マネーフォワード・freee・弥生の会計ソフトを徹底比較!個人事業主・法人別に紹介

マネーフォワードfreee弥生のなかで、自分の会社に合った会計ソフトはどれだろう?
会計業務を効率化したいけど、どのソフトを選べば良いのか分からない……。

会計ソフトの導入を検討していて、「マネーフォワード」「freee」「弥生」のなかから選びたいものの、どれが最適なのかが分からず困っている方も多いのではないでしょうか。

上記の三つのブランドの会計ソフトはいずれも人気が高く、異なる強みがあるからこそ、悩んでしまうものですよね。

そこでこの記事では、マネーフォワードfreee弥生の会計ソフトから個人事業主・法人別におすすめのものを厳選してご紹介します。

またブランド別の会計ソフトの特徴を解説したり、料金プランや操作性などの違いを比較したりもするので、ぜひご参考にしてくださいね。

税理士
本記事を読めば、マネーフォワードfreee弥生のなかで、どれが最適か分かりますよ。

【2025年最新】 ▼ 当サイトおすすめクラウド会計ソフト

  • マネーフォワード関連サービスとの連携が便利!法人におすすめ
    会計業務の効率化にぴったり!経費・勤怠・給与など関連サービスも充実
  • freeeスマホアプリの操作性が抜群!個人事業主におすすめ
    スマホで簡単に確定申告の手続きができる!法人プランもあり
  • 弥生会計26年連続売り上げ1位!王道中の王道
    フリープランなら無料で利用可能!個人事業主から法人まで対応
この記事の監修税理士
監修税理士の税理士法人チェスター代表 福留正明
税理士法人チェスター代表
福留 正明
税理士・公認会計士・行政書士・登録政治資金監査人・ファイナンシャルプランナー。富裕層の資産税コンサルティングに強みを持つ税理士法人チェスターの代表社員。 相続税申告実績は税理士業界でもトップクラスの年間3,000件以上(累計16,000件以上)を取り扱う。相続税申告サービスやオーダーメイドの生前対策、相続税還付業務等を行う。 資産税関連書籍の執筆や各種メディアから取材実績多数有り。
税理士法人チェスターは、グループ総勢400名以上の税理士事務所です
「税理士が教えるお金の知識」(以降、本メディア)では一部、メーカーやサービス提供事業者から広告出稿をいただいておりますが、コンテンツの内容については本メディア独自に制作しており、情報の掲載有無やコンテンツ内容の最終意思決定に事業者は関与しません。

1.【個人事業主/法人別】マネーフォワード・freee・弥生でおすすめの会計ソフトは?

マネーフォワードfreee弥生の会計ソフトといってもたくさんあるんだな……。
自分の会社にはどの会計ソフトが向いているんだろう?

マネーフォワードfreee弥生からは複数の会計ソフトが販売されているため、このように悩んでいる方も多くいらっしゃるでしょう。

会計ソフトには、インターネット環境があれば場所を問わず利用できる「クラウド型」と、PCにソフトをインストールして利用する「インストール型」があります。

どちらにもそれぞれ利点がありますが、行政手続きのデジタル化が進むなかで、近年ではスマートフォンやタブレットで手軽に会計業務を行えるクラウド型のシェアが拡大しています。

なおリサーチ・コンサルティング会社の株式会社MM総研が2025年に発表したデータによると、個人事業主が利用する会計ソフトのシェアの9割超をマネーフォワードfreee弥生の3社が占めています。

