ファクタリングで建設業の資金繰りを改善!注意点や優良8社も紹介

建設業でもファクタリングを利用すれば、すぐに資金繰りできるって本当?
材料費や外注費の立て替えが多くて資金が不安定……。建設業でも使えるファクタリングサービスは?

このように建設業を営んでいて、資金繰りに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

建設業は「入金までの期間が長い」「建設にかかる費用の立て替えが必要」「融資に通りにくい」などの理由から、資金繰りが特に厳しくなりやすい業種とされています。

このため売掛債権を早期に現金化できるファクタリングは、建設業で資金調達する際の強い味方といえますよ。

本記事では、建設業がファクタリングを利用するメリットや注意点、ファクタリング会社を選ぶ際のポイントなどを分かりやすく解説します。

併せて建設業におすすめのファクタリング会社8選もご紹介するので、ぜひご参考にしてくださいね。

お金のプロ
請求書だけでなく注文書でも現金化が可能なファクタリング業者は、特に建設業と相性が良いといえますよ。

【注文書OKのサービスも!建設業におすすめのファクタリング会社3選】

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サービス名 入金のスピード 手数料 取引できる売掛債権の金額 特長
ビートレーディング 最短50分:300万円未満
最短2時間:300万円以上
二者間:4~12%程度
三者間:2~9%程度
無制限(買い取り実績:1万~7億円) ・注文書ファクタリング(見積書・発注書など)に対応し、最短即日で現金化
・必要書類は2点(入出金明細・売掛金に関する書類)のみと少ない
・完全オンライン・対面での手続きが可能

ベストファクター
最短即日 2~20% 30万~1億円
※5,000万円以上も相談可能
・建設業との取引を積極的に行っており、二者間・三者間のファクタリングに対応
・手数料は2〜20%で、最短即日での入金に対応

トップ・マネジメント
最短即日 二者間:3.5~12.5%
三者間:0.5~3.5%
30万~3億円 ・建設業との取引実績があり、請求書だけでなく、見積書・受注書・発注書ファクタリングが可能
・オンラインで全ての手続きが完結し、最短即日で現金化
※2025年11月21日時点
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目次

1.建設業はなぜ資金繰りが難しいのか?4つの構造的な要因

建設業って、どうして資金が思ったように回らなくなることが多いんだろう……?

建設業を営んでいて、売り上げは出ているのに資金が手元に残りにくい、次の現場に向けた支払いが重なって資金繰りが苦しくなる、といった状況に心当たりがある方も多いのではないでしょうか。

建設業には、他の業種とは異なる「資金繰りが難しくなりやすい背景」があるのです。

まずは建設業ならではの構造的な要因を整理し、負担が生じやすかったり、資金が不足しやすかったりする理由を確認していきましょう。

お金のプロ
建設業で資金繰りが厳しくなってしまう構造を理解しておくと、後述するファクタリングの役割もより明確になりますよ。

1-1.入金までの期間が長い

建設業では、工事の規模が大きくなるほど、着工から代金が支払われるまでの期間が長くなる傾向があります。

特に公共工事や大型案件では、工事開始から入金までに数カ月〜数年かかるケースも珍しくありません。

その間、事業は動き続けているにもかかわらず、売り上げとしての入金は発生しません

収入がない状態で材料費・外注費・人件費などの支払いが続くため、入金までの期間が長くなるほど資金繰りが厳しくなりやすい構造になっています。

お金のプロ
入金サイクルが読みにくいことは、建設業の資金繰りを難しくする大きな要因といえます。

1-2.材料費・外注費・人件費を立て替える必要がある

建設業では、工事を進めるために必要な材料費や人件費、協力会社への外注費などを、建設会社が立て替えるのが一般的です。

建設工事では「工事が完了してから報酬が支払われる」という後払いの仕組みがあり、工事期間中に発生する支出は先に建設会社が負担する構造になっているのです。

代表的な立て替え費用は以下のとおりです。

建設会社が立て替える主な費用
  • ・材料費
  • ・外注費
  • ・人件費
  • ・重機・足場などのレンタル費
  • ・現場運営の消耗品
  • ・交通費

現場が増えたり、大型工事が重なったりすると立て替え額も大きくなります

お金のプロ
仕事を受ければ受けるほど、入金前の支払いが増えて資金が圧迫されやすいといえます。

1-3.工期の遅延・追加工事などで支払いが後ろ倒しになる

建設業では、工事の完了を支払い条件とする契約が多く、工期が遅れれば入金もその分だけ後ろ倒しになります

天候不良や材料の納品遅れ、設計変更に伴う追加工事など、長期の現場ほど想定外の遅延が起こりやすいのが実情です。

また、建設業界は、元請けが下請けに工事の全部または一部を委託するのが一般的です。

元請けから下請けへの支払いは「下請工事がすべて完了した時点」となるケースが多いため、自社の業務が完了しても、実際に収入を得るまで時間がかかるケースも少なくありません。

そのため仕事を受ければ材料費・外注費・人件費などが発生するため、支出だけが先行して資金繰りを圧迫しやすくなります

お金のプロ
現場の状況次第で入金の遅れは簡単に起きるため、計画的に資金を確保できる手段を持っておくことが大切ですよ。

1-4.銀行などの融資に通りにくい

建設業は、銀行などの融資審査に通りにくい傾向があるといわれます。

これは、受注した仕事によって売り上げや利益が変動しやすく、決算書の数字だけでは事業の安定性を評価しづらいことが理由です。

その結果、金融機関に「貸し倒れリスクが高い」と判断されやすく、希望どおりに融資を受けられないケースも多くあります

さらに、融資を受けられた場合でも、審査から実行まで時間がかかるため、急ぎで資金が必要な状況であれば間に合わないことも少なくありません

お金のプロ
建設業には融資に通りにくい構造があるため、ファクタリングなどの「融資以外の資金調達手段」を知っておくことが重要ですよ。

2.建設業とファクタリングは相性が良いといわれる4つの理由

建設業で資金が安定しないとき、ファクタリングって役に立つのかな……?

