このように会計ソフトの導入を検討していて、できるだけコストを抑えたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
会計ソフトとは、日々の会計業務を効率化できる便利なツールのことです。
なかには初期費用がかからず、無料または月額数百円から数千円で使えるリーズナブルなものもあります。
ただし価格の安さだけで選んでしまうと、必要な機能が不足していたり、サポートが不十分だったりして、結果的に非効率になる可能性があるので注意が必要です。
そこで本記事では、安い会計ソフトを選ぶ七つのポイントを解説します。
さらに安い会計ソフトおすすめ8選や、個人事業主向け・法人向けにおすすめの安い会計ソフトもご紹介するので、ぜひご参考にしてくださいね。

福留 正明
1.会計ソフトとは
会計ソフトとは、帳簿付けや仕訳、決算書の作成など、日々の会計業務を効率的に行うためのツールのことです。
お金の流れを自動で処理してくれる機能があるため、手作業によるミスの防止にもつながります。
簿記の知識があまりない方でも簡単に使えるように設計されている製品が多く、誰でも手軽に利用できる点も魅力です。
また近年では、コストを抑えられるソフトも充実していて、無料で使えるプランや一定期間試せる無料トライアルを提供している製品が増えていますよ。
2.安い会計ソフトを選ぶ7つのポイント
安い会計ソフトと一口にいっても種類はさまざまで、料金だけで選んでしまうと、必要な機能が不足していたり、使いづらかったりすることがあります。
そこでこの章では、失敗しないために押さえておきたい、安い会計ソフトを選ぶ七つのポイントについて解説します。

- ポイント1 クラウド型かインストール型か
- ポイント2 事業の規模に合っているか
- ポイント3 操作しやすいか
- ポイント4 必要な機能がそろっているか
- ポイント5 法令改正に対応しているか
- ポイント6 必要なサポートがあるか
- ポイント7 税理士とデータの共有ができるか
ポイント1 クラウド型かインストール型か
会計ソフトには、大きく分けて「クラウド型」「インストール型」があります。
それぞれのメリットとデメリットを以下の表にまとめました。
会計ソフトの種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
クラウド型 | ・インターネットにつながる環境があればどこでもデータを管理できる ・さまざまなデバイスで操作が可能 ・自動でアップデートされる |
・ランニングコストがかかる ・通信障害が起きると操作できない |
インストール型 | ・オフラインでもデータを管理できる ・通信障害の影響を受けない ・ランニングコストがかからない |
・基本的に1ライセンスにつき1台のパソコンしかインストールできない ・対応できるOSが限られている可能性がある ・自分でアップデートする必要がある ・パソコンが故障すると操作できなくなる |
クラウド型はインターネット上でデータを管理するタイプで、インターネットにつながる環境があればどこからでもアクセスすることが可能です。
なかにはスマートフォンやタブレットなどに対応したものもあり、外出先でも会計処理ができます。
またソフトは常に最新状態に自動でアップデートされるため、手間もかかりません。
ただし月額料金などのランニングコストが発生し、通信障害時には操作できない点には注意が必要です。
インストール型はパソコンにソフトをインストールして使用するため、オフラインでも操作でき、通信障害の影響を受けにくいのが利点です。
一度購入すればランニングコストがかからない点もメリットといえます。
ただし、基本的に1ライセンスにつき1台のパソコンしかインストールできなかったり、対応できるOSが限られているソフトがあったりするので注意しましょう。
またアップデートやバックアップの作業を、利用者自身が行う必要があります。
パソコンが故障した場合などに会計データが失われないために、事前にバックアップを取っておくことをおすすめしますよ。
ポイント2 事業の規模に合っているか
安い会計ソフトを選ぶ際は、事業の規模に合っているかどうかを確認することも重要です。
基本的に「個人事業主向け」「法人向け」に分かれていて、それぞれ対応できる機能に違いがあります。
個人事業主の方は、ご自身が行う確定申告の種類に対応しているかどうかをチェックしましょう。
会計ソフトによっては片方の申告方法にしか対応していないものがあります。
記帳方法や必要な帳簿、提出する書類などが異なるため、申告方法に合う機能がそろったソフトを選ぶ必要がありますよ。
法人の場合は、法人専用の会計ソフトを選ぶことが必須です。
