このような疑問や不安を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
終活とは「人生の終わりのための活動」を略した言葉です。
具体的には身辺の整理や相続の対策、お墓や葬儀の手続きなど人生の最期を迎えるための準備を行います。
一般的に終活を始める時期として適切だといわれるタイミングもありますが、早いうちから人生のエンディングについて考え準備をすることにも大きなメリットがあります。
この記事では、いつから終活を始めたら良いのかという目安や、終活で行うべき作業や終活をするメリットなどを詳しく解説します。
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1.終活はいつから始めるべき?
このように、終活を始める時期について疑問を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一般的に、終活を始める適切な時期は60歳ごろからであるといわれています。
仕事を定年退職して、老後をどのように生きるかということについて考える機会が多くなるということが大きな理由です。
このように思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、いつ不測の事態が起きてもおかしくないため、早い時期から終活を始めるのも一つの手です。
終活について考えてみようと思ったときが一番の始めどきだといえるでしょう。
2.そもそも終活とは
このように終活がどのようなものか、具体的には知らないという方もいらっしゃるかもしれませんね。
終活では人生のエンディングに向けての準備を行います。
具体的には介護や保険について考え、お墓やお葬式、相続などの手続きを円滑に進めるための準備をすることなどが挙げられます。
人生の終わりについて考えると聞くと、死と向き合うことをイメージしてしまい、終活に対してネガティブなイメージを持ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、今までの人生を振り返るとともに未来を思い、整理することができるという点で、終活とは自分の人生を自分らしく終えるための前向きな準備だといえるのです。
3.終活の種類
具体的な終活の内容や順序について疑問を持っている方もいらっしゃるでしょう。
終活の内容は大きく分けて以下の五つに分類されます。
- (1)生前整理
- (2)エンディングノートの作成
- (3)遺言書の執筆
- (4)葬儀の準備
- (5)お墓の準備
終活を始める順番に決まりはありませんが、この章では比較的スムーズに始められる作業から順に解説していきます。
3-1.生前整理
生前整理とは自分の死後のことを考えて、生きているうちに身の回りの整理を行う作業です。
生前整理で行うことは大きく分けて二つあります。
まず一つ目は身の回りの品の整理です。
家具や寝具など普段使用しているものから、古い絵や昔に撮影した写真、かつて思い入れがあったけれど現在はほとんど使っていないといったものまで、全てを必要なものと不要なものに分けていきます。
その際に重要なのは、残すものと捨てるものを線引きする基準を決めておくことです。
取捨選択の判断基準を設けることによって、悩み過ぎることなくスムーズに生前整理を行うことができるでしょう。
さらに家族に共有しておけば、自分の死後に所有物が残っている場合にも遺族がスムーズに対処できるはずです。
そして二つ目は財産の整理です。
財産を整理する際には「財産目録」を作成するのがおすすめです。
財産目録を作ることで、現在の自分の財産状況を再確認できます。
また相続の際に必要になるケースもあるため、終活で用意しておけば遺された家族にとってのメリットも大きいといえるでしょう。
3-2.エンディングノートの作成
終活の一つに、エンディングノートの作成があります。
エンディングノートとは自分の過去や現在に関する情報、これからの余生や亡くなった後の意向などをまとめたノートです。
エンディングノートを作るメリットは、万が一自分の身に何か起きてしまっても、遺族が自分の情報や死後の意向を把握することができるということです。
具体的には、以下のような事項をエンディングノートに記します。
- ・自分の基本情報(生年月日・住所・本籍地など)
- ・財産・資産(預金通帳・年金手帳・クレジットカード情報など)
- ・身の回りのこと(介護を頼む人や施設・入りたい老人ホームなど)
- ・家族・親族について(家族の名前・生年月日・電話番号など)
