ファクタリングの手数料の相場や計算方法を解説!優良5社も紹介

ファクタリングの手数料って、どれくらいが相場なんだろう?
ファクタリング会社に提示された手数料が、相場より高いのか安いのか分からない……。

このようにファクタリングを利用して資金調達をしたくても、手数料がいくらなら妥当なのかが分からず、一歩を踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

手数料や審査の基準は、利用するファクタリング会社によって異なります

また手数料が一律の場合を除き、同じファクタリング会社を利用しても、契約方式や取引する売掛金の内容などによって変わります

「こんなはずじゃなかった……」と後悔しないように、あらかじめファクタリングの相場や仕組みを把握して、ご自身のケースに当てはめて妥当性を確認しておくことが重要ですよ。

お金のプロ
本記事ではファクタリングの手数料の相場や計算方法、仕組みなどを分かりやすく解説します。無駄なコストをかけずに賢く資金調達をしましょう。

【手数料が低い!優良ファクタリング会社おすすめ3選】
※横にスクロールできます
サービス名 入金のスピード 手数料 特徴
ビートレーディング 最短50分:300万円未満
最短2時間:300万円以上
二者間:4~12%程度
三者間:2~9%程度
柔軟な対応と豊富な実績が魅力の大手!オンラインでも対面でも利用でき、二者間・三者間の取引に対応。
QuQuMo(ククモ) 最短2時間 二者間:1%~ 申し込みから入金までオンライン完結。手数料の下限が低く、相場よりも安く利用できる可能性がある。
ペイトナー 最短即日 二者間:10% オンライン完結&手数料が一律10%で安心!個人事業主の利用や、少額の売掛金買取におすすめ。
※2025年12月5日時点
「税理士が教えるお金の知識」(以降、本メディア)では一部、メーカーやサービス提供事業者から広告出稿をいただいておりますが、コンテンツの内容については本メディア独自に制作しており、情報の掲載有無やコンテンツ内容の最終意思決定に事業者は関与しません。
目次

1.ファクタリングの手数料とは?基本の仕組みと計算方法

ファクタリングを利用するときに、どうして手数料がかかるのかな?
融資の金利と比べて、ファクタリングの手数料が高いのはなぜ?

このようにファクタリングの手数料について疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの章では、ファクタリングの手数料の基本的な仕組みと、計算方法を分かりやすく解説します。

お金のプロ
手数料の相場や実際の見積もりを確認する前に把握しておきましょう。

1-1.ファクタリングの手数料の仕組み

簡単にいってしまえば、ファクタリングの手数料は、売掛金を買い取ってもらうためのサービス利用料であると同時に、売掛金の未回収リスクを肩代わりしてもらうための対価でもあります。

そもそもファクタリングは入金前の売掛金をファクタリング会社に売却して現金化するサービスです。

ファクタリング会社は、売掛金の額面から手数料などを差し引いた金額を利用者に支払い、後日、売掛金を受け取って、その差額で利益を得ます。

万一、売掛先が倒産したり、支払いが遅れたりすればファクタリング会社の損失となるため、未回収となるリスクも織り込んだ手数料が設定されるのです。

注意
一般的なファクタリング会社ではノンリコース(償還請求なし)契約を行っているため、売掛金が未回収となった場合でも利用者が損失を補填(ほてん)する必要はありません。ただし、ノンリコースでない契約を結んでしまうと利用者の負担となるため注意しましょう。

なおファクタリングは売掛債権の譲渡契約であり、融資やローンのように「お金を借りる行為」ではありません

金利は「借入金額に対して1年間でどれくらい利息がかかるか」を示し、時間の経過に応じて利息が増えますが、ファクタリングの手数料は現金化する際に一度だけ発生します。

お金のプロ
ファクタリングを利用して資金を得ても負債にはならないため、融資のように時間がたつほど手数料が増えていくことはありません。

1-2.ファクタリングの手数料の計算方法

ファクタリングの手数料は売掛金の金額に対して◯%という形で提示されます

契約後、売掛金の額面から手数料を引いた額がファクタリング会社から利用者に支払われますよ。

ファクタリングの手数料は「売掛金の金額×手数料率」で計算でき、手元に残る金額は「売掛債権の額面−手数料」で確認することが可能です。

例えばファクタリングの手数料率10%で120万円の売掛金を現金化する場合、「120×0.1=12」で12万円の手数料が発生し、手元に残る金額は「120−12=108」で108万円になります。

