初心者向けおすすめ会計ソフト6選!ソフトを選ぶコツや使い方も解説

従業員が経理の初心者なんだけど、どの会計ソフトを導入すれば良いんだろう?
初心者が使いやすい会計ソフトを選ぶには、どういったポイントを確認すれば良いの?

このように経理業務や会計業務の初心者に合った会計ソフトの導入を検討している方もいらっしゃるでしょう。

会計ソフトは製品によって機能や使いやすさ、サポート体制、費用などが異なります。

特に経験や知識の浅い方が会計ソフトを利用する場合には、操作のしやすさをはじめとするいくつかのポイントを押さえてソフトを選ぶことが重要です。

利用者のレベルに合っていないソフトを導入すると、かえって業務が複雑になったり費用が高くついたりする恐れがあるためです。

そこで本記事では初心者が会計ソフトを導入する際に押さえておきたい基礎知識やソフト選びのポイント、使い方などを解説します。

税理士
初心者におすすめの会計ソフト6選を5章以降でご紹介しているので参考にしてくださいね。

【初心者におすすめの会計ソフト3選】

会計ソフト 特長

スマートフォンアプリの操作性が抜群!
確定申告の書類作成から提出までスマホ一つで完結できる
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25年連続売り上げ1位!王道中の王道
簿記の知識がなくても取引入力から確定申告まで完結できる
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バックオフィス業務をサポートする関連サービスも充実
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この記事の監修税理士
監修税理士の税理士法人チェスター代表 福留正明
税理士法人チェスター代表
福留 正明
税理士・公認会計士・行政書士・登録政治資金監査人・ファイナンシャルプランナー。富裕層の資産税コンサルティングに強みを持つ税理士法人チェスターの代表社員。 相続税申告実績は税理士業界でもトップクラスの年間1,700件以上(累計9,000件以上)を取り扱う。相続税申告サービスやオーダーメイドの生前対策、相続税還付業務等を行う。 資産税関連書籍の執筆や各種メディアから取材実績多数有り。
税理士法人チェスターは、グループ総勢200名以上の税理士事務所です
「税理士が教えるお金の知識」(以降、本メディア)では一部、メーカーやサービス提供事業者から広告出稿をいただいておりますが、コンテンツの内容については本メディア独自に制作しており、情報の掲載有無やコンテンツ内容の最終意思決定に事業者は関与しません。
目次

1.初心者向け!会計ソフトの基礎知識

経理業務には会計ソフトが便利だと聞いたけど、会計ソフトがどんなものかよく分からない……。

このように会計ソフトについて、詳しくは知らないという方もいらっしゃるかもしれませんね。

会計ソフトは日々発生する経理・会計にまつわる作業を自動化し、業務の効率化をサポートしてくれるシステムです。

どれを選んでも一緒というわけではなく、種類や利用者の事業形態別に製品が提供されていることが一般的なので注意しましょう。

ご自身・会社に合っていない種類や事業形態のソフトを選んでしまうと、せっかく導入してもきちんと業務を効率化できない恐れがありますよ。

税理士
本章では会計ソフトを導入する前に知っておきたい基礎知識をご紹介します。

1-1.会計ソフトは2種類

会計ソフトには以下のように大きく分けて「クラウド型」と「インストール型」と呼ばれる二つの種類があります

【会計ソフトの種類】

会計ソフトの種類

クラウド型の会計ソフトは、経理・会計データをインターネットで保存しながら処理する製品であり、オンラインに接続できる環境があればどこでも利用できます。

対してインストール型はPCにインストールをして利用する製品であり、インターネット環境がなくてもデータの処理・保存が可能です。

クラウド型とインストール型の会計ソフトは、他にも以下のような違いがあります。

【クラウド型・インストール型会計ソフトの違い】

※横にスクロールできます
クラウド型 インストール型
インストールの必要 なし あり
使えるデバイス PC、スマホ、タブレットなど インストールしたPC
対応しているOS Windows、Macの両方で利用可能 ソフトによって異なる
支払い 月額払いまたは年額払い 一度購入すれば基本的に月々や年間の利用料はかからない
オフラインでの作業 できない できる
バージョンアップ 自動 手動
法令改正への対応 自動 手動
対応版のインストールが必要