また仕訳件数や利用人数、端末数などに制限があるソフトもあるので、自社の状況に合っているかどうかも確認しておきましょう。
ポイント3 操作しやすいか
安い会計ソフトを選ぶ上で、操作のしやすさは大切なポイントです。
特に、会計業務に慣れていない方や簿記の知識があまりない方が使用する場合は、直感的に使える仕様かどうかを確認する必要があります。
会計業務初心者向けとうたわれているソフトを選んでも、「実際に操作してみたら機能が複雑で使いこなせなかった……」と後悔する可能性があるため注意が必要です。
会計ソフトのなかには、無料のトライアル期間が設けられていて実際に使いやすさを確認できるものもありますよ。
ポイント4 必要な機能がそろっているか
ご自身の業務に必要な機能がそろっているかどうかも、安い会計ソフトを選ぶ際に確認しましょう。
特に仕訳登録数に制限がないか、取引の自動取り込みや自動仕訳機能が使えるか、必要な帳簿が作成できるかなどをチェックしておくと安心ですよ。
なお複数の料金プランがある場合、安価なプランになるほど使える機能が制限されているケースがほとんどです。
「使いたい機能がグレードの上のプランにしかなくて、結果的にコストがかさんでしまった……」とならないように注意が必要ですよ。
ポイント5 法令改正に対応しているか
会計ソフトが法令改正に対応していなければ、適切な帳簿の作成や税金の申告ができない可能性があるので注意しましょう。
一般的なクラウド型の会計ソフトの場合、常に最新の状態で使うことが可能です。
法令の改正がある場合にも、ユーザー自身で特別な操作をする必要がなく、システムが自動でアップデートされるので安心ですよ。
一方、インストール型の会計ソフトは、利用者自身でアップデートをしたり、使用している端末が複数ある場合には端末ごとに対応したりする必要があります。
またアップデートに追加費用が発生する場合があるため、購入前に確認しておきましょう。
ポイント6 必要なサポートがあるか
必要なサポートがあるかどうかも、安い会計ソフトを選ぶときにチェックしましょう。
例えば、メール、チャット、電話などの問い合わせ方法や、サポートセンターの受付時間、曜日などは、事前に確認しておくことが大切です。
また同じ会計ソフトでも料金プランによって、受けられるサポート内容が異なります。
初めて会計ソフトを使う方や操作方法に不安がある方は、手厚いサポートが付いているプランを選ぶと安心です。
なかには、経理や確定申告に関する相談ができるプランもありますよ。
ポイント7 税理士とデータの共有ができるか
決算や確定申告を税理士に依頼している、または今後依頼する予定がある場合は、税理士とデータを共有できるかどうかをチェックしましょう。
会計ソフトによっては税理士とオンライン上でデータを共有できる機能が備わっているものもあり、資料の受け渡しや確認作業の手間を省くことができるため大変便利ですよ。
3.安い会計ソフトおすすめ8選!料金や特徴を比較
このように料金や特徴などを比較しながら、ご自身に最適な会計ソフトを選びたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで安い会計ソフトのなかから、人気があって初心者にも使いやすいものを八つ厳選し、それぞれの特徴を以下の比較表にまとめました。
※横にスクロールできます
ブランド名 | ソフトの型 | 対象の事業形態 | 価格(税抜) | 無料トライアル | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
マネーフォワード クラウド |
クラウド型 | ・個人事業主 ・法人 |
個人事業主向け:10,800~35,760円/年 法人向け:29,760円~/年 |
〇 | 【個人事業主向け】2,300以上のサービスと連携が可能で、明細の自動取得や仕訳にも対応 【法人向け】バックオフィス業務を効率化できる関連サービスとの連携が可能 |
freee |
クラウド型 | ・個人事業主 ・法人 |
個人事業主向け:11,760~39,800円/年 法人向け:35,760円~/年 |
〇 | 【個人事業主向け】〇×形式の質問に答えていくと、確定申告に必要な書類が作成できる 【法人向け】1人から300人以上まであらゆる企業規模に対応している |
弥生会計 |
クラウド型 | ・個人事業主 ・法人 |
個人事業主向け:無料~30,000円/年 法人向け:34,800~84,000円/年 |
〇 | 【個人事業主向け】白色申告向けはずっと無料で利用できるプランがある 【法人向け】業界最大規模のカスタマーセンターがサポートしてくれる |
円簿会計 | クラウド型 | ・個人事業主 ・法人 |
