エンディングノートとは、これまでの人生を振り返り、家族や友人に伝えておきたい思いや必要な情報を残す備忘録のことです。
一般的に終活の一環として書くことが多い傾向にあります。
また自分の意思を書き残しておくことで、葬儀や相続をスムーズに行えるなど残された家族の負担を軽減することができます。
この記事ではエンディングノートとはどのようなものかを解説し、意思を残すメリットや記すべき八つの項目についても紹介します。
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1.エンディングノートとは
エンディングノートとはこれまでの人生を振り返り、自分の考えや状況を整理し、家族や友人など大切な人たちに伝えなければいけないことをまとめておく備忘録です。
遺言状とは異なり決められた記入内容や形式などはなく、自分の思いのままに書くことができます。
形式どおり書かなければならない遺言書とは違い、いつでも気軽に作成できるのがエンディングノートのメリットだといえます。
ただし自分の財産や資産についても記載は可能ですが、遺言書のように法的な効力を持たないことに注意しておきましょう。
またエンディングノートはこれまでの人生を振り返るだけでなく、これからどのように生きていくのかを見つめ直す目的にも活用できます。
記載する内容は死後、家族に見せるだけでなく、定期的に伝えておきましょう。
生前から定期的に更新し、家族に内容を共有をしておくことで万が一の際に準備がしやすくなりますよ。
2.エンディングノートを書くメリット
エンディングノートには主に「家族の負担を減らせる」「現在のご自身の状況把握ができる」「残りの人生を考えるきっかけになる」といったメリットがあります。
また決められた形式があるわけではないため、例えば遺産相続や延命措置、葬儀に対する自分の意思や思い、希望などを自由に書き込むことができます。
遺言状に書くほどのことでもないけれど残された人に伝えておきたい、と思うようなことを自由に書き込めるのも魅力だといえるでしょう。
ここからはエンディングノートのメリットについて詳しく解説します。
- メリット1 家族の負担を減らせる
- メリット2 自分の状況を把握できる
- メリット3 残りの人生を考えるきっかけになる
メリット1 家族の負担を減らせる
エンディングノートを書くメリットの一つ目は家族の負担を減らせることです。
例えば本人が話すことができない状況になってしまっても、かかりつけの病院や延命措置など医療や介護に関することをエンディングノートに記しておくことで家族はスムーズに対応できます。
また葬儀やお墓に関しても、宗派や型式などにこだわりがあればどのようにしていくかという具体的な情報を事前に残しておく必要がありますよね。
どのような葬儀をあげればいいのか、お墓を建てる必要があるのかといったことを把握できていれば家族の負担は大幅に軽減されるでしょう。
メリット2 自分の状況を把握できる
エンディングノートを書くと、自分自身の置かれている経済的な状況や普段の生活を把握しやすくなります。
現状を客観視できれば、今まで気づかなかった問題点を見つけることができ、改善するきっかけにもつながるでしょう。
例えば、現在の経済状況を整理し「老後の経済面に余裕がなさそう」ということが分かれば、施設への入居費用や介護費用を賄うことが難しいといったの情報を書くことができます。
エンディングノートにより経済的に余裕がないことがわかれば、家族は諸費用の捻出を前もって準備することができるでしょう。
自分の状況を把握することは結果的に家族への負担を減らすことにもつながるといえますよ。
メリット3 残りの人生を考えるきっかけになる
エンディングノートを書くことは自分自身の人生の締めくくりと向き合う作業でもあります。
現在に至るまで経験してきたことを振り返り、残りの人生で何をするべきか、何をしたいのかを考える大きなきっかけになるでしょう。
エンディングノートを書き始めるのは60〜70代くらいからというイメージがあるかもしれませんが、30代や40代のうちから準備しておくのもおすすめです。
万が一のことが訪れるリスクは誰にでもあるため、早い段階でエンディングノートを準備しておくと安心ですよ。
家族や友人など大切な人に伝えたておきたいことがあればエンディングノートを書き始めてみると良いでしょう。
3.エンディングノートの書き方
エンディングノートを書くにあたりこのように考えてしまう方も多いのではないでしょうか。
公的な書類ではないためエンディングノートには決まった書き方はありませんが、進める上でいくつかのポイントがあります。
3-1.書きやすい項目から書いていく
エンディングノートを書くときは、自分の書きやすい項目から始めるのがおすすめです。
家族の負担軽減につながる医療や資産などの項目や、自分自身の過去や残りの人生のことなど、エンディングノートに記す内容はさまざまです。
書きやすいと感じたことを自分のペースで書くことで、家族や大切な人に伝えたい思いが次第に浮かび上がってくることもあるでしょう。
何を書けば良いか分からないという方は、エンディングノートに書くべき項目について4章で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
まずは書きやすいと感じる項目からエンディングノートの制作を始めてみましょう。