【ファクタリングの手数料と手元に入る金額の例】

ただし利用するファクタリング会社によっては、売掛金の額に対して発生する手数料の他に、振込手数料や事務手数料、対面契約の出張費などの費用が別途かかる場合もあります。

一見すると手数料が低くても、他にコストがかかって結果的に高くついてしまうことも考えられるため注意しましょう。

お金のプロ
手数料以外の費用が発生するかどうか、追加の費用がある場合に総額がいくらかを必ず確認しておくと安心ですよ。

2.ファクタリングの手数料の相場|二者間と三者間の違い

ファクタリングの手数料って、結局どのくらいが相場なの?
手数料が妥当かどうか判断するために、まずは相場を確認したいな。

このように手数料の妥当性を確認する上で、相場を把握しておきたいものですよね。

ファクタリングには「二者間ファクタリング」「三者間ファクタリング」の二つの契約方式があり、どちらを選ぶかによって手数料の相場が大きく変わります

お金のプロ
この章では、契約方式の違いを押さえ、手数料の相場を確認しておきましょう。

2-1.二者間ファクタリングの手数料

二者間ファクタリングの手数料の相場は、売掛債権の額面の8〜18%程度といわれます。

以下のように、利用者とファクタリング会社のみで取引が完結する二者間ファクタリングでは、売掛先への通知を行いません。

【二者間ファクタリングの仕組み】

そのため三者間ファクタリングよりも未回収となるリスクが高いと判断され、手数料も高めに設定されるのが一般的です。

お金のプロ
ただし二者間ファクタリングには、「現金化までのスピードが早い」「取引先に知られない」などのメリットがあります。手数料の安さは重要ですが、それだけで判断しないようにしましょう。

2-2.三者間ファクタリングの手数料

三者間ファクタリングの手数料の相場は2〜9%程度といわれていて、二者間ファクタリングよりも低く設定されることが一般的です。

これは売掛金が未回収になったり、トラブルが発生したりするリスクが二者間ファクタリングよりも低いと判断されることが理由です。

以下のように、三者間ファクタリングでは、ファクタリング会社が売掛先に直接確認を行い、売掛金の内容や支払いの見込みを判断します。

【三者間ファクタリングの仕組み】

とにかく手数料を安くしたいと考えている方は、三者間ファクタリングを検討すると良いでしょう。

お金のプロ
三者間ファクタリングでは売掛先への通知・承諾が必須であり、二者間ファクタリングよりも現金化までに時間がかかる点に注意しましょう。

3.ファクタリングの手数料を決める5つの主な要素

同じ金額の売掛金なのに、どうしてファクタリングの手数料が違うことがあるの?
どういう基準でファクタリングの手数料が決まっているのか分かれば、納得しやすいんだけど……。

このように、ファクタリング会社から提示された手数料が妥当かどうか分からずお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は審査の基準はファクタリング会社ごとに異なり、細かな内容は公表されていないのが一般的です。

そのため、提示された手数料が「絶対に高い」「必ず安い」などとは一概にいえません。

ただし、多くのファクタリング会社は共通して「未回収のリスクがどれくらいあるか」「そのリスクに対してどれくらいの利益が見込めるか」といった観点から手数料を決めていると考えられます。

