JCBビジネスカード(法人カード)の全種類を比較!どれを作る?

「JCBビジネスカード(法人カード)を作りたいけど、種類が多すぎて迷っちゃう……」

「自分に合ったJCBビジネスカード(法人カード)はどれなんだろう?」

JCBが発行するビジネスカードは全32種類もあります。

たくさんあってどれを選ぶべきなのか迷ってしまいますよね。

法人の本人確認書類が不要で気軽に作れる JCB CARD Biz 、従業員用の追加カードを複数枚作成できる JCB法人カードなど、カードによって異なるメリットがあります。

カードの特性と自分の事業の規模や形態を考えた上でどのカードを作るか決めたいですよね。

お金のプロ
この記事では個人事業主・中小企業向けのJCBビジネスカード(法人カード)を徹底的に比較します。

メモ
大企業向けのJCBビジネスカード(法人カード)は「JCBコーポレートカード」「JCBビジネスカード」「JCBエクスプレスコーポレートカード」「JCBエクスプレスビジネスカード」の全4種類です。どのカードを申し込んだら良いかは業態や社員数によって決まるので、まずはJCBにお問い合わせください。
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1.どれを作る?JCB CARD BizとJCB法人カードを比較

個人事業主・中小企業向けのJCBビジネスカード(法人カード)には大きく分けると JCB CARD Biz JCB法人カードの2種類があります。

JCB CARD Biz JCB法人カードは何が違うんだろう?」

「自分はどちらのカードを作ればいいのかな?」

というのが気になるところですよね。

従業員にもカードを持たせたいなら JCB法人カード、法人代表者や個人事業主本人だけのカードが必要なら JCB CARD Biz を作ると良いでしょう。

JCB法人カードは追加カードを複数枚作成できるのに対し、 JCB CARD Biz は本人用の一枚のみ作成できます。

JCB CARD Biz JCB法人カードの違いを表にすると以下のようになります。

※表は横にスクロールできます。
JCB CARD Biz JCB法人カード
必要書類 法人代表者の信用情報のみ(法人の本人確認書類は不要) 法人の本人確認書類 (履歴事項全部証明書、現在事項全部証明書など)
申し込み対象者 法人の代表または個人事業主 法人または個人事業主
カード発行可能枚数 1枚(本人のみ) 複数枚
ETCカード発行可能枚数 1枚(年会費無料) 複数枚(年会費無料)
電子マネー 対応(Apple Pay・Google Pay 非対応
ポイント ・ポイントをマイルへ交換可能
・1,000円につきOki Dokiポイント1ポイント
・1,000円につきOki Dokiポイント1ポイント
支払方法 ・ショッピング1回払い
・ショッピング2回払い
・ボーナス1回払い
・ショッピングリボ払い
・ショッピング分割払い
・ショッピングスキップ払い
・ショッピング1回払い
・ショッピング2回払い
キャッシング
決済口座 【法人代表者の場合】
法人口座、個人名義口座
【個人事業主の場合】
屋号付き口座、個人名義口座
【法人の場合】
法人口座
【個人事業主の場合】
屋号付き口座、個人名義口座

JCB CARD Biz のメリットは次の4点です。

JCB CARD Biz の4つのメリット】
  • ・法人の本人確認書類が不要
  • ・電子マネー(Apple Pay・Google Pay)対応
  • ・Oki Dokiポイントをマイルに変換できる
  • ・支払い方法が多様、キャッシング枠も

