債務整理のデメリットは?後悔しないために知っておきたい知識を紹介

債務整理をすると借金の返済が楽になるっていうけど、デメリットはないのかな?
債務整理をしようと思っているんだけど、その後の生活に影響はないの?

債務整理を検討していてこのような不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに債務整理をすると借金の返済による苦しい状況を打開できる可能性があります

しかし、その一方でデメリットがあることも事実です。

債務整理には任意整理、民事再生(個人再生)、自己破産、特定調停という四つの方法があり、それぞれに異なるデメリットがあります。

それぞれの方法にどういったデメリットがあるのかを確認しておけば、何がご自身にとって最善の方法であるかを判断できるでしょう。

そこで本記事では債務整理をする前に知っておきたいデメリットや対処法、よくある疑問などについて詳しく紹介していきます。

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目次

1.債務整理の4つの方法

借金返済の負担を軽減させるために行う「債務整理」には以下の四つの方法があります

【債務整理の四つの方法】
債務整理の種類 概要
任意整理 借入先と交渉し、元金ではなく利息などをカットして、月々の返済額を下げる方法
民事再生 裁判所を介した手続きにより、借金の総額を5分の1~10分の1程度まで減らし、月々の返済額を下げる方法
自己破産 一定以上の価値のある財産を債権者(お金を貸している人)に配当するなどして、借金を全額免除してもらう方法
特定調停 弁護士・司法書士に依頼せず自身で簡易裁判所に申し立て、債務者に将来利息(元金に対して完済するまでに発生する毎月の利息)の減額などを交渉する方法

手続きによって減額できる借金の額、かかる費用や手間などが異なるため、ご自身の状況に合った方法を選ぶことが重要です。

各方法の主な特徴を以下の表にまとめました。

【4つの債務整理の主な特徴】

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債務整理の種類 目的 費用 期間 財産 手続き
任意整理 利息の減額・免除 借入先1社につき5万~10万円程度 3カ月程度 基本的には処分や没収されない 弁護士・司法書士に依頼するケースが一般的
民事再生 大幅な債務の減額 30万〜80万円程度 4〜6カ月程度 所有し続けることも可能
(弁済額による)
弁護士・司法書士に依頼するケースが一般的
自己破産 全ての債務免除 30万〜100万円程度 数カ月〜1年程度 換価可能な経済的価値のある財産は処分 弁護士・司法書士に依頼するケースが一般的
特定調停 将来利息の減額 借入先1社につき1,000円程度 3~4カ月程度 基本的には処分や没収されない 自身で全ての手続きを行う

任意整理や特定調停は元金ではなく利息を減額する方法であり、時間や費用、手間は少なく済みますが、自己破産や民事再生と比較すると減らせる借金の額は少ないといえます。

任意整理または特定調停で利息分を減額しても完済の見込みがない場合には、借金の総額を最大10分の1まで減らせる民事再生や全額を免除できる自己破産といった方法を取ることになります。

民事再生や自己破産は手続きが複雑であるため費用も時間も多くかかり、債務整理する対象を選ぶことができないといった点に注意が必要です。

なお希望すればどの手続きでもできるというわけではなく、それぞれに条件が設けられています

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そもそも希望する債務整理ができるのかを事前に確認しておきましょう。

手続きを行うための条件は、それぞれ以下のように定められています。

【各手続きを行う条件】
債務整理の種類 条件
任意整理 ・減額後の借金を3〜5年で完済できる安定的な収入がある
・減額後の返済計画が明確である
・過去に同じ債権者と任意整理を行った経験がない
民事再生 ・債務の総額が5,000万円以下である
・継続的または反復した収入が見込める
・法人の場合、事業が赤字ではない
・法人の場合、税金や社員への給与の支払い遅延や未払いがない
自己破産 ・支払い不能である
・破産法252条の免責不許可事由に該当しない
特定調停 ・債務の返済を期日どおりに行える見込みがない「特定債務者」である
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続いて次章では、債務整理のデメリットを詳しく紹介しますね。

2.債務整理のデメリットを種類別に解説

債務整理には何かリスクがあるの?
債務整理をして仕事や生活に影響はないのかな?

債務整理を検討している方のなかには、このような疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

債務整理で借金を減額・免除することによって日々の苦しい返済状況を改善することはできますが、デメリットもあるため注意が必要です。

そこでこの章では四つの債務整理のデメリットについて詳しく紹介します。

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それぞれのデメリットを確認し、債務整理すべきか、あるいはどの債務整理を選ぶべきかを判断しましょう。

2-1.任意整理のデメリット

任意整理には以下のようなデメリットがあります。

【任意整理のデメリット】
  • ・他の方法と比べて減額できる額が少ない
  • ・債権者が交渉に応じず失敗する場合がある
  • ・継続的な収入が必要
  • ・完済から5年程度、ブラックリストに載る(信用情報機関に事故情報が登録される)

任意整理は基本的に利息を減額・免除する方法であるため、元金を減らすことはできません

そのため減らせる借金の額は、民事再生や自己破産などの方法と比べると少ないといえます。

また任意整理は裁判所を通さず、債権者に直接交渉する私的な手続きであるため、法的拘束力がなく、会社によっては断られるケースがあります。

メモ
債務者(お金を借りている人)に借金を完済できるという信用がないなどの理由から、債権者が交渉に応じてくれないことがあります。

そのため債務者に安定した収入がないと任意整理は難しいといえるでしょう。

また任意整理をするとブラックリストに載る点もデメリットといえます。

メモ
債務整理した事実が信用情報機関に登録され、信用情報に傷がつくことを一般的に「ブラックリストに載る」といいます。

事故情報は借金を完済してから5年程度は登録され、その間はクレジットカードの利用・作成や新たな借り入れなどができません。

2-2.民事再生のデメリット

民事再生のデメリットとして、以下の五つが挙げられます。

【民事再生のデメリット】
  • ・他の方法と比べて手続きが複雑
  • ・継続的な収入が必要
  • ・保証人に借金返済の請求がいく
  • ・官報に掲載される
  • ・5~10年程度ブラックリストに載る

