墓石を買う機会は少ないため、費用がどれくらいかかるのか見当がつかない方も多くいらっしゃるかもしれませんね。
墓石の値段はさまざまな要素によって大きく変動します。
また同じ墓石でも石材店によって何十万円と値段に差が出る場合もあるため、情報収集をして慎重に購入することをおすすめします。
どういった基準で価格が決まるのかについて知っておけば、購入する際に適切な値段を見極めることができるでしょう。
そこでこの記事では墓石を購入する際にかかる費用や内訳、墓石を選ぶ際に押さえておくべきポイントなどをお伝えしていきます。
サイト名 | 特徴 |
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・全国の優良な石材店のなかから希望に近い石材店を厳選 ・一度に3社の石材店の見積もりを無料で確認できる >>公式サイトはこちら |
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1.墓石の値段は大体いくら?
墓石を買う機会は滅多にないので、このように気になっている方も多くいらっしゃるでしょう。
墓石の価格は一律ではなく、使う石材の種類や産地、量、細工などによって異なります。
墓地に適したものを購入し、墓地に合わせて制作を依頼することになるため、石材店などで価格が明示されていないケースも少なくありません。
お墓のポータルサイト「いいお墓」が利用者に実施したアンケートによると、墓石の平均価格は以下のようになっています。
墓石を購入した地域 | 墓石の平均価格 |
---|---|
全国 | 133.83万円 |
東日本 | 139.01万円 |
西日本 | 120.34万円 |
こちらはあくまで参考価格であり、実際の値段は墓石の型や材質、大きさなどの要素によって大きく変動することを認識しておきましょう。
2.墓石以外にお墓にかかる費用
このように疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
建墓する際には、墓石代以外にも以下の費用がかかります。
お墓を建てる際には、墓石とは別にかかる費用も予算に盛り込んでおくと良いでしょう。
2-1.永代使用料
お墓を建てる際には墓地の管理者に「永代使用料」を支払う必要があります。
墓地は土地とは異なり自分の財産として所有するわけではないため、たとえ不要になってもその区画を売りに出したり人に譲渡したりすることはできません。
永代使用料を支払うと「墓地使用許可証(永代使用許可証)」が発行され、その土地にお墓を建てる権利が与えられます。
なお永代使用料は数十万~数百万円が相場だといわれており、墓地の立地や区画の広さなどによって金額が異なります。
2-2.管理費用
お墓を建てたら、通常は定期的に墓地の管理運営主に管理費用を支払います。
管理費用には水道代や電気代などが含まれ、墓地や霊園の共有スペースの管理・維持をするために使用されます。
管理費用の支払いは年に1回のペースで行われるのが一般的ですが、墓地によっては数年分をまとめて前納するケースもあります。
墓地の立地や管理している団体によって管理費用の額は変わりますが、多くの場合、年間管理費用として数千~数万円を支払います。
墓地には「公営霊園」「民営霊園」「寺院墓地」の3種類があり、なかでも「公営霊園」は自治体が運営している墓地なので管理費用が低く設定されている傾向にあります。
各墓地の管理費用の目安を以下にまとめました。
公営霊園 | 1,440円~4,900円 |
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民営霊園 | 5,000円~15,000円 |
寺院墓地 | 約6,000円~25,000円 |
こちらはあくまで参考価格であるため、墓地によっては異なる場合があります。
2-3.基礎工事費用
お墓を設置する際には基礎工事費用が発生します。
墓石を設置する場所や墓地の状況などにより、基礎工事費用は異なります。
たとえば重機が通れないような狭い場所にある場合や特殊な工事が必要な場合には、追加で費用がかかる可能性があります。