結論として、建設業はファクタリングと非常に相性が良い業種だといわれています

建設業は入金までのタイミングが読みづらく、工事の進行状況によって支払いが前後しやすいなど、どうしても資金が不安定になりやすい背景があります。

こうした状況でも、ファクタリングであれば売掛債権を早期に現金化できるため、必要なタイミングで資金を確保しやすくなるのが大きなメリットです。

ここからは、建設業とファクタリングが相性が良いといわれる四つの具体的な理由を分かりやすく解説します。

お金のプロ
仕組みを知っておくほど、建設業の資金繰りに柔軟な選択肢を持てるようになりますよ。

理由1 請求書だけでなく注文書でも現金化できる

ファクタリング会社のなかには、請求書だけでなく注文書(発注書)でも現金化できるところがあります。

注文書は工事開始前の段階で発行されるため、請求書の発行より早いタイミングで資金を調達したい場合に便利ですよ。

お金のプロ
早期に現金化すれば、「着工前の材料費」「外注費」「人件費」「工事の追加費用」などの資金繰りをしやすくなるでしょう。

理由2 赤字決算・税金を滞納していても利用しやすい

銀行融資とは異なり、ファクタリングの審査では売掛先(発注元)の信用力を重視します。

そのため、自社に赤字決算や税金滞納がある場合でも、利用できる可能性がありますよ。

また新規設立の会社や一人親方などで融資が難しい方にとっても、有効な資金調達手段となるでしょう。

お金のプロ
建設業のように収益の波が大きい業種にとって、自社の状況に左右されずに資金調達できる点は大きなメリットですね。

理由3 早期に資金を確保できるので大型工事を受注しやすい

ファクタリングで早期に資金を確保すれば、手持ちの資金に左右されず受注の幅を広げることが可能で、大型の工事があっても資金繰りをしやすくなります。

建設業において大型の工事ほど、着工前から材料費や外注費、人件費など多額の支出が必要になります

とくに中小企業や一人親方の場合、手元の資金が不足して依頼を断らざるを得ないケースも少なくありませんよね。

お金のプロ
資金繰りが安定することで、資金不足によって受注を断念することを防ぎ、大型の案件にも積極的に対応しやすくなるでしょう。

理由4 元請け会社が倒産するリスクを回避できる

ファクタリングを利用すれば、元請け会社が倒産した際に資金を回収できなくなるリスクを避けることが可能です。

金を待っている間に元請け会社が倒産した場合には、下請け会社は予定していた売掛金を回収できなくなり、大きな負債をかかえてしまう可能性があります。

一方、ファクタリングを利用する場合、通常は利用者が未回収分の金額を補填(ほてん)する必要がない「ノンリコース(償還請求権なし)契約」を結ぶため、売掛債権を譲渡したタイミングで資金を確実に得ることができます。

元請けが倒産したり、支払いが遅延したりしてもファクタリングで早期に現金化しておけば影響がないのは安心ですよね。

お金のプロ
ただし、ノンリコース契約でない場合には支払いの義務が発生するため注意が必要です。契約前に必ず確認しましょう。

3.建設業向けファクタリング会社おすすめ8選

建設業に適したファクタリングを利用したいんだけど、具体的にどのサービスを選べば良いの?

このように建設業の資金繰りでファクタリングを利用しようと思っても、どのサービスが良いか分からずお困りの方もいらっしゃるでしょう。

そこで本章では、建設業との取引が可能なサービスのなかから優良な8社を厳選してご紹介します

お金のプロ
まず、どのような書類(請求書・見積書・発注書など)で申し込むか、いつまでにいくら必要か、取引先に知られず進めたいかどうかを明らかにしましょう。その上で2〜3社に見積もりを取り、入金の早さと手数料のバランスで選ぶのがおすすめですよ。

【建設業向けファクタリング会社おすすめ8選】

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サービス名 入金のスピード 取引できる売掛債権の金額 契約方式 手数料 取引形態 オンライン完結 法人の利用 個人事業主の利用
ビートレーディング 最短50分:300万円未満
最短2時間:300万円以上
無制限(買い取り実績:1万~7億円) 二者間ファクタリング、三者間ファクタリング 二者間:4~12%程度
三者間:2~9%程度
オンライン、対面
ベストファクター 最短即日 30万~1億円
※売掛先の規模や継続的な取引年数などを考慮して1億円以上の債権を買い取ることも可能
二者間ファクタリング、三者間ファクタリング 2~20% 対面
トップ・マネジメント 最短即日 30万~3億円 二者間ファクタリング、三者間ファクタリング 二者間:3.5~12.5%
三者間:0.5~3.5%
オンライン、対面、郵送
ペイトナー 最短即日 1万~300万円
※初回利用時は30万円まで
二者間ファクタリング 10% オンライン
QuQuMo(ククモ) 最短2時間 上限なし
※下限記載なし
二者間ファクタリング 1%~ オンライン
日本中小企業金融サポート機構 最短3時間 無制限(買い取り実績:3万~2億円) 二者間ファクタリング、三者間ファクタリング 1.5%〜 オンライン、対面、郵送
TRY(トライ) 最短即日 10万~5,000万円
※5,000万円以上も相談可能
二者間ファクタリング 3%~ オンライン、対面
けんせつくん 最短2時間 記載なし 二者間ファクタリング 2%~ オンライン
※2025年11月21日時点