その判断材料として、以下の五つの要素が大きく影響するといわれています。

【ファクタリングの手数料を決める5つの主な要素】

そこでこの章では、ファクタリングの手数料を決める五つの主な要素を簡単に解説します。

お金のプロ
見積もりを見たときに、相場感から大きく外れていないかを判断しやすくなりますよ。

3-1.売掛先の信用力

ファクタリングの手数料を決める上で、もっとも大事なのが「売掛先の信用力」です。

ファクタリング会社は、売掛先がきちんと支払ってくれるかどうかを重要視しています。

上場企業や大手企業、支払い遅延の少ない取引先などは、倒産や未払いのリスクが低いと判断されるため、ファクタリングの手数料が低くなりやすい傾向があります。

一方で、設立して間もない企業や、取引実績が少ない取引先の場合は手数料が高めに設定されることがあります。

お金のプロ
複数の請求書がある場合は、まず信用力の高い取引先の売掛金からファクタリングを検討すると良いでしょう。

3-2.売掛金の額

売掛金の額も、手数料に影響する重要な要素です。

一般的には、売掛金の額が大きいほど、ファクタリング会社にとっての1件当たりのコストが下がるため、手数料が抑えられる傾向があります。

一方、少額の売掛金だと、審査や事務手続きにかかる手間はそれほど変わらないのに、コストが割高になりやすく、手数料が高めに設定されることがあります。

お金のプロ
1回の取引当たりの金額を大きくしたほうが有利になるケースもあります。

3-3.支払期日までの日数

支払期日までの日数も、手数料を左右するポイントです。

期日までの期間が長ければ長いほど、その間に売掛先の資金繰りが悪化したり、支払いが遅れたりするリスクが高くなります。

その分、ファクタリング会社にとって未回収のリスクが大きくなるため、手数料も高めに設定されやすくなるのです。

一方で、支払期日が近い売掛金であれば、売掛先が支払う可能性が高いと判断されやすく、比較的低い手数料で利用できるケースが多いといえます。

お金のプロ
同じ取引先の請求書が複数あるときは、支払期日の近いものから優先して出すと、負担を抑えやすくなりますよ。

3-4.契約形態

二者間ファクタリングと三者間ファクタリングのどちらの契約形式を選ぶかで、手数料が大きく変わります

一般的に三者間ファクタリングの方が未回収リスクが低いと判断されるため、手数料を抑えられるといわれています。

お金のプロ
現金化の早さと取引先に知られないことを優先して二者間ファクタリングにするのか、コストを優先して三者間ファクタリングを利用するのか、ご自身の状況に合わせて選びましょう。

3-5.サービスの利用履歴

これまでのサービスの利用履歴も、手数料に影響することがあります。

同じファクタリング会社を何度も利用していて、支払い遅延などのトラブルがなければ、「この事業者との取引は安全だ」と評価されやすくなります。

その結果、リピーター向けの優遇条件が適用されたり、手数料が少し下げられたりするケースもあります

逆に、過去に大きなトラブルがある場合など、慎重に見られて手数料が高めになることも考えられます。

お金のプロ
一度きりの取引でない場合には、長く付き合えるファクタリング会社を選び、毎回丁寧に対応すると良いでしょう。結果として手数料の低減につながる可能性がありますよ。