個人事業主向け:9,500~98,000円/年 法人向け:9,500~98,000円/年 |
〇 | 【個人事業主向け】1年間無料で利用することが可能。青色申告に対応している 【法人向け】1年間無料で利用することができる。最大10社・各社50ユーザーまで利用が可能 |
ちまたの会計 | クラウド型 | ・個人事業主向け | 無料 | – | 非営利組織向けの会計ソフトで、パソコン以外にスマホやタブレットでも利用が可能 |
HANJO会計 | クラウド型 | ・個人事業主向け | 無料~980円/月 | 〇 | 飲食店に特化した会計ソフト。レシートや領収書をスマホで撮影し、自動で仕訳する機能が利用可能 |
フリーウェイ経理Lite | インストール型 | ・個人事業主 ・法人 |
個人事業主向け:無料 法人向け:無料~36,000円/年 |
〇 | 【個人事業主向け】ずっと無料で利用できる 【法人向け】ずっと無料で利用することができ、必要に応じて有料プランに変更が可能 |
Main財務管理 | インストール型 | ・法人向け | 無料 | – | ずっと無料で利用することが可能。バージョンアップ料金も発生しない |
4.【個人事業主向け】安い会計ソフトおすすめ3選
このようにコストを抑えつつ、確定申告や日々の帳簿付けをスムーズに行いたいと考える個人事業主の方もいらっしゃるでしょう。
この章では、個人事業主向けにおすすめの安い会計ソフトを三つ厳選してご紹介します。
- おすすめ1 マネーフォワード クラウド確定申告
- おすすめ2 freee 確定申告
- おすすめ3 やよいの白色申告 オンライン/青色申告 オンライン
おすすめ1 マネーフォワード クラウド確定申告
プラン | 価格(税抜) | 無料トライアル期間 |
---|---|---|
パーソナルミニ | 年額払い10,800円(900円/月) 月額払い1,280円 |
1カ月間 |
パーソナル | 年額払い15,360円(1,280円/月) 月額払い1,680円 |
|
パーソナルプラス | 年額払い:35,760円(2,980円/月) |
マネーフォワード クラウド確定申告には、年払い10,800円(税抜)のパーソナルミニ、15,360円(税抜)のパーソナル、35,760円(税抜)のパーソナルプラスの三つのプランが用意されています。
全てのプランで確定申告書の作成・提出、銀行・クレジットカードの明細の自動取り込み、請求書の作成などが可能です。
操作方法で分からないことがあれば、メールかチャットでサポートのサービスを利用できます。
さらにパーソナルには消費税申告書の作成やレポート機能の追加があり、パーソナルプラスでは加えて電話サポートを受けられますよ。
マネーフォワード クラウド確定申告では銀行やクレジットカードなど、2,300以上の金融機関サービスとの連携が可能です。
明細の自動取得や仕訳にも対応していて、入力の手間を省くことができるのは大きな魅力の一つといえるでしょう。
また請求書作成や経費精算、給与計算、電子契約など、バックオフィス業務に関わる11のサービスとも連携が可能です。
基本的に、オプション料金が発生しないのはうれしいポイントですね。
ただしマネーフォワード クラウド確定申告の操作画面は、ある程度の簿記の知識がある方が使いやすい仕様になっています。
AI(人工知能)が勘定科目を提案してくれますが、自分で確認・選択して仕訳を進めるスタイルなので、簿記の知識がない方は注意が必要ですよ。
マネーフォワード クラウド確定申告は、ある程度の簿記の知識がある方や、会計業務だけでなくバックオフィス業務も効率化したい方におすすめです。
おすすめ2 freee 確定申告
プラン | 価格(税抜) | 無料トライアル期間 |
---|---|---|
スターター | 年額払い11,760円(980円/月) 月額払い1,780円 |
30日間 |
スタンダード | 年額払い23,760円(1,980円/月) 月額払い2,980円 |
|
プレミアム | 年額払いのみ39,800円(3,316円/月) |
freee 確定申告には、年額11,760円(税抜)のスターター、23,760円(税抜)のスタンダード、39,800円(税抜)のプレミアムの三つのプランが用意されています。
全てのプランで確定申告書の作成・提出、銀行やクレジットカード明細の自動取り込み、請求書の作成などの機能が利用可能です。
さらにスタンダードではレシートの画像アップロード枚数が無制限に、消費税申告書の作成や農業所得の確定申告が可能になります。
またメールやチャットで問い合わせた場合に優先的に対応してもらえますよ。
プレミアムではスタンダードの機能に加え、電話サポートを利用できます。