- ・親しい友人・知人について(名前・住所・電話番号など)
- ・葬儀・お墓について(葬式の有無・お墓の場所・葬祭関連の費用など)
エンディングノートには書き方や内容が特に決められておらず、自由に書くことができます。
ただし法的な効力を持たない点には注意が必要です。
相続のように法的手続きが必要なものについては、エンディングノートに記載するだけでなく財産目録や遺言書にきちんと明文化しておきましょう。
3-3.遺言書の執筆
遺言書の執筆も終活の代表的な作業として知られています。
と思っている方も多いのではないでしょうか。
エンディングノートは法的効力を持たないのに対して、民法で規定された方式にのっとって書かれた遺言書は法的効力を持ちます。
法的効力の有無がエンディングノートと遺言書の大きな違いだといえるでしょう。
遺言書に記載する主な内容は以下のとおりです。
- ・相続分の指定
- ・遺言書の執行に関する効力
- ・相続人の廃除
- ・遺産分割方法の指定と分割の禁止
- ・相続財産の処分
遺言書の方式は民法でいくつか規定されていますが、「自筆証書遺言」または「公正証書遺言」の方式で作成されるのが一般的です。
自筆証書遺言は、執筆から印鑑の押印まで全て自分で行い、第三者は執筆には関わらないというものです。
これに対して、公正証書遺言は執筆した内容が法的効力を持つかを確認するために、公証役場という機関が執筆に関わり、最終的な押印も公証役場が行うというものです。
このように遺言書は自分一人で執筆したり、第三者と相談して書いたりと、書く人の意向によって方式を自由に選ぶことができるのです。
3-4.葬儀の準備
ご自身が亡くなったとき、葬儀の手配が行われていないと、遺された人たちは悲しみに暮れながら準備もしなければならず、大変な思いをすることになるでしょう。
そのため元気なうちに葬儀の準備を進めておくことは、家族の負担を減らすためにも重要だといえます。
準備にあたって、まず葬儀を行うかどうかを親族に相談することから始めましょう。
自分で葬儀の内容や形式を決めたいという方の場合、主に以下の手順で準備しておくことがおすすめです。
- STEP1 葬儀に参列して欲しい人をリスト化する
- STEP2 葬儀を行う形式・宗派を考える
- STEP3 依頼する葬儀業者を決める
- STEP4 葬儀に関わる費用の見積もりを行う
最初に行うべきことは葬儀に参列してほしい人のリスト化です。
参加者の人数規模を最初に設定することで、葬式の会場の大きさや費用の見積もりをすることができますよ。
参列者をリスト化したら、葬儀の形式について考えましょう。
具体的には葬儀を執り行う宗派、お通夜や告別式の様式などを決めなければなりません。
もし自分で検討するのが難しい場合は、葬儀業者に相談してみるのも一つの手です。
数々の葬儀を行ってきたプロに相談することで、万一の際にも遺族が円滑に葬儀の準備をすることができるでしょう。
3-5.お墓の準備
お墓の準備をすることも、終活において大切なことの一つです。
自分自身で入るお墓を決めたい場合には、「生前墓」を用意しておくのがおすすめです。
生前墓を準備する際には主に以下の項目についてリスト化し、検討すると良いでしょう。
- ・入りたいお墓を決める
- ・墓地・霊園などを決める
- ・納骨する場所を決める
- ・墓地・墓石の購入費用を見積もる
自分が生きているうちに生前墓の準備を行うメリットはいくつかありますが、特に遺族の心理的・金銭的負担を減らすことができるという点が挙げられます。
もし亡くなったときにお墓がなければ、遺族は悲しみを抱えながら早急に準備をしなければいけません。
また家族や親族の間で、どのように葬儀を執り行うのか、誰がお墓や葬儀の費用を負担するのかということでもめてしまうケースも多くあります。
しかし生前墓を用意しておけば、ご自身が亡くなった後でも遺族が落ち着いて葬儀や納骨を進められるでしょう。
お墓を建てる際には墓地の永代使用料と墓石代・工事費など合わせて150万~500万円程度かかるといわれていますが、あらかじめ用意しておけば家族が費用を負担する必要はありません。
また通常の財産とは異なり、相続税法第12条・民法897条「祭祀財産」によって相続人にお墓の所有権が移っても相続税は課されないため、税金の負担も減ります。
4.終活を行うメリット
もしかしたら終活をして人生のエンディングについて考えることで、憂鬱(ゆううつ)な気分になる方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし終活をすることでご自身だけでなく、家族にとってもさまざまなメリットがあるのです。