4.ファクタリングの手数料を抑える5つのポイント

同じ額面でも、手数料の違いで受け取れる金額が変わるのかな?
できるだけ負担を抑えるポイントがあれば知りたいな。

ファクタリングの手数料は、契約方式や取引先の信用力、支払期日までの日数など、いくつかの条件で変わります

そこで本章では、ファクタリングを初めて利用する方でも取り入れやすいファクタリングの手数料を抑えるポイントを分かりやすくご紹介します。

お金のプロ
細かい仕組みをすべて理解していなくても、以下の五つのポイントを意識するだけで、手数料を抑えやすくなりますよ。

ポイント1 三者間ファクタリングを利用する

手数料を抑えたい場合、三者間ファクタリングを検討するのも一つの手です。

三者間ファクタリングは、売掛先の了承を得てから手続きを進めるので、二者間ファクタリングより未回収リスクが低くなると判断される傾向があります。

結果として、手数料も低めに設定されるケースが多いといえます。

ただし「取引先に知られたくない」「できるだけ早く現金化したい」といった場合、三者間ファクタリングが向かないこともあります

売掛先に知られることで、資金難なのではないかと誤解されてしまう可能性もあるため、契約形態は自社の状況に合わせて慎重に判断しましょう。

お金のプロ
売掛先と十分な信頼関係があり、事情を説明しやすい状況であれば、三者間ファクタリングを選択肢として検討してみると良いでしょう。

ポイント2 信用力がある取引先の売掛金を選ぶ

ファクタリングの手数料は、「どの取引先の売掛金か」によって大きく変わります

ファクタリングでは、利用者よりも売掛先の信用力が重視されます。

具体的には、上場企業や大手企業、取引実績が豊富で支払いが安定している取引先の売掛金などは、未回収リスクが低いと判断され、手数料が下がりやすいといえますよ。

なお売掛先の信用力を提示したい場合は、通帳の入金履歴や請求書、注文書、契約書などの書類を用意しておくと良いでしょう。

継続した取引があり、支払いもしっかり行われていることが証明できれば、手数料を低く抑えられる可能性があります。

お金のプロ
複数の売掛金をお持ちなら、より信用力のある取引先のものを選ぶのがおすすめです。

ポイント3 支払期日までの期間が短い売掛金を選ぶ

複数の売掛金がある場合は、できるだけ支払期日の期間が短いものを現金化するのがポイントです。

同じ金額の売掛金でも、支払期日までの期間が長いものより、未回収のリスクが低いと判断されて手数料が低くなる可能性がありますよ。

お金のプロ
どの売掛金を選ぶか迷ったときは、支払期日が近いものから検討してみてくださいね。

ポイント4 相見積もりを出して比較する

手数料を抑えたい場合は、一つのファクタリング会社だけで決めず、複数の会社から見積もりを出して比較することが大切です。

これを「相見積もり」といいます。

相見積もりをするときには、売掛金の金額や取引先名、支払期日、契約方式(二者間か三者間か)など、できるだけ同じ条件で確認しましょう。

同じ条件で並べてみることで、本当にコストが低い会社がどこなのかが分かりやすくなりますよ。

なお、手数料以外の費用がかかる場合もあるので、必ず総額を確認することをおすすめします。

お金のプロ
条件をそろえて相見積もりを取ることで、自社に合ったファクタリング会社を選びやすくなりますよ。

ポイント5 キャンペーンを利用する

キャンペーンを利用すると、通常よりも手数料を抑えられる場合があります。

ファクタリング会社によっては、「初回利用は手数料◯%割引」「今月中の申し込みで手数料優遇」といったキャンペーンを行っているところがあるので、公式サイトなどをチェックしてみましょう。

ただし、割引が適用されていても、他社と比べると結果的に手数料が高くなってしまうケースもあります

あくまで最終的な金額を見て、本当にお得かどうかを判断するようにしましょう。

また、キャンペーンの適用条件も確認しておくと安心ですよ。

お金のプロ
キャンペーンの有無だけで決めず、他社との比較も行った上で、納得できる条件かどうかを確認してくださいね。

5.手数料が低いファクタリング会社おすすめ5選

実際に相場と比べて手数料が低めで、使いやすいファクタリング会社ってどこなんだろう?
二者間・三者間やオンライン完結とか条件も違うし、どこから見ればいいか迷うな……。

このように手数料の仕組みや相場などは理解できても、具体的にどのサービスを候補にすれば良いか分からない方も多くいらっしゃるでしょう。

そこで本章では、公式サイトで手数料が明示されており、相場と比べて比較的低めの水準で利用できる可能性が高い、優良なファクタリング会社を5社厳選してご紹介します。

お金のプロ
「なんとなく安そう」ではなく、条件を見比べて自社に合った低コストのサービスを選んでくださいね。

【手数料が低いファクタリング会社おすすめ5選】

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サービス名 入金のスピード 取引できる売掛債権の金額 契約方式 手数料 取引形態 オンライン完結 法人の利用 個人事業主の利用
ビートレーディング 最短50分:300万円未満
最短2時間:300万円以上
無制限(買い取り実績:1万~7億円) 二者間ファクタリング、三者間ファクタリング 二者間:4~12%程度
三者間:2~9%程度
オンライン、対面
QuQuMo(ククモ) 最短2時間 上限なし
※下限記載なし
二者間ファクタリング 1%~ オンライン
ペイトナー 最短即日 1万~300万円
※初回利用時は30万円まで
二者間ファクタリング 10% オンライン
日本中小企業金融サポート機構 最短3時間 無制限(買い取り実績:3万~2億円) 二者間ファクタリング、三者間ファクタリング 1.5%〜 オンライン、対面、郵送
FREENANCE(フリーナンス) 最短5分 1万円~上限なし 二者間ファクタリング 3~10% オンライン
※2025年12月5日時点

おすすめ1 ビートレーディング

ビートレーディング
メリット
二者間・三者間のファクタリングに対応している
300万円未満なら最短50分、300万円以上でも最短2時間で入金
必要書類が「請求書」「通帳(入出金明細)」の2点のみ
法人だけでなく、個人事業主・フリーランスも利用できる
オンライン・対面どちらでも契約可能

デメリット
手数料には幅があり、条件によっては相場の上限に近くなることもある
対面契約を希望する場合は、来店または担当者の出張対応が必要

こんな人におすすめ!
実績が豊富で信頼性の高いファクタリング会社を選びたい方
即日入金を希望しつつも、二者間・三者間を比較して手数料の妥当性を重視したい方
オンライン完結も対面相談も選べる柔軟なサービスを使いたい方

