最近よく聞くロボアドバイザーの一つウェルスナビが気になっているものの、
「ウェルスナビって本当に儲かる投資なの……?」
「私でもウェルスナビで儲けを出すことができるのかな……」
と疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
結論からいえばウェルスナビは投資の知識がない方にこそおすすめしたい投資方法です。
預かり資産が6,500億円を達成(2022年3月25日時点)、利用者も33万人を突破(2022年3月31日時点)しています。
非常に多くの方が利用しているサービスですから安心して利用できますよね。
また手軽に利用できるのもうれしいポイントです。
口座の開設はスマホから無料で申し込むことができ最短3分で完了してしまいます。
1.ウェルスナビは最も利用者数の多いロボアドバイザー
ウェルスナビはロボアドバイザー投資と呼ばれるサービスの一種です。
ロボアド投資を利用すると、独自のアルゴリズムによって全自動であなたの資産を運用し、投資を行ってくれます。
数あるロボアド投資の中でも、預かり資産6,500億円を達成(2022年3月25日時点)し、運用者数が1位(※)と発表されているウェルスナビはロボアド業界では最大手のサービスといって良いでしょう。
この記事ではウェルスナビを徹底解剖し、メリットやデメリットを明らかにしていきます。
※一般社団法人日本投資顧問業協会「契約資産状況(最新版)(2023年3月末現在)『ラップ業務』『投資一任業』」を基にネット専業業者を比較
ウエルスアドバイザー社調べ(2023年6月時点)
2.ウェルスナビの運用実績
ウェルスナビは2016年のサービス開始以来、好調な運用成績を残しています。
ウェルスナビの投資プラン別の運用成績を確認してみましょう。
ウェルスナビではリスクが最も低いプラン(リスク許容度1)からリスクが最も高いプラン(リスク許容度5)まで5つのプランが用意されています。
どのような金融商品をどの程度持つか、という投資の組み合わせと商品の割合は一般的に「ポートフォリオ」と呼ばれます。
ウェルスナビの公式サイトによればそれぞれのプランの4年間の運用実績は、円建てとドル建てで次のようになっています。
円建てなら100万円を預け入れていたとすると、リスク許容度1のプランであれば13.4万円の利益が出て資産は113.4万円に、リスク許容度5のプランであれば27.3万円の利益が出て資産は127.3万円になっている計算となります。
ドル建てなら例えば100万円を預け入れていたとすると、リスク許容度1のプランであれば17.7万円の利益が出て資産は117.7万円に、リスク許容度5のプランであればなんと32.2万円もの利益が出て資産は132.2万円になっている計算となります。
円建ての場合、年利回りは平均して、リスク許容度1の場合は3.1937%、リスク許容度3の場合は5.183%、リスク許容度5の場合は6.2202%となります。
他方、2020年1月30日時点で日経平均株価の配当利回りは2.10%となっています。
ウェルスナビを利用した方が日経平均株価よりもはるかに大きなリターンが得られていることがわかります。
3.【他の投資方法と比較】ウェルスナビは儲かるの?