クラウド型はオンライン環境であれば出先や移動中でも利用できる上、複数のデバイスで使用できたり、ソフトのバージョンが自動で更新されたりといった利点があります。

その半面買い切り型ではないので、使用している間は利用料が継続的にかかるのがデメリットといえるでしょう。

複数の端末で利用する予定の方や、場所を選ばず利用したいという方にはクラウド型の利用がおすすめです。

一方、インストール型は初期費用がクラウド型よりも高い傾向にありますが、オフラインで使用できるためシステム障害が起こりにくい、セキュリティー性が高い といったメリットがあります。

ただしインストールをした端末以外では使用できないため、複数人が利用する場合にはおすすめできません。

セキュリティーの観点からオフラインで操作したいという方はインストール型が向いているといえるでしょう。

税理士
経理・会計の初心者には導入コストが低く、法改正などがあった際に自動でバージョンが更新されるクラウド型がおすすめです。

1-2.会計ソフトは事業形態別に選ぶ

会計ソフトは通常、事業形態に応じて専用のソフトが販売されています。

大きく分けると「個人事業主向け」「法人向け」の2通りがあります

これは個人事業主と法人で、納める税金の種類や作成が必要な書類などが大きく異なるためだといえるでしょう。

個人事業主向けソフトと法人向けソフトは以下のような違いがあります。

【個人事業主向けソフトと法人向けソフトの違い】

※横にスクロールできます
特徴
個人事業主向けソフト ・個人事業主の確定申告に対応している
・フリーランスや副業の確定申告にも対応している
・法人の決算に必要な機能がないことが一般的
法人向けソフト ・法人の決算に必要な機能がある
・株主資本等変動計算書や注記表の作成に対応している
・中堅・上場企業に適した連携会計や内部統制などの機能があるソフトもある
税理士
事業形態に合っていない会計ソフトを導入してしまうと、行うべき税申告ができないので注意しましょう。

2.初心者必見!おすすめの会計ソフトの機能

初心者が活用すべき会計ソフトの機能って何だろう?

このように初心者におすすめの機能を知りたいという方もいらっしゃるでしょう。

初心者の場合 は以下のような機能を備えたソフトを選ぶことで、経理・会計業務を簡単に行えますよ。

【初心者におすすめの会計ソフトの便利な機能】

※横にスクロールできます
機能 機能の詳細
自動入力・仕訳機能 銀行口座やクレジットカードなどの利用明細などから取引データを自動で取得・仕訳する
スキャン・自動読み取り機能 専用のスキャナーやスマホのカメラなどで、領収書やレシートなどの取引データを自動で取得する
書類や帳票の作成機能 見積書や請求書、確定申告書、決算書などの書類、貸借対照表や損益計算書などの残高試算表、現金出納帳や仕訳帳などの帳簿を作成する
アップデート機能 法令改正に伴う変更やサービスの改善のためのアップデートを行う(クラウド型は自動、インストール型は手動で行われることが一般的)
バックアップ機能 会計ソフトで扱うデータをクラウド上やソフト内に保存することで、PCの故障・紛失などによるデータ消失時にもデータを復旧する
経営状況の分析機能 POSレジやクラウドソーシングなどと連携させて取得した売り上げデータや取引データをもとに経営状況の把握に役立つレポートを作成する

取引データの読み取りだけでなく、仕訳まで自動で行ってくれる会計ソフトであれば、専門的な知識がなくても簡単に会計処理ができますよ。

またスマホのカメラで領収書やレシートのデータをスキャンしてくれる機能を活用すれば、空き時間や外出先でも作業できるのでおすすめです。

税理士
本記事でご紹介しているfreee弥生マネーフォワードの会計ソフトにも以上の便利な機能が備わっています。

3.初心者が会計ソフトを利用するメリット

経理・会計業務に慣れていない人でも会計ソフトを使った方が良いのかな?
会計ソフトを使ったことがないんだけど、導入すべき?

