このようにクレジットカードで経費を決済した際の仕訳の仕方や勘定科目が気になるという方もいらっしゃるでしょう。
クレジットカード決済時の仕訳方法や勘定科目は、現金で決済した場合と異なります。
またクレジットカードは、分割払いやポイントによる支払いなど多様な支払い方法があり、状況によって仕訳の仕方が違うため注意が必要です。
仕訳を間違えると決算や確定申告を正しく行えないため、クレジットカードの適切な仕訳方法を押さえておきましょう。
本記事ではクレジットカードで決済した際の仕訳方法や勘定科目、注意点などを分かりやすく解説します。
【クレジットカード決済の仕訳におすすめ!会計ソフト3選】
1.仕訳とは?クレジットカード決済時に知っておきたい基礎知識
仕訳とは、取引を「勘定科目」と呼ばれる見出しのような項目を使って分類し、記録することです。
事業者は経費を支払ったり、商品を販売したりといった取引が発生すると、仕訳を行って記帳しておく必要があります。
仕訳して記帳した仕訳帳をもとに決算・確定申告の書類を作成する必要があるためです。
なお仕訳をする際は取引を「借方」と「貸方」と呼ばれる二つの側面に分類します 。
例えば500円の商品が現金で購入された場合には、以下のように「現金が増えた」という原因を左側(借方)に「売り上げが発生した」という結果を右側(貸方)に仕訳します。
【借方・貸方の仕訳例】
2.クレジットカードで決済した際に使用する勘定科目
このようにクレジットカードで支払いをして、勘定科目が分からずお困りの方もいらっしゃるでしょう。
そこで本章ではクレジットカードで決済したことを仕訳する際に使用する勘定科目、以下の三つをご紹介します。
【クレジットカードで決済した際に使用する勘定科目】
2-1.未払金
事務用品や備品などの経費を事業用クレジットカードで支払い、債務が生じた場合には「未払金」の勘定科目を使用します。
「未払金」は営業活動以外で生じた債務を仕訳する際に使用する勘定科目です。
「未払金」を使用した実際の仕訳例はこちらでご紹介しています。
2-2.事業主借
事務用品や備品などの事業の経費を、プライベートのクレジットカードで支払った場合は勘定科目「事業主借」をと用いて仕訳します。
「事業主借」には事業の費用を事業主から借りているといった意味合いがあります。
プライベートのクレジットカード以外にも個人のお金から事業用の経費を支払った際には、「事業主借」を使用しましょう。
「事業主借」を使った仕訳の例はこちらで説明しているので参考にしてくださいね。
2-3.事業主貸
友人との食事代や生活費など、プライベートの支出を事業用クレジットカードで支払った場合には「事業主貸」の勘定科目を使います。
「事業主貸」には、事業のための費用を事業主に貸しているといった意味があります。
事業のお金を事業以外の支出に使ったり、事業用の銀行口座から個人用の口座へ振り込んだりした場合にも「事業主貸」の勘定科目を使用 しますよ。
「事業主貸」を使った実際の仕訳例はこちらをご参照ください。
3.白色申告者がクレジットカードで決済した際の仕訳方法
仕訳の方法は、確定申告を白色申告・青色申告のどちらで行うのかによって異なります。
白色申告を行う場合はそもそも仕訳する必要がありません。
白色申告の場合は簡単な「単式簿記(簡易簿記)」、青色申告の場合は専門知識が必要な「複式簿記」と呼ばれる方法で記帳するためです。
白色申告の方が行う単式簿記では取引を借方・貸方に分類せず、シンプルに現金の出入りがあったことを記載するだけで良いのです。
なお青色申告では10万円、55万円、65万円のいずれかの特別控除を受けられますが、10万円の控除を受ける場合にも単式簿記で記帳すれば良いとされています。
例えばクレジットカードで6月15日に包装紙を20,000円分購入した場合は以下のように記帳します。
【クレジットカードで包装紙を20,000円分購入した場合の単式簿記の記帳例】
日付 | 収入 | 支出 | 摘要 | ||
---|---|---|---|---|---|
〇〇年6月15日 | 消耗品費 | 20,000円 | 包装紙代 |
包装紙は消耗品に当たるため、勘定科目「消耗品費」として記載しましょう。
4.青色申告者がクレジットカードで決済した際の仕訳方法
青色申告で55万円、または65万円の特別控除を受ける方は複式簿記で記帳する必要があります 。
そのためクレジットカードで決済を行った際にも借方と貸方に分類して勘定科目を記載 しましょう。
4-1.事業用クレジットカードで経費を支払った場合
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
ここからは事業に関する支出を事業用クレジットカードで一括払い、分割払い、ポイントやマイルを使用して支払った場合の仕訳方法をご紹介します。