ウェルスナビがユーザーの利益になっていることは事実ですが、他の投資手法と比べて優秀な実績を出しているといえるのでしょうか。
結論からいってしまえば、単純に多くの儲けを出したいのなら、ウェルスナビは必ずしもおすすめできる投資方法ではありません。
ウェルスナビと他の投資手法を比較してみましょう。
ウェルスナビは他の投資手法と比較すると、ミドルリスク・ミドルリターンの投資といえるでしょう。
より詳しくご説明していきます。
3-1.FX・株式投資と比較
FXや株式投資と比べると、ウェルスナビで得られるかもしれない利益は大きくありません。
投資スキルがあるのならFXや株式投資をした方が大きな儲けを得られる可能性があります。
FX投資や株式の信用取引の場合、ハイリスク・ハイリターンの取引を行うことができるため20%や30%の利回りも夢ではありません。
一方、ウェルスナビでは信用取引は行っておらず、ハイリスク・ハイリターンの取引をすることはありません。
ウェルスナビで最もリスクの高い投資プランを選んだとしても20%の利回りが実現することはほぼありえないでしょう。
投資には高度な知識が要求され、経験者であっても失敗してしまうことが少なくありません。
しかしウェルスナビを利用すれば、知識がなくても簡単に投資ができ、リスクを抑えて堅実に資産運用することが可能です。
3-2.iDeCo・つみたてNISAと比較
ウェルスナビは大きな儲けを出すタイプの投資ではなく、リスクを抑えながら長期な利益を積み重ねていくタイプの投資です。
ウェルスナビと似たような方針で運用されているサービスに、個人型確定拠出年金(iDeCo)とつみたてNISAがあります。
ウェルスナビ、iDeCo、つみたてNISAはリスクを抑えて資産を形成することに主眼を置いたサービスであるという点で共通しています。
ただしiDeCoとつみたてNISAには大きなデメリットがあります。
iDeCoで積み立てた資産は基本的に60歳になるまで引き出すことができません。
また、つみたてNISAでは年間40万円を超える金額を積み立てることはできません。
一方、ウェルスナビに預け入れた資産はいつでも必要な時に引き出せ、積立額の上限もありません。
また、iDeCoやつみたてNISAはある程度の投資の知識が必要ですが、ウェルスナビは手軽に、事前に知識を身につける必要なく始められるのもうれしいポイントですよね。
預金口座に資産を眠らせておくことは非常にもったいない可能性がありますよ。
4.利回り好調ウェルスナビのメリット・デメリットと使うべき人
ウェルスナビで投資するメリットとデメリットを順に確認していき、ウェルスナビを本当に使うべきなのはどういう方かご説明します。
4-1.ウェルスナビのメリット
ウェルスナビの代表的なメリットは以下の4点です。
- メリット1 知識がなくても投資を始められる
- メリット2 投資対象が幅広いため、リスクを分散できる
- メリット3 自動積立を利用すれば手間をかけず効率的に資産を形成できる
- メリット4 自動的に税金対策をしてくれる
- メリット5 キャンペーンが豊富!
それぞれのメリットについて具体的にご説明していきます。
メリット1 知識がなくても投資を始められる
ウェルスナビは知識や投資スキルが必要とされない手軽なロボアド投資です。
一般的に株やFXへの投資は、高度な知識やスキルが要求されるため手軽に始めることが難しい資産運用でした。
しかしウェルスナビは投資に関する知識をまったく持っていなくても問題なく始めることができます。
メリット2 投資対象が幅広いため、リスクを分散できる
ウェルスナビは多様な金融商品に投資をするので、リスクを分散することができます。
- ・米国株
- ・日欧株
- ・新興国株
- ・米国債券
- ・物価連動債
- ・金
- ・不動産
ウェルスナビでは米国債や金など投資初心者でも始めやすい金融商品に加え、知識がある上級者でなければ投資できないような海外株に投資ができます。
簡単に地域的にも分散した多様な金融商品に投資ができるウェルスナビを利用することで、リスクを軽減した投資を実現できます。
資産は現金、株式、不動産などのさまざまな形で保持することができます。
ただ、資産を一つの形で持っているとリスクを負うことになってしまいます。
円や地価の大暴落など、その資産を脅かす事態が起こらないとはいいきれないからです。
リスクを分散するためには、資産を多様な形に分けて持っておく必要があります。
メリット3 自動積立を利用すれば手間をかけず効率的に資産を形成できる
ウェルスナビの自動積立機能を使えば手間をかけずに積立投資を続け、コツコツと資産を形成することができます。
自動積立コースを活用すれば入金の手間が省けますし、引き落としの手数料もかかりません。
ウェルスナビでは4つの自動積立コースを提供しています。
- ・月1回定額
- ・月5回定額
- ・複数回定額
- ・カスタム
自分に合ったコースを選べば、1万円から積立を始めることができます。
積立投資には時間的なリスクを軽減するというメリットもあります。
好景気と不景気を繰り返す経済状況の中で短期的なリターンを求めようとするとどうしてもリスクがつきまといます。
しかし、長期的にコツコツと投資を続けることで時間的にリスクを分散することができます。
この投資方法はドル・コスト平均法と呼ばれます。
大きな視野で見れば世界経済は成長を続けているため、短期的な損失に惑わされることなく投資を継続すれば、利益が出る可能性は高くなります。
メリット4 自動的に税金対策をしてくれる
ウェルスナビは支払うべき税金の額が最小限になるよう自動的に調整して投資を行ってくれます。
ウェルスナビでは主に税金の支払いが4000円を超える場合、自動的に税金対策をしてくれます。
具体的には、税金の支払いは利益に対して発生するため、マイナスが出ている銘柄を売って損失を確定させ、利益と相殺してくれます。
売却と同時に同じ銘柄を買い戻すことでポートフォリオは維持しながら税金の支払いを繰り延べてくれます。
こうした操作をウェルスナビでは税金自動最適化機能(DeTAX)という税負担を自動で最適化する機能によって自動的に行ってくれるため、支払うべき税金を最小限に抑えることができます。
メリット5 キャンペーンが豊富!