このように初心者が会計ソフトを導入するとき、どういった利点があるのか気になるという方もいらっしゃるでしょう。

主に以下のようなメリットが挙げられます。

【初心者が会計ソフトを利用するメリット】

初心者が会計ソフトを利用するメリット

メリット1 簿記の知識がなくても経理・会計業務ができる

初心者向けの会計ソフトを導入すれば、簿記に関する専門知識がなくても簡単に経理・会計業務ができます

会計ソフトのなかには初心者向けにシンプルな設計になっていたり、補助機能が付いていたりするものが多くあります。

例えば本記事でご紹介している弥生の会計ソフトでは、取引を検索すると以下のように自動で「勘定科目」とその解説が表示されます。

【弥生の会計ソフトの操作画面】

弥生の会計ソフトの操作画面
勘定科目とは
お金の出入りについて記録を行う際に、どういった取引であるかを表す見出しのような項目です。確定申告・決算に必須である「貸借対照表」「損益計算書」などの作成時にも勘定科目を使用します。詳しくはこちらでご説明しています。

手作業で経理・会計業務をする場合、分からないことがあるたびに一つ一つ調べなければなりませんが、会計ソフトを使えば初心者でも簡単な操作で作業効率を上げられますよ。

税理士
経理・会計業務の初心者こそ、会計ソフトを取り入れるべきだといえるでしょう。

メリット2 記帳や仕訳を自動化できる

自動の取り込み機能や仕訳機能のある会計ソフトを導入すれば、時間のかかる日々の「記帳」の負担を大幅に減らすことができます

記帳とは
日々発生する売り上げや出費などのお金の収支について帳簿に記録することです。

多くの会計ソフトは、銀行口座やクレジットカードなどと連携してお金の出入りを自動で記録したり、レシートや領収書をスマホで撮影することで取引内容を自動で取り込んだりします。

データが自動で入力・仕訳されれば、手動でデータを打ち込んだり、紙のレシートや領収書を仕訳したりする手間をなくせますよ。

税理士
さらに帳簿付けが自動化すると人為的なミスが発生しないため、会計の知識がなくても的確な会計処理ができるのです。

メリット3 確定申告書・決算書を簡単に作成できる

会計ソフトを使えば、手間のかかる確定申告書・決算書の作成を簡単にできる点もメリットの一つです。

手作業で確定申告書や決算書を作成する場合、複雑な計算をしなければならず、簿記の経験が浅い方には難しい作業だといえるでしょう。

しかし会計ソフトを利用すれば、登録されているデータから確定申告書や決算書を簡単なステップで作成できます。

画面の案内に沿って必要な記載項目を入力するだけなので、確定申告・決算が初めてでも安心ですよ。

また多くの会計ソフトでは「 e-Tax」に対応しており、オンラインでそのまま電子申告をすることも可能です。

e-Tax(国税電子申告・納税システム)とは
国税にまつわる申告や届け出の申請、納税などの行政手続きをインターネットで行える、国税庁運営のシステムです。
税理士
本記事で初心者におすすめしているfreee弥生マネーフォワードのソフトでも書類・帳簿の作成から税申告まで、難なく行えますよ。

4.初心者でも使いやすい会計ソフトを選ぶポイント

初めて経理を行うんだけど、どういった会計ソフトを選べば良いの?
初心者が使いやすい会計ソフトを選ぶには、何をチェックすべきなんだろう?