民事再生は手続きが複雑であり、法的な知識がなければ自力で行うことは難しいため、弁護士や司法書士に依頼して行うのが一般的です。

借金をすべて免除するわけではなく、あくまで減額する手続きなので、民事再生後の借金を完済できるだけの安定した収入がなければ行うことはできません。

また保証人付きの借金がある場合、保証人が債権者に対して返済することになります

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民事再生で減額の対象となるのは申し立てを行った本人の債務のみであり、保証人の責任は減免されません。

注意
任意整理の場合には債務を整理する借入先を選ぶことができますが、民事再生の場合には全ての債務が整理の対象となります。

他にも国が発行する「官報」に民事再生を行った事実が載ってしまう点がデメリットとして挙げられます。

官報とは
国が毎日発行している文書で、法律・条約などの制定・改正情報、破産や相続の裁判の内容などが記載されています。オンラインで閲覧可能なインターネット版官報もあります。

官報を見る人は一般的に多くありませんが、誰でも閲覧が可能であり、一度掲載された情報は削除されないため注意が必要です。

なお民事再生の場合、ブラックリストに載る期間は手続きを開始した時点から5~10年ほどです。

2-3.自己破産のデメリット

自己破産のデメリットは以下のとおりです。

【自己破産のデメリット】
  • ・他の方法と比べて手続きが複雑
  • ・保証人に借金返済の請求がいく
  • ・官報に掲載される
  • ・一定以上の価値がある財産がなくなる
  • ・就ける職業や資格に制限がかかる
  • ・免責不許可事由に該当する場合には手続きができない
  • ・5~10年程度ブラックリストに載る

自己破産は税金などの非免責債権を除く全ての借金を免除する方法です。

裁判所を介して行い、準備する書類が多く手続きが非常に複雑であるため、弁護士や司法書士といった法律の専門家に依頼するのが一般的です。

自己破産では20万円以上の価値がある財産や99万円を超える現金を手放さなければならない点が大きなデメリットとして挙げられます。

メモ
一定以上の価値がある財産は回収・換金され、債権者への返済に充てられます。

また自己破産の手続きが始まると、債務者は「破産者」となり職業制限(資格制限)が課されます

【自己破産により制限される職業や資格】
  • ・行政書士
  • ・警備員
  • ・後見人
  • ・公証人
  • ・司法書士
  • ・税理士
  • ・土地家屋調査士
  • ・弁護士
  • ・マンション管理業
  • ・遺言執行者
  • ・旅行業者 など
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自己破産の期間中は職業制限(資格制限)がかかりますが、自己破産の手続きが終われば回復します。

なお自己破産は「免責不許可事由」に該当する場合には手続できない点にも注意が必要です。

免責不許可事由とは
浪費または賭博などの射幸行為や、虚偽の債権者名簿提出行為などの債務が免責されない事由です。破産法252条に定められているとおり、債務を免責するに値しないと判断される場合に免責不許可となります。

他にも自己破産は民事再生同様、整理したい債務を選ぶことはできないので、保証人付きの借金がある場合、債権者が保証人に返済を求める可能性があります。

国が発行する官報にも掲載され、記録が残ってしまう点にも注意しましょう。

なお自己破産の場合には、手続きを開始した時点から5~10年ほどブラックリストへ登録されることになります。

2-4.特定調停のデメリット

特定調停のデメリットとしては以下の四つが挙げられます。

【特定調停のデメリット】
  • ・他の方法に比べて減らせる債務の額が少ない可能性がある
  • ・裁判所への出頭が必要で手続きを全て自分で行わなければならない
  • ・取り立てがストップするまで時間がかかる
  • ・完済から5年程度ブラックリストに載る

特定調停で減らすことができるのは主に将来利息であり、債務の元金の減免はできないケースが一般的です。

そのため他の方法に比べ、減らせる金額が低くなる傾向にあります。

また弁護士・司法書士などには依頼せず、原則として債務者本人が簡易裁判所に出頭し手続きを行う必要があります。

任意整理や民事再生などで弁護士・司法書士に依頼した場合には、すぐに借金返済の取り立てをストップさせることができますが、特定調停ではすぐに止めることはできません

メモ
特定調停の場合、申立書を裁判所が受理した後、裁判所から債権者へ通知する流れとなるため、取り立てを止めるまで少なくとも数日はかかってしまいます。

なお特定調停の場合には、完済から5年ほど信用情報機関に事故情報が登録されることになります。

3.債務整理のデメリットへの対処法

借金を免除してもらいたいけど、財産を失うのは嫌だな……。
生活への影響を抑えながら、債権を整理する方法はないのかな?

このようにできるだけリスクを抑えて債務整理したいと考えている方もいらっしゃるでしょう。

確かに債務整理にはメリットだけでなく、さまざまなデメリットも存在します。

しかしご自身の状況に適した手続きを選んだり、専門家の力を借りたりと対処をすれば、リスクを最小限にできるのです。

そこでこの章では、債務整理のデメリットに対処できる以下の五つの方法を紹介します。

【債務整理のデメリットへの対処法】
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対処法を実践し、デメリットを抑えて債務整理しましょう。

対処法1 利用できる方法を選ぶ

ご自身に最も適した債務整理の手続きを取ることができれば、デメリットを最小限に抑えることができます

経済状況や保証人の有無、家庭の状況などを考慮して、適切な方法を選びましょう。

まずは現在の借金の総額とご自身の収入を照らし合わせ、どのくらいの返済であれば可能であるかを考えることが重要です。

一定の収入があり、借金の利息分さえ減らすことができれば分割して返済できる方の場合、任意整理や特定調停がおすすめです。

一方で利息分の減額だけでは返済が難しいという方は、民事再生を考えてみましょう

民事再生では10分の1〜5分の1程度に借金を減額し、その後3年程度で分割払いします。

なお、そもそも安定した収入がなかったり、借金の金額が大きかったりして返済できる見込みがない場合には自己破産を選ぶことになります。

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リスクを最小限にするために、債務整理の際には必ずご自身に適した方法を選びましょう。

対処法2 維持したい財産を残せる方法を選ぶ

家や車を維持したまま、債務整理するにはどうすれば良いの?