通常、法人カードを申し込む際には「履歴事項全部証明書」「現在事項全部証明書」など法人の本人確認書類を提出する必要があります。

しかし、 JCB CARD Biz の作るのに必要なのは法人代表者の信用情報のみです。

手続きにかかる時間が少なく済むのはもちろん、事業を始めたばかりでも気軽に申し込めるのは嬉しいポイントですね。

また、 JCB CARD Biz をApple PayやGoogle Payに登録すればスマートフォンやApple Watchを使って支払いできます。

1,000円(税込)で1ポイント貯まるOki Dokiポイントをマイルに変換できるのも JCB CARD Biz ならではです。

Oki Dokiポイント1ポイントをANAマイル3マイルに移行できますよ。

支払方法が多様に用意されており、キャッシング枠を設定することも可能です。

キャッシングとは
クレジットカードを利用してコンビニや銀行や郵便局のATM、またはインターネットから現金を借り入れることができるサービスのことです。

JCB法人カードのメリットは次の2点です。

JCB法人カードの2つのメリット】
  • ・クレジットカードを複数枚発行可能
  • ・ETCカードを複数枚発行可能

JCB CARD Biz では追加カードを発行することができないため、従業員にもカードを持たせたい方は JCB法人カードを作成しましょう。

従業員カードを持たせることで接待費や交通費の立替精算を行ったり仮払いをしたりする必要がなくなり、経理担当者の労力をカットすることができますよ。

車を使用することが多い社員にETCカードを持たせれば移動の経費の把握にも便利ですね。

ETCカードを複数枚作ることで大量に発生する利用明細はweb明細で一括管理できるので、面倒な作業に追われる心配もありません。

2.JCB CARD Biz全3種類の年会費・特典比較

JCB CARD Biz全3種類

JCB CARD Biz 一般には「 JCB CARD Biz 」「 JCB CARD Biz ゴールド 」「 JCB CARD Biz プラチナ 」の3種類があります。

年会費が安いから一般カードにしようかな?
お金のプロ
実は年会費だけを見て作るカードを決めるのは実は得策ではありません。ゴールドカード、プラチナカードにしかないメリットがあるからです。

一般カード、ゴールドカード、プラチナカードを比較した表は以下のようになります。

※表は横にスクロールできます。
JCB CARD Biz 一般 JCB CARD Biz ゴールド JCB CARD Biz プラチナ
年会費 1,375円(税込)
初年度年会費無料
11,000円(税込)
初年度年会費無料
33,000円(税込)
カード利用可能枠
旅行傷害保険(死亡・後遺障害の場合) 海外:最高3,000万円
国内:最高3,000万円
(利用付帯)
海外:最高1億円
国内:最高5,000万円
(利用付帯)
海外:最高1億円
国内:最高1億円
(利用付帯)
国内・海外航空機遅延保険 ・乗継遅延費用保険金(客室料・食事代)2万円限度
・出航遅延費用等保険金(食事代)2万円限度
・寄託手荷物遅延費用保険金(衣類購入費等)2万円限度
・寄託手荷物紛失費用保険金(衣類購入費等)4万円限度
(利用付帯)
・乗継遅延費用保険金(客室料・食事代)2万円限度
・出航遅延費用等保険金(食事代)2万円限度
・寄託手荷物遅延費用保険金(衣類購入費等)2万円限度
・寄託手荷物紛失費用保険金(衣類購入費等)4万円限度
(利用付帯)
ショッピングカード保険 海外:最高100万円
国内:-
(1事故につき自己負担額10,000円)
海外:最高500万円
国内:最高500万円
(1事故につき自己負担額3,000円)
海外:最高500万円
国内:最高500万円
(1事故につき自己負担額3,000円)

3枚のカードはステータスだけではなく、補償の手厚さ、特典において大きく異なります。

旅行傷害保険・ショッピングカート保険の金額が異なるほか、ゴールドカードとプラチナカードのみに付帯する4種類の保険もあります。

またゴールドカードおよびプラチナカードには空港ラウンジサービスも付帯しています。

プラチナカードはそれらに加えて24時間365日国内外の旅行に関する相談ができるプラチナ・コンシェルジュデスクや、世界中の空港ラウンジを無料で使用できるプライオリティ・パス等のサービスが受けられますよ。