初めて会計ソフトを導入する場合、何を基準に選んで良いのか分からない方も多くいらっしゃるでしょう。

初心者が使いやすい会計ソフトを選ぶためには、以下の四つのポイントを確認しておきたいところです。

【初心者でも使いやすい会計ソフトを選ぶポイント】

初心者でも使いやすい会計ソフトを選ぶポイント
税理士
ここからは四つのポイントについて深掘りしてお伝えします。

ポイント1 自動化できる機能が多いか

経理・会計の初心者の場合、自動化できる機能の多い会計ソフトを選んでおくと便利です。

会計ソフトにはただ業務を効率化するだけでなく自動化できる機能があります。

より多くの作業が自動化されれば、簿記の知識が少ない方がソフトを利用しても負担が少ないといえるでしょう。

クレジットカードや銀行口座の明細を自動で取り込める機能、レシートや領収書などの内容が自動で仕訳される機能があるソフトを選ぶのがおすすめです。

また登録してあるデータをもとに書類や帳簿、経営状況のレポートなどが自動で作成されるソフトを導入すると、さらに便利ですよ。

ポイント2 直感的に操作できるレイアウトか

経理・会計に不慣れな方には、シンプルなレイアウトのソフトを選ぶことをおすすめします。

複雑な設計のソフトを選ぶと、使い慣れるまでに時間がかかってしまいます

特に経理・会計に関する知識や経験の少ない場合、分からないことがあるたびに調べて作業をするとなると、業務効率が悪くなることもあるでしょう。

本記事でご紹介している個人向け会計ソフトのやよいの青色申告 オンラインでは、以下のように分かりやすい表示がされている上、必要に応じて簡単な解説がついています。

【やよいの青色申告 オンラインのホーム画面】

やよいの青色申告 オンラインのホーム画面
税理士
経理・会計の初心者は必ず会計ソフトの操作画面を確認し、直感的に使えそうか確かめておきましょう。

ポイント3 サポートがあるか

経理・会計の初心者が会計ソフトを利用する場合、サポート体制の有無や内容をチェックしましょう

会計ソフトや料金プランによってはサポートがなかったり、サポートしてもらえる範囲が限られていたりします。

初心者でも使いやすいソフトを利用すれば、基本的には簡単に会計処理を行えますが、不具合やトラブルが発生する可能性がゼロとはいい切れません。

また万一会計ソフトの使い方が分からなくても、サポートがあればすぐに解決できるので安心ですよ。

ポイント4 インボイス制度・電子帳簿保存法に対応しているか

経理・会計の初心者が会計ソフトを取り入れる場合、「インボイス制度」や「電子帳簿保存法」などの法改正に対応しているかも確認しておきたいところです。

インボイス制度とは
取引における買い手が「仕入税額控除」という控除を適用するために、適格請求書(インボイス)と呼ばれる請求書の保存が必要になった制度です。適格請求書を発行した売り手側も請求書の写しの保存が必要です。詳しくはこちらをご参照ください。
電子帳簿保存法とは
これまで紙で保存をしていた国税関係書類や帳簿を電子データで保管するためにルールなどを定めた法律です。2022年に改正電子帳簿保存法が施行されたことにより、電子取引でやりとりをしたものを電子データで保存することが義務付けられています。詳細はこちらをご覧ください。

法律が制定されたり改正されたりすると、その都度新しい様式に合わせて会計処理を行わなければなりません

法律に関する業務は細かくルールが決まっているので、対応するにはきちんと知識をつける必要があります。

しかし法改正に対応した会計ソフトを導入すれば、専門知識がなくてもスムーズに経理・会計業務を行えます

税理士
クラウド型会計ソフトであれば定期的に自動でアップデートが行われ、法改正があってもすぐに対応できるので初心者におすすめです。

5.【個人事業主向け】初心者におすすめの会計ソフト

個人事業主が初めて会計ソフトを導入する場合、おすすめはどれだろう?
フリーランスとして活動しているんだけど、初心者でも使いやすい会計ソフトはどれかな?