ウェルスナビではさまざまなお得なキャンペーンも開催されています。
時期によってお得なキャンペーンが開催されているので公式サイトを確認してみましょう。
4-2.ウェルスナビのデメリット
リターンを期待できる投資を手軽に行えるウェルスナビですが、デメリットもあります。
- デメリット1 リスクの大きい投資ができない
- デメリット2 短期的な利益は見込めない
- デメリット3 手数料がかかる
以上のデメリットについて具体的に解説していきます。
デメリット1 リスクの大きい投資ができない
ウェルスナビでは、リスクが大きく巨額の利益が見込めるような投資はできません。
「長期・積立・分散」を柱として運用されているウェルスナビは長期的に安定した利益を出すという投資方針を打ち出しています。
大きな利益を出すことができるリスクの大きい投資がしたい場合、ウェルスナビはおすすめできません。
デメリット2 短期的な利益は見込めない
ウェルスナビはすぐに利益を得たい方にもおすすめできません。
ウェルスナビは少なくとも10年以上の長期的な視野で資産を運用することを前提にしたサービスです。
すぐに利益を手にしたいという方は他の投資手法を検討すると良いでしょう。
デメリット3 手数料がかかる
ウェルスナビを利用すると、預かり資産の1%(現金部分を除く、年率・税込1.1%)、3000万円を超える部分は0.5%(現金部分を除く、年率・税込0.55%)の手数料を支払うことになります。
手数料は毎月口座から引き落とされる仕組みになっています。
ロボアド投資としては平均的な手数料ですが、この費用をデメリットと感じられる方もいらっしゃるでしょう。
ただし、自分で投資をすることのリスクや手間を考えればウェルスナビの手数料は大きな出費ではありません。
資産を眠らせておくより手数料を支払ってでもウェルスナビを利用した方が、利益を上げる可能性があるでしょう。
4-3.ウェルスナビは投資初心者にもおすすめできる
結論からいえば、ウェルスナビは投資を自力で成功させられるためのスキル、知識、時間がある方はウェルスナビを使う必要はないでしょう。
ただ、自分で投資をすること、投資の勉強を一から始めることは負担が大きいと感じている方にはウェルスナビは打って付けの投資方法です。
充実した機能を駆使して自動的に資産運用をしてくれるウェルスナビを利用すれば、リスクを抑えながらリターンを期待する投資を誰でも手軽に始めることができますよ。
5.ウェルスナビと他のロボアドサービスを比較
ウェルスナビは他のロボアドサービスと比べても遜色のない実績を持つ、バランスの取れたロボアドです。
ここではTHEO、FOLIO、LINEスマート投資を取り上げ、ウェルスナビとの違いやそれぞれの特色を見ていきます。
まずはそれぞれの基本情報を表で確認してみましょう。
ウェルスナビ | THEO | FOLIO | LINE | |
---|---|---|---|---|
日本投資者保護基金 | 加入 | 加入 | 加入 | 加入 |
最低投資額 | 1万円 | 1万円 | 1万円 | 500円 |
手数料 | 手数料は預かり資産の1%(現金部分を除く、年率・税込1.1%) 3000万円を超える部分は0.5%(現金部分を除く、年率・税込0.55%) |
0.715~1.100% | 0.5%(テーマ投資の場合) | 1% |
自動積立機能 | あり | あり | あり | あり |
どのロボアドもしっかりと日本投資者保護基金に加入しているため、安心して資産を預けることができます。
証券会社は金融商品取引法によって日本投資者保護基金への加入が義務付けられています。
これから各ロボアドの特徴をご説明していきますが、どのサービスが自分に合っているかわからないという方は多くの利用者に選ばれているウェルスナビを選ぶのがおすすめです。
利用者数No.1のロボアドバイザー(※)であるウェルスナビは、知識がない人でも安心して資産運用ができるように設計されています。
※一般社団法人日本投資顧問業協会「契約資産状況(最新版)(2023年3月末現在)『ラップ業務』『投資一任業』」を基にネット専業業者を比較
ウエルスアドバイザー社調べ(2023年6月時点)