3-2.気軽な気持ちで書いてみる
エンディングノートには遺言書のように決まった形式がないため、気軽に書き始めることができます。
そのため今感じている気持ちを書き留めておくだけでも良いのです。
家族や友人へ直接感謝の気持ちを伝えるのは恥ずかしくても、文章でなら素直な気持ちを伝えることができる場合もあるでしょう。
初めは上手くまとめることができなくても問題ありません。
事務的なことがまとめにくい方は、まずはご自身の気持ちから気軽に書き始めてみるのがおすすめですよ。
3-3.何回でも書き直しできる
遺言書とは異なり、エンディングノートには何回でも書き直しや追記をすることができます。
時間をかけてエンディングノートを制作していると、状況や気持ちの変化と共に伝えるべき情報や思いが変わってくることもあるでしょう。
自身や状況の変化によって書き直した過程なども記しておけば、感情や気持ちの機微を家族が汲み取りやすくなるため、自分の希望や意志が尊重されやすくなることもあるでしょう。
エンディングノートは生涯を通して更新し続けることをおすすめします。
4.エンディングノートに書くべき項目
エンディングノートは自由に書くことができるものですが、決まった項目がないために何から書き始めればいいか迷ってしまう方もいらっしゃるでしょう。
そこで、この章ではエンディングノートに書いておくべき項目についてご紹介します。
全ての項目を埋める必要はありませんが、書いておくと家族の負担軽減につながったり、自分の将来を見つめ直すきっかけになったりする項目もあるため参考にしてみてくださいね。
- 項目1 自分の基本情報について
- 項目2 財産・資産について
- 項目3 生活に関すること
- 項目4 家族や友人へのメッセージ
- 項目5 遺言書など相続に関する書類などの保管場所
- 項目6 交友関係の詳細と連絡先
- 項目7 医療・介護について
- 項目8 葬儀・お墓について
項目1 自分の基本情報について
まずはご自身についての基本的な情報をまとめておきましょう。
生年月日や血液型など知っていて当然と思うような情報でも、いざというときに正確な情報が記載されていると便利なケースがあります。
長期入院が必要になったり、認知症で会話が難しくなったりした場合にも、エンディングノートに以下のような情報を記しておけば家族がスムーズに対応や手続きをすることができます。
- ・生年月日
- ・本籍地
- ・現住所
- ・マイナンバー
- ・血液型
- ・家族の名前
- ・家系図
- ・学歴、職歴
- ・運転免許証番号
- ・自分の歴史
なお学歴や職歴など過去を振り返りながら、思い出深い出来事や人生のターニングポイントなどを細かく書いておくこともおすすめです。
過去の出来事を書き込むことで、やり残したことや興味があったことを思い出すきっかけにもなり、これからの人生を充実させることにつながる可能性もありますよ。
項目2 財産・資産について
自分の財産・資産がどれくらいあるのかということや、保管場所などについても詳しく記載しましょう。
エンディングノートには法的な効力がないため、相続に関することは遺言書に記載しなければなりませんが、財産・資産についての概要を分かりやすくまとめておくとトラブルの回避につながります。
- ・預貯金
- ・通帳、印鑑
- ・金庫などで保管している現金
- ・貴金属
- ・不動産
- ・有価証券
- ・絵や骨董品などのコレクション
- ・ローンや借金
絵や骨董品といった趣味で集めているコレクションなど査定すれば資産価値が出てくるかもしれないものについても記入しておけば、相続の話し合いをスムーズに行えるでしょう。
一方で生前のうちに完済する目途が立っていたローンなどの借金も、万が一のことがあると返済ができなくなってマイナスの財産になってしまうケースも考えられます。
そのため現時点でローンや借金がある場合は家族が対応できるように詳細を記載しておくことが重要です。
項目3 生活に関すること
普段の行動範囲や趣味の活動などご自身の生活に関することについても細かく記載しておくと良いでしょう。
万が一認知症などを患ってしまった場合、家族が知らない間に徘徊してしまい行方がわからなくなってしまうこともあります。
しかし普段の習慣や生活範囲をエンディングノートに記しておくことで、捜索の負担が軽くなる可能性があります。
また認知症でない場合でも日頃の行動範囲を把握できれば、家族は安心できるでしょう。
またSNSや動画配信サービスなどのアカウントID、パスワードなどデジタル情報についてもまとめておくことをおすすめします。
自分が亡くなった後でも家族がSNSで知人、友人に訃報を知らせることができるほか、利用していたサブスクリプションサービスなどの停止もスムーズに行うことができます。
項目4 家族や友人へのメッセージ
エンディングノートに家族や友人に普段いえない感謝のメッセージを残しておくのもおすすめです。
過去を振り返りながら家族や友人との思い出を書いていくことで、残された時間で家族に何ができるのかや友人とどのように関わっていくのかを見直すきっかけになるでしょう。
より印象的なできごとについては写真を貼っておくことで、家族や友人も大切な思い出であったと認識できますよ。