おすすめ1 ビートレーディング

ビートレーディング
メリット
建築業との取引が可能で、注文書ファクタリング(見積書・発注書など)に対応
累計取引社数8万社・累計買取額1,670億円の実績がある(2025年9月時点)
必要書類は2点(入出金明細・売掛金に関する書類)のみで最短即日で現金化できる
対面・非対面(完全オンライン)での手続きが可能

デメリット
手数料は案件ごとに変動し、条件次第では高くなる可能性がある
最短50分での現金化が常に保証されるわけではない

こんな人におすすめ!
建設業を営む個人事業主・法人の方
注文書ファクタリングを利用したい方

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項目 内容
入金のスピード 最短50分:300万円未満
最短2時間:300万円以上
取引できる売掛債権の金額 無制限(買い取り実績:1万~7億円)
契約方式 二者間ファクタリング、三者間ファクタリング
手数料 二者間:4~12%程度
三者間:2~9%程度
取引形態 オンライン、対面
オンライン完結
法人の利用
個人事業主の利用
必要書類 ・入出金明細(直近2カ月分)
・売掛金に関する書類(請求書または請求内容が分かる書類やデータ)
営業時間 平日9:30〜18:00
運営会社 株式会社ビートレーディング
所在地 東京オフィス:東京都港区芝大門1丁目2-18 野依ビル3階・4階
仙台オフィス:宮城県仙台市青葉区本町1丁目12-7 三共仙台ビル3階
名古屋オフィス:愛知県名古屋市中区栄2丁目4-1 広小路栄ビルディング5階
大阪オフィス:大阪府大阪市北区堂山町1-5 三共梅田ビル9階
福岡オフィス:福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目1-33 はかた近代ビル8階
※2025年11月21日時点

ビートレーディングは、累計取引社数8万社・累計買取額1,670億円(2025年9月時点)の大手ファクタリング会社です。

必要書類は入出金明細・売掛金に関する書類の2点で、注文書ファクタリングに対応しているため請求書のみでなく、見積書や発注書などでも利用できます

検収が完了して入金日が確定している売掛金であれば、建設業を含め幅広い案件に対応可能ですよ。

売掛金の額が300万円未満で最短50分、300万円以上では最短2時間での現金化が可能なので、建設現場で起きがちな請求と入金のタイミングのズレを早期に解消したい方に適しているでしょう。

二者間・三者間の両方式に対応しているため、元請けに知られず資金化したいケースから、売掛先の同意を得て手数料を抑えたいケースまで柔軟に選択できます。

契約はオンラインと対面どちらも可能で、初めてでも担当者の丁寧なサポートを受けながら手続きを進められますよ。

また手数料が2〜12%なので、条件次第では低コストで資金調達できます

なお、手数料は案件条件によって変動し、審査時間も書類状況により前後するため、見積もりや申し込みは早めに行うと安心でしょう。

おすすめ2 ベストファクター

メリット
建設業との取引を積極的に行っている
手数料は2〜20%で、最短即日での入金に対応
審査通過率が92.25%と高く、柔軟な対応が期待できる
二者間・三者間のファクタリングに対応

デメリット
条件によっては手数料が最大20%まで上がる
契約は対面での対応が基本で、完全オンライン完結は不可

こんな人におすすめ!
柔軟な対応を希望する建設業の方
対面での取引をしたい方

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項目 内容
入金のスピード 最短即日
取引できる売掛債権の金額 30万~1億円
※5,000万円以上も相談可能
契約方式 二者間/三者間ファクタリング
手数料 2~20%
取引形態 対面
オンライン完結
法人の利用
個人事業主の利用
必要書類 本人確認書類(免許証やパスポートなど)、入出金通帳(Web通帳も可)、取引先との契約関連書類(請求書・見積書・基本契約書)
営業時間 平日10:00〜19:00
運営会社 株式会社アレシア
所在地 東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー24階(大阪・福岡にも支店あり)
※2025年11月21日時点

ベストファクターは、法人・個人事業主のどちらも利用可能で、審査通過率が92.25%と高く柔軟な対応が魅力のファクタリング会社です。

最短即日での入金が可能で、建設業との取引を積極的に行っている点が大きな魅力です。

手続きはオンラインのみで完結できず対面が必須ですが、担当者が出張対応するため全国どこからでも利用できます。

手数料は2〜20%の範囲で変動し、条件次第では低コストでの現金化が可能です。

二者間・三者間の両方式に対応しているため、状況に合わせて契約形態を選べます。

対面で担当者と直接交渉したい方、建設案件を含む実績が豊富で審査に通りやすいサービスを探している方におすすめです。

おすすめ3 トップ・マネジメント

トップ・マネジメント
メリット
見積書・受注書・発注書でもファクタリングが可能
二者間・三者間どちらの契約方式にも対応
オンライン完結で最短即日での現金化が可能
建設との取引実績があり、法人・個人事業主いずれにも対応

デメリット
最低手数料率が常に適用されるわけではない
サービスのラインアップが多く、最適なプランを見極めるには比較検討が必要

こんな人におすすめ!
手数料を抑えたい方・見積書・発注書の段階で現金化したい方
オンラインで手続きを完結させたい全国の中小企業・個人事業主事業者

※横にスクロールできます
項目 内容
入金のスピード 最短即日
取引できる売掛債権の金額 30万~3億円
契約方式 二者間ファクタリング、三者間ファクタリング
手数料 二者間:3.5~12.5%
三者間:0.5~3.5%
取引形態 オンライン、対面、郵送
オンライン完結
法人の利用
個人事業主の利用
必要書類 ・本人確認書類
・売却を希望する請求書
・前年度の決算書
・入出金明細(直近7カ月分)
営業時間 平日9:30〜19:00
運営会社 株式会社トップ・マネジメント
所在地 東京都千代田区鍛冶町1-4-3 竹内ビル2F
※2025年11月21日時点

