freeeとマネーフォワード徹底比較!機能や料金、プランを解説

会計ソフトを使いたいんだけど、freeeマネーフォワードならどちらが良いのかな?
freeeマネーフォワードの料金や機能はどう違うのかな?

freeeマネーフォワードは、どちらもオンライン上で利用できる法人・個人事業主向けのクラウド型会計ソフトです。

仕訳を自動化するなど共通の機能がある他、それぞれ個人事業主や法人ごとの事業規模や利用シーンに合わせた料金プランが設定されています。

どちらも業界のシェアが大きく、コストパフォーマンスの高さや使い勝手の良さなど多くの魅力があるため、どちらを選べば良いか迷ってしまう方も多くいらっしゃるでしょう。

そこでこの記事ではfreeeマネーフォワードの機能や料金プランをなどを徹底比較します。

お金のプロ
freeeマネーフォワードのどちらを選べば良いのか悩んでいる方は必見ですよ。

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1.【個人事業主向け】freeeとマネーフォワードを徹底比較

個人事業主が会計ソフトを使う場合、freeeマネーフォワードのどちらが良いんだろう?

freeeマネーフォワードは個人事業主向けに複数の料金プランや機能などを提供しているため、どちらが良いのか迷ってしまう方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの章では、個人事業主向けに以下の五つの項目を比較します。

【個人事業主向け:freeeとマネーフォワード徹底比較】
個人事業主向け:freeeとマネーフォワード徹底比較の図
お金のプロ
会計ソフト選びで悩んでいる個人事業主の方は必見ですよ。

比較1 料金プラン

会計ソフトの導入で初めに気になるのは料金プランではないでしょうか。

まずは以下の表でfreeeマネーフォワードの個人事業主向けの料金プランの違いを比べてみましょう。

【freeeとマネーフォワードの個人事業主向けプランの利用料】
ソフト名 プラン 料金(税抜)
freee スターター 年払い:11,760円(月換算980円)
月払い:1,480円
スタンダード 年払い:23,760円(月換算1,980円)
月払い:2,680円
プレミアム 年払い:39,800円(月換算3,316円)
※月払いなし
マネーフォワード パーソナルミニ 年払い:10,800円(月換算900円)
月払い:1,280円
パーソナル 年払い:15,360円(月換算1,280円)
月払い:1,680円
パーソナルプラス 年払い:35,760円(月換算2,980円)
※月払いなし

freeeの個人事業主向けの料金プランでは、最も安いスターターが年払いで11,760円、スタンダードは年払いで23,760円となっています。

マネーフォワードの料金プランは、最も安いパーソナルミニが年払いで10,800円、パーソナルが15,360円です。

2社の料金プランを比較すると、freeeよりもマネーフォワードの方が低価格で導入できることが分かります。

できるだけコストがかからないソフトを選んだ方が良いのかな?
お金のプロ
重要な比較ポイントですが、価格だけで決めず他のポイントも含めて総合的に判断するのがおすすめです。

比較2 システムの使い勝手

ご自身にとって使い勝手の良いシステムを選ぶことも重要です。

freeeにもマネーフォワードにも有料プランのほとんどの機能を試せる無料期間が設けられているため、導入前に使い勝手を確かめておきましょう。

freeeでは全プラン、マネーフォワードではパーソナルプランを無料で試すことができます。

お試し期間を利用すれば事前にソフトの使い勝手が分かるため、導入した後に後悔するリスクを抑えることができますよ。

なお無料のお試し期間終了後、申し込まない限り自動で有料プランに移行されることはありません。

お金のプロ
無料期間を利用して使い勝手を比較し、ご自身に合う方を選ぶのも一つの手ですよ。

比較3 シェア

多くの人に使用されている会計ソフトはそれだけ信頼性が高いといえるため、シェアを参考にして決めるのもおすすめです。

2022年4月にMM総研が公表した「クラウド会計ソフトの事業者別シェアの推移」によると、個人事業主のクラウド型会計ソフトのシェアはfreeeが25.4%でマネーフォワードが15.5%という結果でした。