5-1.THEOの特徴
THEOの特徴は手数料割引にあります。
基本となる運用手数料は1%ですが、THEOには「THEO Color Palette」という手数料が割引される制度があります。
毎月積立投資をしている利用者は運用金額に応じて手数料が最大0.715%にまで割引されます。
この割引制度を最大限活用すれば、THEOは業界でもトップレベルの安値で利用できるロボアドです。
THEOを活用すれば費用を節約して積立投資を続けることができますね。
5-2.FOLIOの特徴
FOLIOの特色は、資産を一括で預けてロボアドに運用してもらう「おまかせ投資」だけでなく「テーマ投資」という独自のサービスを利用することができる点にあります。
テーマ投資とは「コスプレ」、「京都」、「ペットと暮らす」などの用意されたテーマの中から気になるテーマを選んで投資するというサービスです。
「興味を持っている分野に投資してみたいけれど、知識がなくてどう投資したら良いかわからない」という方はぜひFOLIOの提供しているテーマを確認してみると良いでしょう。
あなたが投資してみたい分野を見つけられるかもしれません。
5-3.LINEスマート投資の特徴
LINEスマート投資の特徴は手軽さにあります。
LINE証券がFOLIOと提携しているLINEスマート投資を利用すると、普段から使っているLINEのアプリから簡単に投資を始めることができます。
LINEのアプリの中にある「ワンコイン投資」というサービスにアクセスすれば、スマホで手軽に週500円の積立投資を始められます。
6.ウェルスナビの評判は?
利用者からもウェルスナビは高評価を得ています。
公式ホームページには好評の声が多く寄せられています。
- ・相場の変動に一喜一憂せず、ゆっくり安心して投資できます。
30代・男性・会社員 - ・これまでどう投資しようか迷っていましたが、何も考えなくてよくなりました。
30代・女性・会社員 - ・入金からETF(上場投資信託)購入までのリードタイムが短いのが嬉しいです。
30代・男性・会社役員 - ・アプリから今の資産状況がすぐに確認できる点がよかったです。
30代・男性・会社員 - ・資産運用について考える機会が増えました。コラムやメルマガも非常に勉強になっている。
20代・男性・公務員 - ・長期運用を考えているのでここ1~2年使っての評価は控えたいのですが、将来が楽しみでなりません。
30代・男性・会社員
ウェルスナビがしっかりと利用者が満足できるサービスを提供していることがわかります。
7.ウェルスナビの使い方
スマホからでもパソコンからでもウェルスナビは簡単に始めることができます。
ホームページから個人情報を登録すると、口座を開設することができます。
入力が必要な個人情報は以下のとおりです。
- ・性別
- ・電話番号
- ・職業
- ・投資経験の有無
- ・出金時振込先口座
規約に同意のうえ、本人確認書類をアップロードすれば、2営業日ほどで口座開設を知らせる簡易書留を受け取ることができます。
簡易書留を受け取ったらマイページにログインし、運用プランを確定しましょう。
あとは入金をすれば自動的に資産運用が開始されます。
- ・三井住友銀行
- ・みずほ銀行
- ・三菱UFJ銀行
- ・住信SBIネット銀行
- ・ソニー銀行
- ・イオン銀行
- ・auじぶん銀行
資産運用は全て自動的に行われるため、一度口座を開設して資産を預ければもう何もする必要はありません。
気になったときに資産の状況をアプリで見て、どの程度の利益が出ているか確認すると良いでしょう。
8.まとめ
ウェルスナビは多くの方が利用している大手ロボアド投資サービスです。
ウェルスナビを利用すれば知識がなくても誰でも簡単に投資をすることができます。
せっかくの資産を眠らせておかず投資に活用してみましょう。
ウェルスナビはすぐに爆発的な利益を生むことはありませんが、リスクを抑えた堅実な投資をしてくれます。
まずは投資を始めてみることが、長期的に大きな資産を形成するための第一歩です。
「面倒だから……」、「知識がないから……」と投資を敬遠していた方もぜひウェルスナビを利用して投資を始めてみましょう。