おすすめの税理士予備校5選+α!合格に近づく予備校の選び方とは?

「税理士予備校はたくさんあってどこに通えばいいか分からない……」

「自分に合った予備校はどうやって探せばいいんだろう?」

税理士試験に合格するために、まずはいくつもの税理士予備校のなかから通う予備校を選ぶ際の基準が知りたいですよね。

税理士予備校は自分自身の「経済的余裕」と「時間の余裕」に合わせて選ぶのがポイントです。

懐に余裕があれば、予備校の受講料が高額であっても利用できます。

しかし、経済的な余裕はあっても時間に余裕がなければ予備校に通学できません。

税理士
「時間もお金もない……」と思われた方も、ご安心ください。予備校に通学できない方のための勉強法もありますよ。

この記事では合格に近づく予備校の選び方を解説し、おすすめの税理士予備校5校+αについて詳しくご紹介します。

この記事の監修税理士
監修税理士の税理士法人チェスター代表 福留正明
税理士法人チェスター代表
福留 正明
税理士・公認会計士・行政書士・登録政治資金監査人・ファイナンシャルプランナー。富裕層の資産税コンサルティングに強みを持つ税理士法人チェスターの代表社員。 相続税申告実績は税理士業界でもトップクラスの年間1,700件以上(累計9,000件以上)を取り扱う。相続税申告サービスやオーダーメイドの生前対策、相続税還付業務等を行う。 資産税関連書籍の執筆や各種メディアから取材実績多数有り。
税理士法人チェスターは、グループ総勢200名以上の税理士事務所です
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1.まずは税理士試験についておさらい

税理士試験は税理士資格を得るための方法の一つです。

メモ
実は、税理士試験を受験しなくても税理士資格を得られる場合があります。税理士試験を免除された方、弁護士資格を得ている方や公認会計士の資格を得ている方は税理士試験を受けずに税理士資格を得られます。

税理士試験を受験するためには受験資格を満たしていることが必須となります。

また、税理士試験は一度の試験によって合否が決まるのではなく、合計5科目に受かって初めて合格となるのも特徴です。

税理士
まずは税理士試験の受験資格と仕組みをおさらいしましょう。

1-1.受験資格を確認

税理士試験を受験するためには、「学識による受験資格」「資格による受験資格」「職歴による受験資格」のいずれかを満たす必要があります。

税理士試験の受験資格

学識による受験資格を満たす要件は「社会科学を1科目以上履修して大学または短大を卒業すること」などです。

「大学では社会科学を学ばなかったんだけど……」

という方は資格か職歴によって受験資格を得ましょう。

資格による受験資格は「日商簿記検定1級」もしくは「全経簿記検定上級」に合格することで得られます。

日商簿記検定1級の合格率は10%前後、全経簿記検定上級の合格率は20%程度といわれています。

どちらもかなり難しい試験ですが内容は税理士試験と重複する部分があり、学習する意義は大きいでしょう。

「税理士試験の前にも試験を受けなきゃいけないのか……」

と思われた方は、職歴による受験資格であれば試験を受けずに満たすことができますよ。

「税理士事務所や弁護士事務所で2年の実務経験を積む」ことなどで職歴による受験資格を得られます。

税理士
それぞれの受験資格について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

1-2.合計5科目に受かって初めて合格

税理士試験は合計5科目の試験に受かって初めて合格となります。

メモ
1年で5科目に合格する必要はありません。一度合格した科目は一生有効なので、何年かかけて合格するのが一般的です。

5科目の内訳は会計に属する2科目と税法に属する3科目です。

会計学に属する2科目は必須科目ですが、税法に属する3科目は受験者が自ら選択します。

税法科目は全9科目で、所得税法と法人税法は選択必須、その他の相続税法、国税徴収法、消費税法、酒税法、住民税、事業税、固定資産税が選択科目となっています。

所得税法と法人税法はどちらかを必ず選択し、残りの1科目(あるいは2科目)を選択科目のなかから選択します。

ただし、消費税法と酒税法、住民税と事業税はそれぞれどちらか片方しか選択できません

税理士試験の科目
科目がたくさんあって、どれを選べばいいか分からない……。
税理士
科目の選び方についてはこちらのページで詳しく解説していますよ。

2.合格に近づく予備校の選び方とは?

