決済サービスSquare(スクエア)のメリットは?導入方法も解説

Square(スクエア)は他のキャッシュレス決済サービスとどう違うのかな?
Square(スクエア)を導入する場合のメリットやコストを知りたいな。

このようにキャッシュレス決済サービスの導入を検討しており、 Square(スクエア)の特徴を知りたいという方もいらっしゃるでしょう。

Square(スクエア)1台の決済端末で複数の決済手段を顧客に提供できる、最短即日で導入できるといった特徴のあるサービスです。

幅広いニーズに対応し、集客の拡大や売り上げ計算の効率アップを目指す事業者の方は導入を検討すべきだといえますよ。

お金のプロ
本記事ではキャッシュレス決済サービスである Square(スクエア)について、メリットや導入コスト、申し込み方法などを詳しく解説します。

「税理士が教えるお金の知識」(以降、本メディア)では一部、メーカーやサービス提供事業者から広告出稿をいただいておりますが、コンテンツの内容については本メディア独自に制作しており、情報の掲載有無やコンテンツ内容の最終意思決定に事業者は関与しません。
目次

1.決済サービスSquare(スクエア)とは?

Square(スクエア)ってどんなサービスなの?

Square(スクエア)は、クレジットカード決済や電子マネー決済、QRコード決済など複数の決済手段をまとめて1台の端末で提供することができるキャッシュレス決済サービスです。

メモ
スマートフォンがあれば専用の端末なしで決済を受け付けることができる「iPhoneのタッチ決済」や「​Tap to Pay on Android」というサービスも提供しています。利用できる決済方法は、専用の端末が対応する方法に比べ限られていますが、専用のアプリをダウンロードするだけで提供が可能といったメリットがあります。

運営会社は米国カリフォルニア州に本社を構えるBlock(旧 Square, Inc)の日本法人である「Square株式会社」で、三井住友カード株式会社と提携しています。

以下にSquare(スクエア)の概要を簡単にまとめました。

【Square(スクエア)のサービス概要】

対応している決済手段 ・クレジットカード・デビットカード決済(VISA、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover)
・交通系電子マネー決済(Suica、PASMO、Kitaca、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん)
・電子マネー決済(QUICKPay、iD、Apple Pay)
・QRコード決済(PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY、メルペイ、WeChat Pay、Alipay)
決済手数料 2.5~3.25%
導入までの日数 最短即日
初期費用 無料(専用端末の購入費は4,980〜39,980円)
月額費用 無料
売上金の入金スピード 最短翌営業日
売上金振り込み時の手数料 無料
運営会社 Square株式会社

1台の端末で主要なクレジットカードブランドや利用者の多いQRコード決済、PayPay、d払い、楽天ペイなどにも対応できます。

その上初期費用や月額費用、売上金の振込手数料などが無料ですよ。

端末1台でいろんなキャッシュレス決済手段に対応できるから、より多くのお客さまに利用してもらえそうだね。
決済手数料と端末の購入費用以外がかからないなら、コストパフォーマンスも良さそう。

キャッシュレスで買い物をする人が増加傾向にあるなか、利用者のニーズに対応し集客の拡大を目指すためにもSquare(スクエア)は有効だといえるでしょう。

お金のプロ
Square(スクエア)なら最短即日でお店に導入することができるので、すぐにキャッシュレス決済をお店に取り入れたい方におすすめですよ。

2.決済サービスSquare(スクエア)の特徴

Square(スクエア)はどんな特徴がある決済サービスなんだろう?
Square(スクエア)と他のサービスとの違いは?