つまりfreeeの方がマネーフォワードよりも個人事業主のシェアが多いということがが分かります。

どうしてfreeeの方が個人事業主のユーザーが多いのかな?
お金のプロ
freeeは初心者向けに作られているため、確定申告や会計ソフトに慣れていない個人事業主にとって使い勝手が良いことが理由と考えられます。

比較4 機能

会計ソフトを利用するにあたり、どのような機能があるのかも重要ですよね。

freeeマネーフォワードの機能には、どんな違いがあるの?

freeeマネーフォワードの有料プランで利用できる主な機能を以下の表でまとめました。

【freeeとマネーフォワードの個人事業主向けプランの機能】
※横にスクロールできます
自動仕訳機能 銀行口座・クレジットカードなどの連携 確定申告書類の作成 消費税申告書の作成 見積書・納品書・請求書・領収書の作成 e-Taxの申告用ファイルの作成 スマホアプリでの確定申告書類の作成・提出 レポートの作成
freee ○(※スタータープランは利用不可) ○(※「直接編集」などの一部機能はWeb版のfreee会計で利用する必要あり) ○(※スタータープランは損益レポート・現預金レポートのみ)
マネーフォワード ○(※パーソナルミニプランは電子証明書連携ソフトの利用不可) ○(※パーソナルミニプランは利用不可) ○(※パーソナルミニプランはキャッシュフローレポートのみ)

有料プランの機能を見ると、freeeマネーフォワードではほとんどの機能を同じように利用できることが分かります。

ただし連携できるサービス数や作成できるレポートの種類は、freeeの方がやや多いといえます

お金のプロ
会計ソフトのデータを事業の分析に役立てたいという方は、どの機能が必要かしっかり検討すると良いでしょう。

なお無料期間終了後に制限される機能については、freeeマネーフォワードで以下のような違いがあります。

【freeeとマネーフォワードの個人事業主向けの無料プランで制限される機能】
制限される機能
freee ・取引データの閲覧、編集
・請求書類の閲覧、編集
・書類の写真などのデータ取り込み
・仕訳帳のCSV/PDF出力
・総勘定元帳のCSV/PDF出力
・取引データのCSV出力
・メンバー招待可能人数
・確定申告書類の作成機能
マネーフォワード ・仕訳登録件数
・仕訳帳、総勘定元帳などのCSV出力
・確定申告書と青色申告決算書(収支内訳書)のプレビューと出力
・補助元帳のPDF一括出力
・メンバーの新規追加
・金融機関明細の手動取得機能

比較5 ユーザーサポートの内容

会計ソフトに慣れていない初心者にとって、どのようなユーザーサポートがあるのかは気になりますよね。

freeeマネーフォワードには、それぞれ以下のようなサポートがあります。

【freeeとマネーフォワードの個人事業主向けプランのサポート】
チャット メール 電話 税務調査サポート補償
freee ○(※プレミアムプランのみ)
マネーフォワード

どちらにもチャット・メール・電話でのサポートが付帯しますが、freeeのプレミアムプランのみ税務調査サポート補償が付帯します。

税務調査サポート補償ってなんだろう?
お金のプロ
税務調査の際にfreeeが無料で税理士を紹介し、税理士費用を最大50万円まで補償してくれるサービスですよ。

税務調査に備えておきたい個人事業主には魅力的なサービスといえるでしょう。

2.【法人向け】freeeとマネーフォワード徹底比較

法人が会計ソフトを使う場合、freeeマネーフォワードのどちらが使いやすいのかな?

freeeマネーフォワードには、法人向けの機能や料金プランもあります。

そこでこの章では、法人向けにfreeeマネーフォワードについて以下の五つのポイントを比較します。

【法人向け:freeeとマネーフォワード徹底比較】
法人向け:freeeとマネーフォワード徹底比較図
お金のプロ
freeeマネーフォワードの法人向けプランの違いが分かりますよ。

比較1 料金プラン

法人向けプランだと、freeeマネーフォワードの料金はどう違うの?