4-1-1.一括払いの場合
経費の支払いを事業用クレジットカードで一括決済したときには、「未払金」として仕訳を行いましょう。
例えば6月15日に事業用クレジットカードで消耗品を20,000円分購入し、7月27日にその代金が引き落とされたとします。
決済を行った時点では以下のように仕訳します。
【事業用クレジットカードで消耗品を20,000円分購入したときの仕訳例】
日付 | 借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
〇〇年6月15日 | 消耗品費 | 20,000円 | 未払金 | 20,000円 |
7月27日にクレジットカードの利用代金が引き落とされた時点では、以下のように仕訳を行います。
【事業用クレジットカードで購入した20,000円分の消耗品の代金が引き落とされたときの仕訳例】
日付 | 借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
〇〇年7月27日 | 未払金 | 20,000円 | 普通預金 | 20,000円 |
4-1-2.分割払いの場合
事業用クレジットカードで経費を分割払いしたときにも「未払金」の勘定科目を使用して仕訳を行います。
ただし分割払いしたクレジットカードの利用代金が引き落とされる際には、手数料が発生する点に注意しましょう。
分割払いの手数料については「支払手数料」という勘定科目を使用して仕訳します。
6月15日に事業用クレジットカードで消耗品60,000円分を6回払いで購入し、クレジットカードの利用代金の初回分が7月27日に引き落とされた例で仕訳方法を確認しましょう。
クレジットカードの決済を行ったら、以下のように仕訳を行います。
【事業用クレジットカードで消耗品60,000円分を分割払いで購入したときの仕訳例】
日付 | 借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
〇〇年6月15日 | 消耗品費 | 60,000円 | 未払金 | 60,000円 |
7月27日にクレジットカードの利用代金の初回分が引き落とされ、分割払いの手数料を支払ったら、以下のように仕訳します。
【事業用クレジットカードの分割払いで購入した代金の初回分が引き落とされたときの仕訳例】
日付 | 借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
〇〇年7月27日 | 未払金 | 10,000円 | 普通預金 | 11,000円 |
支払手数料 | 1,000円 |
4-1-3.ポイントやマイルを使用した場合
ポイントやマイルで経費を支払った場合には、仕訳を行う必要がありません。
ただし事業用クレジットカードの場合、ポイントやマイルを商品券に引き換えたり、キャッシュバックを行ったりすると収入が生じたと見なされるため、勘定科目「雑収入」を使って仕訳します 。
例えば6月15日に事業用クレジットカードのポイントを、20,000円の商品券に交換した場合は以下のように記帳します。
【事業用クレジットカードのポイントを20,000円の商品券に交換したときの仕訳例】
日付 | 借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
〇〇年6月15日 | 他社商品券 | 20,000円 | 雑収入 | 20,000円 |
なおポイントやマイルをキャッシュバックした場合には、借方勘定科目を「普通預金」または「現金」などにし、貸方勘定科目を「雑収入」として仕訳しますよ
6月15日に事業用クレジットカードのポイント20,000円分をキャッシュバックし、そのお金が口座に振り込まれた例を用いると、以下のように記帳します。
日付 | 借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
〇〇年6月15日 | 普通預金 | 20,000円 | 雑収入 | 20,000円 |
4-2.個人用クレジットカードで経費を支払った場合
プライベートで使っている個人用クレジットカードで経費を決済した際には、「事業主借」を使って仕訳を行いましょう。
例えば、6月15日に事業の会食費20,000円分を個人用クレジットカードで支払ったら以下のように仕訳します。
【個人用クレジットカードで会食費20,000円分を支払ったときの仕訳例】
日付 | 借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
〇〇年6月15日 | 接待交際費 | 20,000円 | 事業主借 | 20,000円 |
4-3.事業用クレジットカードでプライベートの支払いをした場合