このように初心者向けの会計ソフトをお探しの個人の方もいらっしゃるでしょう。

そこで本章では初心者でも使いやすい個人向けのクラウド型会計ソフト3選をご紹介します。

税理士
個人事業主はもちろん、フリーランスや副業の会計処理・確定申告をする方には以下の三つがおすすめです。

【個人向けクラウド型会計ソフトおすすめ3選】

※横にスクロールできます
ブランド名 ソフト名 プラン 初年度価格(税抜) 2年目以降(税抜) 無料期間
freee freee 確定申告 スターター 11,760円/年
(月額払い:1,480円)
あり
スタンダード 23,760円/年
(月額払い:2,680円)
プレミアム 39,800円/年
弥生会計 やよいの白色申告 オンライン フリープラン 0円 0円 ずっと無料
ベーシックプラン 0円 9,200円/年 初年度無料
トータルプラン 8,400円/年 16,800円/年
やよいの青色申告 オンライン セルフプラン 0円 8,800円/年 初年度無料
ベーシックプラン 0円 13,800円/年 初年度無料
トータルプラン 12,000円/年 24,000円/年
マネーフォワード クラウド確定申告 パーソナルミニ 10,800円/年
(月額払い:1,280円)
パーソナル 15,360円/年
(月額払い:1,680円)
1カ月間無料
パーソナルプラス 35,760円/年
メモ
個人事業主向けの会計ソフトは、ブランドによって確定申告の方法別にソフトが用意されているので、ご自身の申告方法に合ったものを選ぶようにしましょう。確定申告の方法には準備が簡単な「白色申告」と節税効果の高い「青色申告」があります。二つの違いを詳しく知りたい方はこちらをお読みください。

おすすめ1 freee 確定申告

メリット
初心者に親切な設計
スマホからの操作性が高い
インボイス制度、電子帳簿保存法の改正に対応
デメリット
無料期間の詳細の記載がない
こんな人におすすめ!
スマホで会計業務・確定申告を済ませたい方
料金を月額払いで支払いたい方
※横にスクロールできます
ソフト名 プラン 価格(税抜) 無料期間
freee 確定申告 スターター 11,760円/年
(月額払い:1,480円)
あり
スタンダード 23,760円/年
(月額払い:2,680円)
プレミアム 39,800円/年

freee 確定申告freeeサインfreee 開業といった数多くのクラウド型サービスの提供でも知られるフリー株式会社の個人向けクラウド型会計ソフトです。

簿記の知識がない初心者でも安心して会計処理ができるように、操作が簡単な点が魅力です。

クレジットカード・銀行口座の明細を自動で処理したり、スマホで読み取った領収書・レシートの情報を自動で仕訳したりしてくれますよ。

また以下のように手順に沿って〇×の質問に答えると、確定申告書類を簡単に作成することが可能です。

【freee 確定申告の操作画面】

freee 確定申告の操作画面

またfreee 確定申告「スマホで申告まで完結できる」という手軽さが特徴のソフトといえるでしょう。

スマホアプリはApp Storeでレビューの数が3万5,000件、平均点4.5点*1 を超えており、人気の高さや利用者の満足度がうかがえます。

なお一番リーズナブルなプランにもチャットやメールによるサポートが付帯しているのは初心者にとってうれいしいポイントです。

料金の支払い方法は年額払いだけでなく月額払いもあり、月1,480円(税抜)からスタートできますよ。

*1 freee 確定申告公式サイト「選ばれている会計ソフトです

おすすめ2 やよいの白色申告 オンライン/青色申告 オンライン

メリット
白色申告 オンラインはずっと無料で利用できる
25年連続売り上げナンバーワンの安心感*2
インボイス制度、電子帳簿保存法の改正に対応
デメリット
有料プランの料金が初年度と2年目以降で大きく異なる
こんな人におすすめ!
簿記の知識があまりない方
安心できる老舗サービスを利用したい方
※横にスクロールできます
ソフト名 プラン 初年度価格(税抜) 2年目以降(税抜) 無料期間
やよいの白色申告 オンライン フリープラン 0円 0円 ずっと無料
ベーシックプラン 0円 9,200円/年 初年度無料
トータルプラン 8,400円/年 16,800円/年
やよいの青色申告 オンライン セルフプラン 0円 8,800円/年 初年度無料
ベーシックプラン 0円 13,800円/年 初年度無料
トータルプラン 12,000円/年 24,000円/年