トップ・マネジメントは、建設業との取引実績があり、見積書・発注書・受注書でのファクタリングにも対応しているファクタリングサービスです。

請求書発行前でも資金を確保でき、最短即日での現金化が可能ですよ。

二者間・三者間のファクタリングを取り扱っていて、状況に合わせて契約方式を選ぶことができます。

手数料は二者間で3.5~12.5%、三者間で0.5~3.5%なので、比較的コストをかけずに利用できる可能性がありますよ。

ただし条件によって変動するので、最終的に見積もりを出して確認しておきましょう。

法人・個人事業主のどちらとも取引ができ、完全オンライン・対面・郵送での取引が可能で、状況に合わせて柔軟に対応してもらえますよ。

手数料を抑えたい方や見積書・発注書の段階で早期に現金化したい建設業の方に適しています

おすすめ4 ペイトナー

メリット
建設業との取引実績あり
オンライン完結型で最短即日での入金が可能
手数料が一律10%で手元に残る金額が分かりやすい
請求書・本人確認書類・口座の入出金明細の3点だけで申請可能

デメリット
支払期日70日以内の請求書のみが対象
手数料が一律10%のため、取引内容によっては割高になる可能性がある

こんな人におすすめ!
すぐに資金が必要な建設業の方
手数料が分かりやすいサービスを利用したい方
支払期日70日以内の請求書を現金化したい方

※横にスクロールできます
項目 内容
入金のスピード 最短即日
取引できる売掛債権の金額 1万~150万円
※初回利用時は30万円まで
契約方式 二者間ファクタリング
手数料 10%
取引形態 オンライン
オンライン完結
法人の利用
個人事業主の利用
必要書類 ・請求書
・本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど顔写真付きのもの)
・口座の入出金明細(直近3カ月分)
営業時間 10:00〜19:00
運営会社 ペイトナー株式会社
所在地 東京都港区虎ノ門5丁目9番1号 麻布台ヒルズ ガーデンプラザB 5F
※2025年11月21日時点

ペイトナーは、建設現場でよく起こる請求と入金のタイミングのズレを素早く埋めたい方におすすめのファクタリングサービスです。

申し込みに必要なのは、請求書・本人確認書類・口座の入出金明細の3点だけとシンプルで、最短即日での入金に対応しています。

オンライン完結型でスマホがあれば全国から申し込みできるため、現場を止めずに材料費・外注費・人件費を機動的に手当てできます。

手数料は一律10%と明確で、最終的に手元に残る金額をあらかじめ把握しやすいのも安心です。

また建設業との取引実績があるので安心して利用できますよ。

手数料が変動するサービスと比べて高くつく可能性もある点や、審査・入金対応は営業時間内が基本で、土日祝日や時間外の申請だと翌営業日の入金となる点には注意しましょう。

また、取引の対象は「支払期日が請求日から70日以内の請求書」に限られるため、お手持ちの売掛金が条件に合っているかどうか利用前に確認しておきましょう。

ペイトナーは、すぐに資金が必要な建設業の方、手数料が分かりやすいサービスを使いたい方、支払期日70日以内の請求書を現金化したい方におすすめですよ。

おすすめ5 QuQuMo(ククモ)

QuQuMo
メリット
建設業との取引実績がある
必要書類は3点(本人確認書類・入出金明細・請求書)のみ
オンライン完結&最短2時間で入金
取引できる売掛金の下限・上限の制限がない

デメリット
手数料の上限が非公開のため、条件次第で高くなる場合がある
三者間ファクタリングには非対応

こんな人におすすめ!
建設業を営む個人事業主・法人
元請けに知られず早期に資金調達したい方

※横にスクロールできます
項目 内容
入金のスピード 最短2時間
取引できる売掛債権の金額 上限なし
※下限記載なし
契約方式 二者間ファクタリング
手数料 1%~
取引形態 オンライン
オンライン完結
法人の利用
個人事業主の利用
必要書類 ・本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
・入出金明細(保有する全銀行口座の直近3カ月分)
・請求書(個人事業主の場合、開業届または青色、白色の確定申告書一式と健康保険証の提出が必要)
営業時間 平日9:00〜19:00
運営会社 株式会社アクティブサポート
所在地 東京都豊島区南池袋2-13-10 南池袋山本ビル3階
※2025年11月21日時点

QuQuMo(ククモ)は、売掛金を最短2時間で現金化できるオンライン完結型のファクタリングサービスです。

建設業との取引実績があり、取引できる売掛金に上限・下限がないため、急な資金ニーズにも対応できるでしょう。

必要書類は本人確認書類・請求書・入出金明細のみで、決算書や事業計画書の提出は不要です。

法人・個人事業主を問わず利用でき、完全オンラインで来店・面談も不要ですよ。

手数料は1%〜と下限が低く少ないコストで現金化できる可能性がありますが、上限は非公開のため、契約前に見積もりの確認は必須です。

また、契約方式は二者間のみで三者間には非対応である点にも留意してくださいね。

「必要書類が少ないサービスを使いたい」「即日で資金を確保したい」という方にとって、QuQuMo(ククモ)は手軽かつスピーディーなサービスといえるでしょう。

おすすめ6 日本中小企業金融サポート機構

メリット
建築業との取引が可能
非営利の一般社団法人が運営していて信頼性が高い
必要書類は3点(口座の入出金履歴・売掛金に関する書類・代表者の身分証明書)のみ
二者間・三者間のファクタリングに対応している