税理士予備校はどうやって決めたらいいのかなあ。
税理士
合格に近づくためには、「経済的余裕」と「時間」によって決めるのが良いでしょう。

税理士試験は何年にもわたる長期戦になる可能性もあります。

金銭的に、あるいは時間的に無理のある勉強の仕方では途中で挫折してしまう可能性が高いといえます。

自分の懐事情、勉強に割ける時間を考えて予備校を決めるのが結果的には合格への近道になります。

ここからはケースごとにおすすめの税理士予備校+αを紹介していきます。

ケース1 経済的余裕と時間が十分にある

予備校の受講料にあてられる資金と勉強に割ける時間が十分にある方には「資格の大原」もしくは「TAC」がおすすめです。

上記の2校は受講料は数十万円と高額ですが、多数の合格者を輩出している実績があります。

特に資格の大原は2023年度の税理士試験の合格者のうち53.3%を占める圧倒的な合格者数を誇ります

資格の大原

長年にわたって培われたノウハウと洗練された教材がこれだけの合格実績を可能にしているといえるでしょう。

税理士
それぞれの予備校についてはこちらで詳しく解説します。

ケース2 経済的余裕はあるが時間がない

就職のためになるべく早く合格しなきゃいけない……

短期合格を目指す方には「東京CPA会計学院」または「クレアール」がおすすめです。

東京CPA会計学院は「最年少合格者を含む短期合格者を多数輩出」していることを売りとしています。

クレアールでは「非常識合格法」と名付けられた学習範囲を絞ったカリキュラムによって短期合格の後押しをしてくれますよ。

「仕事が忙しくて、勉強のためにまとまった時間を割くことができない……」

という方には「スタディング税理士講座」がおすすめです。

スタディング税理士講座ではタブレットを使用して授業の動画を見たり、問題演習をしたりします。

日々の通勤時間や、家事の間の少しの空き時間で学習を進めることができますね。

ケース3 時間はあるが経済的余裕がない

「時間はあるから予備校に通いたいけど、資金に余裕がない……」

という方には予備校のなかではリーズナブルな価格の「LEC」がおすすめです。

一例を挙げると、LECの「簿財横断速習コース<全90回>」はWeb受講で145,200円、DVD受講で196,900円です。

資格の大原の「簿記・財表初学者短期合格パック<全102回>(WEB通信)」が281,000円なので、約半額で受講することができますよ

ケース4 経済的余裕も時間もない

時間もお金もないから、予備校に通うことができない……

時間的・経済的な余裕がなく、予備校に通うことができない方には「スタディング税理士講座」がおすすめです。

スタディング税理士講座は「簿財2科目合格コース[2021+2022年度合格目標]」を54,980円という破格の値段で提供しています。

一般的な予備校の受講料は高すぎて払えないという方にも手が届きやすいですよね。

3.おすすめの税理士予備校5選

「いろんな予備校があるんだなあ。それぞれの予備校について詳しく知りたい。」

とお思いになった方も多いでしょう。

ここからは、おすすめの税理士予備校5校について詳しく解説していきます。

予備校名 対象者 備考
資格の大原 ・社会人講座…社会人/大学生/短大生/フリーター/高校生/主婦
・専門学校…高校卒業生/大学・短大卒業(中退)生/浪人生/フリーター
・集中資格取得コース(全日・夜間)…大学生/短大生/社会人/フリーター
2023年度税理士試験合格者の53.3%を占める圧倒的な合格者数
TAC ・初学者(社会人/大学2・3年)
・受験経験者
大原に次ぐ実績を誇る大手税理士予備校
LEC ・初学者
・受験経験者
予備校のなかではリーズナブルな価格
東京CPA会計学院 ・社会人/大学生
・高卒者/高卒認定試験合格者/独自の試験により同程度の学力があると認められた者
最年少合格者を含む短期合格者を多数輩出
クレアール 短期合格を目指す「非常識合格法」
税理士
ご自身のライフスタイルに合わせて予備校を選びましょう。