債務整理の種類によってはローンの支払い中の家や車、所有する財産などが処分の対象となるケースもあるため、このように心配されている方もいらっしゃるでしょう。

ローンの支払い途中である車や家などを現状のまま維持したいという方は、なるべく任意整理や特定調停を選ぶようにしましょう。

支払い途中である車や家などの所有権がローン会社などに留保されている場合、債務整理をすると没収されるケースがあります。

しかし任意整理や特定調停では手続きの対象を選択できるため、支払い途中である車や家などのローン会社を対象から除くことで財産を維持することが可能です。

また民事再生の場合にも、弁済額(民事再生を行った後の返済額)より価値が低い財産であれば残すことができます

たとえば借金の総額が500万円で、民事再生を行ったことにより100万円まで借金を減らせたとします。

この場合、100万円以内の財産であれば、そのまま残せるというわけです。

なお民事再生法196条の「住宅資金特別条項(住宅ローン特則)」により、弁済額に関係なく持ち家などの財産であれば維持することが可能です。

住宅資金特別条項(住宅ローン特則)とは
民事再生によって住宅ローン以外の債務は大幅に減額し、持ち家に関しては定められたとおり住宅ローンを返済し続けることで財産として維持できるという制度です。
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ただしローンが残っている財産で、その財産の所有権が債権者にある場合には、ローン会社に没収される可能性があるので注意しましょう。

自己破産では自由財産以外の20万円以上の価値がある財産と99万円を超える現金は全て回収・配当されるため、基本的に家や車などの高額な財産を残すことはできません

自由財産とは
自己破産した人が生活をする上で最低限必要であり、処分するべきではないと判断される財産を指します。

なお自己破産を申し立てた際に20万円を超える資産がない場合には、同時廃止事件として扱われることが一般的であり、配当が行われないため財産を手放さずに済みます。

同時廃止とは
自己破産の手続きの一つで、破産手続きの開始決定と同時に手続きが廃止されることをいいます。調査を行わなくても財産がないことが明らかな場合や、財産を換価しても債権者に配当できるほどの金額にならない場合に行われます。
なるほど。任意整理や特定調停であれば財産を残せるんだね。

対処法3 家族や仕事に影響のない方法を選ぶ

債務整理はしたいけど、家族や職場の人に知られず行いたい……。

このように周りの人に知られず迷惑のかからない方法で債務整理をしたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。

四つの債務整理のなかでも任意整理を選べば、家族や職場の人に知られる可能性は低くなります

任意整理は唯一、裁判所を介さない手続きであるため、必要書類が少なく家族に知られる可能性は低いといえます。

任意整理以外の債務整理の場合、裁判所に申し立てをして手続きを行わなければならず、官報に掲載されたり、状況によっては手続きに家族の協力が必要になったりするケースもあります。

そのため任意整理と比較すると周囲の人に知られてしまうリスクが高くなるでしょう。

また民事再生や自己破産の場合、退職金を受け取る見込みのある方は「退職金見込額証明書」を用意する必要があり、会社に発行してもらう際に職場の人に知られてしまうリスクがあります。

メモ
退職金も財産の一部と見なされるため、退職金に関する証明書の提出が求められる場合があります。

周りに知られず借金を整理するためには、任意整理を行うか、弁護士や司法書士に事情を話して配慮してもらうと良いでしょう。

なお知られたくないからと債務整理をせずに借金を放置すると、取り立てが来たり財産を差し押さえられたりして、結果的に家族や周囲の人などに知られてしまうリスクが高くなるため注意しましょう。

対処法4 弁護士・司法書士に相談する

デメリットを避けて債務整理をするためには、弁護士や司法書士などの専門家に相談することが重要です。

ご自身で適している方法を見つけて実行することもできますが、債務整理には法的な知識や債権者との交渉力も必要なので、経験豊富な法律の専門家の力を借りるのがおすすめです。

債務整理を得意とする弁護士や司法書士に相談をすれば、一人ひとりの状況に合わせてデメリットの少ない方法を提案してくれるでしょう。

また、あらかじめ事情を伝えておくことで、できるだけ生活に影響が出ないように配慮してくれる場合もあります。

たとえば家族と一緒に暮らしている方の場合、連絡の時間帯や郵便物の送付方法などを工夫してもらえば、家族に知られず手続きができるでしょう。

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無料で相談に乗ってくれる弁護士・司法書士事務所もあるため、まずは気軽に問い合わせてみることをおすすめします。

債務整理におすすめの弁護士・司法書士事務所は5章で詳しく紹介しています。

対処法5 デビットカードや電子マネーを活用する

債務整理をしたいけど、クレジットカードを利用できなくなるのは困るな……。

このように悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに債務整理をすると5年~10年ほどクレジットカードの利用や発行ができなくなるため、日常生活で不便さを感じこともあるでしょう。

しかしデビットカードや電子マネーを活用すれば、クレジットカードがなくてもキャッシュレスで買い物をすることができます

メモ
デビットカードとは、銀行口座と紐づけられているカードのことです。デビットカードで支払いをすると即時に口座から代金が引き落とされます。また電子マネーはスマホやカードに搭載される決済システムであり、事前に現金などをチャージしておけばキャッシュレスで即時に支払いができます。

デビットカードや電子マネーの利用には信用情報に関する審査がないため、ブラックリストに登録されている期間でも使用することができるのです。

ただし電子マネーへのチャージ方法がクレジットカードに限定される場合には使用できません

お金のプロ
現金や銀行口座からチャージができる電子マネーを選ぶようにしましょう。

4.デメリットがあっても債務整理をした方が良い人

ブラックリストに登録されるなら、債務整理はやめておこうかな……。
いずれにせよ借金をあまり減らせないんじゃないの?