Square(スクエア)以外にもキャッシュレス決済サービスが多く存在しているため、他のサービスとの違いが気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Square(スクエア)には以下のような特徴があります。

【Square(スクエア)の特徴】

お金のプロ
このようにSquare(スクエア)には魅力的な特徴があります。それぞれの特徴について詳しくご紹介しますね。

特徴1 1台の端末で複数の決済手段に対応できる

Square(スクエア)なら1台の端末でクレジットカードや電子マネーなど複数の決済手段に対応できます

キャッシュレス決済サービスによってはクレジットカード用、電子マネー用など異なる決済端末が必要なケースもあるので、端末が1台で済むのはうれしいポイントですね。

お金のプロ
Square(スクエア)は15種類以上もの決済手段に対応しているので、手軽に多くのニーズに応えられますよ。

なおSquare(スクエア)端末には三つのタイプがあり、用途に合わせて選ぶことができます。

三つの端末の詳細は、特徴6にてご紹介しますよ。

メモ
Square(スクエア)では商品名や価格、在庫などの情報を集計・管理できる「POS(販売時点情報管理)レジ」のアプリも無料で利用が可能です。また専用の決済端末をより機能的に使うための周辺機器も充実しており、キャッシュドロワーやバーコードスキャナー、レシートプリンター、収納専用ケースなどを別途で購入できます。

特徴2 最短で申し込み当日から導入可能

Square(スクエア)最短で申し込み当日から導入することができます

「早くお店にキャッシュレス決済を導入したい」という事業者にうれしいサービスですよね。

ただし申し込みから即日でSquare(スクエア)を利用するには、専用の決済端末をその日のうちに用意しておかなければなりません。

また即日から利用できる決済手段は、VISA、Mastercard、American Expressのクレジットカード決済に限られている点にも注意しましょう。

メモ
Square(スクエア)の決済端末は「Squareショップ(Squareの公式オンラインショップ)」もしくは正規代理店(ビックカメラ、ヨドバシカメラ、コストコ、Amazon、ASKUL、モノタロウ)で購入可能です。実店舗で購入する場合は事前に在庫の確認を取ることをおすすめします。

なお年末年始と臨時休業日を除く日の10:00〜18:00に電話による無料サポートが提供されているので、端末の設定などで分からないことがある場合はすぐに問い合わせできますよ。

特徴3 売上金は最短翌営業日に入金

Square(スクエア)では、完了した決済の売上金が指定の銀行口座に振り込まれます。

「Squareアカウント」に登録した振込先が「三井住友銀行」もしくは「みずほ銀行」であれば売上金が決済日の最短翌営業日に入金されますよ。

Squareアカウントとは
必要な情報の登録などを行うことにより、Square(スクエア)を利用できる権利です。アカウントの登録方法は6章 STEP1で解説します。

以下の図のように、月曜日から木曜日の0:00〜23:59に決済された分の売り上げは翌日に入金され、週末や祝日の売り上げは銀行の翌営業日に入金されます。

【Square(スクエア)売上金の入金スケジュール】

なおその他の銀行口座の場合は、毎週木曜日0:00〜翌週水曜日23:59に決済された分の売上金が翌週の金曜日に合算で振り込まれます。

特徴4 オンライン決済にも対応している

オンライン決済に対応している点もSquare(スクエア)の特徴の一つです。

Square(スクエア)の関連サービス「Squareオンラインビジネス」を利用すれば、オンラインでの事前注文の受け付けやSNSを活用した商品の販売ができます

モバイル端末用のサイトを簡単に作成することも可能です。

Square(スクエア)のシステムから情報を取り込むだけでサイトに商品を登録できるので使い勝手も良いといえますよ。

インターネットでの販売に対応できれば、お客さまに喜んでもらえそうだね。
お金のプロ
オンライン決済の決済手数料は取引ごとに3.6%がかかりますが、その他のコストをかけずにオンラインでの販売や予約に対応できるのは魅力的です。

なおSquare(スクエア)のオンライン決済で対応できる決済手段はSquare PayやApple Pay、ギフトカードです。

Square Payとは
Square(スクエア)のオンライン決済を利用した際の支払い情報を保存および再利用できる購入者向けの機能です。保存される情報は顧客名や住所などであり、いつでも削除が可能です。