freeeマネーフォワードの法人向けプランの利用料は以下のとおりです。

【freeeとマネーフォワードの法人向けプランの利用料】
ソフト名 プラン 料金(税抜)
freee ひとり法人 年払い:35,760円(月換算2,980円)
月払い:3,980円
スターター 年払い:65,760円(月換算5,480円)
月払い:7,280円
スタンダード 年払い:107,760円(月換算8,980円)
月払い:11,980円
アドバンス 年払い:477,360円(月換算39,780円)
月払い:51,980円
マネーフォワード スモールビジネス 年払い:35,760円(月換算2,980円)
月払い:3,980円
ビジネス 年払い:59,760円(月換算4,980円)
月払い:5,980円

freeeの法人向けの料金プランでは、最も安いひとり法人が年払いで35,760円、スターターは年払いで65,760円です。

マネーフォワードの料金プランは、最も安いスモールビジネスが年払いで35,760円、ビジネスが59,760円です。

freeeのひとり法人プランとマネーフォワードのスモールビジネスプランを比較すると、同じ値段であることが分かります。

freeeのスタータープランとマネーフォワードのビジネスプランの場合は、マネーフォワードの方がやや低い価格で導入できることが分かります

お金のプロ
利用料は大事な基準ですが、他のポイントも合わせて総合的に判断しましょう。

比較2 システムの使い勝手

会計ソフトのシステムはソフトによって異なるため、会社にとって使い勝手が良いかどうか確かめてから選ぶことが重要です。

個人事業主向けのソフトと同様に、freeeマネーフォワードの法人向けプランにも有料版の機能を試せる無料の体験期間があります

freeeでは全プラン利用でき、マネーフォワードではビジネスプランが利用できますよ。

なお無料期間が終了しても有料プランに申し込まなければ、無料プランへ自動的に移行するため安心ですよ。

お金のプロ
事前に機能の使い勝手を確かめておけば、購入後に後悔するリスクを減らせますよ。

比較3 シェア

法人の会計ソフトのシェアは、freeeマネーフォワードのどちらが多いのかな?

2017年4月にMM総研が公表した「クラウド会計ソフトの事業者別シェアの推移」によれば、法人のシェアはfreeeが32.3%でマネーフォワードが19.2%という結果でした。

シェアを見る限り、個人事業主向けと同様に法人でもfreeeの方が人気だといえます。

お金のプロ
なおマネーフォワードのシェアもfreeeに続く3位であり、多くのユーザーに利用されている人気ソフトであることが分かります。

比較4 機能

freeeマネーフォワードの法人向けの機能は何が違うんだろう?

freeeマネーフォワードで利用できる主な機能を以下の表でまとめました。

【freeeとマネーフォワードの法人向けプランの機能】
※横にスクロールできます
自動仕訳機能 銀行口座・クレジットカードなどの連携 見積書・納品書・請求書・領収書・の作成 決算書・消費税申告書の作成 労務管理 レポートの作成 法人税の申告
freee ✕(※freee人事労務が必要) ✕(※freee申告が必要)
マネーフォワード ✕(※法人税の達人が必要)

freeeマネーフォワードの機能の大きな違いは、労務管理が一つの会計ソフトで完結するか否かという点です。

マネーフォワードでは、給与計算や勤怠管理などの労務管理も行えます

お金のプロ
労務管理も一緒に行いたいならマネーフォワードがおすすめです。

また無料期間終了後に制限される機能についてもfreeeマネーフォワードで異なるので、以下の表でまとめました。

【freeeとマネーフォワードの法人向けの無料プランで制限される機能】
制限される機能
freee ・取引データの閲覧、編集
・請求書類の閲覧、編集
・書類の写真などのデータ 取り込み
・入金・支払い管理レポート
・仕訳帳のCSV/PDF出力
・総勘定元帳のCSV/PDF出力
・取引データのCSV出力
・メンバー招待可能人数
・決算書の作成機能
マネーフォワード ・仕訳登録件数
・補助元帳の「PDF一括出力」
・各種CSV出力
・金融機関明細の手動取得機能

比較5 ユーザーサポートの内容

freeeマネーフォワードの法人向けのユーザーサポートは以下のとおりです。

【freeeとマネーフォワードの法人向けプランのサポート】
チャット メール 電話
freee ○(※ひとり法人プランは不可)
マネーフォワード

マネーフォワードの法人向けプランには電話サポートがありません

お金のプロ
電話でも問い合わせをしたい方はfreeeを、チャットやメールで十分な方はマネーフォワードを選択すると良いでしょう。

3.freeeの利用が向いている方

freeeは、どんな人に向いているクラウド型の会計ソフトなんだろう?