債務整理のリスクを鑑みると、このように後ろ向きに考えてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

債務整理には確かにデメリットがあります。

しかし債務整理を行わずにいると、借金の返済状況が今よりも悪化してしまう可能性があります

債務整理をすることで苦しい経済状況が改善される人も多いため、デメリットだけに注目して安易に放置するのは得策ではありません。

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この章ではデメリットがあっても債務整理をした方が良い人の特徴について方法別に解説します。

4-1.任意整理の場合

任意整理を行うべき人の特徴は以下のとおりです。

【任意整理を行った方が良い人の特徴】
  • ・継続的な収入はあるが現状では返済が難しい
  • ・借金の総額が比較的少なく、ある程度の返済資金がある
  • ・周りの人に知られず借金を整理したい
  • ・複数社で借り入れがあり、整理する借入先を選びたい
  • ・保証人に迷惑をかけずに借金を整理したい
  • ・財産は残したまま債務整理したい

任意整理は、安定した収入があり、利息を減額できれば3年~5年で借金を完済できる方に向いている手続きです。

手続きにかかる費用よりも減額できそうな将来利息・遅延損害金などが大きいなら、任意整理を検討してみると良いでしょう。

遅延損害金とは
返済すべき期日までに払えず、滞納した場合に発生する損害賠償金です。
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任意整理は借金の総額が高額ではなく、なるべくリスクを抑えて月々の返済を楽にしたい方に適しているといえます。

4-2.民事再生の場合

以下のような特徴に該当する方は民事再生を検討しましょう。

【民事再生を行った方が良い人の特徴】
  • ・継続的な収入はあるが現状では返済が難しい
  • ・借金の総額が比較的大きい
  • ・5分の1~10分の1程度に借金が減額されれば返済できる
  • ・住宅ローンを支払っていて、家を残したまま借金を整理したい
  • ・免責不許可事由に該当していて自己破産できない
  • ・現在の職業が自己破産における職業制限の項目に該当している

民事再生は借金の総額を5分の1~10分の1の金額まで減額できれば、3年間で完済できる見込みのある方に適した手続きです。

元金そのものを大幅に減らすことができるため、利息の免除だけでは完済が難しい方におすすめです。

また職業に制限がかからなかったり、財産を失わずに手続きできたりするケースも多く、自己破産よりもリスクが少ないといえます。

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民事再生は住宅などの財産は残しつつ借金を大幅に減額させ、月々の返済を楽にしたい方に適しています。

4-3.自己破産の場合

続いて自己破産を行うべき人の特徴を以下にまとめました。

【自己破産を行った方が良い人の特徴】
  • ・返済すべき金額が収入よりも大きく、返済不能である
  • ・任意整理や民事再生、特定調停でも解決できない
  • ・免責不許可事由がない
  • ・現在の職業が職業制限に該当しない
  • ・安定した収入がなく、今後も得られる見込みがない

自己破産は借金の金額が大きすぎたり、十分な収入がなかったりして、減額をしても返済できる見込みがない方が行うべき方法といえます。

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いわゆる支払い不能の状態である方が行う手続きです。

任意整理や民事再生、特定調停で改善が難しい場合には自己破産を検討しましょう。

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自己破産は借金を返済できる見込みがなく、一定以上の価値の財産を処分することになっても債務を全額免除(免責)したい方に適しているといえます。

4-4.特定調停の場合

特定調停を行った方が良い人の特徴を以下にまとめました。

【特定調停を行った方が良い人の特徴】
  • ・継続・安定した収入があり、利息や月々の返済額を減らせば支払いできる
  • ・弁護士・司法書士に依頼せず自分で借金を整理したい
  • ・手間がかかっても費用を抑えて借金を整理したい
  • ・複数社で借り入れがあり、整理する借入先を選びたい
  • ・保証人に迷惑をかけずに借金を整理したい
  • ・財産は残したまま借金を整理したい

特定調停は借金の利息が減額・免除になれば返済できる見込みがあり、ご自身で手続きをするのが苦にならない方が行うべき方法といえます。

また減額できる金額が少ない分、他の債務整理に比べて圧倒的に費用が安いため、できるだけお金をかけずに債務整理したい方にも向いています。

なお手続きのために平日の昼間に裁判所へ出頭する必要があります。

お金のプロ
特定調停は自身で手続きをする手間がかかっても、費用を抑えて借金返済を楽にしたい方に適しているといえますね。

5.債務整理におすすめの弁護士・司法書士事務所11選

債務整理は初めてだから、どの法律事務所に依頼して良いのか分からない……。
親身に相談に乗ってくれる弁護士・司法書士事務所に依頼したいな……。

デメリットをなるべく避けて債務整理するために、適切な弁護士・司法書士事務所を探そうと思ってもなかなか大変ですよね。

そこでこの章では債務整理をする際に安心して依頼ができるおすすめの弁護士・司法書士事務所11社を紹介します。

債務整理の案件に強く、信頼のおける弁護士・司法書士事務所11社を簡単に以下の表にまとめました。

【債務整理におすすめの弁護士・司法書士事務所11社の特徴】
※横にスクロールできます
弁護士・司法書士事務所名 対応可能エリア 相談料 分割払い
弁護士法人ライズ綜合法律事務所 全国 無料
グリーン司法書士法人 全国 初回無料
司法書士法人赤瀬事務所 全国 初回無料
出張費が発生する可能性がある
非公開
弁護士法人サンク総合法律事務所 全国 無料
司法書士法人みつ葉グループ 全国 無料
弁護士法人ユア・エース 全国 無料債務整理専用の電話窓口であれば無料
弁護士法人つちぐり法律事務所 非公開 非公開
弁護士法人イージス法律事務所 全国 無料 着手金の場合相談可能
弁護士法人・響 全国 無料
ベリーベスト法律事務所 全国 無料
司法書士法人みどり法務事務所 全国 無料 非公開
お金のプロ
それぞれの特徴を詳しく紹介しますね。

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メリット
債務整理の案件に強い
実績が豊富
デメリット
着手金が少し高め
こんな人におすすめ!
分割払いで依頼したい方
親身に対応してくれる事務所に依頼したい方
相談料 無料
費用 【任意整理】
着手金:借入先1カ所につき5万5,000円~
解決報酬:借入先1カ所につき2万2,000円
減額報酬:減額分の11%
送金管理費:債権者1カ所につき月1,000円/回
通信費:借入先1カ所につき2,200円
【民事再生】
着手金:41万8,000円
(住宅ローン特例を適用させる場合は52万8,000円)
申し立て費用などの実費:5万円
再生委員費用:15万円~
(再生委員とは裁判所の代わりに民事再生の手続きが適切に行われるよう監督する人です。再生委員は選任されないケースもあります。)
【自己破産(同時廃止事件)】
通信費および申し立てなどの諸費用:3万円
着手金:36万3,000円(10社以下または借金総額500万円未満)、41万8,000円(11社以上または借金総額500万円以上)
【自己破産(少額管財事件)】
通信費および申し立てなどの諸費用:3万円
着手金:41万8,000円(10社以下または借金総額500万円未満)、47万3,000円(11社以上または借金総額500万円以上)