特徴5 オリジナルのeギフトカードが作成できる

Square(スクエア)では「eギフトカード」機能を活用してオリジナルの回数券や食事券、商品券を簡単に作成し、販売することができます

eギフトカードとは
商品の購入時に利用できる電子のギフトカードです。紙やプラスチック製のギフトカードとは異なり、短時間で作成できたり、インターネットで受け渡しができたりします。

Square(スクエア)の利用登録をしている方であれば10分ほどでeギフトカードの作成が可能です。

注文専用のサイトのURLを顧客に案内するだけで、eギフトカードを販売できますよ。

お金のプロ
eギフトカードの作成は無料で、管理も簡単に行えます。

メモ
販売したeギフトカードは、会計時にコードをスキャンすることで決済を完了できます。なおeギフトカードを販売した際の売上金も通常の売上金と同様に、最短翌営業日に決済手数料が引かれた金額が入金されます。

特徴6 決済端末は3タイプから選べる

Square(スクエア)の決済端末には以下の3種類があり、お店の状況に合わせて好きなタイプを選べます。

【Square(スクエア)の三つの決済端末】

※横にスクロールできます
決済端末名 特徴 販売価格(税込) 対応する決済方法
Squareリーダー ・コンパクトで軽量
・充電式
・モバイル端末とのワイヤレス接続が必要
4,980円 ・タッチ決済
・ICチップ付きカード決済
Squareターミナル ・レシートプリンター内蔵
・タッチスクリーン
39,980円 ・タッチ決済
・ICチップ付きカード決済
・磁気カード決済
・電子マネー決済
・QRコード決済
Squareスタンド ・iPadをはめ込んで使う
・カードリーダー内蔵
・ディスプレイの回転が可能
29,980円(iPadを別途用意) ・タッチ決済
・ICチップ付きカード決済
・電子マネー決済
・QRコード決済
Square(スクエア)の公式サイトをもとに執筆者作成(2023年9月5日現在)

Squareスタンドを利用する場合は、以下のいずれかのiPadの設置が必須なので注意しましょう。

【Squareスタンドに対応するiPad】
  • ・iPad(第7世代 2019、第8世代 2020、第9世代 2021)
  • ・iPad Air(第3世代 2019)
  • ・iPad Pro 10.5インチ

なおSquareショップではSquareスタンドにキャッシュドロワー、一体型プリンターなどが付いたセットも販売していますよ。

3.決済サービスSquare(スクエア)のメリット

Square(スクエア)を導入したらどんなメリットがあるのか確認しておきたいな。

メリットについて詳しく確認して、Square(スクエア)が自分に合ったサービスかを判断したいという方もいらっしゃるでしょう。

Square(スクエア)を導入した場合、以下のようなメリットがあります。

【Square(スクエア)のメリット】

お金のプロ
ここからはそれぞれのメリットについて、詳しくご紹介します。

メリット1 多様な決済手段が利用できるので顧客拡大につながる

Square(スクエア)を導入することで、集客を期待できます

ポイント還元キャンペーンや給与のデジタル払いなど、キャッシュレス化を推進させるための施策が行われたこともあり、キャッシュレス決済の利用者は今後さらに増加する可能性が高いといえるでしょう。

給与のデジタル払いとは
賃金の一部あるいは全額を電子マネーで社員に支給できる仕組みです。労働基準法施行規則が改正され、2023年4月1日より「労働者の同意を得ること」「厚生労働大臣が指定する資金移動業者の口座が振込先であること」など一定の要件を満たした場合に電子マネーでの給与の支払いが可能とされています。

また海外からのインバウンド(訪日客)が増えることも考えられます。

そのためより多くのキャッシュレス決済の手段を提供することは、顧客獲得を目指す上で大事なポイントだといえるでしょう。

Square(スクエア)主要なクレジットカードをはじめデビットカード、電子マネー、交通系電子マネー、QRコード決済に対応しています。

お金のプロ
「ポイントが貯まるからQRコード決済で支払いたい」「クレジットカードでしか支払いができない」といった顧客にも、対応できますよね。

メリット2 初期費用やランニングコストが抑えられる

キャッシュレス決済サービスはいろいろ費用がかかりそうだから、導入しようか迷うな。

このように決済サービスを導入した場合の費用について不安を抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Square(スクエア)でかかるコストは、決済手数料と決済端末の購入費用だけです。

