このように気になっている方もいらっしゃるでしょう。
ソーシャルレンディングとは投資家と融資を受けたい企業をマッチングさせるサービスであり、投資の一種です。
ソーシャルレンディングの運営会社は投資家から集めた出資金を企業に融資し、企業から利息をつけて返済されたお金を投資家に分配して利益を還元します。
この記事ではソーシャルレンディングとはどのような投資なのかを説明します。
またソーシャルレンディングのメリットとデメリット、おすすめの運営会社もあわせて紹介していきます。
- ・クラウドクレジット:1万円から投資可能!手軽に分散投資
- ・Crowd Bank:平均利回りの高さが魅力!1万円から投資できる
- ・LENDEX:東急リバブルと提携!短期投資をしたい方におすすめ
- ・COZUCHI(コヅチ):リターンに上限なし!1万円からできる不動産投資
1.ソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディングとは投資家と融資を受けたい企業をつなぐサービスです。
クラウドファンディングの一種であり、「貸付型クラウドファンディング」「融資型クラウドファンディング」とも呼ばれています。
一般的なクラウドファンディングの場合は金銭的なリターンを求めて出資するのではなく、支援によってより良い商品や企画が生まれることを期待して出資をするケースがほとんどです。
一方でソーシャルレンディングの場合、投資家は利益の還元を受けられることに期待をして出資をするという側面があり、その点が一般的なクラウドファンディングとの違いであるといえます。
ソーシャルレンディング運営会社は、融資を受けたい企業に対し利益が上げられるかどうかの審査を行います。
「返済能力がある」と見込んだ企業だけに融資を行うので、投資家自身が企業の成長性を判断する必要がありません。
貸し倒れなどのリスクを回避するための調査・対策がしっかりできている運営会社を選ぶと良いでしょう。
2.ソーシャルレンディングのメリット
ソーシャルレンディングには主に以下の3つのメリットがあります。
メリット1 少額から投資ができる
このように投資に興味があっても資金面で悩んでいる方がいらっしゃるかもしれませんね。
多くの運転資金が必要だというイメージがあったり、失敗したくないという不安があったりして投資に手を出しづらいと感じることもあるでしょう。
しかしソーシャルレンディングでは少額からの投資が可能です。
最低投資金額が1万円程度に設定されているサービスもあり、比較的少ない資金でも始めることができます。
また、なかには1円から投資できるソーシャルレンディングの運営会社もあります。
ソーシャルレンディングは投資に不慣れな方や余剰金が少ない方でも手を出しやすい投資であるといえるでしょう。
なお具体的なソーシャルレンディングの運営会社について詳しくは5章で紹介します。
メリット2 比較的高い利回りが期待できる
通常の投資に比べ、ソーシャルレンディングでは高い利回りが期待できます。
一般的な株式投資の配当による利回りは手堅い目標でも2〜3%程度だといわれていますが、ソーシャルレンディングの利回りは6〜7%程だといわれており、運営会社によっては10%を超える案件もあります。
このように他の投資に比べても高い利回りが期待できるので、ソーシャルレンディングは効率よく資金を運用できる方法であるといえますね。
メリット3 運用の手間が少ない
運用の手間が少ないこともソーシャルレンディングの魅力です。
株式投資などの一般的な投資では対象の価格に変動が起こるため、値動きを確認して適切なタイミングで売る必要があります。
そのため難易度が高く感じられたり、手間がかかるイメージが強かったりして、なかなか手を出しづらいと感じている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ソーシャルレンディングでは投資対象に価格変動が起こることはありません。
また事業者が投資家と企業の間に入って貸し付けや返済金、利子の分配を行うので、投資家は入金後、運用期間が過ぎて返済金や利子が分配されるのを待つだけです。
申し込みや入金は全てオンラインで完結するので手間は最小限で済むといえるでしょう。
3.ソーシャルレンディングのデメリット
一般的な投資に比べリスクが小さいといわれているソーシャルレンディングですが、投資の一種である以上リスクも存在します。
ここではソーシャルレンディングを利用する際に注意しておきたいデメリットについて解説します。
デメリット1 貸し倒れ、返済遅延の可能性がある