事業用クレジットカードで、事業に関係のない生活費や飲食代など個人的な支払いを行った場合には「事業主貸」の勘定科目を使って記帳します。
なお事業用クレジットカードでプライベートの支払いを行った際には、決済した時点で仕訳を行う必要がありません。
クレジットカードの利用代金が引き落とされた時点で記帳を行いましょう 。
例えば6月15日に家族と行った外食の代金をビジネスカードで10,000円分支払い、利用代金が7月27日に引き落とされた場合、以下のように仕訳します。
【事業用クレジットカードでプライベート支払いを行い、利用代金が引き落とされた際の仕訳例】
日付 | 借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
〇〇年7月27日 | 事業主貸 | 10,000円 | 普通預金 | 10,000円 |
5.クレジットカードで経費を決済する際の注意点
このようにクレジットカードで経費を支払った場合の注意点が気になる方もいらっしゃるかもしれませんね。
事業に関する費用をクレジットカードで支払った際には、以下の三つの点に注意しましょう。
【クレジットカードで経費を決済する際の注意点】
注意点1 領収書が発行されない場合は利用明細書を保管する
クレジットカードで決済をした際には通常、領収書が発行されません。
クレジットカードの決済を行った時点ではまだ完全にお店にお金が支払われておらず、お店は代金を受け取ったことを証明する領収書を発行できないためです。
そのためクレジットカードで行った取引については、領収書の代わりに利用明細書を保管して会計処理を行いましょう。
注意点2 Web明細は定期的にダウンロードして保管する
多くのクレジットカード会社では、クレジットカードの利用明細をインターネット上で確認できるWeb明細で発行しています。
Web明細の閲覧やダウンロードには期限が設けられていることもあるため、定期的にダウンロードをして保管しておきましょう。
クレジットカードの利用明細を確認できないと取引を証明できる証拠がなくなるため、確定申告時にも正確な数字を把握できません。
注意点3 返金時は現金で支払われない
クレジットカードで決済した商品・サービスの代金を返金してもらう際には、現金で受け取ることはできません。
クレジットカードで決済を行った場合は、クレジットカード会社から後日お店に代金が支払われます。
決済を行った時点ではまだお店に商品・サービスの代金が入金されていないため、お店から購入者へすぐに返金することは不可能なのです。
キャンセルをしたクレジットカード決済の返金は、後日クレジットカード会社から購入者の口座に振り込まれることが一般的ですよ。
6.経費の支払いにおすすめのビジネスカード3選
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
経費の管理を楽にしたい方には、事業用に作られたビジネスカードの利用がおすすめです。
ビジネスカードは、個人用に作られた通常のクレジットカードの機能に加え事業者向けの機能が付いていたり利用可能額が高かったりといった特徴があります。
また個人用のクレジットカードで経費を支払っている場合、事業の費用とプライベートの支出を区分する必要があり、会計処理に手間がかかりますよね。
経費の支払いにビジネスカードを使えば、プライベートの支払いと区別する作業がないので一つ一つどれが経費か確認する必要もありません。
そこでこの章では事業者におすすめのビジネスカード3選をご紹介します。
【おすすめのビジネスカード3選】
カード名 | 年会費 (税込) |
ポイント 還元率 |
ポイントの用途 | キャッシング | 利用可能額 |
---|---|---|---|---|---|
三井住友カード ビジネスオーナーズ | 永年無料 | 0.5% | 利用代金の支払い、各種ギフト券・景品との交換、ANAマイルへの移行など | 可 | 最大500万円 |
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード | 永年無料 | 0.5% | 利用代金の支払い、各種ギフト券・景品との交換など | 可 | 個別設定 |
JCB Biz ONE | 永年無料 | 1.0% ※JCBプレモカード OkiDokiチャージに交換した場合 |
利用代金の支払い、Amazonでの支払い、ANAマイル・JALマイルへの移行、JCBプレモカード OkiDokiチャージへの交換など | 可 | 最大500万円 |
おすすめ1 三井住友カード ビジネスオーナーズ
発行会社 | 三井住友カード |
---|---|
年会費 | 無料 |
通常還元率 | 0.5% |
ポイントの用途 | 利用代金の支払い、各種ギフト券・景品との交換、ANAマイルへの移行など |