決済手数料は2.5~3.25%で、決済端末は最もお手頃なものであれば4,980円で購入できます。

初期費用や月額費用、会員登録の費用、解約手数料、売上金の振込手数料なども無料なので、かかるコストが心配な方でも安心です。

メリット3 無料のPOSレジアプリなど店舗運営に役立つ機能が利用できる

Square(スクエア)ではSquare POSレジや「Square請求書」「Squareデータ」など、店舗運営に役立つアプリが無料で提供されています。

Square(スクエア)の決済サービスと一緒に無料で利用できるアプリやサービスを以下の表にまとめました。

【Square(スクエア)で無料で利用できるアプリやサービス】

※横にスクロールできます
アプリ名 主な機能 利用方法 備考
Square POSレジアプリ ・個別精算
・払い戻し
・売り上げ管理
・在庫管理 など
決済に使用するモバイル端末や決済端末にダウンロードする
Square 請求書アプリ ・電子請求書や見積書の作成、送信
・請求書のオンライン支払い受け付け など
端末にダウンロードする 無料プランであれば0円で利用できる(決済手数料2.5~3.25%がかかる)
Square データ ・ギフトカードの発行、販売
・ブラウザ決済
・在庫管理 など
端末にダウンロードする
Squareシフト ・勤怠管理
・給与管理
・自動タイムカード など
Square POSレジと連動させる フリープランであれば0円で利用できる(スタッフ数5人まで)
Square(スクエア)の公式サイトをもとに執筆者作成(2023年9月5日現在)

以上のアプリやサービスはSquareアカウントを持っていれば利用できますよ。

お金のプロ
店舗運営が効率化される機能を無料で利用できるのはSquare(スクエア)の魅力の一つです。

メリット4 現金管理のコストを削減できる

Square(スクエア)の決済サービスを導入すると、現金管理にかかるコストの削減にもつながります

現金管理を行う場合、レジに入っている現金を集計したり銀行へ入金したりする手間がかかるため、時間がかかってしまいますよね。

しかしSquare(スクエア)では、複数の決済手段の売上金がまとめて一つの銀行口座に振り込まれます

無料のレポート機能で決済や振り込みの履歴を一目で確認できるので、わざわざ手作業で現金を管理する手間がありませんよ。

お金のプロ
現金管理にかかる時間を短縮できれば人件費などのコストを削減できますよね。

4.決済サービスSquare(スクエア)のデメリット

Square(スクエア)を導入しようと思っているんだけど、注意した方が良いことはあるのかな?

Square(スクエア)を導入する際は、メリットだけではなくデメリットも把握しておいた方が良いでしょう。

Square(スクエア)を導入するデメリットは以下の二つです。

【Square(スクエア)のデメリット】
お金のプロ
導入してから後悔しないように、デメリットも事前に把握しておきましょう。

デメリット1 決済手数料が他サービスよりやや高め

Square(スクエア)決済手数料は他の決済サービスよりも若干高めだといえるでしょう。

Square(スクエア)の決済手数料と他のサービスの決済手数料を以下の表で比較しました。

【Square(スクエア)と他サービスの決済手数料の比較】

決済サービス名 決済手数料
Square(スクエア) 2.5~3.25%
STORES 決済 クレジットカード決済:3.24%
交通系電子マネー決済:1.98%
QRコード決済:3.24%
SBペイメント クレジットカード決済:3.24%〜(業種により異なる)
電子マネー決済:2.90%〜
QRコード決済:2.00%〜
Airペイ 3.24%(COIN+:は1.08%)