デメリット
手数料の上限が明記されていない(見積もり確認が必須)
書類の不備や時間帯によっては、当日入金に間に合わない場合もある

こんな人におすすめ!
建築業を営む個人事業主・法人の方
非営利の団体が運営するサービスを利用したい方

※横にスクロールできます
項目 内容
入金のスピード 最短3時間
取引できる売掛債権の金額 無制限(買い取り実績:3万~2億円)
契約方式 二者間ファクタリング、三者間ファクタリング
手数料 1.5%〜
取引形態 オンライン、対面、郵送
オンライン完結
法人の利用
個人事業主の利用
必要書類 ・口座の入出金履歴(直近3カ月分)
・売掛金に関する書類(請求書や契約書など)
・代表者の身分証明書
営業時間 平日9:30〜18:00
運営会社 一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構
所在地 東京都港区芝大門1-2-18-2F
※商業登記上の本店所在地:東京都中央区銀座6丁目6番1号
※2025年11月21日時点

日本中小企業金融サポート機構は、非営利の一般社団法人が提供するファクタリングサービスです。

売掛金に関する書類・本人確認書類・入出金履歴の3点から申し込みでき、建設業との取引も可能です。

買取金額の上限は設定されていないため、大口の売掛金でも利用できる可能性がありますよ。

オンライン、対面、郵送での利用が可能なので、自社に合った方法を選べます。

二者間・三者間の両方式に対応するため、元請けに通知せず資金化したいケースから、売掛先の同意を得て手数料を抑えたいケースまで柔軟な対応が可能です。

手数料の下限は1.5%〜と低めなのでコストをあまりかけずに現金化できる可能性もありますが、上限が公開されていないため見積もりで最終的な金額を確認しましょう。

書類に不備があったり、申し込みの時間帯によっては、当日入金に間に合わない場合もあるため現金化を急ぐ場合には注意しましょう。

おすすめ7 TRY(トライ)

TRY(トライ)
メリット
建設業との取引実績があり、最短即日での入金が可能
手数料の下限が3%〜と低い
個人事業主や小規模事業者も利用できる
手数料の上限は5,000万円だが超える場合でも相談が可能

デメリット
実際に即日入金できるかどうかは状況による
手数料の上限は非公表
三者間ファクタリングには非対応

こんな人におすすめ!
早急に資金が必要な建築業の方
高額な売掛金を現金化するために相談したい方

※横にスクロールできます
項目 内容
入金のスピード 最短即日
取引できる売掛債権の金額 10万~5,000万円
※5,000万円以上も相談可能
契約方式 二者間ファクタリング
手数料 3%~
取引形態 オンライン、対面
オンライン完結
法人の利用
個人事業主の利用
必要書類 【オンライン契約の場合】
・請求書
・通帳の写し
・顔写真付きの身分証明書
【対面契約の場合】
・請求書または発注が確認できる発注書や契約書
・売掛先の住所と連絡先
・銀行通帳(3カ月分)
営業時間 平日9:00〜18:00
運営会社 株式会社SKO
所在地 東京都台東区東上野2-21-1-4F ケーワイビル
※2025年11月21日時点

TRY(トライ)は、全国対応・24時間365日受け付けのファクタリングサービスです。

建設業との取引実績があり、状況が整えば最短即日での資金化にも対応可能です。

完全オンライン・対面での手続きができ、個人事業主や小規模事業者の利用も可能です。

す。

基本的な取引金額は10万〜5,000万円ですが、5,000万円超も個別相談ができるため、大口の売掛金をお持ちの方も相談してみましょう。

手数料は3%〜ですが上限は非公表のため、案件ごとに見積もり確認が必要です。

また即日での入金ができるかどうかは審査の状況などで変わり、契約方式は二者間のみで三者間ファクタリングに対応していない点には注意しましょう。

TRY(トライ)は、早急に資金が必要な建築業の方や取引先に通知せずオンラインで手続きを完結したい方に適しています

おすすめ8 けんせつくん

メリット
建設業に特化したサービスで注文書でも申し込みできる
最短2時間でのファクタリングが可能
オンライン完結&最短2時間のスピード対応
法人・個人事業主のどちらも利用できる

デメリット
手数料は2%~で上限の記載がないため高くつく可能性がある
三者間ファクタリングには非対応

こんな人におすすめ!
注文書でファクタリングを申し込みたい建設業の方
取引先に通知せずにオンラインで完結したい方

※横にスクロールできます
項目 内容
入金のスピード 最短2時間
取引できる売掛債権の金額 記載なし
契約方式 二者間ファクタリング
手数料 2%~
取引形態 オンライン
オンライン完結
法人の利用
個人事業主の利用
必要書類 ・発注時の注文書または入金待ちの請求書
※その他の書類については記載なし
営業時間 平日9:00~18:00
運営会社 株式会社ウィット
所在地 東京本社:東京都品川区西五反田2-24-4 THE CROSS GOTANDA4F
仙台支社:宮城県仙台市青葉区中央1-2-3 仙台マークワン19F
福岡支社:福岡県福岡市博多区博多駅東2-5-19 サンライフ第3ビル6F
※2025年11月21日時点

けんせつくんは、建設業に特化したオンライン完結のファクタリングサービスです。

最短2時間で現金化でき、請求書だけでなく注文書でも申し込み可能なため、請求前でも材料費・外注費・人件費の確保に役立ちます。

二者間ファクタリングを採用しており、取引先への通知は不要で、法人・個人事業主のどちらも利用可能です。

一方、手数料は2%~(上限記載なし)ですが、条件次第で高くつく可能性がある点と、三者間ファクタリングには非対応な点には注意しましょう。

事前に見積もりを取り、他のサービスと比較して手数料をしっかり確認しておくことが重要です。

注文書ベースでファクタリングを利用したい建設業の方や、取引先に知られずオンラインで完結したい方に向いていますよ。

4.建設業がファクタリング会社を選ぶ7つのポイント

建設業に強いファクタリング会社って、どうやって見極めれば良いんだろう…?