※出張する場合、出張旅費・交通費が別途発生
※裁判所の所在地に応じて、弁護士の日当3万3,000円または5万5,000円が発生

分割払い
対応時間 平日10:00〜19:00
(フリーダイヤルは9:00-21:00、土日祝日も対応)
※債務整理の相談受付は24h
対応エリア/拠点 全国/東京・横浜・大阪
住所 〒103-0027
東京都中央区日本橋3-9-1 日本橋三丁目スクエア12階

弁護士法人ライズ綜合法律事務所は、実績豊富で債務整理の案件に強い弁護士が在籍している弁護士事務所です。

「法律に関する問題でお悩みの方は、一人で悩まずに気軽に相談においでください」というキャッチコピーを掲げており、2011年の設立から変わらず相談者に寄り添った対応を行っています。

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【民事再生(個人再生)】
着手金:0円
基本料金:33万円~(2社以降1社につき+22,000円)
住宅ローン特例計画案付:5万5,000円
【自己破産(同時廃止事件)】
着手金:0円
基本料金:26万4,000円(2社以降1社につき+20,900円)
管財事件加算:16万5,000円
【過払い金返還請求】
着手金:0円
基本料金:1社につき2万1,780円
返還成功報酬:回収額の22%(裁判なし)、回収額の28%(裁判あり)
分割払い
対応時間 平日9:00〜20:00、土日祝10:00〜17:00※債務整理の相談受付は24hh
対応エリア/拠点 全国/東京・大阪・名古屋
住所 <東京事務所>
〒163-0512
東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 新宿野村ビル12階

<大阪事務所淀屋橋オフィス>
〒541-0043
大阪市中央区高麗橋4丁目5番2号高麗橋ウエストビル2階

<大阪事務所難波オフィス>
〒542-0076
大阪市中央区難波4丁目4−4 難波御堂筋センタービル8階

<名古屋事務所>
〒450-0002
名古屋市中村区名駅3丁目28番12号 大名古屋ビルヂング11階 部屋番号:11116

備考 <東京事務所>
東京司法書士会
常駐特定社員 司法書士 山田 愼一(簡裁訴訟代理認定番号 第512206号)

<大阪事務所 淀屋橋オフィス>
大阪司法書士会
常駐特定社員 司法書士 中川徳将(簡裁訴訟代理認定番号 第912077号)

<大阪事務所 難波オフィス>
大阪司法書士会
常駐特定社員 司法書士 市川有美(簡裁訴訟代理認定番号 第1012010号)

<名古屋事務所>
愛知県司法書士会
常駐特定社員:司法書士 渡邊優太(簡裁訴訟代理認定番)

グリーン司法書士法人は大阪と東京、名古屋の3拠点にオフィスを持つ司法書士法人です。

行政書士法人も兼業しており、不動産や相続などの登記から債権回収、債務整理など幅広い法律案件に対応しています。

債務整理においてはこれまでに累計7,086件の実績があり、家計の聞き取りを行って借金問題の根本的な解決を図ってくれます。(2022年10月4日時点)

土日・夜間や即日での対応も可能なので、平日の営業時間内に相談が難しいという方でもすぐに対応してもらえます。

公式サイトから24時間、問い合わせできますよ。

オンライン相談ができるため、対面での接触を避けて手続きを進めたい方にもおすすめですよ。

相談料は無料であり、着手金もかからないので、初期費用を心配することなく依頼できるのも魅力です。

各種手続きの料金が明示されているほか、依頼者の予算に合わせてサポート内容を提案してくれる点も安心だといえるでしょう。

たとえば戸籍謄本をはじめとする必要書類を利用者自身が集めるなど、一部のサービスを減らして本当に必要な手続きのみを依頼し、料金を抑えることも可能※1です。

料金は分割払いできるため、今は手持ちに不安があるという方でも親身に対応してもらえますよ。

なお「借金返済ノウハウ」という司法書士業界で最大級のWebメディアを運営しているため、借金問題にお悩みの方はチェックしてみると良いでしょう。

信頼できる司法書士を探しているという方や、専門家にじっくり丁寧に相談に乗って欲しいという方はグリーン司法書士法人の無料相談を利用するのがおすすめです。

注意
※1手続きにかかる金額や期間などについては、取引期間や借入状況などによって個人差があります。
※2相談内容は司法書士法の範囲に限ります。1社140万円を超える額の債務整理の代理人にはなれません。

おすすめ3 司法書士法人赤瀬事務所

メリット
出張相談に対応
事前予約で時間外でも相談可能
デメリット
借入先1カ所の債権が140万円を超える場合には対応不可
裁判の代理人になれない
こんな人におすすめ!
まずは匿名で問い合わせたい方
相談料 初回無料
(遠方へ出張する場合には出張費用・交通費が発生)
費用 【任意整理】
着手金:借入先1カ所につき22,500円(税込)~
基本報酬:基本無料
減額報酬:減額分の11%~
過払い金返還報酬:過払い金回収額の22%

※民事再生および自己破産の費用は要問い合わせ
※出張する場合、出張費用・交通費が別途発生

分割払い 非公開
対応時間 平日9:00〜18:00
(時間外対応可能・要予約)
※債務整理の相談受付は24h
対応エリア/拠点 全国/大阪
住所 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満2-6-8 堂島ビルヂング416号室