※横にスクロールできます
項目 内容
入金のスピード 最短50分:300万円未満
最短2時間:300万円以上
取引できる売掛債権の金額 無制限(買い取り実績:1万~7億円)
契約方式 二者間ファクタリング、三者間ファクタリング
手数料 二者間:4~12%程度
三者間:2~9%程度
取引形態 オンライン、対面
オンライン完結
法人の利用
個人事業主の利用
必要書類 ・入出金明細(直近2カ月分)
・売掛金に関する書類(請求書または請求内容が分かる書類やデータ)
営業時間 平日9:30〜18:00
運営会社 株式会社ビートレーディング
所在地 東京オフィス:東京都港区芝大門1丁目2-18 野依ビル3階・4階
仙台オフィス:宮城県仙台市青葉区本町1丁目12-7 三共仙台ビル3階
名古屋オフィス:愛知県名古屋市中区栄2丁目4-1 広小路栄ビルディング5階
大阪オフィス:大阪府大阪市北区堂山町1-5 三共梅田ビル9階
福岡オフィス:福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目1-33 はかた近代ビル8階
※2025年12月5日時点

ビートレーディングは、累計取引社数8万社以上・累計買取額1,670億円の豊富な実績がある大手ファクタリング会社です(2025年9月時点)。

必要書類は請求書と通帳(入出金明細)の2点のみで、手軽に申し込みが可能です。

また売掛金の金額が300万円未満なら最短50分、300万円以上では最短2時間でスピーディーに現金化できますよ。

ビートレーディングでは二者間・三者間のファクタリングに対応していて、状況に合った方を選べる点もメリットです。

二者間ファクタリングの手数料は4〜12%程度、三者間ファクタリングは2〜9%程度と公式に明示されており、相場の範囲内か少し低いコストで利用できますよ。

法人・個人事業主・フリーランスまで幅広く利用でき、小口から大口まで柔軟に対応している点も安心ですね。

なおオンラインでも対面でも契約できますが、対面の場合には来店または担当者の出張が必須ですよ。

実績が豊富なファクタリング会社を利用したい方や、相場感に沿った手数料で売掛金を現金化したい方におすすめです。

おすすめ2 QuQuMo(ククモ)

QuQuMo
メリット
申し込みから契約、入金まで、すべてオンラインで完結
最短2時間での入金に対応
必要書類は「請求書」「通帳(入出金明細)」「本人確認書類」の3点のみ
法人だけでなく、個人事業主・フリーランスも利用できる
手数料が1%〜と下限が低く、条件によっては相場よりコストを抑えて利用できる

デメリット
手数料の上限が公式には明示されておらず、条件によっては相場より高くなる可能性がある
三者間ファクタリングには対応していない
実際の現金化までのスピードは状況によって異なる

こんな人におすすめ!
オンライン完結型で、スピーディーかつ手軽に現金化したい方
手数料の下限が低いサービスを利用したいと考えている方
個人事業主・フリーランスでも利用しやすいサービスを探している方

※横にスクロールできます
項目 内容
入金のスピード 最短2時間
取引できる売掛債権の金額 上限なし
※下限記載なし
契約方式 二者間ファクタリング
手数料 1%~
取引形態 オンライン
オンライン完結
法人の利用
個人事業主の利用
必要書類 ・本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
・入出金明細(保有する全銀行口座の直近3カ月分)
・請求書(個人事業主の場合、開業届または青色、白色の確定申告書一式と健康保険証の提出が必要)
営業時間 平日9:00〜19:00
運営会社 株式会社アクティブサポート
所在地 東京都豊島区南池袋2-13-10 南池袋山本ビル3階
※2025年12月5日時点

QuQuMo(ククモ)は、最短2時間で売掛金を現金化できるオンライン完結型のファクタリングサービスです。

必要書類は請求書や通帳の入出金明細、本人確認書類のみで、スマートフォンやパソコンでアップロードするだけなので、手軽に申し込みたい方におすすめですよ。

契約方式は二者間ファクタリングのみで、売掛先への通知や登記は原則不要です。

「取引先に知られずに資金調達したい」というニーズにも対応できますよ。

手数料は1%〜と下限が低く、二者間ファクタリングの手数料の相場8〜18%程度と比べると、比較的低い水準で利用できる可能性があります

一方で、手数料の上限は非公開のため、条件によっては相場より高くなるケースも考えられます

なお法人だけでなく、個人事業主やフリーランスの方も利用できますよ。

QuQuMo(ククモ)入金スピードを重視している方や完全オンラインのサービスを検討している方、手数料の下限が低いサービスを利用したい方に適していますよ。

おすすめ3 ペイトナー

メリット
オンライン完結型で、最短即日入金も可能
必要書類は「請求書」「本人確認書類」「口座の入出金明細(直近3カ月分)」の3点のみ
手数料が一律10%で、いくら手元に残るか事前に計算しやすい
法人だけでなく、個人事業主・フリーランスでも利用できる

