ設定しておいた基準金額と、dカードで決済をした際の金額の端数の差をおつりと見立てて積立投資に充てる仕組みです。
おつり積立の設定はTHEO+docomoを始めればメニュー画面から簡単に行うことができます。
5-2.THEO+SBI新生銀行なら積立投資をすればSBI新生銀行のATM出金手数料が無料になる
SBI新生銀行を普段から利用している方にとってTHEO+SBI新生銀行にはメリットがあります。
THEO+SBI新生銀行で積立投資をすると、引き落としの翌々月からSBI新生銀行のサービスを「新生ゴールド」というランクで利用できるようになります。
ランクが新生ゴールドになるとATM出金手数料が無料になるなど、さまざまな特典があります。
SBI新生銀行の利用者は以下3つのいずれかに毎月ランク付けされ、ランクに応じたサービスを受けることができます。
【SBI新生銀行ステップアッププログラム ランク】
・新生スタンダード
・新生ゴールド
・新生プラチナ
さらに「新生ポイントプログラム」にエントリーした上で積立投資をすると毎月1回10ポイントのVポイント、dポイント、nanacoポイントのいずれかを受け取ることができます。
また同じく新生ポイントプログラムに毎月エントリーした上でSBI新生銀行からTHEOへ入金すると入金額に応じて各種ポイントがもらえます。
- ・10万円以上……20ポイント
- ・50万円以上……100ポイント
- ・100万円以上……200ポイント
ただしTHEO+SBI新生銀行は運用手数料が割高に設定されているため注意が必要です。
5-3.THEO+JAL ならJALマイルが貯まる
JALマイルを貯めている方はTHEO+JALの利用を検討しても良いでしょう。
ウェブ上のTHEO+JAL専用ページから1万円以上を入金してTHEOを始めると、50マイルをもらえます。
さらに預け入れ資産1万円につき0.5マイルを毎月もらえます。
もらえるマイルは、預け入れ資産が3,000万円を超えた部分については1万円につき0.25マイルとなります。
一見お得ですが、THEO+JALはTHEOよりも手数料割引の面で不利になってしまう可能性があるので注意が必要です。
THEO+JALで適用されるTHEO Color Paletteは次のようになっています。
100万円以上をすぐに預け入れる予定があれば、THEO+JALでもTHEOと同じ手数料割引を受けられます。
ただTHEO+JALにはブルーとグリーンのカラーがないため、少額から始めてみたいという場合にはTHEO+JALではなく手数料の割引体系が充実したTHEOを利用した方が良いでしょう。
5-4.金融機関と提携したTHEO+ならTHEOへの振込手数料が無料になる場合がある
THEO+は多くの金融機関と提携してサービスを提供しています。
通常THEOに銀行振込で入金する際は振込元が定めた手数料がかかってしまいます。
しかし、金融機関と提携しているTHEO+には、その金融機関からの入金は手数料無料で行える場合があります。
頻繁に利用する銀行がTHEO+と提携している場合には利用を検討してみましょう。
5-4-1.地方別の提携銀行
地方別にTHEO+と提携している地方銀行をご紹介します。
北海道 |
---|
なし |
東北地方 |
なし |
関東地方 |
武蔵野銀行 筑波銀行 |
中部地方 |
大垣共立銀行 北越銀行 富山第一銀行 山梨中央銀行 十六銀行 |
近畿地方 |
南都銀行 |
中国地方 |
山口銀行 もみじ銀行 広島銀行 |
四国地方 |
伊予銀行 愛媛銀行 |
九州地方 |
福岡銀行 熊本銀行 親和銀行 沖縄銀行 |
普段から利用している銀行があればTHEO+の利用を検討してみても良いでしょう。
ただし運用手数料が1.10%となってしまうTHEO+もあるため、事前に手数料などをよく確認してから利用するようにしましょう。
5-4-2.その他の金融機関など
THEO+は朝日信用金庫、SBJ銀行、東海東京証券とも提携しています。
また、金融機関ではありませんがTHEO+は青山財産ネットワークスとも提携しています。
いずれのサービスも運用手数料はTHEOと同じく1%となっています。
普段からよく利用しているサービスがもしあれば、THEO+の利用を検討してみても良いでしょう。
6.まとめ
THEOとTHEO+の基本的な機能は同じですが、受けられるサービスは異なります。
THEO+にはポイントが貯められる、振込手数料が無料になるといったメリットがありますが、THEOの方が運用コストを安く抑えられる場合があります。