またこの3社の会計ソフトは、個人事業主だけでなく法人にも広く導入されています

そこで本章ではマネーフォワードfreee弥生のクラウド会計ソフトで個人事業主向けと法人向けのものと、それぞれに向いている利用者の特徴についてご紹介します。

税理士
この章を読んで、ご自身に合ったクラウド会計ソフトを見つけてくださいね。

【マネーフォワード・freee・弥生でおすすめの会計ソフト】

1-1.個人事業主向け

マネーフォワードfreee弥生が提供する個人事業主向けのおすすめのクラウド会計ソフトと、向いている利用者の特徴は以下のとおりです。

【個人事業主向けのおすすめの会計ソフトと向いている利用者の特徴】
ソフト名 向いている利用者の特徴
マネーフォワード クラウド確定申告 ・会計業務に慣れている方
・スマホで確定申告をしたい方
・個人向けの家計簿アプリ「マネーフォワード ME」を使っている方
freee会計(個人事業主向け) ・会計業務に不慣れな方
・スマホで日々の会計業務から確定申告まで済ませたい方
やよいの白色申告 オンライン ・白色申告をする方
・会計の知識がない方
・会計ソフトにコストをかけたくない方
やよいの青色申告オンライン ・青色申告をする方
・会計業務に不慣れな方
・仕訳や経理業務について相談したい方

スマホを使って帳簿付けや確定申告の書類作成などを行いたい方にはマネーフォワード クラウド確定申告freee会計がおすすめですよ。

マネーフォワード クラウド確定申告は家計簿アプリ「マネーフォワード ME」と連携して使いたい方に向いています。

会計業務の経験や簿記の知識がなく、感覚的に操作したい方には、簡単な質問に○×で答えるだけで確定申告書を作成できるfreee会計が便利といえるでしょう。

また青色申告をする方であれば初心者向けのシンプルな機能が特長のやよいの青色申告 オンラインも適しています。

白色申告をする方で金銭的な負担をかけずに会計ソフトを使用したい方には、ずっと無料で基本的な機能を使えるやよいの白色申告 オンラインが最適ですよ。

税理士
確定申告をスムーズに進めるため、ご自身の会計の知識や利用するシーンに合った会計ソフトを選びましょう。

1-2.法人向け

マネーフォワードfreee弥生が提供する法人向けのおすすめのクラウド会計ソフトと、それぞれに向いている利用者の特徴は以下のとおりです。

【法人向けのおすすめのクラウド会計ソフトと向いている利用者の特徴】
ソフト名 向いている利用者の特徴
マネーフォワード クラウド会計 ・簿記の知識や会計業務の経験がある方
・経費精算や給与精算など必要なサービスだけ導入したい方
・バックオフィス業務もまとめて管理したい方
freee会計(法人向け) ・会計業務に不慣れな方
・スマホを使ってどこでも手軽に作業したい方
・会計データを細かく分析して経営に活かしたい方
弥生会計 Next ・会計業務に不慣れな方
・なるべくリーズナブルにクラウド会計ソフトを導入したい方
・仕訳について相談したい方

マネーフォワード クラウド会計は、従来の簿記の形式を基にした仕様のため、簿記の知識のある方や会計業務の経験がある方におすすめです。

また全プランで「勤怠管理」「給与計算」「社会保険」などのさまざまなサービスが基本料金に含まれているため、バックオフィス業務を一元管理したい場合にぴったりでしょう。

freee会計弥生会計 Nextは、どちらも簿記の知識のない方でも使いやすい設計になっているので、会計ソフトを初めて使用する方におすすめです。

さらにfreee会計は、スマホでできる業務の幅が広い点や経営分析に関するレポートの種類が多い点などがメリットです。

弥生会計 Nextは、スタンダードなプランを最も安く利用することができる点や、仕訳について相談できるサービスがある点などが魅力ですよ。

メモ
本記事ではクラウド型の会計ソフトを中心に紹介していますが、インターネットに接続して会計ソフトを使うことに不安がある場合には、インストール型を選ぶのがおすすめです。ご紹介した三つのブランドのうち、弥生ではインストール型の会計ソフトが販売されています。

2.ブランド別!会計ソフトの特徴を解説

マネーフォワードfreee弥生の会計ソフトには、それぞれどんな特徴があるんだろう?