他の決済サービスと大きな差はありませんが、Square(スクエア)の決済手数料はやや高めだといえるでしょう。

しかし他の決済サービスでは初期費用や月額費用、トランザクション費用などがかかるケースもあるため、一概にSquare(スクエア)のコストが高いとはいい切れません

お金のプロ
かかる費用を総合的にみれば、Square(スクエア)はコストパフォーマンスの高い決済サービスだといえますよ。

デメリット2 専用の決済端末の購入が必須

Square(スクエア)を導入する場合は、専用の決済端末を購入する必要があります

Squareリーダー、Squareターミナル、Squareスタンドの三つのなかから自店舗の営業スタイルに合ったものを選びましょう。

なおAndroidのスマートフォンを決済端末として使用できる「Tap to Pay on Android」であれば、決済端末の購入が不要です。

Tap to Pay on Androidとは
Android端末(Android9以上搭載・NFC機能付き)にSquare POSレジアプリをダウンロードすることで、専用の決済端末なしでSquare(スクエア)の決済サービスを利用できる方法です。クレジットカードのタッチ決済をAndroid端末で行うことができます。

ただし Tap to Pay on Androidで対応できる決済手段は、クレジットカードのVISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discoverに限られています。

お金のプロ
できるだけコストを抑えたいという場合は専用端末を購入せず、Android端末を使ったTap to Pay on Androidを利用するのも手ですね。

5.決済サービスSquare(スクエア)の料金体系

Square(スクエア)の決済サービスを導入するには、どのくらいの費用がかかるのかな?

このようにSquare(スクエア)を導入するコストの詳細が気になる方もいらっしゃるでしょう。

Square(スクエア)の料金体系はシンプルで、主に必要な費用は以下の二つのみです。

【Square(スクエア)の導入に必要な費用】
お金のプロ
かかる費用を把握しておけば、導入後の費用対効果も予測しやすいといえますよ。ここからはSquare(スクエア)の導入に必要な二つの費用について詳しくお伝えします。

(1)決済端末にかかる料金

Square(スクエア)決済サービスを利用するには、専用の端末を購入する必要があります

Square(スクエア)で提供されている三つの決済端末の購入代金は以下のとおりです。

【Square(スクエア)の三つの決済端末の購入代金】

決済端末名 価格(税込)
Squareリーダー 4,980円
Squareターミナル 39,980円
Squareスタンド 29,980円

専用端末はSquareショップもしくは正規代理店で購入が可能です。

なおSquare(スクエア)には会計作業をよりスムーズに行うための周辺機器もあるので、必要に応じて購入するのがおすすめですよ。

メモ
無料のPOSレジアプリを利用する場合はiPhoneもしくはiPadとの接続が必要です。

(2)決済にかかる手数料

決済サービスを利用する場合は、決済が行われるごとに決済手数料が発生することが一般的です。

Square(スクエア)では売上金が登録口座へ入金される際に決済手数料が差し引かれます。

なおSquare(スクエア)基本的な決済手数料は2.5~3.25%です。

6.決済サービスSquare(スクエア)の導入手順

Square(スクエア)はどういう手順で導入するんだろう?
Square(スクエア)の決済サービスを即日で導入したい場合、どう手続きすれば良いの?

このようにSquare(スクエア)を導入する手順を知りたいという方もいらっしゃるかもしれません。

特にキャッシュレス決済サービスの導入を急いでいる方は、可能な限りスムーズに手続きしたいですよね。

Square(スクエア)を導入する際の手順は以下のとおりです。

【Square(スクエア)を導入する際の手順】

お金のプロ
Square(スクエア)の導入を急ぐ方は特に、スムーズに手続きするためにも本章を確認しておきましょう。

STEP1 無料のSquareアカウントを作成する

Square(スクエア)の決済サービスを導入するに当たっては、まずSquareアカウントを作成する必要があります。

SquareアカウントはPCもしくはSquare POSレジアプリをダウンロードしたモバイル端末から無料で作成することができます

Squareアカウントを作成する際には、以下の情報の登録が必要です。

【Squareアカウントの作成時に登録する情報】

事業形態 登録する情報
個人事業主 ・名前
・生年月日
・電話番号
・住所
・入金先の銀行口座
・業種、事業内容
法人もしくは団体 ・名前
・生年月日
・電話番号
・住所
・入金先の銀行口座
・業種、事業内容
・法人または店舗名
・法人または店舗の住所
・法人または店舗の電話番号
・代表者名
・法人番号