司法書士法人赤瀬事務所は大阪を拠点としており、関西地方を中心に全国の法律問題に対応している司法書士事務所です。

代表の赤瀬丈晴司法書士は、他にも土地家屋調査士と行政書士の資格を所有しており、債務整理だけでなく不動産関連の問題も得意としています。

住宅に関する悩みのある方は、同時に不動産の相談をすることもできますよ。

来所が難しい方のために出張にも対応しており、事情があって対面することが難しい場合には電話で相談することも可能です。

また事前に予約をすれば時間外でも対応してくれるので、柔軟にサポートしてくれる可能性が高いといえます。

ただし司法書士事務所であるため借入先1カ所あたりの債務が140万円を超える場合には、対応できないので注意しましょう。

なお司法書士法人赤瀬事務所匿名で債務整理について問い合わせることも可能で、個人情報を伝えず相談したいという方にもおすすめです。

おすすめ4 弁護士法人サンク総合法律事務所

メリット
債務整理の実績が豊富
丁寧で親身な対応
デメリット
任意整理以外の費用の詳細を知るには問い合わせが必要
こんな人におすすめ!
分割払いで依頼したい方
匿名で相談したい方
相談料 無料
費用 【任意整理】
着手金:借入先1カ所につき5万5,000円〜
解決報酬:借入先1カ所につき1万1,000円〜
減額報酬:減額分の11%

※民事再生および自己破産の費用は要問い合わせ

分割払い
対応時間 平日9:30〜18:30(応相談)
※債務整理の相談受付は24h
対応エリア/拠点 全国/東京
住所 〒104-0032
東京都中央区八丁堀4-2-2 UUR京橋イーストビル2階

弁護士法人サンク総合法律事務所(旧樋口総合法律事務所)は東京都に事務所を構えており、債務整理の実績が豊富な弁護士が所属している弁護士事務所です。

アットホームな雰囲気が特徴であり、月に600件以上もの相談実績を誇ることから、人気と実力の高さが証明されています。

24時間365日、無料で電話相談することが可能なので、どんな方でも問い合わせやすいといえます。

また弁護士法人サンク総合法律事務所は、依頼者のプライバシーに配慮したきめ細やかな対応が特徴であり、匿名で債務整理することもできます

他にも着手金を分割払いできる点も魅力です。

通常着手金は、案件に取り掛かる前に支払いするケースがほとんどですが、弁護士法人サンク総合法律事務所は依頼主の経済状況を考慮してくれるのです。

なお平日の9:30~18:30が営業時間となっていますが、事情によっては夜間、休日でも対応可能です。

おすすめ5 司法書士法人みつ葉グループ

メリット
債務整理に特化したチームがある
大手の司法書士法人で安心感がある
デメリット
借入先1カ所の債権が140万円を超える場合には対応不可
裁判の代理人になれない
こんな人におすすめ!
大手の司法書士法人に依頼したい方
借入先1カ所あたり140万円以下の債務整理をしたい方
相談料 無料
費用 【任意整理】
着手金:借入先1カ所につき5万5,000円〜
基本報酬:借入先1カ所につき1万1,000円~
【民事再生(個人再生)】
基本報酬:33万円~
【自己破産】
基本報酬:33万円~
分割払い
対応時間 9:00〜18:00
(土日・祝日・年末年始を除く)
※債務整理の相談受付は24h
対応エリア/拠点 全国/東京・札幌・大阪・広島・福岡・那覇
住所 〒105-0001
東京都港区虎ノ門5-12-11 NCOメトロ神谷町4階・5階(総合受付4階)

司法書士法人みつ葉グループは東京、札幌、大阪、広島、福岡、那覇の6拠点にオフィスを構え、全国の法律問題を取り扱っている大手の司法書士法人です。

司法書士業の他にも、行政書士業や土地家屋調査士業、不動産仲介業などを運営しており、その組織力を活かして、あらゆるジャンルの専門家と連携をしながら、さまざまな分野の法律問題に対応できる点が強みといえるでしょう。

債務整理を専門に扱う専属チームが設置されており、相談実績は累計2万8,000件以上に及びます

専門性の高いプロフェッショナルにサポートしてもらえるため、大変安心感があるといえますね。

ただし借入先1カ所あたりの債権額が140万円を超える場合には、依頼ができないので注意しましょう。

全国どこからでも無料で相談ができますよ。

おすすめ6 弁護士法人ユア・エース

弁護士法人ユア・エース
メリット
債務整理に特化したチームがある
メディアの出演実績が多い
デメリット
着手金が少し高め
こんな人におすすめ!
迅速な対応を重視する方
分割払いで依頼したい方
相談料 無料
費用 着手金:借入先1カ所につき5万5,000円~
解決報酬:1万1,000円~
減額報酬:減額分の11%
過払い金報酬:回収額の22%
(訴訟の場合は27.5%)
分割払い
対応時間 平日9:00〜18:00
(フリーダイヤルは土日・祝日・年末年始も24h受付)
※債務整理の相談受付は24h
対応エリア/拠点 全国/東京・福岡
住所 〒103-0012
東京都中央区日本橋堀留町2-3-14 堀留THビル10階

弁護士法人ユア・エースは東京と福岡にオフィスを構えており、専門性の高い弁護士が多く在籍している弁護士事務所です。

案件ごとに専門チームが設けられており、迅速な対応を実現しています。

さまざまな法律問題を扱っていますが、特に債務整理に関する案件に強く、これまでの相談実績は17万件を超えます。

また代表である正木絢生弁護士が積極的にメディア活動を行っている点も特徴といえるでしょう。

相談料や初期費用は無料で、報酬や費用の分割払いにも対応してくれるので、まとまったお金が用意できない方でも安心して依頼できますよ。

お問い合わせフォームからであれば、24時間365日いつでも受け付けています。

おすすめ7 弁護士法人つちぐり法律事務所

メリット
20年以上のキャリアを持つベテラン弁護士が運営
デメリット
公式サイトに掲載されている事務所の情報が比較的少ない
こんな人におすすめ!
親身に対応してくれる事務所に依頼したい方
相談料 債務整理専用の電話窓口であれば無料
費用 【任意整理】
着手金:5万5,000円〜
報酬:1万1,000円〜
減額報酬:減額分の11%
【民事再生(個人再生)】
着手金:33万円〜
報酬金:22万円〜(住宅ローンありの場合は33万円〜)
【自己破産】
着手金:33万円〜
報酬金:22万円〜
分割払い 非公開
対応時間 平日9:00〜19:00
※債務整理の相談受付は24h
対応エリア/拠点 非公開/東京
住所 〒160-0004
東京都新宿区四谷4-7-5 白川ビル4階