他の会計ソフトから乗り換える場合のデータ移行や、初期設定を代行してくれる導入サポートも付いているので必要な方は検討してみてくださいね。
freee 確定申告は家計簿の感覚で記帳できるように設計されていて、会計ソフトを初めて使う方にとって使いやすいのが魅力です。
一方で簿記の知識がある方が使う場合には独自の仕様に慣れるまで操作しにくい可能性がある点に注意しましょう。
またfreee 確定申告はスマホからの操作性に優れています。
確定申告書の作成・提出だけでなく、レシートを読み取って取引を登録したり、請求書を作成したりすることができますよ。
freee 確定申告は初めて会計業務を行う方や、隙間時間にスマホで会計業務を進めたい方におすすめです。
おすすめ3 やよいの白色申告 オンライン/青色申告 オンライン
ソフト名 | プラン | 初年度価格(税抜) | 2年目以降(税抜) | 無料トライアル期間 |
---|---|---|---|---|
やよいの白色申告 オンライン | フリープラン | 0円 | 0円 | ずっと無料 |
ベーシックプラン | 0円 | 11,500円/年 | 1年間 | |
トータルプラン | 10,500円/年 | 21,000円/年 | – | |
やよいの青色申告 オンライン | セルフプラン | 0円 | 10,300円/年 | 1年間 |
ベーシックプラン | 0円 | 17,250円/年 | 1年間 | |
トータルプラン | 15,000円/年 | 30,000円/年 | – |
やよいの白色申告 オンライン/青色申告 オンライン
は、10年連続で個人事業主向けクラウド型会計ソフトのシェアナンバーワン*1を誇る、実績のある会計ソフトです。
弥生会計では、白色申告向けと青色申告向けにそれぞれ専用のソフトが用意されています。
白色申告者の方はやよいの白色申告 オンラインを、青色申告者の方はやよいの青色申告 オンラインを利用しましょう。
またやよいの白色申告 オンライン/青色申告 オンライン
には、それぞれサポートの内容が異なる三つのプランがあります。
やよいの白色申告 オンラインのフリープランでは、確定申告書の作成・提出や、金融機関などとのデータ連携、スマホアプリで撮影したレシートの自動仕訳など、全ての機能がずっと無料で利用できます。
白色申告をする方で、会計ソフトにかけるコストをできるだけ抑えたい方はぜひ利用してみてくださいね。
やよいの青色申告 オンラインのセルフプランも、全ての機能を使えます。
それぞれのベーシックプランでは、メールやチャット、電話で操作の質問ができます。
またトータルプランでは確定申告や仕訳、経理に関する相談が可能ですよ。
サポートの内容に応じてプランを選択すると良いでしょう。
なお、やよいの白色申告 オンラインのベーシックプラン、やよいの青色申告 オンライン
のセルフプランとベーシックプランは初年度無料、それぞれのトータルプランは初年度半額で利用することができます。
ただし2年目以降は料金が大きく変わるため、長期利用を考えている方は事前に料金の詳細を確認しておきましょう。
やよいの白色申告 オンライン/青色申告 オンライン
は個人事業主に人気のクラウド型会計ソフトを利用したい方や、必要に応じてサポートを追加したい方におすすめです。
5.【法人向け】安い会計ソフトおすすめ3選
会社に会計ソフトを導入する際、できるだけ安く、かつ安心して使える人気のソフトを利用したいものですよね。
この章では、法人向けにおすすめの安い会計ソフトを三つ厳選してご紹介します。
- おすすめ1 マネーフォワード クラウド会計
- おすすめ2 freee 会計
- おすすめ3 弥生会計 Next
おすすめ1 マネーフォワード クラウド会計
プラン | 価格(税抜) | 無料トライアル期間 |
---|---|---|
ひとり法人 | 年額払い:29,760円(2,480円/月) 月額払い:3,980円 |
1カ月間 |
スモールビジネス | 年額払い:53,760円(4,480円/月) 月額払い:5,980円 |
|
ビジネス | 年額払い:77,760円(6,480円/月) 月額払い:7,980円 |
マネーフォワード クラウド会計には、事業を1人で運営している方向けのひとり法人、小規模事業者向けのスモールビジネス、中小企業向けのビジネスのプランがあります。
銀行やクレジットカードとの自動連携、仕訳の自動処理、決算書の自動作成などの機能が搭載されているので、経理作業の手間を削減することができます。
金融関連サービスとのデータの連携は2,300以上に対応していて、明細データの取得を自動化できるのもポイントです。
また日々のデータをもとにしたレポートが自動で作成されるため、リアルタイムで経営状況を可視化することもできますよ。