ここでは終活を行う三つのメリットをご紹介します。
メリット1 自分と向き合うことで気持ちが整理できる
終活を行うことで、自分が生きてきた過程を振り返り、これからの生き方について考えることができます。
例えば、先ほどご紹介した生前整理は、今の自分にとって必要なものか不要なものかを取捨選択する作業です。
これからの人生において本当に必要なものは何なのか、何が不要になるのかを考えることで、今まで自分が生きてきた過去に思いをはせ、これからの自分らしい余生の生き方が見えてくるでしょう。
また、エンディングノートの作成では、自分の死後に残したいことを言語化することで、人生に対する率直な想いが明確になり、気持ちを整理することができます。
このような自分と向き合う作業によって、最期を迎える時にやり残したことや後悔がないようにしようと考え、前向きに過ごしていくことができるはずですよ。
メリット2 相続のトラブルを防ぐことができる
相続におけるトラブルは、家族間におけるトラブルのなかでも多い事例の一つであるといわれています。
このように思っていても、相続人が複数いる場合にはあらかじめ対応しておくのがおすすめです。
家族間のトラブルを避けるためにもなるべく早いうちから終活をはじめ、財産目録や遺言書を作成し、どのような財産をどれだけ持っているか、そして誰に相続させたいのかを明確にしておきましょう。
相続について事前に対処しておくことで、遺族の負担を軽減することにつながります。
メリット3 家族との絆を深めることができる
終活の際に自分の考えを家族に伝えること、また家族の考えを聞くことは、家族との絆を深めることにもつながります。
終活について話し合っておくことで、葬儀やお墓の準備だけでなく、いざというときの心の準備もできるでしょう。
亡くなった後、自らの意向をくみ取ってもらうためには、家族に自分の考えを話し、理解を得ておくことが必要です。
お互いの考えを共有しておくことで、ご自身と家族の不安や精神的・経済的な負担を軽減することができるのです。
5.終活を行う上での注意点
終活はご自身のこれからの生活やエンディングに向けての大切な作業です。
そのため後悔しないように取り組みたいと考える方が多いのではないでしょうか。
そこでこの章では、終活を行う際に留意しておきたいポイントについて以下の三つを取り上げながら解説していきます。
- 注意点1 焦らず計画を立てて行う
- 注意点2 一人で抱え込まず、家族に相談する
- 注意点3 専門家に相談する
注意点1 焦らず計画を立てて行う
終活をする際には自分にとって取り掛かりやすいものから優先順位をつけ、焦らず計画的に取り組むことが重要です。
終活にはたくさんの分野があり、それぞれを検討する必要があるため、短期間で簡単にできるものではありません。
もし焦ってしまえば、一つ一つの作業がおろそかになってしまうリスクもあります。
特に相続などで誤った対応をすれば、家族間でのトラブルの原因になりかねません。
また何も考えず行っていると、途中で手をつけにくい作業に直面してうまく進められなかったり、本来やるべきことが抜けてしまったりという事態が起こる可能性もあります。
最初はどんなに小さなことから始めても構わないので、自分がどのような順番で終活を行っていくのかを始める前に考えておきましょう。
終活は自分自身を総決算する作業ですから、余裕を持ってゆっくりとできるだけ間違いのないように進めることが大事です。
注意点2 一人で抱え込まず、家族に相談する
終活は「死」と直面することになるため、どうしてもネガティブな気持ちになりがちです。
そのため自分一人で抱え込むのではなく、自分のことを理解してくれる家族に相談しながら取り組むことが重要です。
終活で生じた不安を話すことによって、自分も家族もお互いに気持ちを理解することができ、精神的な負担が軽減される可能性があります。
また、終活を進めるにあたって、相続をはじめ葬儀やお墓については、自分が亡くなった後に家族が行うものであるということを考慮しなければなりません。
家族に自分の意向を伝えることで、自分が亡くなった後にも家族がスムーズに準備を進められることができます。
このように、家族と終活について話すことは自分自身だけでなく、家族の精神的負担も軽減することができるのです。
注意点3 専門家に相談する
終活を進めていく上で専門家の力を借りることも重要です。
遺言書の作成など、法的な知識が必要な作業を自力でこなすのには限界がありますよね。
また誤った対応をしてしまえば、自分が亡くなった後に遺族間でトラブルが発生してしまうこともあります。