会計ソフトを選ぶ上で、ブランドごとの強みや違いをあらかじめ把握しておきたい方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの章では、マネーフォワードfreee弥生が提供する会計ソフトの全体的な特徴について分かりやすく解説します。

税理士
ご自身の会社に合った会計ソフトを見つけるため、まずは各ブランドの特徴を押さえておきましょう。

【ブランド別:会計ソフトの特徴】

2-1.マネーフォワード

マネーフォワードの強みは、銀行口座やクレジットカード、販売時点情報管理(POS)など、多彩な金融関連サービスとの連携にあります。

明細データを自動で取得し、その情報を基に仕訳候補を自動で作成してくれるため、利用者は内容を確認して登録するだけで仕訳が完了します。

また請求書の作成から入出金の管理まで自動化できることから、経理業務と営業活動をまとめて効率良く管理したい場合にも最適ですよ。

なお仕訳の基本的な仕組みは従来の会計ソフトと大きく変わらないため、簿記や会計の知識がある方であれば、よりスムーズに使いこなすことができるでしょう。

2-2.freee

freeeの魅力は日々の業務の効率化と経営状況の把握の両方がかなう点です。

経理だけでなく人事労務もまとめて管理することで、社内の情報をスムーズに共有できるので、業務におけるミスの防止につながるでしょう。

また経営状況をリアルタイムに把握できる豊富なレポート機能が付いていて、迅速かつ的確な判断をサポートしてくれる点も魅力です。

さらにfreeeでは、仕訳を意識せず、取引を入力するだけで帳簿が自動で作られるよう設計されています。

簿記に不慣れな人でも扱いやすいといえますよ。

スマホやタブレットでできる機能が充実している点もうれしいポイントですね。

2-3.弥生

弥生26年連続年間販売数量1位を誇る会計ソフトの老舗ブランド*1です。

弥生の強みは、クラウド型だけでなく、インターネット環境がなくても使用できるインストール型にも対応している点です。

手書きの帳簿から会計ソフトへの移行を検討している会社にとっても、スムーズに導入しやすいといえるでしょう。

またマネーフォワードfreeeに比べて料金が比較的リーズナブルなため、会計ソフトのコストをなるべく抑えたい場合にもぴったりですよ。

3.7項目で徹底比較!マネーフォワード、freee、弥生の違いは?

マネーフォワードfreee弥生の会計ソフトって具体的に何が違うの?
合わない会計ソフトを選んで後悔したくないな……。

マネーフォワードfreee弥生はどれも人気の会計ソフトですが、それぞれ料金プランや細かな機能などが異なるため、このようにお困りの方もいらっしゃるでしょう。

会計業務をスムーズに進めるためには、必要な機能を明確にした上で、条件に合ったものを選ぶことが大切です。

そこでこの章では、マネーフォワードfreee弥生の会計ソフトの料金プランや操作性など7項目を徹底比較します。

税理士
最適な会計ソフトを選ぶための参考にしてくださいね。

【マネーフォワード、freee、弥生を7項目で比較】

比較1 料金プラン

マネーフォワードfreee弥生では、個人事業主・法人向けに複数のプランが用意されています。

以下に個人事業主向けと法人向けのクラウド会計ソフトの主なプランを表にまとめました。

【個人事業主向け/料金プランと主な機能】
※横にスクロールできます
ソフト名 プラン名 基本料金(税抜) 無料期間
マネーフォワード クラウド確定申告 パーソナルミニ 10,800円/年(900円/月)または1,280円/月 1カ月間
※パーソナルプランの月払い相当の機能
パーソナル 15,360円/年(1,280円/月)または1,680円/月
パーソナルプラス 35,760円/年(2,980円/月)
※月契約なし
freee会計 スターター 11,760円/年(980円/月)または1,780円/月 30日間
※一部機能制限あり
スタンダード 23,760円/年(1,980円/月)または2,980円/月
プレミアム 39,800円/年(3,316円/月)
※月契約なし
やよいの青色申告オンライン セルフ 10,300円/年(約858円/月)
※月契約なし
1年間
※全ての機能を使用可能
ベーシック 17,250円/年(約1,438円/月)
※月契約なし
トータル 30,000円/年(2,500円/月 )
※月契約なし
【法人向け/料金プランと主な機能】
※横にスクロールできます
ソフト名 プラン名 基本料金(税抜) 無料期間
マネーフォワード クラウド会計 ひとり法人 29,760円/年(2,480円/月)または3,980円/月 1カ月間
※ビジネスプランの月払い相当の機能
スモールビジネス 53,760円/年(4,480円/月)または5,980円/月
ビジネス 77,760円/年(6,480円/月)または7,980円/月
マネーフォワードクラウド ERP 要問い合わせ(必要なシステムを企業の成長に合わせて組み合わせて利用可能)
freee会計 ひとり法人 35,760円/年(2,980円/月)または3,980円/月 30日間
※一部機能制限あり
スターター 65,760円/年(5,480円/月)または7,280円/月
スタンダード 107,760円/年(8,980円/月)または11,980円
アドバンス 107,760円/年(8,980円/月)または11,980円
エンタープライズ 要問い合わせ
弥生会計 Next エントリー 34,800円/年(2,900円/月)または3,480円/月 3カ月間
※ベーシックプラスプラン相当の機能
ベーシック 50,400円/月(4,200円/月)または5,040円/月
ベーシックプラス 84,000円/年(7,000円/月)または8,400円/月(月契約)