ソーシャルレンディングでは資金を必要としている企業に融資を行います。
そのため企業の業績が悪く計画どおりに利益が上げられなかった場合には返済が滞ったり、貸し倒れが発生したりすることもあり得ます。
ソーシャルレンディングを行う際には貸し倒れの発生が少ない運営会社を選んだり、案件を選ぶ際に融資先の企業について調べたりすることが重要です。
デメリット2 ソーシャルレンディング会社が倒産するリスクがある
ソーシャルレンディングの運営会社そのものが倒産してしまうリスクも考えられます。
出資金が集まらなかったり、貸付先の企業が倒産したりといった事態が相次ぐとソーシャルレンディングの運営会社は事業を続けることができません。
また、ソーシャルレンディングでは「信託保全」が義務付けられていないという点にも注意が必要です。
信託保全を行っていない運営会社が倒産した場合には、投資したお金は返還されない可能性が高いといえます。
ソーシャルレンディングの運営会社を選ぶ段階で、元本損失のリスクを低減する対策や保証がされているかよく調べてから投資を始めましょう。
デメリット3 出資後の中途解約は不可
一般的なソーシャルレンディングでは一度入金をして運用が開始されてしまうと、投資した資金を引き出すことができなくなります。
ソーシャルレンディングは利回りが高いため、多くの資金を投資しがちですが、中途解約できないという点には十分注意しておきましょう。
4.ソーシャルレンディングの案件の種類
ソーシャルレンディングの運営会社はさまざまな業界の案件を扱っています。
せっかくなら興味や知識のある業界に関連する案件を選びたいと思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
ご自身が詳しい分野に関係する案件を選べば、リスクを回避できるケースもあるでしょう。
ソーシャルレンディングの案件は以下の三つに大別できます。
- (1)事業・企業支援型
- (2)不動産型
- (3)インパクト投資・社会貢献型
ここではソーシャルレンディング運営会社が扱っている案件の種類をご紹介しましょう。
4-1.事業・企業支援型
企業や事業内容の支援を中心としたソーシャルレンディングの案件を「事業・企業支援型」といい、多くの運営会社が取り扱っています。
対象となるのは主に中小企業ですが、上場企業が融資を募集するケースもあります。
事業内容は企業によってさまざまなので、 支援型の案件を選ぶ際には資金がどのように使われるかなどをしっかり調べておくことが重要です。
4-2.不動産型
不動産事業を行う事業者などに対して融資を行うのが「不動産型」のファンドです。
不動産型は事業・企業支援型に並んで募集件数が多いといわれています。
不動産型の案件で融資された資金は、主にビルやマンションといった不動産の購入や建築、リフォームなどに利用されます。
不動産型の案件は利回りも高く、担保がついている案件を選べばリスクを抑えて投資を始めることができるため初心者にもおすすめです。
4-3.インパクト投資・社会貢献型
「インパクト投資」とは経済的な利益の獲得だけでなく、社会的課題の解決を目指して行う投資 のことです。
ソーシャルレンディングの案件のなかには融資を行うことで社会的課題の解決や社会貢献を行えるものもあります。
代表的なのが、再生可能エネルギーに関連するものと、「マイクロファイナンス」と呼ばれる種類の案件です。
再生可能エネルギーに関連する案件では、メガソーラーや太陽光発電、バイオマス発電、風力発電など再生可能エネルギーの事業者に融資を行います。
融資は主に土地や設備の取得や運転の資金として使われます。
再生可能エネルギー関連のファンドは短期運用で利回りが高い半面、自然災害などの影響を受けるリスクがあるのが特徴です。
マイクロファイナンスは発展途上国の貧困者を支援する小口の融資サービスです。
マイクロファイナンスの事業者に融資を行うことで、投資しながら社会に貢献できるというメリットがあります。
5.ソーシャルレンディングおすすめ運営会社10選
ソーシャルレンディングの運営会社にはさまざまなものがあり、それぞれ異なる魅力や強みを持っています。
そのため初めてソーシャルレンディングを利用するという方は、どれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。
初心者であれば、少額から投資できるサービスを提供している運営会社を選ぶのが良い でしょう。
また特定の業界に特化した運営会社を選ぶのも一つの手 です。