おすすめ1 資格の大原

資格の大原

合格実績では「資格の大原」の右に並ぶ予備校はありません。

2023年度税理士試験では、なんと合格者の53.3%を大原生が占める結果となりました。

資格の大原では「社会人講座」「専門学校」「集中資格取得コース(全日・夜間)」と幅広い層を対象としたコースを複数用意しています。

社会人講座が全国に47校、専門学校が41校と校舎の数も多く、首都圏にお住まいでない方も通学できる可能性が高いといえるでしょう。

資格の大原の公認会計士・税理士就職率は99.2%と、合格後のサポートも万全です。

おすすめ2 TAC

TAC資格の大原に次ぐ実績で人気を集める大手の税理士予備校です。

TAC

TACは社会人と大学2、3年生用の初学者向けと受験経験者向けの2つのレベルの講座を用意しています。

それぞれに通学講座と通信講座が両方用意されているため、受講中にライフスタイルが変化しても安心ですね。

後者は全国に33校あり、通学のための環境が整っているといえるでしょう。

おすすめ3 LEC

LECはリーズナブルな価格設定が嬉しい税理士予備校です。

LEC

基本の受講料が安いだけではなく、各種割引も充実しています。

例えば、他社からLECの税理士講座に移ると20%の割引があったり、所定の資格を取得している方は20%の割引があったりします。

校舎は全国に2校で、通信制を基本としています。

おすすめ4 東京CPA会計学院

東京CPA会計学院の特色は高卒者や高認試験合格者を対象とした講座を用意しているところです。

そのためか、東京CPA会計学院では最年少合格者を含む短期合格者を多数輩出していることを強みとしています。

CPA

もちろん、社会人・大学生向けの講座も用意されています。

それぞれに通学講座と通信講座があり、自分で選択することができますよ。

おすすめ5 クレアール

クレアールは「非常識合格法」を採用し、短期合格を目指す税理士予備校です。

「非常識合格法」とは、学習範囲を極限まで絞ることで最小限の学習で合格を可能にする勉強法のことです。

その代わり、開講されている科目が少ないというデメリットもあります。

クレアール

特待生になれば受講料が割り引かれるので、気になる方は公式サイトからチェックしてみてくださいね。

4.通学できない方も安心の勉強法とは?

時間的な余裕がない、そもそも税理士予備校が近くにないなどの理由で税理士予備校に通学できない方もいらっしゃいますよね。

予備校に通えなかったら税理士試験の対策は難しいのかな?
税理士
諦めないでください。オンラインで講座を受けるという手もありますよ。

スタディング税理士講座」は完全オンラインの税理士試験の対策講座です。

スタディング

ビデオ講座、音声講座の両方があるため、自分に向いているインプットの仕方で学習を進めることができます。

スマート問題集、トレーニング、テーマ別演習、実力テストと様々なアウトプットの機会が用意されているところもポイントです。

5.まとめ

税理士予備校を決める際は、ご自身のライフスタイルを考えて選ぶのが合格への近道です。

例えば資格の大原」は2023年度税理士試験の合格者の53.3%を占める驚異的な合格者数を誇り、予備校に通う時間的・経済的な余裕がある方にとっては申し分ありません

しかし、時間的に余裕がなく、予備校に通うことができない方には残念ながらおすすめできないといわざるを得ません。

予備校に通学できないが税理士試験の学習を進めたい方には「スタディング税理士講座」がおすすめです。

自宅や電車の中などどこにいても、いつでもオンラインで授業を受けたり、問題を解いたりできるためです。

また、予備校に通う時間はあるが高額な受講料が払えないという方には税理士予備校のなかではリーズナブルな価格設定の「LEC」がおすすめです。

他にも、就職などの都合でなるべく早く合格を決める必要がある方は短期合格を強みとしている「東京CPA会計学院」や「クレアール」を検討してみてくださいね。

税理士
無理のない学習法で着実に合格を目指しましょう。

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