個人事業主向けのプランも法人向けのプランも、マネーフォワード弥生に比べて、freeeは料金がやや高めに設定されていることが分かります。

しかしfreeeには、多彩なレポート機能や農業所得への対応など、他の会計ソフトにはない機能があります。

会計ソフトを選ぶ際には、料金の安さだけに注目するのではなく、提供される機能やサービスなども含め、ご自身にとって必要な機能が揃っているか総合的に判断することが大切ですよ。

また期間は異なりますが、それぞれの会計ソフトには無料で使えるお試し期間があります

「どのプランを選べば良いか分からない……」という方は、実際に試して決めるのがおすすめですよ。

比較2 操作性

操作性で比較したとき、簿記に不慣れな方や会計初心者の方にはfreee弥生がおすすめといえます。

複雑な勘定科目を覚えなくても、簡単に仕訳ができるよう設計されていますよ。

一方でマネーフォワードは従来の会計ソフトに近いシステムで、用語の説明なども少ないため、簿記の知識がある方や会計作業に慣れている方にとっては使いやすいといえますが、会計知識がほとんどない方にはやや難しいといえるでしょう。

操作性が自分に合っているかどうか、使ってみないと分からないかも……。
税理士
無料のお試し期間を活用して、実際に触れてみるのが良いでしょう。

比較3 自動化できる業務

マネーフォワードfreee弥生の会計ソフトでは、さまざまな業務を自動化できます。

以下の表は、個人事業主向けのクラウド会計ソフトであるマネーフォワード クラウド確定申告freee会計やよいの青色申告オンラインで自動化できる主な業務をまとめたものです。

【クラウド会計ソフト別:自動化できる主な業務】
※横にスクロールできます
ソフト名 自動化できる主な業務
マネーフォワード クラウド確定申告 ・銀行やクレジットカードと連携し、明細を自動で取得
・アップロードしたファイルを自動で仕訳
・売り上げや経費を入力するだけで、決算書や確定申告に関する書類を自動で作成
freee会計 ・銀行やクレジットカードと連携し、明細を自動で取得
・AIが勘定項目を推測し、自動仕訳・記帳できる
・レシートをスマホで撮影するだけで、内容を自動で読み取り
・取引データから、損益レポートなどを自動で作成
・○×形式の質問に答えるだけで、確定申告に関する書類を自動で作成
やよいの青色申告オンライン ・銀行やクレジットカードと連携し、明細を自動で取得
・AIがデータを学習し、自動で仕訳(使用すればするほど精度が向上する)
・スマホでレシートを撮影すると、文字を認識し、自動で仕訳
・ガイドに沿って入力するだけで、確定申告書を自動で作成

これらの三つの会計ソフトには、共通して銀行やクレジットカードなどと連携して明細を自動で取得する機能や、取得したデータを基に人工知能(AI)が自動で仕訳し、帳簿に反映する機能が搭載されています。