やよいの白色申告 オンラインやよいの青色申告 オンラインは、25年という長年の間売り上げトップの座を維持している「弥生シリーズ」の個人向け会計ソフトです。

クラウド型の会計ソフトなので、オンライン環境であれば複数のデバイスでの利用が可能で、法改正やサービス改善の際にアップデートが無料 で行われます。

初心者でも簡単に会計業務が行えるように、シンプルかつ易しい設計 である点が人気の理由の一つだといえるでしょう。

日々の記帳や仕訳の自動化がされることはもちろん、登録されたデータから各種帳票を作成することもできます。

さらに確定申告を行う際にも、以下のようにステップごとに手順を提示してくれるので初心者にとってもうれしいデザインだといえますよ。

【やよいの白色申告 オンライン/やよいの青色申告 オンラインの操作画面】

やよいの白色申告 オンライン/やよいの青色申告 オンラインの操作画面

またやよいの白色申告 オンラインやよいの青色申告 オンラインはコストを抑えて会計ソフトを導入したい方にもおすすめです。

ブランによってはやよいの白色申告 オンラインをずっと無料、やよいの青色申告 オンラインを1年間無料で利用できますよ。

なおやよいの白色申告 オンラインやよいの青色申告 オンラインともに、最もお手頃なプランにはWebFAQ以外のサポートが付いていないので、不安な方にはワンランク上のプランをおすすめします。

おすすめ3 マネーフォワード クラウド確定申告

マネーフォワード クラウド確定申告
メリット
基本搭載されている機能が多い
インストラクターによる導入支援サービスがある
インボイス制度、電子帳簿保存法の改正に対応
デメリット
1カ月無料のトライアルはパーソナルプランのみ
こんな人におすすめ!
スマホで確定申告をしたい方
会計業務だけでなくバックオフィス業務も効率化したい方
※横にスクロールできます
ソフト名 プラン 価格(税抜) 無料期間
マネーフォワード クラウド確定申告 パーソナルミニ 10,800円/年
(月額払い:1,280円)
パーソナル 15,360円/年
(月額払い:1,680円)
1カ月間無料
パーソナルプラス 35,760円/年

マネーフォワード クラウド確定申告は自動で連携できるサービスの数が国内最大級で、株式会社マネーフォワードによる提供の個人向けクラウド型会計ソフトです。

2,300以上のサービスとの連携に対応*3しており、以下の図にあるようにクレジットカードや銀行口座、電子マネー、通販サイトなどの幅広い明細情報を自動で取得できます。

【マネーフォワード クラウド確定申告の操作画面】

マネーフォワード クラウド確定申告の操作画面

WindowsやMacはもちろん、専用アプリでも確定申告書・青色申告決算書・消費税申告書などの作成と電子申告が可能です。

さらに会計業務だけでなく給与計算や勤怠管理、マイナンバー管理など他の業務を効率化できる機能も使用できるので、コストパフォーマンスが高いといえるでしょう。

パーソナルプランであれば1カ月無料で利用できるので、トライアル期間を活用しご自身に合っているか確認するのも手ですよ。

*3 マネーフォワード クラウド確定申告公式サイト「マネーフォワード クラウド確定申告でできること

6.【法人向け】初心者におすすめの会計ソフト

法人用の会計ソフトのなかで初心者が使いやすいものはどれだろう?
初心者でも決算書が簡単に作成できる会計ソフトを知りたいな。

経理体制の改善を図るために、初心者でも安心して利用できる法人向けの会計ソフトをお探しの方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの章では初心者でも使いやすいおすすめの法人向け会計ソフトを三つご紹介します。

【法人向けクラウド型会計ソフトおすすめ3選】

※横にスクロールできます
ブランド名 ソフト名 プラン 価格(税抜) 無料期間
freee freee会計 ミニマム 23,760円/年
(月額払い:2,680円)
30日間無料
ベーシック 47,760円/年
(月額払い:5,280円)
30日間無料
プロフェッショナル 477,600円/年
(月額払い:47,760円)
30日間無料
弥生会計 弥生会計オンライン セルフプラン 27,800円/年 初年度無料
ベーシックプラン 37,600円/年 初年度無料
マネーフォワード クラウド マネーフォワード クラウド会計 スモールビジネスプラン 35,760円/年
(月額払い:3,980円)
あり
ビジネスプラン 59,760円/年
(月額払い:5,980円)
1カ月間無料