建設業の資金繰りのためにファクタリングを利用しようと思っても、どのサービスが良いのか分からない方もいらっしゃるでしょう。

建設業は入金までの期間が長く、工事の遅れや追加費用が発生しやすいため、他業種よりも資金繰りが不安定になりやすい背景があります。

スムーズに資金調達をするためには、建設業に合ったファクタリング会社を選ぶことが重要ですよ。

本章では、建設業者が安心して使えるファクタリング会社を選ぶための七つのポイントを分かりやすく解説します。

お金のプロ
正しい選び方を知っておけば、トラブルを避けながら効率的に資金を確保できますよ。

ポイント1 建設業との取引実績は豊富か

ファクタリング会社を選ぶ際は 建設業との取引実績が豊富かどうかを最優先で確認しましょう。

建設業には、多額の前金や工事遅延による売掛金回収の遅れなど、特有の背景があります。

確認すべき内容は以下のとおりです。

建設業との取引実績についてのチェック項目
  • ・公式サイトに建設業とのファクタリングの事例が掲載されている
  • ・大口の売掛金の買取実績がある
  • ・公式サイトなどに建設業者の口コミや評価などが掲載されている
お金のプロ
建設業に精通した会社なら、ファクタリングに対応してくれる可能性が高く、柔軟に対応してくれるでしょう。

ポイント2 手数料は相場の範囲内か

ファクタリングを利用する際に必ず確かめておきたいのが、手数料が相場の範囲内かどうかです。

手数料が高くなれば高くなるほど、最終的に手元に入る金額が減ります

建設業のように高額の案件が多い業種では、手数料の影響を大きく受けるため損をしないように特に注意が必要です。

なおファクタリングの手数料の相場は、「二者間ファクタリング」「三者間ファクタリング」のどちらの契約方式を選ぶかによって大きく変わります

メモ
ファクタリングの契約方式には、利用者とファクタリング会社のみで行う二者間ファクタリングと、売掛先の了承を得て行う三者間ファクタリングの2種類があります。

手数料の相場は、二者間ファクタリングで8〜18%程度、三者間ファクタリングで2〜9%程度といわれています。

お金のプロ
三者間ファクタリングの方が売掛金の未回収リスクが低いため、手数料の相場も低くなりますが、売掛先に知られたくない場合には二者間ファクタリングを選びましょう。

ポイント3 高額の売掛金の買取に対応しているか

建設業では1件当たりの売上金額が高額になることが多いため、ファクタリング会社が高額の取引に対応しているかどうかは重要な判断基準です。

例えば買取限度額が5,000万円のファクタリング会社の場合、 6,000万円の売掛金は取り扱い対象外となってしまいます。

お金のプロ
高額案件が多い建設業では、買取上限が高いファクタリング会社、または明確に上限を設けておらず相談が可能なファクタリング会社を選ぶと良いでしょう。

ポイント4 入金までのスピードは早いか

建設業では、材料費や外注費の支払いが急に発生することが多いため、ファクタリングの入金スピードはとても重要なポイントです。

審査や入金処理に時間がかかる会社を選んでしまうと、案件の受注のタイミングを逃してしまったり、支払いが遅れてトラブルになったりする可能性があります。

ファクタリング会社の入金スピードを見極めるために、以下の内容を確認しておくと安心ですよ。

ファクタリング会社の入金スピード確かめるための確認事項
  • ・即日入金に対応しているか
  • ・審査にどのくらい時間がかかるか
  • ・契約方式(二者間/三者間)がどちらか

一般的に、売掛先が関与しない二者間ファクタリングの方が入金が手続きがスムーズに進むため入金までの期間が短い傾向があります。

さらに、オンライン完結型のサービスであれば、申し込みから数時間以内に現金を受け取れるケースもありますよ。

お金のプロ
現金化するタイミングを逃さないように、入金スピードを確認しておきましょう。

ポイント5 売掛先に知られず使える「二者間」対応か

売掛先に知られず利用できる「二者間ファクタリング」に対応しているかどうかも重要です。

ファクタリングを利用することで資金繰り悪化を疑われる可能性もあるため、売掛先との信頼関係を崩したくない場合には、二者間ファクタリングに対応した会社を選ぶと安心です。

お金のプロ
ただし既に信頼関係のある売掛先であれば、二者間ファクタリングにこだわる必要がないケースもあります。自社の状況によって判断しましょう。

ポイント6 支払期日まで長い売掛金に対応しているか

建設業では、着手から入金まで数カ月〜数年かかることがあるため、支払期日が長い売掛金を取り扱える会社かどうかも選定のポイントになります。

支払期日が長ければ長いほど、売掛先の経営の悪化や未払いなどのリスクが上がるため、ファクタリング会社にとってはリスクの高い取引といえます。

お金のプロ
支払期日までの期間が長い売掛金にも対応してくれるファクタリング会社であれば、早期での現金化が可能なので、建設業と相性が良いといえるでしょう。

ポイント7 注文書ファクタリングに対応しているか

早期での現金化を目指すなら、「注文書ファクタリング」に対応しているファクタリング会社を選ぶと良いでしょう。

注文書ファクタリングとは
売掛先が発行する注文書を売却し、早期に現金化する仕組みのことです。

請求書が発行されるのは工事完了後であるため、請求書のみを扱うファクタリング会社を利用する場合には申し込みのタイミングが遅くなってしまいます。

お金のプロ
注文書であれば着工前に発行されるので、早い段階で資金を確保でき、材料費・外注費・人件費などの資金不足を防ぐことができるでしょう。

5.建設業がファクタリングを利用するメリット

建設業でファクタリングを利用するメリットってなんだろう?