デメリット
手数料が一律10%のため、条件によっては高くつく可能性がある
利用できるのは支払期日が請求日から70日以内の売掛金のみ

こんな人におすすめ!
すぐに資金が必要な個人事業主・フリーランスの方
手元にいくら残るかを申し込み前に把握したい方
相場より高い手数料になってしまうリスクを避けたい方

※横にスクロールできます
項目 内容
入金のスピード 最短即日
取引できる売掛債権の金額 1万~300万円
※初回利用時は30万円まで
契約方式 二者間ファクタリング
手数料 10%
取引形態 オンライン
オンライン完結
法人の利用
個人事業主の利用
必要書類 ・請求書
・本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど顔写真付きのもの)
・口座の入出金明細(直近3カ月分)
営業時間 平日10:00〜19:00
運営会社 ペイトナー株式会社
所在地 東京都港区虎ノ門5丁目9番1号 麻布台ヒルズ ガーデンプラザB 5F
※2025年12月5日時点

ペイトナーは、最短即日での入金に対応しているオンライン完結型のファクタリングサービスです。

必要書類は「請求書」「本人確認書類」「口座の入出金明細(直近3カ月分)」の3点のみとシンプルで、申し込みから審査、入金まですべてWeb上で完結します。

また法人はもちろん、個人事業主、フリーランスも利用できます。

契約方式は、取引先への通知が不要な二者間ファクタリングを採用しているため、「取引先に知られずに資金調達したい」というニーズにも適しています。

手数料は一律10%で変動しないのが特徴で、初期費用や月額費用も発生しません

二者間ファクタリングの手数料の相場8〜18%程度のなかで、常に10%を上回らないため安心ですね。

また「見積もりを取ったら、想定より高い手数料を提示された」という事態を避けたい方にとって、手元に残る金額を利用前に把握できるのは大きなメリットですよね。

ただし売掛金の条件によっては、他サービスの方が手数料が安くなる可能性がある点には留意しましょう。

またペイトナーの利用の対象となるのは、支払期日が請求日から70日以内の売掛金に限られる点に注意してくださいね。

ペイトナーは、手数料が相場の範囲内で固定されていて、現金化のスピードが早く気軽に申し込める点を重視したい方には使いやすいといえるでしょう。

おすすめ4 日本中小企業金融サポート機構

メリット
一般社団法人が運営する非営利のファクタリングサービス
手数料は1.5%〜と公式に明示されている
二者間・三者間ファクタリングの両方に対応していて、小口から大口まで柔軟に利用できる
必要書類は「口座の入出金履歴」「売掛金に関する書類」「代表者の身分証明書」の3点のみ
審査は最短30分、入金は最短3時間と対応がスピーディー

デメリット
手数料1.5%はあくまで「下限」であり、条件によって変わる
営業時間が平日9:30〜18:00に限られる

こんな人におすすめ!
「相場より抑えめの手数料で利用したい」中小企業・個人事業主の方
ファクタリングだけでなく、経営や資金繰りの相談もしながら進めたい方
小口から比較的大きな金額まで、同じサービスでまとめて相談したい方

※横にスクロールできます
項目 内容
入金のスピード 最短3時間
取引できる売掛債権の金額 無制限(買い取り実績:3万~2億円)
契約方式 二者間ファクタリング、三者間ファクタリング
手数料 1.5%〜
取引形態 オンライン、対面、郵送
オンライン完結
法人の利用
個人事業主の利用
必要書類 ・口座の入出金履歴(直近3カ月分)
・売掛金に関する書類(請求書や契約書など)
・代表者の身分証明書
営業時間 平日9:30〜18:00
運営会社 一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構
所在地 東京都港区芝大門1-2-18-2F
※商業登記上の本店所在地:東京都中央区銀座6丁目6番1号
※2025年12月5日時点