石材店によっては基礎工事費用が墓石代に含まれている場合もあるため、見積もりを出してもらう際に必ず確認しておきましょう。
2-4.耐震免震工事費用
地震が発生すると墓石が倒壊する恐れがあるため、お墓にも建物と同様に耐震免震工事を施します。
一般的なお墓は一つひとつのパーツを組み立てて造られているので、地震の揺れの大きさによっては墓石が崩れる危険性があるのです。
お墓を元の状態に戻したり立て直したりするとなれば高額な費用がかかるため、必要に応じた地震対策を行っておくことが重要だといえるでしょう。
お墓に施す地震対策は、お墓そのものの造りを強化する「耐震工事」と地震の揺れを軽減させる「免震工事」の2種類に大別できます。
耐震工事を施すと墓石自体が墓地にしっかり固定されるため、大きな揺れにも耐えることができます。
ただし通常の墓石を作るよりも高度な技術が必要であり、耐震の方法によっては材料に大きな石を使うケースもあるため、免震工事と比較すると費用は高額になります。
なお墓石を一から作る必要があるため、耐震工事は新規で建てるお墓に向いています。
一方、墓石のパーツ同士の接合部分に免震装置をつける免震工事は、お墓が既に完成している状態から施工することが可能です。
なお耐震工事より免震工事の方が工事期間が短く、値段も低い傾向にあります。
3.墓石の値段を左右する6つのポイント
石材店などでも墓石の価格が明記されていない場合があるため、このように気になっている方もいらっしゃるかもしれませんね。
墓石を選ぶ際にはご自身の希望だけでなく、墓地の広さや場所、家族の意向などを考慮する必要がありますよね。
条件によって墓石の値段は大きく変動するため、何を基準に決定するのか確認しておくことをおすすめします。
そこで本章では墓石の値段を決める六つの要素を詳しく解説します。
ポイント1 墓石の型の種類
墓石の値段を左右する要素として、墓石の型やデザインの違いが挙げられます。
墓石には大きく分けて以下の3種類の型があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
墓石の型の種類 | 特徴 |
---|---|
和型墓石 | ・日本で最もなじみのあるデザイン ・家名などが彫刻される縦長の竿石を据えたお墓 |
洋型墓石 | ・横長の石が使用されているお墓 ・墓石に刻む文字は自由に決めることができる |
デザイン墓石 | ・決まった形状はなく希望のデザインで造るお墓 ・球体やハート形などさまざまな形状に対応可能 ・イラストの彫刻も可能 |
一般的に和型墓石よりも洋型墓石の方が使用する石材の量が少ないため、価格も低くなる傾向にあります。
完全オーダーメイドの墓石や凝ったデザインの墓石を依頼する場合、加工に技術や時間を要するため和型墓石や洋型墓石に比べ値段が高くなります。
ポイント2 石の種類や産地
使う石の種類や産地によっても、墓石の価格は大きく変化します。
お墓に使用する石の種類には国内産が50種類以上、外国産が100種類以上あります。
特に水分を吸わない石や硬くて強度が高い石など墓石に適した特長を持つ石は、長持ちしやすいため高額になる傾向があります。
また同じ種類の石でも色目が濃く石目が細かい方が質が高いとされており、ランクがつけられているため価格が異なります。
石の産地によって輸入コストや人件費、採掘量などが異なるため、価格は変動します。
墓石に使用される主な石材とその産地、特徴を以下の表にまとめました。
名称 | 産地 | 特徴 |
---|---|---|
庵治石 | 香川県 | ・「斑」と呼ばれる模様が上品な最高級石材 ・種類やランクが多数ある ・加工が難しく、高価な石 |
大島石 | 愛媛県 | ・青みを含むグレーの色合い ・目合いが細かいものは価格が高い ・時間がたつほど、青みが増し深みが出る |
真壁石 | 茨城県 | ・落ち着きのある白やグレーの色合い ・青みが強くなるほど価格が高くなる ・国産のなかではリーズナブルな価格 |
名称 | 産地 | 特徴 |
---|---|---|