おすすめ1 freee 会計

freee会計
メリット
初心者に親切な設計
スマホからでも使いやすい操作性の高さ
インボイス制度、電子帳簿保存法の改正に対応
デメリット
法人税申告書の作成・提出には別サービス「freee申告」の利用が必要
こんな人におすすめ!
初めて会計ソフトを導入する方
スマホで空き時間に会計業務を済ませたい方
※横にスクロールできます
ソフト名 プラン 価格(税抜) 無料期間 備考
freee会計 ミニマム 23,760円/年
(月額払い:2,680円)
30日間無料
ベーシック 47,760円/年
(月額払い:5,280円)
30日間無料
プロフェッショナル 477,600円/年
(月額払い:47,760円)
30日間無料

freee 会計は2017年9月に行われた「クラウド会計ソフトの法人導入実態調査」にて法人が使うクラウド会計ソフトのシェアトップ*4になったfreeeの会計ソフトです。

クレジットカードや銀行口座などの明細の転記や仕訳は全て自動化されるので、経理作業にかかる手間と時間を大幅にカットできます。

公式サイトでもfreee 会計利用者のうち80%の方が「経理業務の時間を半分に削減できた」と公表*5されていますよ。

またfreee 会計で普段の経理処理を行っていれば、決算書の作成はワンクリックで完成します。

さらにfreee 会計は分割払いに対応しているので、月額2,680円(税抜)からと低いコストで導入できるのもうれしいポイントです。

なおサービスやサポートの内容に応じて三つのプランがあり、大規模な企業や上場企業などには内部統制や管理会計といった機能のあるプロフェッショナルプランが推奨されています。

三つのプランのいずれも最初の30日間無料なので気軽に試せますよ。

*5 フリー株式会社調べ(従業員数20人以下の法人ユーザーを対象とした調査)

おすすめ2 弥生会計 オンライン

メリット
初心者に親切な設計
0円で利用開始できる
インボイス制度、電子帳簿保存法の改正に対応
デメリット
月額払いに対応していない
こんな人におすすめ!
初めて会計ソフトを利用する方
実績あるメーカーのソフトを利用したい方
※横にスクロールできます
ソフト名 プラン 初年度価格(税抜) 2年目以降(税抜) 無料期間 備考
弥生会計 オンライン セルフプラン 0円 27,800円/年 初年度無料 最大2カ月の無料サポートあり
ベーシックプラン 0円 37,600円/年 初年度無料 通年サポート対応

弥生会計 オンライン登録ユーザー数が2023年3月末時点で300万人を突破*6している「弥生シリーズ」の法人向けクラウド型会計ソフトです。

簿記の知識が浅い方も弥生会計 オンラインであれば、問題なく会計処理をすることが可能で、決算書も自動で作成できます

クレジットカード・銀行口座の情報を自動で取り込んだり、レシート・領収書のデータを自動で入力・仕訳してくれたりするので、記帳の手間をなくせますよ。

またサポート体制が充実している点も特徴で、経理業務を熟知したスタッフに操作の仕方から決算時期の経理作業の方法まで尋ねることが可能です。

セルフプランとベーシックプランのどちらも初年度無料で利用できるキャンペーンを実施しているので、この機会にぜひ利用してみましょう。

おすすめ3 マネーフォワード クラウド会計

マネーフォワード クラウド会計
メリット
リアルタイムで経営状況を把握できる
他のソフトと連携してさらに業務を効率化できる
インボイス制度、電子帳簿保存法の改正に対応
デメリット
4人以上の利用で従量課金がある
こんな人におすすめ!
経営状況の分析機能を利用したい方
バックオフィス業務の効率化を図りたい方
※横にスクロールできます
ソフト名 プラン 価格(税抜) 無料期間 備考
マネーフォワード クラウド会計 スモールビジネスプラン 35,760円/年
(月額払い:3,980円)
あり
ビジネスプラン 59,760円/年
(月額払い:5,980円)
1カ月間無料