さらに会計業務だけでなく、請求書作成や経費精算、給与計算など、バックオフィス業務に関わるサービスを利用することも可能です。
初期費用0円、基本料金内で利用することができるので、コストを抑えられるのもうれしいポイントですね。
ただし利用人数によって従量課金が発生する点には注意しましょう。
マネーフォワード クラウド会計はリアルタイムで経営状況を可視化したい方や、会計業務だけでなくバックオフィス業務も効率化したい方に向いていますよ。
おすすめ2 freee 会計
プラン | 価格(税抜) | 無料トライアル期間 |
---|---|---|
ひとり法人 | 年額払い:35,760円(2,980円/月) 月額払い:3,980円 |
30日間 |
スターター | 年額払い:65,760円+従量課金(5,480円/月+従量課金) 月額払い:7,280円+従量課金 |
|
スタンダード | 年額払い:107,760円+従量課金(8,980円/月+従量課金) 月額払い:11,980円+従量課金 |
|
アドバンス | 年額払い:477,360円+従量課金(39,780円/月+従量課金) 月額払い:51,980円+従量課金 |
freee 会計では、四つのプランから事業の規模に合うものを選ぶことが可能です。
1人で事業を運営している方向けにひとり法人、小規模法人向けにスターター、従業員数10~50人の企業向けにスタンダード、従業員数21人以上の企業向けにアドバンスのプランが用意されています。
freee 会計の魅力は、簿記の知識が少なくても操作しやすい点です。
取引を入力していくだけで、自動的に複式簿記に変換して処理されるので、専門的な知識がない方でも安心して使い始められます。
また金融機関・クレジットカードとの取引データの自動連携や自動仕訳、決算書の作成、請求書の作成などの機能が備わっています。
さらにスマホアプリに対応しているのも魅力の一つです。
領収書や請求書をスマホで読み取るだけで、自動で入力・仕訳を行いますよ。
ただし、ひとり法人以外のプランでは、経費精算や受発注書類の送付の機能で従量課金が発生する点には注意しましょう。
freee 会計は簿記の知識が少ない方や、事業の規模に合わせてプランを選びたい方におすすめですよ。
おすすめ3 弥生会計 Next
プラン | 価格(税抜) | 無料トライアル期間 |
---|---|---|
エントリープラン | 年額払い:34,800円(2,900円/月) 月額払い:3,480円 |
3カ月間 |
ベーシックプラン | 年額払い:50,400円(4,200円/月) 月額払い:5,040円 |
|
ベーシックプラスプラン | 年額払い:84,000円(7,000円/月) 月額払い:8,400円 |
弥生会計 Nextでは、企業のニーズに応じて選べる三つの料金プランが用意されています。
会計や請求業務、取引書類管理を効率的に始めたい方向けのエントリープラン、経費精算や部門管理などを含めたバックオフィス業務をさらに効率化したい方向けのベーシックプラン、電話サポートや仕訳相談など手厚いサポートが欲しい方向けのベーシックプラスプランがあります。
簿記の知識が少ない方でも操作しやすく、分かりやすい画面設計なのもうれしいポイントです。
ただしエントリープランには、有人サポートが付いていないため、メールやチャットで相談したい方は注意しましょう。
また弥生会計 Nextでは、基本料金内で請求業務や経費精算などの機能を利用することができます。
各業務のデータは自動連携されるため、バックオフィス業務がスムーズになりますよ。
弥生会計 Nextは簿記の知識が少ない方や、会計業務だけでなくバックオフィス業務も効率化したい方におすすめです。
なお無料トライアル期間が3カ月あるので、しっかり使用感を確かめることができますよ。
6.まとめ
会計ソフトを使うと帳簿付けや決算書の作成、確定申告など、さまざまな会計業務を効率化できます。
しかし価格の安さだけで選ぶと、使いにくかったり機能が不十分だったりして、かえって非効率になることも考えられるため注意が必要です。
ご自身にとって使いやすいかどうかをしっかり見極める必要がありますよ。
安い会計ソフトを選ぶ際は、価格だけで選ぶのではなく、以下の七つのポイントをチェックしましょう。
- ・クラウド型かインストール型か
- ・事業の規模に合っているか
- ・操作しやすいか
- ・必要な機能がそろっているか
- ・法令改正に対応しているか
- ・必要なサポートがあるか
- ・税理士とデータの共有ができるか
安い会計ソフトのなかでもご自身にとって使いやすいものを選べば、コストを抑えつつ会計業務をスムーズにできますよ。