ファクタリングの利用をした方が良いのか、メリットを確認してから判断したい方もいらっしゃるでしょう。

建設業は着工前の支払いが多く、入金も工事完了後になる場合が多く、資金繰りの負担が大きい構造になっているため、ファクタリングを活用することで資金面の不安を大幅に減らせます

この章では、建設業にとっての主なメリットを五つ分かりやすく解説します。

お金のプロ
資金が安定すれば、事業の選択肢も一気に広がりますよ。

メリット1 大型工事や追加工事を受注しやすくなる

ファクタリングによって早期に資金調達することで、大型工事や追加工事などの依頼があったときに、資金不足によってチャンスを逃すことを回避できます。

建設業では、工事規模が大きくなるほど、材料費や外注費など多額の資金が必要になります。

急な追加工事の依頼が入るケースもあり、実際には売り上げがあるのに手元資金が不足して受注を断らざるを得ない場面も珍しくありません

お金のプロ
ファクタリングを利用すれば売掛金を前倒しで現金化できるため、急に資金が必要になった場合でも対応しやすくなるでしょう。

メリット2 材料費・外注費・人件費の立て替え負担を軽減できる

建設業は、工事完了前に材料費や協力会社への外注費、職人の人件費を先に支払うケースが多く、資金力の乏しい企業ほど新たな案件を受けにくくなる傾向があります。

ファクタリングを活用すれば、工事完了後に入る予定の売掛金を前倒しで現金化できるため、立て替えの負担を大幅に軽減できます

お金のプロ
案件受注時に必要な資金を確保しやすくなり、資金繰り全体の改善にもつながるでしょう。

メリット3 工期延長が発生しても資金難になりにくい

建設現場では、天候不良・災害・設計変更・追加作業などによって工期が延長することが少なくありません。

工期が長引けば、その分だけ報酬の支払いも後ろ倒しになり、資金繰りが厳しくなる原因になります。

ファクタリングで売掛金を早期に現金化しておけば、延長期間中に必要となる支払いや追加費用に備える資金を確保できます

お金のプロ
工期延長が発生しても、ファクタリングを活用すれば現場が止まるリスクを減らすことができるでしょう。

メリット4 融資と異なり負債が増えない

ファクタリングは、融資のようにお金を借りる方法ではなく、売掛金を売却して現金化するサービスです。

そのため、負債として計上されることはありません

融資の場合は借り入れとして負債が増え、財務悪化と見なされる恐れがありますが、ファクタリングは負債にならないため自社の信用力を維持したまま資金調達が可能です。

お金のプロ
財務状況を悪化させたくない建設業者にとって、ファクタリングは強い味方といえます。

メリット5 未回収のリスクを避けられる

建設業では、工事完了後の入金を待っている間に元請け会社が倒産してしまい、売掛金が未回収になるケースがあります。

しかし、ノンリコース契約のファクタリングを利用していれば、売掛債権を譲渡した時点で現金化されるため、未回収のリスクを事前に回避できます

お金のプロ
ただし元請けが倒産して売掛金が回収不能になった際に、利用者の負担がないのはノンリコース契約のみなので、契約前に必ず確認してくださいね。

6.建設業がファクタリングを利用する際の注意点

ファクタリングって便利そうだけど、建設業が使うときに気をつけるポイントってあるのかな?

ファクタリングは建設業の資金繰りを安定させる強力な手段ですが、注意すべき点もいくつかあります。

特にファクタリングを装って違法な貸し付けを行う悪徳な業者もあるため、資金調達を急ぐときほど優良な会社かどうかの見極めが必要です。

お金のプロ
本章では、建設業が安心してファクタリングを利用するために知っておくべき四つの注意点を説明します。

注意点1 手数料が発生する

ファクタリングを利用する際は、売掛金の金額に応じて手数料が発生します。

実際に手元に入る金額は、売掛金から手数料を差し引いた金額であり、請求金額よりも確実に少なくなる点には注意しましょう。

例えば、1,000万円の売掛金に対して手数料が10%なら、差し引かれる100万円を除いた 900万円が手元に入る金額となり、100万円分の売り上げが減ってしまいます。

お金のプロ
手数料の影響は大きいため、事前に必ず確認しておきましょう。

注意点2 売掛先の信用力が低いと利用できない

ファクタリングの審査では、利用者ではなく「売掛先の信用力」が重視されます。

そのため、売掛先の経営状況が悪いと、倒産などによる未回収リスクが高いと判断され、審査に通らない可能性があります

資金調達を急ぐときは以下の内容を確認しておき、複数の取引があれば信用力のある企業の売掛金でファクタリングを利用すると良いでしょう。

売掛先の信用力を判断するために確認したい項目
  • ・売掛先の経営状況は悪化していないか
  • ・支払い遅延は発生していないか
  • ・経営が安定している企業か
お金のプロ
売掛先の信用力が利用可否を左右する点は、必ず押さえておきたいポイントです。

注意点3 売掛先に業績悪化を疑われるケースがある

三者間ファクタリングを利用する場合、売掛先に契約内容を通知する必要があります

その結果、「資金調達が必要なのは経営状況が悪いからでは?」と誤解を招く可能性があります。

売掛先に知られたくない場合には二者間ファクタリングを利用しましょう

お金のプロ
三者間ファクタリングを選ぶ場合にも、売掛先の誤解を招かないように「資金調達をする必要があるのか」を事前に説明しておくと良いでしょう。

注意点4 ファクタリングを装う悪徳業者が存在する

ファクタリング会社を装い、高額な手数料を請求したり、違法な貸し付けをしたりする悪徳業者が紛れている場合があります

そのため、契約内容の不透明な会社や、極端に高い手数料を提示する会社には注意が必要です。

悪徳業者を避けるためには以下を確認しましょう。

悪徳業者を見極めるための確認事項
  • ・手数料の内訳が明確か
  • ・償還請求権(リコース)の有無が説明されているか
  • ・追加費用がないか
  • ・実績・口コミ・評判が確認できるか
  • ・金融庁・消費者庁のに載っていないか