このため帳簿付けや仕訳で自動化できる業務に大きな違いはないといえるでしょう。

ただしマネーフォワード クラウド確定申告freee会計では、プランによってアップロードできるファイルの件数が異なるなど、使える機能に制限があります。

対してやよいの青色申告オンラインでは、どのプランを選んでも自動化の機能には違いがありません。

どれを選んでも効率良く記帳や仕訳ができそうだな。プランによって自動化に制限がある点には気を付けよう。

比較4 スマホアプリ

個人事業主で、スマホを使って確定申告の作業を全て済ませたい方は、マネーフォワードfreeeの会計ソフトを使うのがおすすめです。

仕訳作業から確定申告書の作成、申告書の提出まで、スマホ一つで行うことができますよ。

弥生にも個人事業主向けのスマホアプリがあり、取引の入力やレシートを撮影して読み込むといった作業は可能ですが、確定申告書や青色申告決算書などの作成・申告はPCで行う必要があります

なお法人の場合でも、マネーフォワードfreeeではスマホアプリを使って仕訳などの基本的な作業を行うことが可能です。

比較5 確定申告の方法

個人事業主の場合、マネーフォワードfreee弥生のどの会計ソフトを使用しても、確定申告書類の作成から提出までを全てご自身で行うことが可能です。

国税電子申告・納税システム(e-Tax)」にも対応しているので、マイナンバーカードと読み取りに対応するスマホなどがあれば、わざわざ税務署へ足を運ぶことなくオンラインで申告書を提出できますよ。

e-Taxとは
国税庁が管理する、所得税や消費税などの国税の電子申告に利用できるシステムのことです。

一方、法人の場合、マネーフォワードfreee弥生の各会計ソフトで決算書を作成することはできますが、申告書の作成には対応していない点に注意が必要です。

メモ
法人が法人税や法人住民税などの確定申告を行うには、貸借対照表や損益計算書といった決算書を作成した上で、その決算書を基に、税務申告に必要な申告書を作成する必要があります。

法人の確定申告を行う際には、各会計ソフトと連携して使える専用のツールを利用するのがおすすめです。

例えばfreeeには、決算から申告までをサポートする「freee申告」というサービスがあります。

freee申告と連携することで、税額の計算や申告書の入力が自動でできますよ。

またe-Taxや「地方税ポータルシステム(eLTAX)」にも対応しているため、電子申告も楽に行えるでしょう。

eLTAXとは
地方税共同機構が運用する、事業所税や法人事業税などの地方税の電子申告に利用できるシステムのことです。

マネーフォワード弥生の場合、株式会社NTTデータが提供する申告書作成ソフト「達人シリーズ」との連携が可能です。

「法人税の達人」「減価償却の達人」などから必要なソフトを選んで別途利用することで、申告書を作成できますよ。

税理士
電子申告するには、同社の提供する「電子申告の達人」を追加で利用する必要があるので気を付けてくださいね。

比較6 法令改正への対応

マネーフォワードfreee弥生のクラウド型会計ソフトでは、法改正があった際にアップデートが自動で行われます

メモ
弥生の提供するデスクトップ型の会計ソフト、「弥生会計25」や「やよいの青色申告 25」では、製品サポートから業務サポートまでを含む、有料の「あんしん保守サポート」に加入している場合に限り、法令改正への対応を受けることが可能です。

特別な手続きをしなくても、常に最新の法令に準拠したシステムで会計業務を行うことができますよ。

古いルールのまま作業して、間違った処理をしてしまう心配がないのは安心だな。

なお、それぞれ「電子帳簿保存法の改正」「インボイス制度」にも対応しています

電子帳簿保存法とは
国税に関わる帳簿や書類を、電子データで保存する際の取り扱いなどを定めた法のことです。各データの電子保存は、電子帳簿保存法の要件を満たす方法で行わなければなりません。令和6年1月1日より、電子取引のデータ保存が、企業の規模を問わず完全に義務化されました。
インボイス制度とは
消費税の仕入税額控除の金額を正しく計算するための制度のことで、正式名称を「適格請求書等保存方式」といいます。適格請求書には一定の記載要件を満たした記載が必要、適格請求書がなければ仕入税額控除を受けられない、などの決まりがあります。