G623 | 中国 | ・安定した質で安価な白御影石 ・今後採掘が難しくなる可能性があり、価格が高騰するといわれている |
G688 | 中国 | ・白と黒の色合いで石目が真壁石に似ている ・比較的安価な青御影石 ・外柵の石として使用される場合が多い |
アーバングレー | インド | ・緑を含むグレーの色合い ・硬くて吸水性が低い石質に優れた石材 ・インド産のなかではリーズナブルな価格 |
クンナム | インド | ・光沢が美しく変色しない黒御影石 ・耐久性が優れており、劣化しにくい ・ランクが数種類ある |
国内産の石材は昔から使われているものが多く、ブランド力があり値段も高い傾向にあります。
一方で外国産の石材には中国やインド、ノルウェー、南アフリカ、フィンランドなどがあり、値段はそれぞれ異なります。
特に中国産は安定した品質のものが多く、比較的低い値段で購入できるため国内でも幅広いシェアがあります。
またインド産の石も全体的に高品質であり、国内の採掘量が少ない黒御影石がよく採れるため、墓石として好む人が多くいます。
ポイント3 墓石の大きさ
墓石の値段は使用する石の大きさによって変わります。
厳密には完成した後の墓石の大きさではなく、削って加工する前の石の大きさで判断されます。
なお建てるお墓の大きさは、墓地に入る範囲内であれば自由に決めることができますが、2平方メートルほどの墓地であれば縦横24cmの幅の墓石を設置するケースが一般的です。
ポイント4 墓石の加工
墓石に彫刻などの装飾を追加する場合や特殊なデザインを施す場合には、加工代金がかかります。
家名や建立者名、建立日などの基本的な彫刻は墓石代に含まれているケースが一般的です。
しかし戒名や凝った模様、イラストなどを彫刻する場合、技術や時間を要するため追加で料金が発生します。
また凝ったデザイン墓石の場合にも、値段が高くなる傾向にあります。
なお墓石の加工場所が国内か外国かによっても価格が異なります。
一般的には外国で加工された墓石よりも国内で加工された墓石の方が高値であることも押さえておきましょう。
ポイント5 墓石まわりの墓具
墓具の有無によってもお墓の値段は変わります。
墓具は墓石まわりに設置する付属品であり、具体的には以下のようなものがあります。
名称 | 説明 | 本品以外にかかる費用 |
---|---|---|
外柵(巻石) | ・他のお墓との境界を明確にする | ・石材代 ・工事費 ・基礎工事費 ・撒き砂利の費用 |
墓誌 | ・戒名や俗名、没年月日、享年などを刻んだ石の板 | ・石材代 ・彫刻費用 |
墓前灯篭 | ・お墓の前に設置される灯篭 ・邪気を払ったり、魂を浄土まで導いたりするといわれる ・供養の一つとして設置される |
- |
塔婆立て | ・お墓参りや法事の際に卒塔婆を立てるための台 | - |
物置台 | ・お墓参りや法事の際に参列者が手荷物などを置くための台 | - |
墓石と同様に、作成時に石材を使うものもあり、その石の使用量や加工の有無によっても価格が異なります。
ポイント6 墓地の場所
お墓を建てる霊園や寺院の立地によっても費用は変わります。
墓石が完成したら墓地まで運搬し、設置をします。
墓地が山奥や遠方にある場合、運搬の費用が高くなる傾向にあります。
またお墓を建てる霊園や区画が墓石の運搬や施工をしにくい立地にある場合、費用が加算されるケースもあります。
4.墓石を選ぶ際のコツ
お墓の購入は後世に残り続ける大事な買い物であるため、慎重に選びたいですよね。
以下の三つのコツさえチェックしておけば、失敗しないお墓選びができるでしょう。
- コツ1 家族や周りの人に相談する
- コツ2 信頼のおける石材店に依頼する
- コツ3 複数の石材店で見積もりしてもらう
コツ1 家族や周りの人に相談する
墓石を購入する際には一人で決めず、家族や身近な人に相談することが重要です。
お墓の管理・維持は購入者だけでなく、家族や親戚、周りの人などが行う場合が一般的です。
周囲の人の意見を聞かずに独断で建墓してしまい、後悔することになるケースも考えられるため注意しましょう。
たとえば本人と家族で希望している石材の種類や産地、デザインが異なる場合があります。