弁護士法人つちぐり法律事務所は2018年に設立、2021年に法人化された比較的新しい弁護士事務所で、東京都にオフィスを構えています。

代表の福島晃弁護士は20年以上のキャリアを誇るベテラン弁護士であり、依頼主一人ひとりの問題に真摯(しんし)に対応してくれます。

離婚トラブルや遺言・相続問題、交通事故など、さまざまな法律問題を扱っていますが、特に債務整理に注力しており、専用の電話相談窓口が設けられています

事務所の場所は東京メトロ(丸ノ内線)四谷三丁目駅から徒歩5分、新宿御苑前駅から徒歩7分で、駅からも近くアクセスしやすいといえるでしょう。

費用は依頼内容によって異なるケースがあるため、無料の相談窓口から気軽に問い合わせてみましょう。

おすすめ8 弁護士法人イージス法律事務所

メリット
専属担当者が徹底的にサポートしてくれる
費用が細かく提示されている
デメリット
事務所の規模は大きくない
こんな人におすすめ!
同じ担当者に全ての手続きを任せたい方
相談料 無料
費用 【任意整理】
着手金:借入先1カ所につき4万4,000円~
報酬:1万1,000円~
減額報酬:減額分の11%
【民事再生(個人再生)】
着手金:33万円〜
報酬:22万円(住宅ローンありの場合は33万円)
【自己破産】
着手金:33万円〜
報酬:22万円(同時廃止事件)、33万円(管財事件)
分割払い 着手金の場合相談可能
対応時間 平日9:00〜19:00
(土日・祝祭日を除く)
※債務整理の相談受付は24h
対応エリア/拠点 全国/東京
住所 〒104-0061
東京都中央区銀座6-2-1 Daiwa銀座ビル3F

弁護士法人イージス法律事務所は銀座にオフィスを構えており、さまざまな法律問題に対応している法律事務所です。

専属の弁護士が最初から最後まで担当してくれるため、丁寧な対応が期待できるでしょう。

また弁護士法人イージス法律事務所の公式サイトでは実費や出張費などを含む費用が全て提示してある点も魅力といえます。

大体どれくらいの費用がかかるのかを事前に把握した状態で依頼できるので安心ですよね。

平日の9:00~19:00であれば、電話で気軽に問い合わせることができますよ。

おすすめ9 弁護士法人・響

メリット
基本的に専任の弁護士が担当
メディアの出演実績が多い
デメリット
着手金が少し高め
こんな人におすすめ!
規模の大きい法律事務所に依頼したい方
相談料 無料
費用 着手金:5万5,000~
解決報酬:1万1,000~
減額報酬:減額分の11%
分割払い
対応時間 平日9:00〜18:00
(祝日・年末年始を除く)
※債務整理の相談受付は24h
対応エリア/拠点 全国/東京(3拠点)、大阪、福岡、那覇
住所 〒169-0074
東京都新宿区北新宿2-21-1 新宿フロントタワー14階

弁護士法人・響は響グループが運営している弁護士事務所で、東京3拠点と大阪、福岡、那覇に事務所を構えています。

響グループでは弁護士法人の他に、税理士、社労士、行政書士、調査会社などの会社を運営しており、必要に応じて各分野の専門家が連携して多角的に問題解決に向けて取り組みます

依頼主に寄り添った解決を目標とし、基本的には1人の弁護士とスタッフが専任でサポートしてくれる点も魅力です。

また弁護士法人・響は法律についての情報を1人でも多くの人に届けるため、テレビや雑誌などのメディアの活動を積極的に行っています。

なお問い合わせは24時間365日、全国から行うことが可能で、債務整理専用の電話窓口も設けられていますよ。

おすすめ10 ベリーベスト法律事務所

メリット
日本全国にオフィスがある
実績が豊富
デメリット
担当者が一人でない可能性がある
こんな人におすすめ!
規模の大きい法律事務所に依頼したい方
相談料 無料
費用 【任意整理】
解決報酬:借入先1カ所につき2万2,000円~
成功報酬:減額分の11%
事務手数料:1案件につき4万4,000円
【民事再生(個人再生)】
基本報酬:49万5,000円
(住宅ローンありの場合は60万5,000円)
成功報酬:0円
事務手数料:4万4,000円
【自己破産】
基本報酬:38万5,000円(同時廃止事件)
49万5,000円(管財事件)
成功報酬:0円
事務手数料:4万4,000円
分割払い
対応時間 平日9:30〜21:00
土日・祝9:30〜18:00
※債務整理の相談受付は24h
対応エリア/拠点 全国/国内61拠点、海外2拠点(2022年6月現在)
住所 〒106-0032
東京都港区六本木一丁目8番7号 MFPR六本木麻布台ビル11階

ベリーベスト法律事務所は国内に61拠点、海外に2拠点を構える大規模な法律事務所です。全国に340人以上の実績豊富な弁護士が所属しており、債務整理以外にも幅広い法律問題に対応しています。

弁護士の他にも税理士、社会保険労務士、弁理士、司法書士、行政書士などの専門家が在籍しており、悩みに応じて適切な専門家からのサポートを受けることも可能です。

24時間365日いつでもお問い合わせフォームから相談できるので、気軽に確認してみましょう。

おすすめ11 司法書士法人みどり法務事務所

メリット
月の相談件数が約500件と実績が豊富
借金問題の解決に強い
デメリット
借入先1カ所の債権が140万円を超える場合には対応不可
裁判の代理人になれない
こんな人におすすめ!
借入先1カ所あたり140万円以下の債務を整理したい方
相談料 無料
費用 【任意整理】
要問い合わせ
【民事再生(個人再生)】
着手金:11万円
その他費用:要問い合わせ
【自己破産】
着手金:11万円
その他費用:要問い合わせ
分割払い 非公開
対応時間 9:00〜19:00
(土日・祝日も対応)
※債務整理の相談受付は24h
対応エリア/拠点 全国/東京、札幌、名古屋、高知、松山、岡山、広島、熊本
住所 〒102-0074
東京都千代田区九段南2-2-3 九段プラザビル8F