特定の分野に関して高い専門性を有していたり、出資先の企業に厳しい審査基準を設けていたりする運営会社を選べば低いリスクでソーシャルレンディングを始められるでしょう。
それではソーシャルレンディングのおすすめ運営会社を10社ご紹介します。
おすすめ1 クラウドクレジット
クラウドクレジットは海外の案件に特化していることで知られており、世界各地へ気軽に投資ができるソーシャルレンディングサービスです。
発展途上国への融資を行う案件を数多く取り扱っており、なかでもエネルギー事業に関連する案件には高い利回りが期待できます。
一般的にエネルギー事業への投資は自然災害などの影響を受けてしまうリスクが高いといわれます。
しかしクラウドクレジットでは1万円から投資が可能なので、少額で様子を見ながら運用することができます。
また円建てだけでなくユーロ建てやドル建てなど海外通貨で金融事業を支援できる案件もあるので、分散投資でリスクを減らしたい方にもおすすめです。
おすすめ2 Crowd Bank
Crowd Bankは日本クラウド証券が運営しているソーシャルレンディングサービス です。
2014年からサービスの運用を始めており、ソーシャルレンディング業者のなかでも比較的歴史が長く実績もあるため安心して利用できます。
Crowd Bankの平均利回りは6.8%と安定して高く、融資元本回収率100% という実績を有しています。
投資累計応募額は2022年5月1日時点で1,776億円を突破しており、投資家からの高い信頼があることが伺えます。
運用期間が2カ月程度の短期の案件や少額の案件もあるので、初心者の方にもおすすめのソーシャルレンディングサービスだといえます。
おすすめ3 LENDEX
LENDEXは不動産投資に特化したソーシャルレンディングサービスです。
一般的なソーシャルレンディングの平均利回りが6〜7%であるのに対して、LENDEXの利回りは7〜10%と業界内でも比較的高い水準だといえます。
投資最低額は2万円で運用期間の短い案件が多く、投資家への利息分配も毎月行われるため、気長に待つのが苦手な方でも手軽に投資ができます。
口座開設・口座維持、出金などの諸手数料がかからない点もうれしいポイントですね。
おすすめ4 Funds
Fundsはさまざまな国内企業の案件を幅広く扱っているソーシャルレンディングサービスです。
大阪王将やメルカリ、近年話題のNFTの案件など馴染み深い企業のものから最新のトレンドに関わる案件まで幅広く扱っています。
投資は1円から1円単位で行うことができ、諸手数料も原則として無料なので、無理せず少額から始められるのが魅力です。
平均運用期間も14カ月と長期的に運用する案件が多く、気長にコツコツと資産を増やしていきたい方におすすめのソーシャルレンディングサービスです。
おすすめ5 COZUCHI
COZUCHI(コヅチ)は不動産投資を専門としたソーシャルレンディングサービスです。
平均利回りは7.27%と業界の平均よりやや高く、上限を設けていないため最大で20%の利回りが発生したケースもあります。
「優先劣後方式」という仕組みが採用されており、貸し倒れや返金遅延などで損失が発生した場合にはCOZUCHI(コヅチ)が補填してくれます。
なおその後、利益が発生した場合には投資家に優先的に分配が行われます。
結果として投資家が出資した元本が守られるため、ローリスクでリターンを受けやすいといえるでしょう。
さらに、ソーシャルレンディングでは珍しく運用期間の途中でも資金を引き出すことができます。
不動産投資を手軽に始めたい方におすすめのサービスです。
おすすめ6 OwnersBook
OwnersBookは国内で初めて不動産に特化したソーシャルレンディングサービスです。
累計投資額は280億円を突破しており、投資リピート率が8割を超えるなど投資家からの高い信頼が伺えます。
OwnersBookの平均運用期間は20カ月と通常より長いことが特徴ですが、全ての貸付型案件において不動産を担保に設定しているため貸し倒れのリスクは少ないといえます。
債務不履行が発生した場合には、担保不動産の売却などを行うことで利用者への返済を促す仕組みになっているので安心して運用することができるでしょう。
最低投資額も1万円となっているため、手軽に不動産投資をしたい方におすすめです。
おすすめ7 Pocket Funding
Pocket Fundingは沖縄の不動産をメインで扱っているソーシャルレンディングサービスです。
通常のソーシャルレンディングでは1万円単位で投資額を設定するケースがほとんどですが、Pocket Fundingでは1万円以上の案件ならば1,000円単位での投資が可能です。