またエンディングノートを定期的に家族に見てもらい、感謝のメッセージや普段の気持ちを伝えてコミュニケーションを深めるきっかけにするのも良いでしょう。
項目5 遺言書など相続に関する書類などの保管場所
遺言書や相続に関する書類などの保管場所について、エンディングノートにしっかり記載しておくことをおすすめします。
エンディングノートは遺言書の作成や保管場所についての概要として活用することができます。
保管場所を明記しておけば、家族が遺言書を見つけられず困るという事態を防げますよ。
まだ遺言書を用意するような段階ではない場合は、財産・資産を明確にして詳細を記しておきます。
正確な財産・資産が分かっていればどのように相続させ遺言書を残すのか、家族と相談する際の正確な情報として役に立つでしょう。
項目6 交友関係の詳細と連絡先
ご自身の交友関係や友人・知人などの連絡先もエンディングノートに記載しておきましょう。
親しい友人や仕事でお世話になった人の連絡先をまとめておけば、万が一のことがあったときに誰に連絡を取ってほしいのかを伝えることができます。
また連絡先だけでなく、どのような交友関係なのか、可能であればプロフィールや写真なども残しておくと家族が相手に失礼のないように連絡を取ることができますよ。
項目7 医療・介護について
エンディングノートには自分の医療方針や介護についても書いておくと良いでしょう。
高齢に伴い病気を患ってしまうと、症状が重くなり自分で適切な判断ができなくなってしまう方もいらっしゃいます。
そのような場合は家族が医療方針や延命措置などの重大な判断を担うことになるため、自分で判断ができるうちに対応の方法を決めておくことが重要です。
また医療費や介護費用の捻出方法など加入している生命保険の詳細な内容も記載しておけば家族が安心できるでしょう。
これまでの病歴や服用している薬などについても書き残しておくと、いざというときに家族が医療機関に情報を共有できますよ。
項目8 葬儀・お墓について
葬儀のあげ方やお墓の新設が必要かどうかについてなどもエンディングノートに記載しておきましょう。
- ・信仰している宗教や宗派
- ・檀家の有無
- ・葬儀の方法(家族葬、一般葬、密葬など)
- ・葬儀の費用について
- ・納骨の方法や場所
- ・お墓の有無
- ・お墓の空き状況
- ・お墓を建てる費用
自分の葬儀をどうしたいかや信仰している宗教などをエンディングノートに記載しておけば、事前に家族がどのように葬儀をあげれば良いのかが分かります。
亡くなってから葬儀を行うまでには時間があまりないため、決断を急がなければならない家族の負担を大きく減らすことができるでしょう。
また葬儀費用をどこから捻出するかをすでに決めている場合、その旨を書いておけば家族が困らず対応できます。
葬儀が終われば納骨をするためのお墓が必要になるため、お墓についてもどのようにするのか詳細を記載しておきましょう。
お墓の有無やお墓に空きがあるのかなど、家庭によって状況はさまざまです。
霊園や墓地選びに関しても記載しておくと家族が墓地を探す手間を省くことができるので、いくつか候補を決めておくのがおすすめです。
先祖代々のお墓がある場合にも、新たにお墓を建てて納骨してほしいという希望があれば、詳細なお墓の見積もりやデザインなども残しておくことで家族が参考にできますよ。
5.エンディングノートの保管場所
エンディングノートを作成したら、安全な場所に保管し管理を徹底することが重要です。
エンディングノートには自分の詳細な情報だけでなく友人や知人の連絡先やプロフィールを書き込むこともあるので、悪用されないようにしっかりと保管と管理しなければなりません。
家族以外の第三者が見てしまうと、思わぬトラブルが発生してしまう可能性も十分にあり得るので、すぐに目につくような場所に保管するのは避けましょう。
一方でエンディングノートの保管場所を家族に告げなかったり、見つけにくい場所に置いておいたりする場合には自分の意思を伝えることができなくなってしまいます。
6.終活におすすめのお墓関連サービス
このように終活を進めていく上で霊園や墓地を探し始めたり、お墓の新設を検討する方も多くいらっしゃるでしょう。
すでにあるお墓をリフォームしたい方や、霊園や墓地を同時に探したい方などお墓に対するニーズは人それぞれですよね。
そこでこの章ではお墓を新設したい人や霊園、墓地を探したい人に役立つサービスを紹介します。
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7.まとめ
エンディングノートは家族に大切な思いを伝えたり、負担を減らしたりするための情報を残すための備忘録です。
また自分自身の人生を振り返り、残りの人生をより充実させるきっかけをつくるためのノートでもあります。
そのためエンディングノートを書き始める年齢に早すぎるということはなく、万が一の際に備えて若いうちから書き進めることをおすすめします。
4章で紹介したように書いておいた方が良い項目は多岐に渡りますが、決して全ての項目を埋める必要はなく、エンディングノートをどのように制作、活用していくかは自由です。
終活の一環としてだけでなく、自分自身の理解を深め人生をより充実させるきっかけとしてエンディングノートを書き始めてみると良いでしょう。
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