金融庁(財務局)では、無登録で金融商品取引業をしている者に対し、警告書の発出を行い、名称等を掲載しています。

また消費者庁は、地方経済産業局及び都道府県における特定商取引法に基づく行政処分についての情報を年度別に掲載しており、事業者名や処分内容などを確認できます。

これらに該当する業者は、絶対に利用しないように注意しましょう。

お金のプロ
信頼できる会社を選ぶことで、トラブルを未然に防ぐことができますよ。

7.建設業のファクタリングでよくある疑問

ファクタリングを使ってみたいけど、建設業ならではの状況もあって不安なんだよな…。

建設業を営む方がファクタリングを検討する際に、「注文書でも使える?」「一人親方でも申し込める?」といった疑問を持つこともあるでしょう。

ファクタリングには建設業でも利用しやすい仕組みが整っていますが、契約方式や審査のポイントを理解して利用することが大切です。

この章では、建設業者から特に多い三つのよくある質問を取り上げ、分かりやすく解説します

お金のプロ
疑問点をクリアにしておくことで、安心してファクタリングを活用できるようになりますよ。

Q1 注文書ファクタリングと請求書ファクタリングの違いは?

注文書ファクタリングと請求書ファクタリングの違いは、現金化できるタイミングにあります。

注文書ファクタリングは、受注時に売掛先が発行する注文書を対象とするため、工事前の段階で資金調達が可能です。

一方、請求書ファクタリングでは、工事が完了して請求書が発行された後に手続きができます。

ただし、注文書は請求書よりも入金までの期間が長く、未回収リスクが高まるため、手数料が割高になる傾向があります

お金のプロ
請求書で利用するよりも手元に残る金額が減るため、注文書ファクタリングは「受注直後から資金が必要」な場面に適しているといえるでしょう。

Q2 建設業がファクタリングを利用するときの手順は?

建設業がファクタリングを利用する際の一般的な流れは以下のとおりです。

建築業のファクタリングの流れ
  • STEP1 複数のファクタリング会社に見積もりを依頼
  • STEP2 必要書類をそろえて申し込む
  • STEP3 審査の結果と条件を確認し、納得できれば契約
  • STEP4 入金を確認する

まずは複数の会社に見積もりを依頼し、手数料や条件を比較検討することが大切です。

条件に合う会社が見つかったら申し込みを行い、必要書類を提出します。

審査結果と契約内容を確認して問題なければ契約し、買取代金が入金されます。

なお二者間ファクタリングの場合には、支払期日になったら売掛金を取引先から利用者が受け取り、受け取った代金をファクタリング会社に渡す必要があります

三者間ファクタリングの場合には、売掛先からファクタリング会社に直接支払いが行われます

お金のプロ
どちらの方式を選ぶかによって、入金スピードや手数料などが変わる点も理解しておきましょう。

Q3 一人親方でもファクタリングを利用できる?

一人親方でもファクタリングの利用は可能です。

審査では利用者本人の与信よりも、売掛先(発注元)の信用力が重視されるため、売掛先が安定していれば問題なく現金化できるケースが多いでしょう。

大手企業や安定した取引実績のある中堅企業との契約であれば、審査が通りやすい傾向があります。

一方で、個人間の取引や、売掛金が未確定の場合などは、未回収リスクが高いと判断され、審査の通過が厳しくなることがあります。

審査をスムーズに進めるには、必要な書類を不備なくそろえ、売掛金の発生と回収見込みを客観的に示せる状態にしておくと良いでしょう。

お金のプロ
取引先の信用力が高いほど審査はスムーズです。一人親方や開業まもない事業者でも、売掛金の信用力があればファクタリングを利用できますよ。

8.まとめ

建設業には、材料費・外注費・人件費の立て替え負担が大きく、工期の遅れや入金までの長さによって資金が不安定になりやすいという特徴があります。

そのため、必要なタイミングで資金を確保できるファクタリングは、建設業と非常に相性の良い資金調達方法といえます

請求書や注文書を早期に現金化すれば、大型工事・追加工事の受注にも柔軟に対応でき、現場が長引いても資金難になりにくいのは大きなメリットですよね。

一方で、手数料の確認や売掛先の信用力、悪徳業者の見極めなど、注意すべき点もあります。

本記事でご紹介した選び方のポイントや、注意点を踏まえてファクタリングを利用すれば、資金繰りの安定につながり、事業の成長を見越した資金調達が可能になりますよ。

お金のプロ
自社にあったファクタリング会社を選びましょう。迷う方は以下のなかから選んでみてくださいね。

【注文書OKのサービスも!建設業におすすめのファクタリング会社3選】

※横にスクロールできます

サービス名 入金のスピード 手数料 取引できる売掛債権の金額 特長

ビートレーディング
最短50分:300万円未満
最短2時間:300万円以上
二者間:4~12%程度
三者間:2~9%程度
無制限(買い取り実績:1万~7億円) ・注文書ファクタリング(見積書・発注書など)に対応し、最短即日で現金化
・必要書類は2点(入出金明細・売掛金に関する書類)のみと少ない
・完全オンライン・対面での手続きが可能

ベストファクター
最短即日 2~20% 30万~1億円
※5,000万円以上も相談可能
・建設業との取引を積極的に行っており、二者間・三者間のファクタリングに対応
・手数料は2〜20%で、最短即日での入金に対応

トップ・マネジメント
最短即日 二者間:3.5~12.5%
三者間:0.5~3.5%
30万~3億円 ・建設業との取引実績があり、請求書だけでなく、見積書・受注書・発注書ファクタリングが可能
・オンラインで全ての手続きが完結し、最短即日で現金化
※2025年11月21日時点