キャッシング | 可 |
利用可能額 | 最大500万円 |
従業員カード年会費 | 無料 |
ETC発行 | 無料 |
三井住友カード ビジネスオーナーズは三井住友カードが発行する年会費が永年無料の法人代表者・個人事業主向けビジネスカードです。
コストをかけず利用できるのにもかかわらず利用額200円につき1ポイントが付与されるため、持っていて損のないカードだといえるでしょう。
無料で従業員カードやETCカードを作ることも可能です。
また登記簿謄本と決算書なしで申し込める点もうれしいポイントです。
事業を始めて間もない事業主でも作りやすいといえますね。
審査に通れば利用可能額を500万円まで設定できる点や、支払方法が1回払い・分割払い・2回払い・ボーナス一括払い・リボ払いと多岐にわたる点も魅力です。
なお専用のスマートフォンアプリがあるため、経費の利用状況を簡単に把握できますよ。
おすすめ2 セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
発行会社 | 株式会社クレディセゾン |
---|---|
年会費 | 無料 |
通常還元率 | 0.5% |
ポイントの用途 | 利用代金の支払い、各種ギフト券・景品との交換など |
キャッシング | 可 |
利用可能額 | 個別設定 |
従業員カード年会費 | 無料 |
ETC発行 | 無料 |
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは株式会社クレディセゾンが発行する年会費が永年無料のビジネスカードです。
かかる費用は0円であるにもかかわらず、カードの利用で0.5%のポイントが貯まりますよ。
さらにクラウドワークスやマネーフォワード クラウドなどのビジネス向けWebサービスを使う際には、永久不滅のポイントが最大2%も還元されます。
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードを申し込む際には登記簿謄本や決済書を提出する必要がありません。
そのため事業を始めたばかりの個人事業主やフリーランス、副業の方でも作成可能なカードです。
なお支払方法には1回払い・2回払い・ボーナス(一括・2回)払い・リボ払いがありますよ。
おすすめ3 JCB Biz ONE
発行会社 | 株式会社ジェーシービー |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
通常還元率 | 1.0% ※JCBプレモカード OkiDokiチャージに交換した場合 |
ポイントの用途 | 利用代金の支払い、Amazonでの支払い、ANAマイル・JALマイルへの移行、JCBプレモカード OkiDokiチャージへの交換など |
キャッシング | 可 |
利用可能額 | 最高500万円 |
従業員カード年会費 | – |
ETC発行 | 無料 |
JCB Biz ONEは国内唯一の国際ブランドである「JCB」が発行するビジネス向けプロパーカードです。
会員数が1億5,000万人を超えるJCBのプロパーカードであるため、信頼性の高さは抜群だといえます。
年会費が永年無料の上、ポイントの還元率が高い点が特長といえるでしょう。
どこで使っても、利用額1,000円(税込)につきOki Dokiポイントが2ポイント付与されます。
なおAmazonやスターバックスなどの優待店で利用するとポイントが最大21倍になりますよ。
またJCB Biz ONEは会計ソフトの「freee」「弥生会計」などとの情報連携ができるため、仕訳処理の自動化を図れます。
さらにApple PayやGoogle Payといった電子マネーに設定することもできるので、使い勝手は抜群です。
JCB Biz ONEはコストをかけず、経費の支払いを行いたい事業者におすすめのカードです。
7.経費の管理を効率化できる!おすすめの会計ソフト3選
日々の会計処理は決して簡単ではなく、時間や手間を要しますよね。
経費の会計処理を効率化したい方は、会計ソフトを活用しましょう。
多くの会計ソフトは専門知識・経験がなくても使いやすいように作られています。
よく使われる勘定科目が初めから登録されていたり、自動で仕訳されたりするソフトもあるため、会計業務に自信のない方でも安心して利用できますよ。
【事業者におすすめの会計ソフト3選】
ブランド名 | ソフト名 | プラン | 初年度価格(税抜) | 2年目以降(税抜) | 無料期間 |
---|---|---|---|---|---|
freee | freee 確定申告 | スターター | 11,760円/年 (月額払い:1,480円) |
あり | |
スタンダード | 23,760円/年 (月額払い:2,680円) |
||||
プレミアム | 39,800円/年 | ||||