3.JCB法人カード全3種類の年会費・特典を比較

JCB法人カード全3種類

JCB法人カードには主に「JCB一般法人カード」「JCBゴールド法人カード」「JCBプラチナ法人カード」の3種類があります。

JCB CARD Biz と同様に、ゴールドカードやプラチナカードには一般カードに比べて年会費が高い分より手厚い保険や特典が付帯しています

※表は横にスクロールできます。
JCB一般法人カード JCBゴールド法人カード JCBプラチナ法人カード
年会費 1,375円(税込)
オンライン入会で初年度年会費無料
11,000円(税込)
オンライン入会で初年度年会費無料
33,000円(税込)
追加カード年会費(1人ごとに) 1,375円(税込)
1枚目の年会費が無料の場合、追加のカードも無料
3,300円(税込)
1枚目の年会費が無料の場合、追加のカードも無料
6,600円(税込)
カード利用可能枠
旅行傷害保険(死亡・後遺障害の場合) 海外:最高3,000万円
国内:最高3,000万円
(利用付帯)
海外:最高1億円
国内:最高5,000万円
(利用付帯)
海外:最高1億円
国内:最高1億円
(利用付帯)
国内・海外航空機遅延保険 ・乗継遅延費用保険金(客室料・食事代)2万円限度
・出航遅延費用等保険金(食事代)2万円限度
・寄託手荷物遅延費用保険金(衣類購入費等)2万円限度
・寄託手荷物紛失費用保険金(衣類購入費等)4万円限度
(利用付帯)
・乗継遅延費用保険金(客室料・食事代)2万円限度
・出航遅延費用等保険金(食事代)2万円限度
・寄託手荷物遅延費用保険金(衣類購入費等)2万円限度
・寄託手荷物紛失費用保険金(衣類購入費等)4万円限度
(利用付帯)
ショッピングカード保険 海外:最高100万円
国内:-
(1事故につき自己負担額10,000円)
海外:最高500万円
国内:最高500万円
(1事故につき自己負担額3,000円)
海外:最高500万円
国内:最高500万円
(1事故につき自己負担額3,000円)
飛行機を使う出張が多いから、保障が充実しているゴールドかプラチナカードにしようかな。他のサービスも魅力的だな。
お金のプロ
自分にはどの程度の保険や特典が必要かを考えて作るカードを選ぶようにしましょう。

4.キャッシュバックが魅力!JCBビジネスプラス法人カード全2種類年会費・特典比較

JCBビジネスプラス法人カード全2種類

JCB法人カードには還元の仕方に特徴がある「JCBビジネスプラス法人カード」もあります。

JCB法人カードとJCBビジネスプラス法人カードは何が違うの?
お金のプロ
JCB法人カードはポイント制ですが、JCBビジネスプラス法人カードではご利用金額に応じてキャッシュバックを受けられますよ。

JCBビジネスプラス法人カードでは交通費・出張旅費の最大3%(上限15,000円/月)のキャッシュバックが毎月受けられます

利用金額に応じたキャッシュバック率の変動については、こちらに詳しく記載されています。

5万円以上の利用でキャッシュバックが受けられるため、毎月交通費・出張旅費がかさんでしまっているという方はJCBビジネスプラス法人カードのご利用を検討してみてはいかがでしょうか。

JCBビジネスプラス法人カードは一般カードとゴールドカードの2種類があります。

※表は横にスクロールできます。
JCBビジネスプラス法人カード(一般) JCBビジネスプラスゴールド法人カード
年会費 1,375円(税込)
オンライン入会で初年度無料
11,000円(税込)
オンライン入会で初年度無料
追加カード年会費(1人ごとに) 1,375円(税込)
1枚目の年会費が無料の場合、追加のカードも無料
3,300円(税込)
1枚目の年会費が無料の場合、追加のカードも無料
利用可能枠
旅行傷害保険(死亡・後遺障害の場合) 海外:最高1億円
国内:最高5,000万円
(利用付帯)
国内・海外航空機遅延保険 ・乗継遅延費用保険金(客室料・食事代)2万円限度
・出航遅延費用等保険金(食事代)2万円限度
・寄託手荷物遅延費用保険金(衣類購入費等)2万円限度
・寄託手荷物紛失費用保険金(衣類購入費等)4万円限度
(利用付帯)
ショッピングガード保険 海外:最高100万円
国内:-
(1事故につき自己負担額10,000円)
海外:最高500万円
国内:最高500万円
(1事故につき自己負担額3,000円)

ゴールドカードには一般カードにない保険や特典が付帯しています。

移動・出張のなかでも特に航空機を利用することが多いという方はゴールドカードの利用を検討してみてくださいね。

5.まとめ

従業員カードを追加で作りたい場合は「JCB法人カード」を、一枚だけでいいという方は「 JCB CARD Biz を選択すると良いでしょう。

それぞれのカードに一般カード、ゴールドカード、プラチナカードの3種類があります。

年会費が一番安いのは一般カードですが、ゴールドカードとプラチナカードには年会費に見合った手厚い保険や特別なサービスが付帯します。

特に飛行機が遅延した際の補償や航空機に預けた手荷物が遅延・紛失してしまった場合の補償はゴールドカードとプラチナカードでしか受けられません。

飛行機を使う出張が多い方は、もしもの事態に備えてゴールドカードやプラチナカードを申し込むという選択を視野に入れるといいでしょう。

また、特に交通費・出張旅費がかさんでしまうという方には交通費・出張旅費のキャッシュバックが毎月受けられる「JCBビジネスプラス法人カード」が向いているかもしれません。

お金のプロ
独立して初めてビジネスカードを作る場合など、どのカードを申し込もうか迷っている方はJCB CARD Bizがおすすめですよ。