STEP2 クレジットカード決済を有効化する

Squareアカウントを作成すると、クレジットカード決済の審査が開始されます。

「ようこそ Squareへ!」のメールが届き次第、VISA、Mastercard、American Expressの決済の利用が可能で、決済端末が手元にあればすぐに提供をスタートできますよ。

STEP5を確認して、決済端末の初期設定を行いましょう。

ただし追加書類の提出を求められた場合は1〜2営業日ほど審査に時間がかかるため、当日中の利用開始は難しいといえます。

なおJCB、Diners Club、Discoverは、株式会社ジェーシービーによって通常3〜7営業日程度で審査が行われ、メールにより結果が届きます。

STEP3 電子マネー決済・QRコード決済を有効化する

電子マネー・QRコード決済を有効化する場合は、別途手続きが必要です。

Squareデータの売り上げ管理画面にログインし、「店舗情報」と記載されたメニューから手続きを行うと審査が開始されます。

審査結果が分かるまでの期間はiDの場合で1〜2営業日、交通系電子マネーの場合で3〜4営業日、QUICKPayの場合で5〜6営業日、PayPayで10〜30営業日ほどです。

なお電子マネー決済の有効化を申請する前に、正常なスピードで決済が行われるかをテストしましょう。

Square POSレジアプリをインストールしたモバイル端末に、SquareリーダーもしくはSquareターミナルを接続すると、決済のスピードを確認する画面が表示されます。

決済のスピードに問題がなければ電子マネー決済を利用できますが、問題がある場合はインターネットの接続環境を見直す必要がありますよ。

STEP4 決済端末を購入する

Square(スクエア)の専用決済端末を購入しましょう。

決済端末は申し込み前および審査後も購入が可能です。

お金のプロ
決済端末はSquareショップもしくは正規代理店で購入できますよ。

なおTap to Pay on Androidを提供する場合は、お持ちのAndroidを使用するため、専用端末の購入は必要ありません。

STEP5 決済端末の初期設定を行う

Square(スクエア)決済端末は利用前に初期設定を行う必要があります

Squareリーダー、Squareターミナル、Squareスタンドはそれぞれ初期設定の手順が異なります。

初期設定の詳しい手順はSquare(スクエア)の公式サイトにある「ご利用ガイド」や「トラブルシューティング」、「Squareサポートチャットボット」などのページで確認できますよ。

STEP6 キャッシュレス決済の提供を開始する

決済端末のセットアップが完了した後は、キャッシュレス決済の提供を開始する前にテスト決済を行いましょう。

ご自身のクレジットカードを使用し、1円のテスト決済を行う方法があります。

なおテスト決済の実施後は払い戻しを行い、取引を相殺します。

注意
テスト決済を行う際の取引金額は1円に設定し、回数は1〜2回にしましょう。それ以上の金額や回数の決済は利用規約で禁止されている自店での決済と見なされる恐れがあります。
お金のプロ
決済端末の詳しい操作方法はSquare(スクエア)の公式サイトで確認できますよ。

7.Square(スクエア)導入に関するよくある疑問

Square(スクエア)の導入について知りたいことがあるんだけど……。

このようにお困りの方もいらっしゃるでしょう。

本章では、Square(スクエア)の決済サービスに関してよくある疑問について解説します。

お金のプロ
不安を解消して、安心してSquare(スクエア)を利用しましょう。

Q1 セキュリティは安全なの?

多様な決済手段を提供できるのは便利だけれど、Square(スクエア)のセキュリティは大丈夫なの?