少しでも迷ったり悩んだりしたときは、終活に詳しい専門家に相談してみると良いでしょう。
なお相談する専門家は、終活の内容によって異なります。
例えば、相続トラブル対策の場合は相続に詳しい司法書士や弁護士に、相続税対策の場合は相続に詳しい税理士に、葬儀の準備を行いたい場合は葬儀会社にというように相談していくと良いでしょう。
また最近では県や市などで終活支援事業を行っている自治体もあります。
このように専門家に相談したり自治体の制度を利用したりすれば、明確なアドバイスを受けることができスムーズに準備を進められるでしょう。
6.お墓の準備におすすめのサービス
お墓を準備するにあたって、このように考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
お墓選びは多くの人にとって初めての経験で、どうやって始めればいいのか迷ってしまいますよね。
そこで、ここではお墓の準備をスムーズに行う上で手助けになるおすすめのサービス三つをご紹介します。
6−1.お墓さがし
お墓さがしは、全国の石材店から利用者の希望に即したお店を紹介してもらうことができる墓石の一括査定サイトです。
- ・自分の希望に沿った石材店の中から同時に最大3社の見積もりが取れる
- ・見積もり期間は最短で1週間とスピーディー
- ・石材店との成約まで費用は一切かからない
お墓さがしでは自分の希望に沿った石材店の中から最大3社の見積もりを提供してもらうことができます。
見積もり期間は最短で1週間となっており、石材店との成約までは無料で見積もって貰えるというのもうれしいポイントですよね。
予算と相談しながら、お墓のデザインやお好みの石材を選ぶことができるというのがこのお墓さがしではの強みといえるでしょう。
「見積もりを出してくれた会社に決めなきゃいけないの?」
と考えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
紹介された会社に決めてなくてはならないということではないので、納得がいくまで慎重に検討すると良いでしょう。
6−2.墓石ナビ
墓石ナビでは都道府県ごとに墓石店の検索ができ、お墓を建てたい地域の石材店に一括で墓石の価格の見積もりをしてもらうことができます。
- ・都道府県ごとで墓石店の検索ができる
- ・見積もり依頼から最短で2日で結果が届く
- ・成約時には最大で10万円ものキャッシュバックがある
見積もりを依頼してから約2日で結果が届き、対応が早いのも墓石ナビのメリットだといえます。
さらに契約金額に応じて最大で10万円ものお祝い金が出るなど、キャッシュバックも充実しています。
全国各地の成約実例もサイトに掲載されているので、お墓の準備の際には参考にできますよ。
6−3.いいお墓
いいお墓では全国10,118件の霊園や墓地情報がサイトに掲載されています。
- ・全国の鉄道路線、駅名から石材店を検索できる
- ・霊園見学サービスがあり、事前にその霊園の担当者に現地案内をしてもらえる
- ・サイト内のQ&Aが充実している
都道府県ごとに検索できるだけでなく、全国の鉄道路線・駅名から検索するということもでき、お墓を建てたい場所に近い石材店を探すことが可能です。
さらに、霊園見学というサービスも行っており、その霊園を熟知した担当者に実際に現地で案内してもらうこともできます。
その際、空き区画の情報や区画のお値段も確認・相談ができるため、現地に行って初めて分かる情報も手に入るのは嬉しいですよね。
いいお墓はサイト内のサービスも充実しており、サービス内容に関する質問だけでなく、お墓全般に関する質問にも回答してもらえます。
見積もり相談や霊園見学を行う前にお墓の準備についての事前知識を得られるのは安心ですよね。
7.まとめ
終活とは、「人生の終わりを迎えるための活動」のことです。
終活を始める時期としては、定年退職後、余生について考えはじめる60歳~80歳ごろが一般的であるといわれています。
しかし、人生はいつ何があるか分からないものなので、終活を始めたいという考えが少しでも生まれたら準備に取り掛かってみることが重要です。
終活で行うことには、主に生前整理、エンディングノートの作成、遺言書の執筆、葬儀やお墓の準備などが挙げられます。
終活を行い人生のエンディングに向けた準備をしておけば、自分にとっても家族にとっても安心感が生まれるでしょう。
終活を行う際には、まず何から手をつけるのか計画を立てたうえで、難しい問題に直面したときには家族や終活の専門家といった周りの人間と相談しながら進めていくことが大切です。