比較7 ユーザーサポート

マネーフォワードfreee弥生では、プランによって付帯するユーザーサポートの内容が異なります

会計ソフトを使用していて困ったときにしっかり解決できるよう、ご自身や会社にどの程度のサポートが必要なのかをあらかじめ考えて選ぶことが大切です。

本記事で紹介している会計ソフトごとのユーザーサポートを以下の表にまとめたので、ご参考にしてくださいね。

【会計ソフト別:ユーザーサポート】
※横にスクロールできます
ソフト名 プラン名 チャット メール 電話 その他
マネーフォワード クラウド確定申告 パーソナルミニ
パーソナル
パーソナルプラス ○(確定申告に関する問い合わせ、操作方法)
freee会計 スターター
スタンダード サポートの優先対応
プレミアム サポートの優先対応/まるごと導入サポート
やよいの白色申告オンライン青色申告 オンライン フリー WebFAQ
ベーシック ○(サポート期間中10回まで) WebFAQ/操作サポート/福利厚生サービス
トータル WebFAQ/操作サポート/仕訳相談/経理業務相談/確定申告相談/福利厚生サービス
マネーフォワード クラウド会計 スモールビジネス
ビジネス
freee会計 ひとり法人
スターター ○※アドバンスとエンタープライズのプランには専任サポートあり
スタンダード
アドバンス
エンタープライズ
弥生会計 Next エントリー 〇(AIのみ) WebFAQ
ベーシック
ベーシックプラス WebFAQ/仕訳相談

チャットとメールのサポートはほとんどの会計ソフトに付帯していますが、弥生の一部のプランでは使用できないものもあるため注意しましょう。

電話サポートは、主に上位プランで利用可能ですが、標準以下のプランに含まれている場合もあれば、上位プランでも対応していない場合もあります。

また電話サポートが付いていても、相談できる内容が限られていたり回数が決められていたりするので事前に確認しましょう。

税理士
freeeの電話相談は予約制なので、電話が込み合っていてつながらないという心配はありませんよ。

4.会計ソフトを選ぶ際に確認しておきたいポイント

会計ソフトを選ぶ際には、ご自身や経理の担当者の簿記・会計の知識や、会計業務をするに当たって必要な機能、ソフトを使用する環境などに合っているかどうかを確認することが大切です。

例えば税理士に確定申告を依頼したい場合は、データをスムーズに共有できるクラウド型の会計ソフトを選ぶと良いでしょう。

クラウド型の会計ソフトであれば、アカウントのIDとパスワードの共有で、税理士がリアルタイムに仕訳データなどを確認することができます。

メールや郵送でのやりとりが不要なため、手間やコストを削減できますよ。

またインターネット環境が整っていて、PCやスマホなど複数のデバイスで作業したい方にもクラウド型の会計ソフトがおすすめです。

自宅や出先など、場所を選ばずに会計業務を行うことができますよ。

しかしインターネット環境が不安定な場合や、特定のPCでのみ使用したい場合には、会計ソフトをインストールして使用する「インストール型」が向いているでしょう。

税理士
ご自身の業務スタイルや環境に合った会計ソフトを選べば、日々の会計作業をより快適に行うことができますよ。

5.まとめ

マネーフォワードfreee弥生は、どれも人気の高い会計ソフトですが、それぞれに異なる強みがあります。

マネーフォワードは会計業務をなるべく自動化し、手間やコストを減らしたい方におすすめです。

従来の会計ソフトに近い仕様のため、簿記や会計の経験がある方により使いやすいといえるでしょう。

freeeは会計初心者でも簿記の知識がない方でも操作しやすい仕様になっているので会計ソフトを初めて使う方におすすめです。

弥生はリーズナブルに会計ソフトを導入したい方に適していますよ。

ご自身や会社にどれが合っているか判断が難しい場合には、無料のお試し期間を活用しましょう。

税理士
トライアルを利用して実際に使い勝手を確かめるのがおすすめですよ。

【2025年最新】 ▼ 当サイトおすすめクラウド会計ソフト

  • マネーフォワード関連サービスとの連携が便利!法人におすすめ
    会計業務の効率化にぴったり!経費・勤怠・給与など関連サービスも充実
  • freeeスマホアプリの操作性が抜群!個人事業主におすすめ
    スマホで簡単に確定申告の手続きができる!法人プランもあり
  • 弥生会計26年連続売り上げ1位!王道中の王道
    フリープランなら無料で利用可能!個人事業主から法人まで対応