このようにキャッシュレス決済サービスの安全面に不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。

Square(スクエア)では、決済に関する情報を読み取るとすぐに暗号化され、情報がサーバーに送信されます

さらにSquare(スクエア)はISO27001認証を取得しており、最先端のセキュリティ技術を取り入れているので安心して利用できますよ。

ISO27001認証とは
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格の一つです。情報の機密性・完全性・可用性の三つをバランスよくマネジメントし、情報リスクの低減や社員の情報セキュリティ意識・モラルの向上などに関する審査に合格した組織が取得できます。

Q2 他のキャッシュレス決済サービスから乗り換えはできる?

他のキャッシュレス決済サービスを利用していても、Square(スクエア)に乗り換えることはできるのかな?

他の決済サービスからSquare(スクエア)に乗り換えることは可能です。

通常の申し込みと同様にSquareアカウントを作成して決済端末を購入し、手続きを行います

なおこれまで利用していたキャッシュレス決済サービスの利用を中止する場合の手続きは、決済サービスごとに異なるため確認しておきましょう。

Q3 海外で発行されたクレジットカードに対応している?

Square(スクエア)は海外で発行されたクレジットカードの支払いにも対応できるのかな?

顧客のなかに外国からの観光客がいる場合は、海外で発行されたクレジットカードの利用が可能かどうか気になる方もいらっしゃるかもしれません。

Square(スクエア)対応しているカードブランドであれば、海外で発行されたカードであっても利用が可能です。

ただし決済を行うにはカード発行会社の承認が必要なケースがあります。

決済が完了できない場合は、カードの名義人からカード発行会社に直接問い合わせてもらいましょう。

Q4 インターネットに接続できない状態でも利用できる?

インターネット回線の接続状況が悪かったり接続が切れたりした場合でも、Square(スクエア)は決済できるのかな?

停電や災害時など、何らかの理由でインターネット回線の接続状況が悪くなったり接続が切断されたりすることもあるでしょう。

Square(スクエア)では、クレジットカードの磁気テープを利用した決済に限り、一時的にオフラインモードで決済を受け付けることができます

オフラインモードによる決済は、インターネット接続が復元された際に自動的に処理されますよ。
ただし72時間以内に処理されなかった決済は、キャンセル処理がされるため注意が必要です。

注意
オフラインモード中はタッチ決済やICチップによる決済、QRコード決済、電子マネー決済は利用できません。

Q5 分割払いに対応している?

Square(スクエア)では分割払いやリボ払い、ボーナス払いを受け付けることはできるの?

このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

2023年9月時点、Square(スクエア)では分割払いやリボ払い、ボーナス払いによる決済を受け付けることはできません

分割払いやボーナス払いを希望する顧客がいた場合は、決済後にカードの保有者自身でカード会社に支払い回数の変更を申請してもらうように案内しましょう。

8.まとめ

Square(スクエア)クレジットカード決済や電子マネー決済、QRコード決済など複数のキャッシュレス決済手段をまとめて提供できる決済サービスです。

多様な決済手段を1台の決済端末でまとめて提供できるため、導入することで集客の拡大や売り上げのアップ、現金管理のコストの削減などの効果が期待できるでしょう。

Square(スクエア)の決済サービスを利用するために必要な費用は、決済端末の購入費用と決済手数料のみです。

初期費用や月額費用、振込手数料などは不要なので、コストを抑えて複数のキャッシュレス決済を導入したい方にもおすすめだといえます。

なおスタイリッシュで機能的な専用の決済端末は、3種類のなかからお店の運営スタイルに合わせて選ぶことができます。

Square(スクエア)最短即日でキャッシュレス決済サービスの導入が可能ですよ。

さらに売上金が早ければ決済した日の翌日入金されるので、円滑な資金繰りを行える点も魅力といえます。

お金のプロ
Square(スクエア)の決済サービスの導入について電話、メールでの相談やオンラインでの申し込みに対応しているので、気軽に問い合わせてみましょう。