また故人の思い出の地にある墓地に建墓したいと考えていても、お墓参りをする人が行きづらい場所では供養が難しくなってしまいます。
大切なお墓を残していくためにも、周りの人の意見を取り入れたお墓選びを心掛けましょう。
コツ2 信頼のおける石材店に依頼する
一般的に墓石は石材店で購入しますが、失敗しない墓石選びをするためには信頼できる石材店に依頼することが重要です。
同じ墓石でも石材店によって値段に何十万円の差があったり、サービスの内容が異なったりします。
故人が安心して眠れるお墓を建てるために、丁寧で真摯に対応してくれる石材店を選びましょう。
優良な石材店であるかを判断する際に確認しておくべき点は以下のとおりです。
- ・見積もりの内訳を細かく説明してくれる
- ・依頼主の希望を尊重してくれる
- ・施工、加工実績が豊富である
- ・扱う石材の種類が豊富である
コツ3 複数の石材店で見積もりしてもらう
石材店を探す際には必ず複数社に見積もりを依頼し、結果を比較して決定しましょう。
一般的にお墓を購入する機会は一生を通して1度あるかないかなので、1社だけの見積もりを見ても適切であるかどうかを見極めるのは難しいといえます。
しかし複数社の見積もりやサービス内容などをしっかり比較すれば、優良な石材店を見つけることができるでしょう。
できるだけ多くの石材店を比較することで、より良い石材店を見つけられる可能性が高くなります。
しかし1社1社、石材店に見積もりを依頼するのは大変な作業であるため、石材店の情報サイトや一括査定サービスなどを活用することをおすすめします。
より効率的に納得のいく石材店を見つけることができれば、精神的にも体力的にも業者選びの負担が軽減されますよね。
5.墓石・墓地を購入する際におすすめのサービス
お墓を建てようと考えていて、このような不安や疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
お墓の知識や購入経験がない方が信頼できる業者を探すのは大変な作業だといえます。
そこでこの章では墓石・墓地を購入する際におすすめの三つのサービスを紹介します。
サイト名 | 特徴 |
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お墓さがし | ・全国の優良な石材店のなかから希望に近い石材店を厳選 ・一度に3社の石材店の見積もりを無料で確認できる |
墓石ナビ | ・希望の条件にマッチする石材店を全国から厳選、一括で査定 ・利用者の満足度98%の実績 |
いいお墓 | ・全国10,082件以上の寺院、霊園などの情報を掲載 ・周辺状況や現地の写真、駐車場の有無などを確認できる |
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6.墓石を購入する流れ
墓石を買う機会は少ないので、購入する流れを事前に知りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの章では墓石を買う際の手順について一つひとつ説明していきます。
STEP1 墓石の希望を伝える
依頼したい石材店が決まったらまずは実際に店舗に行き、希望の墓石のデザインや大きさ、金額などのイメージを伝えます。
その際に既に墓地が決まっている方は、墓地の場所や広さなども一緒に伝えておきましょう。
また担当者としっかりコニュニケーションをとり、不明な点があればその都度尋ねることが重要です。
「真摯に対応してくれるか」「墓石の値段や産地、品質などが明示されているか」といったことを確認しておくと良いでしょう。
STEP2 打ち合わせで墓石の決定
続いて実際にどのような墓石にするのかを決定します。
担当者と打ち合わせを行い、希望のイメージや金額などに合わせて墓石の種類や大きさ、デザインなどを具体的に決めていきます。
石材店によっては実際に墓地へ出向き、現地の状況を確認したり測量をしたりして墓石の設計をします。
図面などを見せてもらうと、完成した墓石をイメージしやすいでしょう。
STEP3 見積もり