マネーフォワード | クラウド確定申告 | パーソナルミニ | 10,800円/年 (月額払い:1,280円) |
– | |
パーソナル | 15,360円/年 (月額払い:1,680円) |
1カ月間無料 | |||
パーソナルプラス | 35,760円/年 | – | |||
弥生会計 | やよいの白色申告 オンライン | フリープラン | 0円 | 0円 | ずっと無料 |
ベーシックプラン | 0円 | 11,500円/年 | 初年度無料 | ||
トータルプラン | 10,500円/年 | 21,000円/年 | – | ||
やよいの青色申告 オンライン | セルフプラン | 0円 | 10,300円/年 | 初年度無料 | |
ベーシックプラン | 0円 | 17,250円/年 | 初年度無料 | ||
トータルプラン | 15,000円/年 | 30,000円/年 | – |
おすすめ1 freee 確定申告
ソフト名 | プラン | 価格(税抜) | 無料期間 |
---|---|---|---|
freee 確定申告 | スターター | 11,760円/年 | あり |
スタンダード | 23,760円/年 | ||
プレミアム | 39,800円/年 |
freee 確定申告はクラウド会計ソフトのトラフィックシェアトップになったこともある*1個人向け会計ソフトです。
freee 確定申告は直感的に操作できて、簡単に会計処理を済ませられます。
クレジットカードの情報を登録すれば自動で明細を取り込んでくれる上、取得したデータにもとづき分析レポートが自動で作成されますよ。
会計処理を自動化できるだけでなく、手間をかけずに経営分析まで効率的に行えますよね。
スマホアプリで経費登録や電子申告ができたり、〇×の質問に答えるだけで確定申告書の作成ができたりする点もうれしいポイントです。
なおインボイス制度や改正後の電子帳簿保存法に対応した見積書や請求書の作成も簡単に行えますよ。
さらに月額払いに対応しているため、一度に支払う金額を抑えたい方にもおすすめです。
おすすめ2 マネーフォワード クラウド確定申告
ソフト名 | プラン | 価格(税抜) | 無料期間 |
---|---|---|---|
マネーフォワード クラウド確定申告 | パーソナルミニ | 10,800円/年 | 1カ月間無料 |
パーソナル | 15,360円/年 | ||
パーソナルプラス | 35,760円/年 |
マネーフォワード クラウド確定申告は、株式会社マネーフォワードによる提供で、ユーザーの満足度が高い個人向け会計ソフトです。
マネーフォワード クラウド確定申告では一部の機能が無料で提供されており、クレジットカードの明細を自動で取得してくれる他、確定申告書類の作成・提出、1会計年度50件までの仕訳登録などはずっと利用可能です。
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---|---|---|---|---|
やよいの白色申告 オンライン | フリープラン | 0円 | 0円 | ずっと無料 |
ベーシックプラン | 0円 | 11,500円/年 | 初年度無料 | |
トータルプラン | 10,500円/年 | 21,000円/年 | – | |
やよいの青色申告 オンライン | セルフプラン | 0円 | 10,300円/年 | 初年度無料 |
ベーシックプラン | 0円 | 17,250円/年 | 初年度無料 | |
トータルプラン | 15,000円/年 | 30,000円/年 | – |
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8.まとめ
経費をクレジットカードで支払った場合には、現金で決済したときとは異なる仕訳が必要です。
またクレジットカードは分割払い、ポイントでの支払いなど支払方法が多数あり、状況によって仕訳方法が異なります。
事業用クレジットカードで経費を支払った場合には、決済した時点で「未払金」が発生したことを記帳し、クレジットカードの利用代金が引き落とされた時点で「未払金」を消し込みます。
一括払いではなく、分割払いをした際には分割手数料を「支払手数料」として記帳する必要があるので注意しましょう。
なおクレジットカードの利用で貯まったポイントやマイルを経費の支払いに使った場合は、仕訳が不要です。
個人のクレジットカードで経費を支払った際には「事業主借」の勘定科目、プライベートの支払いを事業用クレジットカードで行った際には「事業主貸」の勘定科目で仕訳しますよ。
取引の状況に応じて勘定科目を選び、適切なタイミングでクレジットカード決済の仕訳を行いましょう。
【クレジットカード決済の仕訳におすすめ!会計ソフト3選】