マネーフォワード クラウド会計は導入した法人事業者数が通算10万社を超えている「マネーフォワード クラウド」*7の法人向けのクラウド型会計ソフトです。

連携したサービスから取引データを読み込み、仕訳候補を自動で作成してくれる ので経理初心者でも安心です。

また「サービスの全体像が分からない」「導入して自社の課題を解決できるのかを知りたい」といった不安をお持ちの方のために、無料のオンライン相談を実施していますよ。

初めて会計ソフトを導入する方にとっては心強いといえますよね。

なお料金プランは小規模事業者向けのスモールビジネスプランと中小企業向けのビジネスプランの二つがあり、月額払いにも対応しています。

ビジネスプランであれば1カ月間無料で利用可能で、無料期間が終わってもデータが引き継がれるので、試してから利用を検討したいという方にもおすすめです。

メモ
成長企業やIPO準備企業、中堅〜上場企業にはマネーフォワード クラウド会計の機能に内部統制機能などが追加されている「マネーフォワード クラウド会計Plus 」が推奨されています。
*7 株式会社マネーフォワード公式サイト「マネーフォワード クラウド、導入法人事業者数10万社突破

7.初心者向け!会計ソフトの使い方

会計ソフトを利用したことないから、使い方が分からない……。

このようにお困りの方もいらっしゃるかもしれません。

そこでこの章では、会計ソフトの基本的な使い方について簡単にご説明します。

税理士
おおまかな流れは以下のとおりです。

STEP1 基本情報の設定を行う

まず会計ソフトに必要な情報を登録しましょう。

会計ソフトによって入力を求められる情報は異なりますが、利用者の名前や会社名、申告方法などを設定します。

基本情報を登録したら勘定科目の設定を行います。

あらかじめ自動で勘定科目が設定されている場合は、会社内で使用する勘定科目と違いがないかを確認しましょう。

税理士
会社で使用している勘定科目と違いがある場合は、事前に設定しておくことをおすすめします。

STEP2 クレジットカード・口座情報の登録を行う

基本情報を登録したら、収支管理用のクレジットカードや銀行の口座情報を連携させましょう。

クレジットカードや口座情報と連携させることで、取引内容を自動でソフト内に取り込むことができます

仕訳まで自動で行われる会計ソフトであれば、記帳の手間が大幅に減ります。

税理士
スムーズに会計処理を行うために、会計ソフトの利用前に必ず連携させておきましょう。

STEP3 取引情報の登録を行う

基本情報の登録やクレジットカード・口座情報の連携が完了したら早速、会計処理を行ってみましょう。

領収書や請求書などを確認しながら、売り上げや経費などの登録を行います。

日頃から取引内容を会計ソフトに登録しておけば、月末・年度末の会計処理を簡単に行えますよ。

税理士
初心者には、どの勘定科目が適切かを自動で判断してくれる会計ソフトがおすすめです。

STEP4 取引情報の確認を行う

取引情報の登録が完了したら誤りがないかを確認し、必要に応じて修正を行いましょう。

注意
登録した情報に間違いがあった場合、正しく会計処理ができません。

登録した内容に間違いがないことを確認できたら、バックアップを取得して保存を行っておきます。

8.まとめ

経理・会計業務の初心者でも会計ソフトを導入すれば、日々の記帳や仕訳などの会計処理を効率化できます。

初心者でも操作しやすいシンプルな設計の会計ソフトや補助機能のあるソフトを選べば、初めて導入する場合でも問題なく使用できますよ。

特にfreee弥生マネーフォワードの会計ソフトはトップクラスの業界シェアを誇っているだけあって、使いやすさが抜群なので初心者におすすめです。

なお特徴を確認せずに会計ソフトを選ぶと、使わない機能があって無駄なコストがかかったり、操作が難しくかえって業務効率が下がったりする恐れがあるので注意しましょう。

税理士
初めて会計ソフトを導入する方は、まず無料の体験期間を提供しているソフトを試し、使用感を確認することをおすすめしますよ。

【初心者におすすめの会計ソフト3選】

会計ソフト 特長

スマートフォンアプリの操作性が抜群!
確定申告の書類作成から提出までスマホ一つで完結できる
>>公式サイトはこちら

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