墓石が決まったら、最終的な設計図と見積書を出してもらいます。
このとき見積書に墓石代の内訳が記載されているか、設計図とご自身の希望するイメージに相違はないかなどを細かくチェックしましょう。
不明な点や要望がある場合には、些細なことでも担当者に伝えておくことが重要です。
STEP4 契約
見積書や図面をしっかり確認し、内容に同意できれば契約手続きを行います。
契約書に以下のような項目が明記されているか必ずチェックしましょう。
- ・墓石の仕様(形状・デザインなど)
- ・石材名
- ・納期
- ・金額
- ・支払い方法
- ・施工にかかる日数
- ・施工後の保証の有無
なお契約の際に施工の着手金を支払う場合が一般的です。
STEP5 墓石の完成
契約が完了したら、墓石に加工や彫刻が行われます。
完成した墓石は職人や担当者の立ち会いのもと指定の墓地に設置されます。
完成したお墓を確認し、問題がなければ残りの代金を支払います。
7.墓石を購入する際の注意点
初めてお墓を購入する場合、分からないことも多いため不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの章では墓石を購入する際に押さえておくべき注意点をお伝えします。
- 注意点1 指定の石材店があるか確認する
- 注意点2 支払いのタイミングを確認する
- 注意点3 ローンに対応しているか確認する
注意点1 指定の石材店があるか確認する
墓地によっては依頼できる石材店が決められているケースがあるため注意が必要です。
「公営霊園」「民営霊園」「寺院墓地」の3種類のうち、民営霊園では石材店が指定されている場合が一般的です。
寺院墓地でも管理者が指定石材店制度を採用している可能性があるため、墓石を購入する前には必ず石材店の指定がないか管理者に確認しておきましょう。
注意点2 支払いのタイミングを確認する
契約する前にどのタイミングで墓石の代金を支払うのかを確認しておきましょう。
一般的には墓石購入の契約が結ばれた時点で手付け金として半額または一部の金額を支払い、お墓が完成した時点で残りの代金を払います。
墓石購入の際には大きな額を取り扱います。
「支払いのタイミングを把握していなくて、期限までにお金が用意できなかった……」
ということのないよう、どのタイミングで払うのかを明確にしておくと良いでしょう。
注意点3 ローンに対応しているか確認する
支払いのタイミングだけでなく、支払い方法やローンでの支払いが可能かも事前に確かめておきましょう。
石材店によって現金支払いや銀行振り込み、クレジットカードなど、対応している支払い方法が異なります。
なかにはローンでの支払いに対応している石材店もあり、そういった業者を選べば一括での支払いが難しい方も依頼しやすいでしょう。
墓石や墓地を購入する際には「建墓ローン」や「メモリアルローン」と呼ばれるお墓購入専用のローンを利用することができます。
具体的には以下のローンを組むのが一般的です。
- ・提携している信販会社でのローン
- ・金融機関で提供しているローン
なおローンを利用する際には金利が発生しますが、金融機関よりも信販会社の方がローンの金利が低い傾向にあります。
ただし全ての石材店が信販会社や金融機関のローンに対応しているわけではありません。
8.まとめ
墓石は墓地に合わせて一から制作するものなので、はっきりとした定価がありません。
またさまざまな要素によって値段が大きく変動するのも特徴です。
具体的には墓石の型、種類や産地、大きさ、加工の有無、墓石まわりの墓具の有無、墓地の立地などによって価格が決定されます。
なおお墓を建てる際には、墓石代の他にも墓地の永代使用料や管理費用、基礎工事費用、耐震免震工事費用などが発生することも押さえておきましょう。
お墓は故人だけでなく周りの人にとっても大事なものであるため、一緒に相談しながら墓石を購入することが重要です。
真摯に対応してくれる優良な石材店に依頼すれば、安心して納得のいくお墓を建てることができるでしょう。
より多くの石材店の見積もりや対応を比較すれば、信頼のおける石材店に出会える可能性が高くなりますよ。