日本中小企業金融サポート機構は、中小企業や個人事業主の資金繰り支援に特化したファクタリングサービスです。

一般社団法人が非営利で運営していて、ファクタリング事業の他、経営・資金繰りの相談なども幅広く行っています。 

手数料は1.5%〜と明示されていて、一般的なファクタリングの手数料の相場と比べても低めの水準です。

二者間・三者間いずれの契約方式にも対応しているため、「取引先に知られたくない」「できるだけ手数料を抑えたい」といったニーズに合わせて選びやすいのもポイントです。 

必要書類は口座の入出金履歴(直近3カ月分)と、売掛金の内容が分かる請求書や契約書などの書類、代表者の身分証明書の3点です。

審査は最短30分、入金は最短3時間とスピード感のある対応が期待できます。 

ただし手数料の下限で必ず利用できるわけではなく、売掛先の信用力や取引条件によって変動する点には注意してくださいね。

また営業時間が平日9:30〜18:00に限られるため、当日入金を希望する場合には書類を不備なく揃え、早めの時間帯に申し込んでおきましょう。 

日本中小企業金融サポート機構「ファクタリングの手数料をできるだけ抑えたい」「信頼できる非営利の団体に相談しながら資金調達したい」という方におすすめですよ。

おすすめ5 FREENANCE(フリーナンス)

FREENANCE(フリーナンス)
メリット
オンライン完結型で、条件によっては最短5分での入金も可能
必要書類は「請求書」「本人確認書類」の2点のみ
専用の口座を連携すれば、手数料が3〜10%の範囲になる
利用登録するだけで損害賠償保険が自動付帯する

デメリット
専用の口座に未連携の場合は、手数料が10%に固定される
サポートはメールが中心で、対面で細かく相談したい方にはやや不向き

こんな人におすすめ!
請求書を二者間ファクタリングで素早く現金化したいフリーランス・個人事業主の方
少ない書類かつ完全オンラインで手軽に利用したい方
仕事中のトラブルへの補償も受けたい方

※横にスクロールできます
項目 内容
入金のスピード 最短5分
取引できる売掛債権の金額 1万円~上限なし
契約方式 二者間ファクタリング
手数料 3~10%
取引形態 オンライン
オンライン完結
法人の利用
個人事業主の利用
必要書類 ・住所が記載された写真付きの公的身分証(運転免許証やマイナンバーカードなど)
・売掛先に提出済みの請求書
営業時間 記載なし
※電話での問い合わせは不可
運営会社 フリー株式会社
所在地 東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー21階
※2025年12月5日時点

FREENANCE(フリーナンス)は、フリーランスや個人事業主に特化したオンライン完結型ファクタリングサービスです。

本人確認書類や請求書などを提出するだけで簡単に申し込みができ、審査に通れば最短5分での現金化も可能です。

取引先への通知が不要な二者間ファクタリングの仕組みを取っているため、「顧客に知られずに資金を早めたい」というニーズにも適しています。

FREENANCE口座を連携して利用実績を積むことで、手数料が請求書の額面の3〜10%になります

一般的に二者間ファクタリングの手数料相場は8〜18%程度といわれるため、「最大でも10%に収まる」という点は、良心的な水準といえるでしょう。

一方で、口座を連携しない場合は手数料が一律10%になるため、できるだけコストをかけないで利用したい場合は事前に口座とひも付けてづけておくと安心ですよ。

またFREENANCE(フリーナンス)は主にフリーランスや個人事業主に向けたサービスであり、登録だけで損害賠償保険「フリーナンスあんしん補償Basic」が自動付帯します。

事業を行う上でのリスクに備えられる点も魅力といえるでしょう。

ただしサポートはメールが中心なので、対面や電話などでの手厚い対応を求める方にはやや不向きといえます。

手数料の相場の範囲でスピーディーに現金化したい方や、少ない書類かつ完全オンラインで利用したい方にとって、使い勝手の良いサービスです。

6.ファクタリングの手数料以外にかかる費用

ファクタリングの手数料以外だけでなく、追加でかかる費用はあるのかな?