投資額を細かく設定できるので、少額から始めたい初心者にぴったりのサービスだといえるでしょう。
また毎月利益配分を受け取ることができるのも大きな魅力です。
これまで返済金遅延や元本割れを起こしたこともないので安心して利用できるでしょう。
おすすめ8 Bankers
2020年12月に運営が開始されたBankers(バンカーズ)は、日本で初めて商業手形ファンドの取り扱いを行ったソーシャルレンディングサービス です。
Bankers(バンカーズ)では商業手形を支払期日前に買い取り現金化させ、手形割引手数料を原資として運用を繰り返すことで投資者への利回りを上げています。
不動産や決済サービスの案件が充実しており、幅広い選択肢があるのも魅力だといえます。
出資金の最低額は1万円であり、少額から投資をスタートすることができますよ。
おすすめ9 オルタナバンク
オルタナバンクは不動産や地方創生の案件に特化したソーシャルレンディングサービスです。
スリランカ預金ファンド、仮想通貨マイニングファンドなど他のソーシャルレンディングサービスにはないユニークな案件が多いのが特徴です。
またサービス開始以来、一度も返済の延滞、貸し倒れを発生させていない点もオルタナバンクの大きな魅力です。
万が一企業の返済が遅れている場合でも投資家には分配、返済金が支払われる保証がついているので安心して利用できます。
1万円から投資ができるので、初めての投資を手軽にスタートしたい方におすすめのサービスです。
おすすめ10 CAMPFIRE Owners
CAMPFIRE Ownersは大手クラウドファンディングサービスを運営する「CAMPFIRE」の子会社が提供するソーシャルレンディングサービス です。
9割の案件が利回り4%以上であり、最低投資も1万円からできるので、低いリスクで少額投資から始めたい方にぴったりなサービスだといえます。
扱っている案件の種類も多様で不動産、海外農業支援、プラスチック再生事業など幅広いファンドに投資することができます。
なおタイミングによっては日本保証が連帯保証をしている案件が募集されていることもありますよ。
CAMPFIRE Ownersの日本保証案件であれば投資家の元本は守られやすくなるので、リスクを抑えた投資が可能です。
6.ソーシャルレンディングを始める流れ
このような疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの章ではソーシャルレンディングを利用するまでの流れを3STEPで解説します。
STEP1 投資用に口座を開設する
投資を始めたいソーシャルレンディングサービスを選び、口座を開設 しましょう。
口座開設の手続きは個人情報の入力や本人確認書類の画像提出をオンラインで行うだけで完了します。
申し込み後はソーシャルレンディング運営会社よって簡単な審査が行われ、完了すると口座が開設されます。
STEP2 口座に入金する
口座が開設されたら、投資額を決め入金しましょう。
ソーシャルレンディング業者によって入金できる最低金額は異なります。
必ずサービスの規定に則って入金しましょう。
STEP3 投資したいファンドを選ぶ
運用したい金額の入金が終わったら、いよいよ投資をする案件を選びます。
同じソーシャルレンディングサービスでも案件によって内容はさまざまです。
利回り率、運用期間、貸し倒れのリスクなどが違うので、案件の条件や企業の情報をよく調べてから投資をしましょう。
7.まとめ
ソーシャルレンディングは、クラウドファンディングの仕組みを利用して資家と融資を受けたい企業をマッチングするサービスです。
ソーシャルレンディングの運営会社は多数の投資家から集めた資金を企業に融資し、企業から返済された元本と利子を投資家に分配します。
ソーシャルレンディングではあらかじめ運営会社によって企業の返済能力に関する審査が行われているため、貸し倒れが起こりにくく他の投資法よりもリスクが小さいと考えられます。
また少額からの投資も可能であり、投資対象の値動きを気にせずに短期で運用を行えるのもメリットです。
ソーシャルレンディングはまだ投資をしたことがない方や、これから始めてみたいという方にぴったりの投資法だといえます。
- ・クラウドクレジット:1万円から投資可能!手軽に分散投資
- ・Crowd Bank:平均利回りの高さが魅力!1万円から投資できる
- ・LENDEX:東急リバブルと提携!短期投資をしたい方におすすめ
- ・COZUCHI(コヅチ):リターンに上限なし!1万円からできる不動産投資