結論からいうと、freeeの利用が向いている方の特徴は以下のとおりです。

【freeeの利用が向いている方】
  • ・会計の知識がない方
  • ・スマホで簡単に確定申告を済ませたい方
  • ・毎月の決まった収支の仕訳を自動化させたい方

freeeの最大の利点は、会計の知識がない方でも使いやすい仕様になっていることだといえます。

freeeでは以下のように、勘定科目の説明が出るなど独自の仕組みを採用しています。

freeeの勘定科目画面
freee公式サイト「勘定科目の設定・追加を行う」を参照

またPCだけでなくスマホでも操作がしやすいのが特徴で、専用アプリを利用すればレシートや領収書を撮影するだけで日付や金額が自動的に読み取られます

入力の手間が減り、効率よく手軽に収支の管理ができますよ。

また銀行口座と連携させれば、自動で明細を取得・仕訳してくれるのも便利だといえます。

お金のプロ
以上を踏まえ、freeeは会計ソフトの使用や経理・会計業務に慣れていない個人事業主または法人におすすめだといえますよ。

4.マネーフォワードの利用が向いている方

マネーフォワードは、どんな人に向いているのかな?

以下のような方にはマネーフォワードの利用が向いているといえます。

【マネーフォワードの利用が向いている方】
  • ・会計の知識がある程度ある方
  • ・会計ソフトの使用経験がある方
  • ・給与計算などの労務管理も行いたい方

マネーフォワードの法人向けのソフトでは、以下のように給与計算や勤怠管理などの労務管理ができます

【マネーフォワードの個人事業主向け・法人向けプランで使える労務管理機能】
  • ・給与計算
  • ・社会保険事務
  • ・年末調整業務
  • ・勤怠管理
  • ・マイナンバー管理
  • ・電子契約

またバックオフィス業務に役立つサービスと会計ソフトを連携できるという点もメリットとして挙げられます。

メモ
スモールビジネスプランでは年35,760円で請求書の作成や送受信を管理できる「クラウド請求書」やクレジットカードの明細やレシート入力を自動化できる「クラウド経費」の一部機能が、ビジネスプランでは年59,760円で全機能が利用できます。

なお個人事業主向けのソフトでも、家計簿アプリ「マネーフォワード ME」や銀行口座、クレジットカードとの連携ができます。

明細からの自動仕訳や家計簿のデータを利用した入力もできるので、会計業務にかかる手間を大幅に削減することが可能ですよ。

お金のプロ
会計業務と労務管理などを一緒に行いたい法人や、効率よく会計のデータを管理をしたい個人事業主におすすめといえるでしょう。

メモ
マネーフォワード クラウド会計では最大65,736円分のAmazonギフトカードがプレゼントされるキャンペーンが2024年9月30日(月)まで実施されています。詳細はこちらをご覧ください。

5.まとめ

今回はfreeeマネーフォワードについて、「料金プラン」「無料期間の有無」「シェア」「機能」「ユーザーサポートの内容」という五つの項目で比較しました。

freeeのシステム設計は従来の会計ソフトよりも初心者向けになっており、会計の知識や会計ソフトの利用経験が少ない方でも使いやすいという特徴があります。

また専用のスマホアプリを使って収支の管理もできるため、会計データの入力の手間も省くことができます。

一方でマネーフォワードのシステムは従来の会計ソフトと似たような設計になっており、ソフトを乗り換える場合にも違和感なく使うことができるでしょう。

またバックオフィス業務に役立つ機能なども使用できるので、会計業務だけでなく労務管理などを効率化したい法人にとってもおすすめといえますよ。

どちらの会計ソフトにもそれぞれ良さがあるため、ご自身や会社が何を重視するのか検討した上で導入するのがおすすめです。

お金のプロ
freeeマネーフォワードには無料のお試し期間があるので、使い勝手を比べて選ぶのも一つの手ですよ。