ファクタリング会社によっては、手数料以外の費用が設定されていることもあるため、契約を結ぶ前に、以下の主な費用の有無と金額を確認しておくことが重要です。

【ファクタリングの手数料以外にかかる主な費用】
  • ・債権譲渡登記費
  • ・印紙税
  • ・出張費
  • ・事務手数料などその他の費用

二者間ファクタリングでは「債権譲渡登記」を求められることがあります。

債権譲渡登記とは
債権の二重譲渡を防ぐために、譲渡の事実を登記し、第三者に対して自社の権利を主張できるようにする手続きのことです。債権譲渡登記ができるのは法人のみです。

債権譲渡登記を行う際には登録免許税がかかり、債権が5,000個以下なら1件当たり7,500円、5,000個を超える場合は1件当たり15,000円が必要です。

さらに債権譲渡登記の手続きを司法書士に依頼する場合は、別途5万〜10万円程度の報酬が発生するのが一般的です。

また、紙の契約書を交わす場合には印紙税がかかります。

契約金額が1万円未満であれば非課税ですが、1万円以上の場合は通常200円の収入印紙を貼る必要があります

ただし紙で作成しない電子契約を利用すれば印紙税は不要となるため、コストを抑えたい方は対応しているサービスを選びましょう。

担当者が事務所まで来てくれる「出張対応」を利用した場合、交通費などの出張費を利用者側が負担しなくてはならないケースもあります。

出張費がかからない会社や、面談から契約までオンラインで完結できる会社もあるため、対面での契約をしたい場合には料金体系を確認しておくと安心ですよ。

その他、事務手数料や振込手数料などが別途かかる場合もあります。

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なかには手数料を安く設定しておき、他の名目で高い費用を請求する業者も存在します。手数料以外にどのような費用が、いくらかかるのか必ず確認しておきましょう。

7.違法なファクタリング会社を見分けるための注意点

ファクタリング会社を装う悪徳な業社に注意した方が良いって聞くけれど、どうやって見分ければ良いんだろう?

このようにファクタリングの利用時に悪徳業者を選んでしまわないか、不安な方もいらっしゃるでしょう。
ファクタリング自体は安全なサービスですが、なかにはファクタリング会社を装った悪徳業者も存在するため注意が必要です。
本章では違法なファクタリング会社を見分けるための二つの注意点を解説します。

違法なファクタリング会社を見分けるための注意点
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これらに当てはまる場合には、利用を避けましょう。

注意点1 手数料が相場と比べて高過ぎる

提示された手数料が相場よりも明らかに高過ぎる場合は、悪徳な業者である可能性があります

ファクタリングの手数料は、売掛金の内容や金額、契約方式などによって変わりますが、相場の範囲を大きく超えるケースには注意が必要です。

特に、根拠を提示せずに極端に高い手数料を提示してくる場合は、すぐに契約せず、必ず他社の見積もりと比較するようにしましょう。

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資金調達を急いでいるときこそ、慎重に判断することが大切ですよ。

注意点2 保証金や手付金が発生する

保証金や手付金の支払いを求められる場合も、ファクタリングを装う違法な業者である可能性が高いため注意が必要です。

通常、正規の取引で発生する費用は、ファクタリング手数料や債権譲渡登記費用、事務手数料などに限られており、契約前に保証金や手付金を支払う必要はありません

悪徳な業者のなかには「手数料を安くする代わりに保証金が必要」などと理由をつけて、不当な金額を請求する業者も存在します。

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契約内容や担当者の説明に少しでも違和感があれば、その場で契約せず、専門家や第三者に相談しましょう。

8.まとめ

ファクタリングの手数料は、売掛金を早期に現金化してもらうための費用であり、一方で売掛金が未回収になった場合のリスクを肩代わりしてもらうための対価ともいえます。

手数料の相場は、二者間ファクタリングで8〜18%程度、三者間ファクタリングで2〜9%程度が目安とされています。

ただし売掛先の信用力や売掛金の額、支払期日までの日数、契約形態、サービスの利用履歴などの要素によって変わる点には注意しましょう。

また、手数料以外にも債権譲渡登記費や印紙税、出張費、事務手数料などが別途かかる場合があるため、「トータルでいくら負担するのか」を確認しておくことが大切です。

手数料を抑えたい場合には、「三者間ファクタリングを利用する」「信用力がある取引先の売掛金や、支払期日までの期間が短い売掛金を選ぶ」と良いでしょう。

ファクタリング会社によって提示される手数料は異なるため、相見積もりを出したり、キャンペーンなどをチェックしたりしておくのもおすすめですよ。

ただし相場から大きく外れた高額な手数料や、保証金・手付金を求めるような悪質業者も存在するため注意してくださいね。

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複数社を比較し、条件や費用の内訳に納得した上で契約するようにしましょう。迷う方は以下のファクタリング会社がおすすめですよ。

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