司法書士法人みどり法務事務所は、月に約500件、年間で約6,000件もの相談件数を誇る実績豊富な司法書士事務所です。

事務所は東京、札幌、名古屋、高知、松山、岡山、広島、熊本と8拠点もあり、全国の借金問題に対応しています。

また司法書士法人みどり法務事務所では忙しい方や遠方に住んでいる方のことを考慮し、手続きに必要な来所を1回のみとしています。

万が一けがや病気で来所が難しい場合には、無料で出張相談もしてくれるので、良心的といえますね。

ただし借入先1社あたりの借金が140万円を超える場合、債務整理を行うことができないので注意しましょう。

メモ
司法書士は弁護士に比べ携われる業務が限られており、借入先1カ所あたりの借金が140万円を超える場合、債務整理を行うことができません。また弁護士とは異なり、裁判の代理人になれないため、裁判所の手続きは債務者本人が行う必要があります。

土日や祝日でも9:00~19:00であれば通話料無料で電話相談が可能であり、メールでは24時間いつでも問い合わせできますよ。

6.債務整理に関してよくある質問

債務整理をしたために会社を解雇されるリスクはあるのかな?
債務整理をした事実は戸籍に載るの?

債務整理に対して、このような不安や疑問を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでこの章では債務整理に関してよくある質問にお答えしていきます。

お金のプロ
不安を解消しておけば、安心して債務整理ができるでしょう。

Q1.年金が受給できなくなる?

債務整理をしたら退職後受給する予定の年金を受け取れなくなるの?

債務整理をしても「厚生年金」や「国民年金」といった公的年金であれば受給可能です。

民事執行法という法律により、厚生年金や国民年金は「差し押さえ禁止財産」に定められているため、債務整理によって差し押さえられる心配はありません

差し押さえ禁止財産とは
民事執行法第152条により差し押さえが禁止されている債権と、民事執行法第131条により差し押さえが禁止されている動産のことです。

ただし任意で加入する私的年金(個人年金、企業年金など)の場合には差し押さえ対象の財産となるため、自己破産を行うと受給できなくなる可能性が高いといえます。

Q2.会社を解雇される?

債務整理をしたら今の会社を辞めないといけないの?

債務整理をすると会社に知られてしまい、解雇されるのではないかと心配している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし原則として企業は債務整理を理由に社員を辞めさせることはできません

労働基準法や労働契約法などにより、不当解雇にあたることが理由です。

債務整理をしたからといって、現在の仕事を辞める必要はありませんよ。

お金のプロ
ただし会社に知られてしまう可能性は少なからずあるため、どうしても知られたくない方は弁護士・司法書士に事前に相談しておきましょう。

Q3.戸籍や住民票に記録が残る?

債務整理をした事実が戸籍や住民票などに記載されないか心配だな……。

このように思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論からいってしまえば、債務整理を行った事実が戸籍や住民票に記載されることはないので安心してください。

債務整理をすると一定期間、信用情報機関に事故情報が登録されたり、民事再生や自己破産の場合には官報に債務整理した事実が掲載されたりしますが、戸籍には一切影響がありません

Q4.同居家族の財産もなくなる?

自己破産をした場合、家族の財産も全て回収されるのかな?

このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

原則として債務者本人でなく家族が所有している財産を回収されることはありません

自己破産において回収されるのは、破産者の財産のみです。

たとえ同居している家族であったとしても、基本的に影響はありません。

ただし家族が債務の保証人である場合には注意が必要です。

自己破産によって本人の債務の支払い義務は免責されますが、保証人の支払い義務は免責されないため、保証人が代わりに返済することになるのです。

そのため家族が保証人となる場合にはできるだけ任意整理や特定調停を選び、個人再生や自己破産をせざるを得ない場合には保証人になっている家族と一緒に手続きをする必要があります。

お金のプロ
家族に迷惑がかからないように債務整理したい旨を弁護士や司法書士に相談しておくことも重要です。

Q5.賃貸住宅に住み続けられない?

債務整理をしたら、今住んでいるアパートから引っ越さないといけないの?

このように賃貸契約に影響はないのかが気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論からいうと、債務整理をした後も住んでいる賃貸住宅に住み続けることは可能です。

不動産管理会社や賃貸人は信用情報機関に加盟していないため、事故情報が知られる可能性は低いといえます。

また仮に債務整理をした事実を知っていたとしても、債務整理以前に賃貸契約をしている場合には、債務整理を理由に賃貸契約を解除することはできません

ただし、新たに賃貸借契約を結ぶとき、例外的に影響があるケースもあるため注意が必要です。

メモ
ジャックスやオリコなどの信販系の賃料保証会社を利用する場合には、信用情報機関の情報が知られている可能性が高く、契約自体ができない場合があります。

なお家賃を滞納している場合には、債務整理とは関係なく賃貸契約の解除を迫られる可能性があるので注意しましょう。

7.まとめ

借金返済で苦しい状況を改善する策として債務整理という方法があります。

任意整理、民事再生、自己破産、特定調停の4種類があり、借金を減額・免除できる半面デメリットも存在しています

方法によってメリット・デメリットは異なるため、それぞれの手続きの内容やリスクなど確認したうえで、ご自身にとって適している方法を選ぶことが重要だといえるでしょう。

ただしデメリットがあるからといって債務整理を行わず債務の返済が滞ると、返済額がさらに増えたり、財産を差し押さえられたりとさまざまなリスクが生じるため注意が必要です。

そのため借金の返済が滞る恐れのある方は、生活に影響が出る前にできるだけ早く適切な方法で債務整理をしましょう

弁護士や司法書士にご自身の状況を相談すれば、状況に応じてデメリットが少なく、最適な方法でサポートしてくれる可能性が高いといえますよ。

手続きを依頼する際には債務整理に関する案件を得意としており、実績のある弁護士・司法書士事務所を選ぶと良いでしょう。

無料で相談できる弁護士・司法書士事務所も多いため、まずは気軽に問い合わせてみることをおすすめします。

お金のプロ
以下の事務所であれば、債務整理の経験が豊富な弁護士・司法書士に相談できます。

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